たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

ASOVIVA FES!2024 Day 2 !!

bokula.主催のオムニバスフェス「ASOVIVA FES!2024」参戦してきました!

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広島最大のライブハウスBLUE LIVEで開催された本イベントは、昨年に続いて2回目の開催。昨年は1日開催だったのが、今年は2days開催に。自分はそのうち2日目に行ってきました。ホストのbokula.はもちろん、ライブを観たことのあるanewhiteにオレンジスパイニクラブ、一度観てみたかったヤングスキニーにシンガーズハイなどアツいメンツ。さらに追加されたオープニングアクトが猫背のネイビーセゾンと、これは行くしかねぇと。全部発表されてからではあるが、チケットを確保した。

当日は生憎の雨模様の中、開場時間を数分過ぎたぐらいでBLUE LIVEに到着。入場待ちの長蛇の列に並び、少しずつ進んだ。入り口で目当てのバンドを聞かれ、まぁ全部目当てなんだが、anewhiteと答えておいた。

そんなこんなでコインロッカーに上着と折り畳み傘を預け、ドリンクを交換してフロアへと急いだ。では早速各バンドの模様を!

 

 

猫背のネイビーセゾン

は、観られませんでした………

13時開場で13時10分からの出番で、これ間に合うんか…?とは思ってたけどちゃんと間に合いませんでした。というかもう普通に入場前から音漏れ聴こえてきてたからな() 自分が入場して階段を降りていく中で、ラストの "愛想のまちがい" が終わって去っていく様子が聴こえてきた。結局メンバーの姿は目にできなかったので、これはライブを観たうちには入らないな。。。

オープニングアクトとは言え、あれは相当整理番号早くないと観られないな。オープニングアクトが発表されてからチケットを取る人には届かない形だ… 前日のオープニングアクトのatelier roomもそんな感じだったのかな?残念。生で "kimiOS" 聴きたかったぜ…!

物販のところにセトリを置いておいてくれてたの助かる。またいつかリベンジします!

 

セットリスト

01. kimiOS
02. DAN DAN DANCE
03. 偽り切ないな
04.  愛想のまちがい

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anewhite

本編のトップバッターは2年連続の出演のanewhite。昨年のツアーの大阪公演以来全くちょうど1年ぶり。広島で観るのは初めてだ。

初手 "嫌いな花" というフィジカルリリースのない初期の人気曲。さらに早速ギターを下ろしてアルバム曲 "オールドスクール" と攻めた選曲。anewhiteはなんせ歌詞の掛け言葉が本当に上手いなと思うんだが、中でも "オールドスクール" の『私生活』と『姿勢且つ』は歌詞読んで度肝抜かれましたね。

オールドスクール

オールドスクール

  • anewhite
  • J-Pop
  • ¥255

MCではVo. 佐藤くん曰く、昨年の出演後に来年も出たい旨を連絡したとのことで、それで本当に呼んでくれたbokula.に対して「義理堅い友達だなと思います」と感謝。「あるか分かんないけど来年も来ます、なくても来ます」 「これ以外で広島来ないってぐらい好きなイベントです、去年広島のサーキット来たけど笑」と話すぐらいには想い入れを抱いてくれている。

つい先日配信された新曲 "君が夜" も披露。『君に会いたくなんてないよ なんてないよ』という流石の表現で始まる歌い出しから掴まれた。悲痛な想いを綴っているような疾走感もあって、迫力のある楽曲だった。もう音源聴けるの嬉しい。

君が夜

君が夜

  • anewhite
  • ロック
  • ¥255

100万再生超えの代表曲 "カヤ" へと続ける。2サビ後のギター2人の絡みにいつも感服。よくあれでリズムを取って弾けるなと思う。

続く "アド・アストラ" で思ったのが、バラードでもアッパーな曲でもシリアス具合が変わらなくて盛り下がらないのはanewhiteの強みだなと。どの曲でもサビで客が手を挙げて一緒にノれる。また、バスドラの主張が強い曲が多くてずっと手拍子できるパートが続く印象。ダンスナンバーが多いわけではないのに、観客の一体感が大きい。

