たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

超個人的2022年名曲ベスト20

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今年もやります年間ベストソング!

2021年に引き続き、今回も名盤記事はやらず、楽曲単位のランキングのみ。例年通りYouTubeにMVまたはリリックビデオが存在する楽曲に限定しようかと思ったけど、映像の無い楽曲も対象にしました。いよいよサブスク大本命時代の昨今、配信リリースはするけどMVは無い、みたいなケースも増えてきたので。と言ってもアルバム曲レベルまで深堀できてるわけでは無いんだが。

では早速20位から!なお例に漏れず本記事における「今年」は2022年のことです!

 

 

20位 ブラザービート / Snow Man

別に自分で進んでリピートしたわけじゃないんだけど、ほぼ番外編的な意味での滑り込み選出。世間的には紅白初出場のなにわ男子や全米デビューを果たしたTravis Japanの方がホットかもしれないけど、個人的な2022年のジャニーズはSnow Manでした。

まぁ実際サビのクセになる振り付けだったり各メンバーの特徴やキャラをしっかり踏まえた歌割りだったり演出のMVだったり、随所にフックがあってヒットして然るべき曲だなと。何だかんだ4つ打ちでノれるし。

後はシンプルにジャニーズをここに入れられる嬉しさね。少し前までジャニーズの新曲のMVがYouTubeで観られるなんて考えられなかったわけだから。まぁ最近また雲行き怪しくなってるけどあの事務所…

 

 

19位 酔ひもせす / TOMOO

2022年はメジャーデビューを果たして躍進がすごく、出したシングル全部名曲だったが、mabanuaプロデュースのこちらを。ピアノロック、R&B、ブラック、EDM等いろんな要素が感じられつつも、ポップにまとまってて見事。大サビがない構成も面白い。あとサビの『あげたくないけど ほしがらせたい』ってフレーズ、強い。ずるい。そしてやはりこの声である。

2023年はマジですぐにZeppやホールクラスになっていくと思う。まだミナホで弾き語りスタイルしか観ていないので、バンド編成のライブを観られるうちに観ておきたい。

 

 

18位 FLASHBACK / GLASGOW

イントロから大サビまでもうずっと好きなんだけど、極め付けに大サビの後半でテンポを変えて一気に畳み掛けるようなリズムになってからの、最後にフッと全ての音が消えて『そんなことを思い出した』で締める流れが見事。まさに一曲通して歌ってきた事が「フラッシュバック」した内容なんだと、曲の構成で表現しているかのような。最高です。ミナホで初めて観られたが、音源とは異なり余韻が後を引くライブならではの終わり方も味があった。

 

 

17位 めいびー / Dannie May

2022年急に一層活発になったDannie May、リリースの度に「何でもできる集団だな」を更新していった印象だが、この "めいびー" でアンセム叩き出したなと。MVでこんなに楽しそうに跳ね回る青年たちだとは思わなかった。この曲で一気に引き込まれた人は多いはず。生で観て一緒に飛び跳ねたくなるポップさが最高です。

サビで『一生離れないよ離さないよ』と言っておきながら直後に『何十年後も多分愛している 何となくそんな自信がある』とふんわりしてるのが面白い。それで結局曲名もmaybe(多分)って。この後にリリースした "多分、80年" にも繋がってたりするのかなとか。面白い。

 

 

16位 Summer麺 / なきごと

なきごとのゆるさ・気だるさが全面に出た夏ソング。よく使われる「サマーヌード」という単語に麺(ヌードル)を掛ける発想が水上えみりらしさ爆発だし、しっかり中華風に仕上げてくるセンスも見事。カップ麺に準えて曲全体をジャスト3分にまとめてあるのもなかなか狙ってできることじゃ無い。それでいてイントロから掴まれるしサビもキャッチー。

あと突然の妖艶な6/8拍子もカッコいい。『寄ってらっしゃい ほら、見てらっしゃいな』のところで照れるように笑う水上えみりが可愛すぎる。チャイナ服ありがとうございます。

 

 

15位 wake up call|待つ夜、巡る朝 / Laura day romance

水面に絵の具を垂らして靄が広がっていくようなベース。サビの消え入りそうな裏声がめちゃくちゃ綺麗。一曲を通して浮遊感がすごい。すんごいスローテンポな曲なのに中毒性があって何度も聴きたくなる。

 

 

14位 カオスが極まる / UNISON SQUARE GARDEN

曲名通り一番カオスなタイプのユニゾン。なんだかんだ分かりやすい4つ打ち多いよなこのバンド。BPM速くて殺傷力高めのキラーチューンだなと。『ぶちかましてくれ』『ヤバすぎんだろ』『邪魔だ、すっこんでろ』と言った歌詞の言葉遣いも荒々しくて痛快です。MVもシンプルでカッコいい。

レディクレで投げ捨てるようにラストにこの曲演って帰っていったのカッコ良すぎた…

 

 

