たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

2024年の始まりにTOMOOを見渡してきた

2024年初ライブ!TOMOOのワンマンに行ってきました!

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メジャー1stフルアルバム「TWO MOON」のリリースツアー大阪公演。広島公演もあったがM-1決勝の日だったので…← ミナホで2022年にも2023年にも観ているが、ワンマンは初めて。さらにミナホは2年ともキーボード弾き語りだったので、バンドセットのライブを観るのも初めてで楽しみだった。

とはいえ、大阪だし予定がどうなるか分からなかったのでチケットは直前に確保。会場はフェスティバルホール、大きな会場なので恐らく大丈夫だろうとは思っていたが、座席は3階席のかなり後ろの方。実際到着してみても1,2階席はぎっしり埋まっていて、3階席も空席は目立たなかった。

3階席なので、場内は非常に見晴らしが良かった。ステージを見ると、中央から少し下手に寄った位置にキーボードとグランドピアノ、上手側にバンドセットの一式が。キーボードは弾き語りの時でもあの位置だよな、定位置なんだろなーと思うなど。タイトル通りの二つの満月を表すような二つの大きな丸い照明が置かれていて、インテリア感もあるシックでオシャレなステージだった。

定刻から10分程押して開演。サポートメンバーが登場して拍手の起こる中ステージが暗転し、続いてTOMOO本人が登場して一層拍手が大きくなった。

音出しや挨拶はなく、TOMOO本人の弾くイントロから入って1曲目 "夢は覚めても" が始まった。

重々しいフレーズから入りながらも全体としてはとてもポップでジャジーな曲だが、初めは皆様子を伺うように客席に座ったまま手拍子で応える。しかし、続いてTOMOOがキーボードからステージの前に出てくるとともに "恋する10秒" が始まると、1階席の観客は皆立ち上がって一気に盛り上がりが吹き上がった。

バンドメンバーに支えられ、"らしくもなくたっていいでしょう" "酔ひもせす" とポップなナンバーを続ける。"らしくもなくたっていいでしょう" のイントロで、ブレイクのタイミングで手を叩くくだりは恒例なのかな?ミナホの時にレクチャーがあったのを思い出した。

"酔ひもせす" はサビで手のウェーブを煽ったりしながら終始ピンボーカルで跳ね回るように歌ったが、アウトロだけキーボードを弾きに戻ったのがまたカッコよかったな。

序盤のセッションが終わると、続いてTOMOOのソロ弾き語りコーナーに。「楽しい曲だけじゃなくて、じっくり聴いてもらう曲も」と観客を一旦席に座らせ、バンドメンバーも一時退場した。

キーボードから移動して下手のピアノに座り、少しフリートーク。「TWO MOON」というアルバム名が、レコーディングしているスタジオの2つある丸い機材が満月に見えたことに由来するという、ミナホでも触れていたエピソードをより深く掘り下げた。

ソロパートでは "17" をしっとり弾き語ったかと思うと、続いてステージ中央に出てきて "Grapefruit Moon" を厳かに歌い上げた。スタンドマイク、いつのまに出てきてたんだろう。笑

さらには「満月だけじゃなくてこんな歌も」と "Mellow" を演ったり、初めて聴いた "好きっていって" なども。サブスクにも無い曲なので貴重。

このソロ弾き語りパートは公演ごとに曲を変えているらしく、ラストは「大阪で何演りたいかなって考えた時に、この会場でパーっと広がる開放感のあるこの曲だなと思った」と "グッドラック" を。「TWO MOON」には収録されていない曲なのでこちらも久々に聴いた。

ここでバンドメンバーが戻ってきた。TOMOOから、謎に大阪の食べ物に喩えたお茶目なメンバー紹介なども挟みながら、後半戦へ。

ソロパートで演った "Grapefruit Moon" を挙げて「さっきはグレープフルーツっていう苦くて甘酸っぱい果物の歌を演ったけど、同じ食べ物で10年前にもっと酸っぱい果物の歌を書いたことがあって」と "レモン" を披露。「同じ食べ物で」と言った時に、アルバムの "ベーコンエピ" かと思ったが違った。

と思ったら次に "ベーコンエピ" 来た笑 この曲はミナホの時に弾き語りで初めて聴いた曲。バンドセットでも優しい音が響く。ミナホの時に本物のベーコンエピ掲げてたおじさんはこの日いたのかなw

ここまで座っていた観客に、「よかったら…」ととても控えめに規律を促したTOMOO。ラストスパートをかけるといったように、ここから "Friday" "オセロ" "POP'N ROLL MUSIC" とアッパーな曲を立て続けに投下した。

"オセロ" は2022年も2023年もミナホのラストに演っていた曲。やっと音源通りのバンドセットで聴けて嬉しい。

"POP'N ROLL MUSIC" は恐らくTOMOOの中で最もダンサブルなキラーチューン。軽快な4つ打ちで、タオル回し曲なのも納得。3階席から見渡すタオルで溢れる1階席は迫力があった。