そしてanewhiteと出会った衝撃の曲 "ソワレの街で" で終わりかと思ったら、ラストに "メル" を。"ソワレの街で" が長く定番になってるの嬉しいねー。 最後までしっかり楽しさとカッコよさを余すところなく見せつけてくれた。また長尺のライブを観たいなと思った。

 

セットリスト

01. 嫌いな花
02. オールドスクール
03. 君が夜 (新曲)
04. カヤ
05. アド・アストラ
06. ソワレの街で
07. メル

 

 

オレンジスパイニクラブ

昨年のグリコライブで観て以来の二度目まして。あの時にアンコールで演った "パピコ" からゆったりと始めた。始まりこそしっとりしていたが、激しいロックンロールも掻き鳴らしたりと振り幅が大きい。テンポもコロコロ変わる曲とかあったな。グリコライブの時と選曲も結構違っていた模様。心なしか歌声も前回よりハスキーさに磨きがかかっていたような?

 Vo. ユウスケさんが「良い遊び場があると聞いて、車で11時間かけて来ました」と言った時はどよめきが起こった。自分もびっくりしたし、そうまでして来てくれるオレスパの心意気が素敵。ユウスケさん、「はじめまして〜」とゆるゆるしている場面もあれば、「呼んでくれてありがとう、最後までよろしく!!」と吠えたり、楽曲さながらに静と動の差が激しい。

そしてやはり思ったのは "キンモクセイ" が流石の人気だなと。歌い出しだけで前方からはちらほら手が挙がった。

これももう5年前の曲なのか…

今回の出演者の中では一番キャリアが長いオレスパ、バズアンセムもあるとは言え実力と貫禄を見せつけてくれた感じがします。また観られてよかった。11時間かけて帰ったのかな。また広島来てください。

 

セットリスト

01. パピコ
02. ルージュ
03. Crop
04. キンモクセイ
05. モザイク
06. 君のいる方へ
07. 急ショック死寸前
08. 敏感少女

 

 

ヤングスキニー

何かと話題のヤングスキニー、ついに初めまして。この日のバンドの中では唯一ベースが上手(かみて)なんやね。

SE無しで登場。正直言うとリハの時からもっと黄色い声が上がるのかと思っていたが、全くそんなことはなかった。笑 Vo. かやゆー曰く現在自身のツアー中のようで、「自分たちのツアー中だけど思うようにいかないことばっかりだし、SNSで晒されるし」と若干笑いを誘いつつ一言添えてから「禁断症状が止まんねぇ!!」と吠えてライブスタート。

代表曲をいくつか知ってる程度で拝見したが、結論から言うとかなりイメージが変わりました。全然ただのセックスバンドではなかった。人気曲 "ゴミ人間、俺" の前にはASOVIVAというイベント名に準えて「ヤングスキニーの、俺の遊び場に連れ込んでやります」「遊びは網羅してるから。いろんな遊びを教えてあげます」と言ったMCもあった。こっちが今までのイメージするヤングスキニーだった。しかし、ツアーの合間を縫って無理言ってこのイベントの為に北海道から広島に来たりと義理堅い一面も見られた。

楽曲も骨太なものが多い。新曲 "プレイボーイシンドローム" も題材こそちんこだが、サウンドはガレージ感のある裏拍のロック。

終盤には「友達が多いとか少ないとか関係ない、お客さんが多いとか少ないとか関係ない」と述べて "精神ロック" に繋げ、気づけばいつの間にかかやゆーパンツ一丁になってた。えぇ身体しとって笑う。なんか2回連続で同じ曲演ってなかった?んで最初に演った曲また最後にも演ってなかった?なかなかロックな振る舞いをしてくれる破天荒なライブでとても良かった。

セトリは全然わかんねぇ。ただそう言えば "本当はね、" 演らなかったのも攻めてて良いな。

本人たちより一部のファンの方に問題が目立つというのは何となく見かけていたが、バンド自体はとても良いバンドだ。世界観とキャラに振り回されず、仲間のバンド達と自分の思うロックを続けてほしいなと思う。

