たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

2023年超個人的ベストソング20

毎年恒例の年間ベストソング書きました!

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コロナ禍が形式上終わりを迎え、ライブにおけるガイドラインや制限がなくなって元通りになった2023年。ここ3年ほどで、YouTubeやサブスクでの出会いを大切にする人は言わずもがな増えただろうが、ライブでの出会い・ライブで楽曲をより好きになる機会などもまた元通り増えたのではなかろうか。自分自身も色んな県にライブに行ったし、何よりやはり2023年はアイドルにも狂った。コロナ禍の終焉だけが要因ではない大きな変化があった一年だったと思う。

そんな2023年、珠玉の20曲を挙げていきます。今回は20曲選ぶのはあまり迷わなかったけど、ランキングをつけるのが非常に悩んだ。YouTubeのMVやサブスクでの再生回数、初めて聴いた時のインパクト、メロディ、歌詞、ライブでの想い出補正など基準は色々ありますが個人的なものなのでご容赦。短期間に集中してリピートした最大瞬間風速が凄まじいのか、年間を通してずっと聴いてたのかなどの違いもありますね。

昨年度分はこちら

それでは早速!

 

 

20位 空想新星 / フリージア

最初のアルペジオも、そこから入って爆発するギターフレーズも、それと同じメロディのサビも、泥臭いボーカルも、王道のアツさがある。シンプルイズベストかつ大衆に刺さるポテンシャルがあって、J-POPとロックを繋ぐ曲になると思いました。

 

 

19位 光の中へ / 結束バンド

SAKANAMON藤森元生さん作曲。完全に女性ボーカルが歌うSAKANAMON。数式を使った表現に始まり、言葉遣いやワードチョイス(特にCメロ)が本当に元生さん。『爪弾き』を「つまはじき」と「つまびき」で両方読ませるのも知性が見えるし、メロディも安定に良い。

マカロニえんぴつの田辺さんが参加したSAKANAMONのセルフカバーバージョンも好きですが、初見のインパクト重視でこちらを選出。

 

 

18位 日常侵略 / 夕方と猫

振り幅の大きいバンドではあったが、一番のアンセムを出してきた感ある。この四つ打ち裏打ちは飛ばざるを得ない。ダークポップって感じのサウンドが歌声にも合ってるし、繰り返される『もういいの?』『みいつけた』『もういいかい?』や、サイケみのある間奏のリフも中毒性が高い。

ドラムメンバーが正式加入したし2024年楽しみ。

 

 

17位 大団円 feat. ZORN / RADWIMPS

久々にがっつりしたバンドサウンドで、イントロの怪しげなリフの時点で刺さった。武田さんの力強いピック弾きによる分厚いベースも響く。ZORNのラップもカッコいい。間奏のシンガロングもライブで拳突き上げて一緒に歌いたいですね。最近多いゲストボーカルを迎えたRADの曲の中で段違いにハマりました。

 

 

16位 涙くん、今日もおはようっ / ano

2023年大大大ブレイクのあのちゃん、2022年も上位に選出したが、今年もレベルが高かった。

神聖かまってちゃんのの子さんの提供であるこの曲、内向的な歌詞を爆発力のあるイントロとキャッチーなサビでポップにまとめている。珍しいぐらいの張り上げた高音が耳に残る『僕が叫ぶから』の部分に惹きつけられました。Mステとかでも演ってたけど大サビで転調した後も外さず歌い切れてるからあのちゃん普通にめっちゃ歌上手いんだと思う。

 

 

15位 ぴゅあいんざわーるど / FRUIT ZIPPER

レコード大賞最優秀新人賞を獲得し、2024年は地上ブレイク確定路線のFRUITS ZIPPERですが、気になり出したきっかけは玉屋さん提供のこの曲。まぁ鬼リピしました。この曲を聴こうと思えただけで、玉屋さんを、Wiennersを好きでよかったと思える。『何時何分?What happened!?』の押韻とサビ終わりの『夢詰め込んだこの世界は』の語感が好きです。2番で全然雰囲気の違うラップパートを入れてくるのもすごい。

 

 

14位 スパークルダンサー / フレデリック

エレクトロな雰囲気を纏って確実に進化しつつもド安定すぎる中毒性。『のってけ のってけ』のキャッチーさね。まさかM-1ヤーレンズに使われるとは。

ベースも力強くてカッコいい。個人的お気に入りポイントは2サビ後の高橋さんのドラム。全体的にチョップド感のある音やリズムが多くて、火花を上手く表してるなぁと。

 

 

13位 Kid / シンガーズハイ

イントロの爆発力でいきなり惹きつけられ、さらにサビでえげつないハイトーンボイスが突き抜けてきてもうやられた。歌詞もこんな痛々しいぐらい攻撃的に毒づいておいて、それでいて曲名が "Kid" ていうのも清々しい。全方位に喧嘩売る感じ、ロックバンドの尖り方はこうでなくっちゃなと。