13位 ミックスナッツ / Official髭男dism

もはや今更挙げるかどうか悩んだが、やはりリピートしまくった事実を無視できなかった。『幸せのテンプレートの上』とか『この真実だけでもう 胃がもたれていく』っていう髭男らしさ溢れるフレーズの数々に、しかししっかりSPY×FAMILYの世界観を完璧に表し切った歌詞。そしてイントロからずっと一曲を通してうるさいぐらい主張の強すぎるベースが好みすぎる。

この後「silent」がヒットして紅白も "subtitle" で出場したが、個人的にはこちらの方が好きでした。安易。

 

 

12位 first death / TK from 凛として時雨

チェンソーマンのエンディングで一気に「ヤバい」が溢れた。映像としても12回のエンディングの中で一番「これオープニングだろ」感あるクオリティ。フルで聴くと大サビから畳み掛けてくるシャウトだったりアウトロの「どこまで続くんだ」感だったり、文字通り語彙力を失うカッコよさ。

凛として時雨としても "Marvelous Persona" も "竜巻いて洗脳" も個人的に気に入っており、あまりきちんとは摂取してこなかったTKのスキルと狂気を見せつけられた2022年だったなと思います。

 

 

11位 シン・タンタカタンタンタンタンメン / ぼっちぼろまる

KANA-BOON辺りから始まった2010年代中盤の4つ打ちロック世代ど真ん中の自分にとって、所謂「卑怯ドラム」の曲は大体引っかかるのだが、その中で2022年最も刺さったのはこれ。一番好きなドラム。

満を持してのメジャーデビューでこの曲をリメイクしてぶつけてくるのが「分かってる」な、と。このBPMで突き抜けた4つ打ちに中華風のギターリフ、好きにならないわけがない。

バズってまんまとメジャーデビューしたぼっちぼろまる、2023年どこまでいくか見もの。

 

 

10位 Radio Star / Subway Daydream

キャッチーの化け物。楽しくて可愛くてキラキラしている、全てのポップ要素を振り切らせた最強のキラーチューン。『周波数合わせて』って今時ラジオに縁がないと絶対に出てこないキラーフレーズだよなぁ。歌詞も曲調も、従来のファン層を掴んで離さず新しい層も一聴で落とす求心力がある。あと『たとえ100年残らなくたって 君の命ぶんあればいい』って表現も好き。

ミナホでのステージも最高でした。2023年はラスサビのシンガロングを皆で歌えると良いな。

 

 

9位 普通のロック / peanut butters

今年一番好きなタイトル。こんな情けない気持ちをこんなポップな曲調に乗せて "普通のロック" と名づけるセンスが強すぎる。

『もうこんなんじゃいけない わかってんのにさ 何もしてないんだ』ってフレーズが刺さりすぎる。こんなのをこのメロディで歌われたらもうダメ。

 

 

8位 ピース / FINLANDS

主題歌を担当したドラマのティザーで聴いた時からビビッと来た。イントロから「あ、これはカッコいいの来るぞ」とワクワクさせられる。メロディも伴奏も王道で、一曲ずっとスピードを緩めない構成に加えてギターソロもソリッドで、冬湖さんの鬼気迫る歌声が一番活きる曲調。

改めて、1人になっても結婚しても母親になってもFINLANDSはロックバンドなんだよなと。思えば実は一度も生で観たことがないのです。2023年、どこかで観たい。

 

 

7位 アイラブ言う / 忘れらんねえよ

率直、実直、愚直。忘れらんねえよ史上でもこんなに「真っ直ぐ」なラブソングなかなか無い。『あなたが好きだというのさ』と画面いっぱいに全力で吠える柴田さんを観て涙が出た。

こんなに真っ直ぐなラブソングなのにMVがアイドルを推す男たちのドキュメンタリーになってるところも好き。キモすぎて好き。キモすぎる。

 

 

6位 花の塔 / さユり

花の塔

花の塔

主題歌に使われていた「リコリス・リコイル」は観てなかったけど、そのティザーだけ観てこの曲のサビが一気に気に入った。イントロは珍しいぐらいの明るい音色のリフと4つ打ち、サビもしっかりさユりなんだけど雰囲気がポップ。アニメの人気も相まって結構なヒットになっているが、アニメ関係なくさユりの新しい可能性を見られた気がします。

Bメロのボーカルを重ねたエフェクトが神秘的で好きです。普通にメロディも良い。大サビ前の『僕は選んでみたいの 高鳴る心 謎だらけの空を』のところは鳥肌が立つ。何回でも聴きたくなる。イヤホンで。

 

 

5位 青いの。 / go!go!vanillas

何気に2022年一番リピートしたのはこの曲。サビのメロディとコード進行が一番好きなやつ。大サビで転調して一番上の音を地声で出し切るとことかマカロニえんぴつ感ある。

「赤い糸」を題材にした恋愛ソングってよくあると思うんやけど、こんな明るい曲調で失恋ソングっていうのが良い。『赤い糸 切れた音が耳に刺さる』ってフレーズが新しい。どんだけ痛烈に爆死したんだ。個人的に今年イチの青春ソングでした。