 

 

シンガーズハイ

ヤングスキニーに続いてこちらも初めまして。楽曲は何度か個人的月間ベストに挙げさせていただくぐらいには気に入っており、今回かなり楽しみにしていた。

"パンザマスト" 聴きたかったんだけどリハで演っちまった!!笑 また、続いてbokula.の "足りない二人" をカバーしたりと、本番前から沸かせる。

本番になると一気に人が前へ押し寄せた。メンバー全員で1音ずつ出していき、少しずつ "KID" のイントロへと繋がった。入りのアレンジに早速歓声が上がる。初っ端から突き抜けるようなハイトーンボイスがかっけぇ。

知ってる曲、好きな曲、タイトルは覚えていないが聴いた覚えはある曲、様々だったがどれも全部カッコいい。"ニタリ" がちょっとテンポ速めだったのも最高だな。

注目の一つはVo. 内山ショート氏のMC。広島出身であるらしいことを以前Wikipediaを見て知り、MCで何を語るか楽しみにしていた。

広島市内の海辺にある商業施設「マリーナホップ」の話を挙げたり、期待通りの地元トーク。広島を「何かとゆかりのある土地」と表する。一方で、「分かってるよ、楽しんでくれてるのは目を見ればわかる!ただ変にゆかりがあるからか親心のような優しい目をしてる、楽しいんだけどなんか物足りねぇんだ」とギラつく内山さん。MCの喋りも歌詞かのようにマシンガントークで、音楽性を体現しているかのよう。

MC明け、"朝を待つ" を力強く届けてからの繋がるように "ノールス" の入りが始まった時の盛り上がり凄かったなー。人気曲の魅せ方が上手い。レフティーのギターとベースの絡みもカッコいいです。

「また来れるようにがんばります、もっと長い時間来れるように頑張ります」「あなたのために、あなたがその気なくても俺は頑張ります」と早口で綴り、ラストはショートナンバー "愛の屍" で締めた。

いやぁよかった、めちゃくちゃカッコよかった。トリ前、爪痕遺していってくれました。これはまた観たい。CD買いたい。

 

セットリスト

01. KID
02. エリザベス
03. ニタリ
04. サーセン
05. 朝を待つ
06. ノールス
07. daybreak
08. 愛の屍

 

 

bokula.

主催bokula.!ずっと聴いてるイメージだが、気づけば2022年のミナホ以来で1年半ぶりとなった。さらにあの時は移動が間に合わず&序盤は入場規制だった為フルでは観られなかったので、がっつり観るのは本当に久々だ。

確かbokula.で初めてMVを観た曲である "愛してやまない一生を." から始め、爽快な4つ打ちナンバー "夏の迷惑" で序盤から盛り上げる。

挨拶を添えた後、"グッドラック" ではVo. えいくんがピンボーカルで跳ねるように観客を煽りながら歌った。この曲ポップで多幸感あって結構好きなんですよね。

最初に入りのアコギが同期で流れたので、入りをアレンジしたのかと思ったらイヤモニにクリックが来てなくて歌い出しを逃してたというハプニングもライブならではって感じです。

このイベントがあった週に新譜「涙 滲むのは心の本音です.」をリリースしたばかりで、その収録曲もふんだんに。EPの1曲目の "涙ばっかのヒロインさん"、今月リリースの曲の中でかなり上位に好きなんだよな。手を挙げて一緒に踊れるのがとても楽しかったです。

んでこの辺からセトリが曖昧。笑 1曲だけバラード挟んでたんだけど何だったかな…新譜の "いつ失ってもいいように." だったかな…?