ちなみに最近知った人はMVがあるの知らない人もいるのではなかろうか。TOMOOのチャンネルからのアップじゃないからな。

ここまでがラストスパートかと思ったが、再び観客を座らせ、お話の時間。「フルアルバムを出せてよかったなと思うこと」について。「最近シングルは楽しい曲を出すことが多いが、フルアルバムだとそうでない曲も聴いてもらえる」「自分は色んなものをちょっとずつ食べたい人間なので、20品目のお弁当とか嬉しい。ハンバーグ(=楽しいメインディッシュ)も漬物(=じっくり味わう品目)も聴いてもらえるのがフルアルバム」と語る。アルバムが13曲入りなので「あぁ…13品目って言えばよかったな…」って言ってたのは笑いが起きていたが笑 しかし、それだけバラエティに富んだ作品を作り上げられている自信が伝わってきた。

その話から繋がり、「フルアルバムだから出せた曲」と前置いて "窓" を。確かにこの曲はこのまま演らないのかな、と思ったりもしたので、やはりフルアルバムの中で一際異彩を放つじっくりタイプの曲だなと改めて感じた。

窓

  • TOMOO
  • J-Pop
  • ¥255

その後、アルバムのラストでもある "夜明けの君へ" を歌い、本当のラストへ。「この曲はー…座る?立つ?…どっちがいいですか?笑」と苦笑しながらスタンバイするTOMOOに応え、少しずつ立ち上がる観客たち。

「今の私の全てを込めた」と語る最後の曲は、アルバムの始まりを飾る "Super Ball"。

言わずもがな、先週投稿した2023年個人的ベストソングにて1位に選出させていただいた曲。これだけは聴きたくて来たところがある。3階席という遠くから眺めているだけでも鳥肌が止まらなかった。

ここまで基本的に手拍子をするのみだった客席も、キーボードのサポートメンバーさんが手を挙げて煽るのに合わせて手を挙げて応える様子がちらほら見られた。この曲は文字通りスーパーボールのように飛び跳ねながら聴きたい。本当にかっこよかった。

アウトロがない曲で、演奏が終わるとTOMOOもサポートメンバーもスパッと立ち上がってステージを後にしていった。去り際までクールな圧巻の本編ラストだった。

 

アンコールは、皆さんがグッズのTシャツに着替えて再登場。しかし「グッズの紹介は特にいいか」と早速お話をしてからアンコールへ。

1曲目は "スーパースター"。そういえばこれもMVのある配信シングル曲だけど、アルバムには入ってないな。そう考えると改めて、ただ既発曲を詰め込んだだけじゃないフルアルバムってこだわりが見られて良いよなぁと思ったりする。

ラストは予想がついていたが "Ginger"。やっぱりこれを演らないってことはないですよね!て気持ち。最後の最後に、フェスティバルホールいっぱいに大きな手拍子が響き渡った。

TOMOOを知ったきっかけの曲。もう300万再生超えてるのか…すごいな…2021年のお盆にたまたまYouTubeで見つけて聴いた曲。あの時の出会いには感謝だな。

序盤の宣言通り、楽しい曲もじっくり聴ける曲も、全部素晴らしかったです!

 

終演後にタオル購入。記念に何か買いたいと思っていた中で、Tシャツなどはちょうど良いサイズが残ってなかったのもあり、タオルを購入。やっぱりタオルだよな!と後から満足。またいつかのライブで回したい。

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以上!

2024年の初っ端からとても華やかなライブを堪能できた。年間ベストの1位に選んだアーティストで一年の始まりを飾れたのはとても喜ばしいことだ。

ミナホでは弾き語りを間近で観たのに対し、今回はバンドセットを3階席から。全体の雰囲気を見渡せて、開放感があってよかったし、一方でいつかバンドセットも間近で拝みたいと思った。何度でも観たい。

しかしフェスティバルホールに3階席まで入れるようになってきているわけだ。人気の上昇具合は計り知れない。割とマジで今週末に放送される関ジャムのランキングに入ってると思ってる。これからホールでもチケット取れなくなりそうだなぁ。だからこそ、今回滑り込みで観られてよかった。

2024年はTOMOOに期待です!

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では(=゚ω゚)ノ

 

TOMOO LIVE TOUR 2023-2024 "TWO MOON"

2024.1.13. 大阪 フェスティバルホール

セットリスト

01. 夢は覚めても
02. 恋する10秒
03. らしくもなくたっていいでしょう
04. 酔ひもせす
05. 17
06. Grapefruit Moon
07. Mellow
08. 好きっていって
09. グッドラック
10. レモン
11. ベーコンエピ
12. Cinderella
13. Friday
14. オセロ
15. POP'N ROLL MUSIC
16. 窓
17. 夜明けの君へ
18. Super Ball

en1. スーパースター
en2. Ginger