シンガーズハイ、2023年のうちに滑り込みでちゃんと知れてよかった。

 

 

12位 セブンティーン / YOASOBI

RADWIMPSの "おしゃかしゃま" を彷彿とさせるイントロのシンセリフに惹かれた。原作の世界観もあってダークに入ったと思ったら、サビの転調で一気に爽やかに。

あと二つの世界を対比させた世界観を描くにあたって、1Bが『次元を隔てた向こう側の世界』、2Bが『境界の線で切り分けたこちら側の世界』なのが良い。やっぱワンコーラスとかでは歌詞って表し切れないよな、と改めて思った。確かこの曲はテレビでは演ってないけど。

"アイドル" でも "勇者" でもなくこの曲を選ぶあたり自分は本当に天邪鬼だなと思うが、今年のYOASOBIの曲の中では一番リピートしました。

 

 

11位 完食 / fishbowl

アイドル楽曲大賞でインディーズ楽曲部門とアルバム部門の二冠を達成し、先日まさかの新メンバー加入も発表されて話題性抜群のfishbowl。そんな彼女たちを知ったきっかけの曲です。サビを一聴してメロディが好きだなと思ったし、振付も可愛らしい。『完食』だけでなく『感触』『間食』ともかけているのが上手い。

 

 

10位 名前は片想い / indigo la End

絵音曲って昔からサビのメロディが一発で覚えられる。んだけどその中でもここ数年で久々にスッと入ってきた。そしてまぁ例に漏れず切なすぎる歌詞。色んな形の片想いがあるんだよなと考えさせられもする。

結果としてここに来てバズってんのが本当にかっけぇよindigo la End。やはり川谷絵音は天才。

 

 

9位 Starting Over / sumika

"Lovers" のような多幸感と "ファンファーレ" のような疾走感が合わさった、これぞsumikaといった感じの曲。Bメロがライブだと片岡さんと小川さんの掛け合いになるのも聴き心地が良いんだよな。『築々と描く覚悟』の語感とかも。そして終盤のシンガロングは圧巻で鳥肌が立つ。『血の滲むような強さで』の『よ』のところの力強さ。

2023年は本当に色々あったsumika。2024年が文字通りStarting Overになることだろう。

 

 

8位 君と夢と桜と恋と / 透色ドロップ

透色ドロップを知ってこの楽曲に出会った時、イントロのギターの時点で「あ、このグループは好きになれる」と確信した。

出会いと別れの春、寂しさと未来への希望が入り混じる気持ちを詰め込んだような眩しい曲だなと思う。毎年、年度末に聴きたい。大サビだけ裏打ちリズムになるのも良い。ラストスパートにかけてさらにギアが上がる感じがする。

透色ドロップ、2024年もっと推していきたい。

 

 

7位 1P / ビレッジマンズストア

結局4つ打ちに振り切ったキラーチューンが自分はどストライクなんだなと再認識させられた曲。ギイさんの力強い歌声がブッ刺さる。

『夜の風が震えてる 2コンマイクが睨んでる』のメロディも好きだし、間奏のギターリフも好き。やはり少し歌謡曲チックな要素がツボを突いてくる。しかしエレクトロなアレンジが施されているのも新鮮。いやぁかっけぇです。

 

 

6位 Ratpark feat. 菅原圭 / PEOPLE 1

楽曲もMVも含めて、2023年一番好きな間奏。リフにミイラズみがあって好き。最早このメロディを歌ってしまう。そしてMVは手でスマホの画面をスワイプするようにカットが移り変わっていくアニメーションが面白かった。

勿論、アグレッシブなサウンドだけでなく、Deuさんのトゲのある歌声もかっこいい。言わずもがな菅原圭の攻撃的な歌い方も貴重。人選が面白い。

ピポワンってゲストボーカルを入れてる曲をライブで演る事あるのかな?いつか生で聴いてみたい。

 

 

5位 My Generation / w.o.d.

初めて聴いた時の「やべぇの来たわ」感は1位かな。イヤホンで初めて聴いた時に聴いて体がじっとしていられなかった度合いは一番突き抜けてた。がっつりした16ビートにブンブンサテライツ中野さんのプロデュースが味出してて、w.o.d.特有のグランジサウンドを残しつつ完璧なエレクトロダンスチューンになっている。

MVがショートエディットなの勿体なさすぎるて…みんなサブスクでフルで聴いて…

 

 

4位 晴れるな / Sundae May Club

曲名のインパクトで聴いてみたら一発で心掴まれた。最初ゆったりした曲かと思ったら一気にスピードアップする感じ好き。

『全部どうでもいい 何が終わろうがどうでもいい 話しても無駄だしな 何言っても伝わらないんだもん』そんな言葉で救われる人間なんだよ俺は。『元気出せとかうるせえな』で元気が出るんだよ俺は。それをこの声とこのメロディで歌われたらギャップで死ぬ。