終盤、"愛すべきミュージック" の途中でえいくんが客席に「楽しかったかい?」と問いかけ、そのまま自身が感極まる場面が。えいくんが目を伏せてる間に他のメンバーが3人でコーラスを繋ぐ姿には自分も目頭が熱くなってしまった。こういうメンバー間の関係性が見えるパフォーマンスにめちゃくちゃ弱い。

えいくんの涙は舞台袖にも伝染したようで、続く "バイマイフレンド" でヤングスキニーのかやゆーが引っ張り出されてきたんだが、彼も泣いてた笑 「何でお前が泣いてんだよw」てツッコまれてたのも、その後「いつまでいるんだよ!」と追い返されるぐらいスタンドマイク前に居座ってたのも面白かったな笑 良いフレンドだなと思いました。

そのくだりのインパクト強すぎてラストの曲何だったか忘れた!!!w でも最後まで盛況で終わったことは確か。楽しかった。

 

トリだし主催なので勿論アンコールあり。ここで素敵だったのが、観客がみんな手拍子だけじゃなくてコールしたりメンバーの名を呼んだりしてたこと。照明がまだ落ちててアンコール確定演出だったけど皆きちんとメンバーを心から待ってる感じがして、アンコールを求めるってこういうことだよって感じでめちゃくちゃよかったな。

そんなアンコール、再登場したメンバーは引き続き余韻に浸っている。勢いそのままに、「来年もやります!!!」と宣言!歓声が上がった。「何も決まってないけど言っとかないとやらないから」「まだまだこのイベントをもっと大きくしていきたい」とえいくん。ぜひぜひホールやグリーンアリーナクラスに育ててくれ。いつまでも広島で大きくなってくれ。

楽曲は "群青謳歌"、そして最後の最後は "満月じゃん。" で大暴れ。"群青謳歌" のBメロ、『"かめはめ波打ちテェ!"』『"今ここに宣誓!"』をシンガロングするのが爽快だった。この曲もリリース当時月間ベストに挙げたお気に入りで、初めて生で聴けてよかった。

圧巻の主催トリ。"キンモクセイ" "本当はね、" "ノールス" みたいな顕著なバズソングは無いが、全く負けていない確かなロックバンドとしての熱量と楽曲の万人に届くポップネスをしっかり提示していた。着実にライブを重ねてここまで大きくなり、メジャーを掴むまでに至る所以が分かるパフォーマンスだった。

セトリマジで曖昧だ!誰か教えてくれ!

 

セットリスト

01. 愛してやまない一生を.
02. 夏の迷惑
03. グッドラック
04. 涙ばかりのヒロインさん
05. 不完ロマンス
06. いつ失ってもいいように.
07. 最愛のゆくえ.
08. 愛すべきミュージック
09. バイマイフレンド
10. (不明)

en1. 群青謳歌
en2. 満月じゃん。

 

 

最後に物販。bokula.の新譜、シンガーズハイのタオル、猫セゾのラバーバンドを購入。 bokula.は購入特典のトートもついてきた。

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猫セゾ、グッズだけでも買えてよかった…!地味に蓄光仕様。bokula.も地味にグッズって持ってなかったんだよな。色合いが好きだったのでラババン買った。シンガーズハイのタオルはバーガンディのやつと迷ったがカラフルな方を!どれも愛用していくぜ。

 

以上!!

バンド主催のオムニバスイベントってかなり久々だった。どのバンドもよかった。そして、思えば今回の出演バンド、全組ギターボーカル・ギター・ベース・ドラムの4人編成なんだよな。やっぱりロックバンドってこの形だよなと改めて実感。ロックバンドっていいな。

宣言してくれた通り来年以降も是非とも続けてほしいし、これからのbokula.ならもっと大きなところで演れて、もっと色んなバンドを呼べるに違いない。これからも広島のバンドとして、広島への誇りを持ち続けて、メジャーシーンでも活躍してほしいと思う。

出演したバンドの皆さんお疲れ様でした!

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誰もが撮ったであろうこの写真、なんで置いてあるポスターが去年のやつなんだ。笑

では(=゚ω゚)ノ

 

ASOVIVA FES!2024

2024.4.21 広島BLUE LIVE

bokula.
猫背のネイビーセゾン
anewhite
オレンジスパイニクラブ
ヤングスキニー
シンガーズハイ