レディクレでのパフォーマンスも良かったです。

 

 

4位 ガソリンタンク / 帝国喫茶

帝国喫茶、マジで今年の曲全部良すぎてどれにしようか悩んだが、こちらを。構成がシンプルで全部サビ。4分ずっとサビ。初めて聴いた時、ブルーハーツ的なものを感じた。落ちサビからの『何もかもぶち壊すような』の爆発は何度聴いても感動する。『誰の正しさのせいなんだ あなたが泣いてばかりいるのは』というフレーズも考えさせられる。MVも併せて観ると歌詞に現れる若者の苦悩や衝動が伝わってくるなと。

ミナホをこの曲で締め括れたのはとても良かった。

 

 

3位 普変 / ano

完全に初見でLove musicでのパフォーマンスを観て泣いてしまったのを覚えている。当時、色々あって自分が周りと同じような普通の考え方ができない人間なのかなとメンタル的に落ちていた時期で、『ちゃんとしてるのにいつもおかしくて それでもこれしかなかった』というフレーズがピンポイントに刺さってしまった。そういった悲痛な歌詞を尾崎世界観曲のスピード感ある曲調に乗せてあのちゃんの声で歌われるとやばい。

ただ、『馬鹿みたいに回ってれば すぐに一億再生突破』って毒づいてたのに、その後 "ちゅ、多様性" がTikTokでバズったのは皮肉だなと…笑

 

 

2位 アンサンぶる / CYNHN

クールな曲が多い中で、久々にここまで底抜けにポップな4つ打ちアンセムがきてびっくり。イントロに完全にやられた。歌詞にも全体的に遊び心があり、『各々に沿う脳のリソース』の語感とか気持ち良すぎる。アルバムがこの曲で締め括られるというのも良い。夏のワンマンでもアンコールで最後に聴けてアガったなぁ。

また、リリース当初は「どうせアルバム買うしな」と思って聴いてなかったのだが、何かのタイミングで聴いてブッ刺さって、すぐに聴かなかったことを後悔した。そんなわけで、リリースしてすぐに新曲をサブスクで漁るということをやり始めたのは割とこの曲がきっかけだったところもあり、自分にとって重要な楽曲になったというのもある。

 

 

1位 錠剤 / TOOBOE

はい。TOOBOEとの出会いは今年一番の衝撃でした。ボカロ感をそのまま残した変態ダークポップ。初手のシャウトからインパクト凄まじいし、不協和音を多用したサウンド(特にアウトロ)に加えて、wowakaを彷彿とさせる声と歌い方。この系統の声出せる人まだいたんだって思った。一撃でやられました。

改めてチェンソーマン観ててよかった。エンディング映像もパワーが可愛くて人気みたいですね。MVの方が年齢制限かかってるのもあってこっちの方がどんどん伸びていったのもあると思います。

諸々ぶっちぎりで今年イチ。今年一番、初見で「あっ好きだこれ!!!」となった曲でした!

 

 

以上!!!!!まとめると以下。

20位 ブラザービート / SnowMan
19位 酔ひもせす / TOMOO
18位 FLASHBACK / GLASGOW
17位 めいびー / Dannie May
16位 Summer麺 / なきごと
15位 wake up call|待つ夜、巡る朝 / Laura day romance 
14位 カオスが極まる / UNISON SQUARE GARDEN
13位 ミックスナッツ / Official髭男dism
12位 first death / TK from 凛として時雨
11位 シン・タンタカタンタンタンタンメン / ぼっちぼろまる
10位 Radio Star / Subway Daydream
 9位 普通のロック / peanut butters
 8位 ピース / FINLANDS
 7位 アイラブ言う / 忘れらんねえよ
 6位 花の塔 / さユり
 5位 青いの。 / go!go!vanillas
 4位 ガソリンタンク / 帝国喫茶
 3位 普変 / ano
 2位 アンサンぶる / CYNHN
 1位 錠剤 / TOOBOE

 

個人的にハマる楽曲って、初見で脳天貫かれる衝撃を受けるタイプの曲と、じわじわ気に入って何度もリピートしてしまうタイプの曲の二つに分かれる。どちらかというと前者の方が出逢いに乾杯的な意味合いで上位にした傾向にあるかな。後はやっぱり、それなりに色んなアーティストを語りたいのであまりにも有名すぎる曲は外したりした。と言いつつメガフェス常連バンドやアニソン入れまくってるんだけども笑 あとアレっすね、ミナホとレディクレで観たアーティストの思い出補正が露骨()

2022年は毎月気に入った曲を10曲挙げていっていたので年間ベストまとめるのは楽かと思ったが全然そんなことなかった笑 やはり甲乙付け難い名曲がたくさんありました。当然ながら所詮「超個人的」ランキングなので異論は受け付けまくります。むしろ皆さんのベストソング教えてください。

2022年も楽曲、アーティスト、多くの素敵な出会いがありました。2023年も色んな曲に出会えますように!いっぱいライブ行けますように!

 

では(=゚ω゚)ノ