名前は聞いたことのあったバンドだったが、この曲で一気に引き込まれました。

 

 

3位 グー / ハンブレッダーズ

グー

グー

  • ハンブレッダーズ
  • ロック
  • ¥255

12月に滑り込んできた超傑作。入りのシンガロングの時点で鳥肌もの。メロディが良すぎる。

歌詞も最高です。『表に出るとか気が引ける だけど俺は楽器が弾ける!』と言った言葉遊びや、『俺じゃなきゃ見逃しちゃうね』『同窓会には行けません』といったネットミームも入れてキャッチーにしつつ、音楽に対する想いを真っ直ぐに綴った、絶対にハンブレにしかできない一曲。

サビでの『握りしめたグー』に対応するフレーズが大サビでは『高く掲げろピース』『開いた手のひら』なのも、恐らく「グー」「チョキ」「パー」に対応させてるし。『指先真っ赤になるぐらい 練習してたカノンコード』のところはちゃんとカノンコードだし。完成度高すぎる。

2023年、1回目で涙が出たのはこの曲だけでした。もう少し早くにリリースされてMVも作られたりしてたら1位になってた可能性大。

 

 

2位 ごめん、好きになって / 群青の世界

再生回数で言うと1位。この曲がというか群青の世界というアーティスト全体として。でもこの曲は本当にぶっちぎりで好きだった。

こんなに爽やかで切ない曲ないと思う。「好きになってごめん」じゃなくて『ごめん、好きになって』と先に謝る気持ちが出てしまうところ、それに『「ごめん」って言ってごめん』って続けて謝ってしまうところに叶わない恋心に葛藤する気持ちが見事に現れていて切なさが爆発している。冗談抜きで発明だよこの曲名。振付を見ても、この『「ごめん」って言ってごめん』のところで後ずさるのがまた良い。イントロが4つ打ちのリズムで曲調に疾走感が出ているところも切なエモさに磨きをかけている。1年間本当に聴き続けました。

現体制終了とメンバー全員の卒業・退所、心から残念に思う。

 

 

1位 Super Ball / TOMOO

ぶっちぎり。ぶっちぎり1位です。TOMOO × 丸サ進行の時点で強いに決まってるし、1サビ→2サビ→Cメロの早口パート→大サビ、とずっと規模が大きくなっていくような展開は何回聴いてもワクワクする。Cメロの早口パートはマジで衝撃を受けてじっっっと聴くしかなかった。そしてそこから繋がる落ちサビ、ここで初めて曲名の『スーパーボール』という単語が来るんだが、破裂音と楽器隊のオーケストラヒットを合わせてあるのがあまりにも強すぎる。「パ」と「ボ」で最早ヘドバンしてしまう。曲名にも関わらず曲中において1回しか使われないこの単語の、この1回限りの使い方がマジで天才。

んでアウトロがないのもカッコいいんだよな。心掴まれっぱなしのまま4分終わる。マジで文句のつけようがない最高傑作です。

というわけで2023年の個人的1位はTOMOOの "Super Ball" でした!!

 

 

以上!!!

まとめると以下。

20位 空想新星 / フリージア
19位 光の中へ / 結束バンド
18位 日常侵略 / 夕方と猫
17位 大団円 feat. ZORN / RADWIMPS
16位 涙くん、今日もおはようっ / ano
15位 ぴゅあいんざわーるど / FRUITS ZIPPER
14位 スパークルダンサー / フレデリック
13位 Kid / シンガーズハイ
12位 セブンティーン / YOASOBI
11位 完食 / fishbowl
10位 名前は片想い / indigo la End
 9位 Starting Over / sumika
 8位 君と夢と桜と恋と / 透色ドロップ
 7位 1P / ビレッジマンズストア 
 6位 Ratpark feat. 菅原圭 / PEOPLE 1
 5位 My Generation / w.o.d.
 4位 晴れるな / Sundae May Club
 3位 グー / ハンブレッダーズ
 2位 ごめん、好きになって / 群青の世界
 1位 Super Ball / TOMOO

 

まぁ今年は流石アイドルが多かったです。ただ、2位に青セカが入り、そして1位こそTOMOOというソロシンガーではあったが、それ以外は上位に比較的ロックバンドが多かった。好みはブレてないのかなと。

今年出会ったフリージアン、夕方と猫、シンガーズハイ、Sundae May Clubなどはまだライブを観てないんだよな。2024年は観たい。それこそレポでも書いたが、2023年のミナホにて2022年の年間ランキングに挙げたアーティストを観まくっているので、2024年もそんな感じにできたらいいなと思ったり。そして言わずもがなアイドル界隈も引き続き掘っていきたいです。

気になったアーティストがいたら聴いてみてください。あと毎度の事ながら個人的なランキングなので皆さんのベストソングも教えてください。

ありがとう2023年。2024年も色んな出会いがありますように!いっぱいライブ行きます!

では(=゚ω゚)ノ