たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

anewhiteとSAKANAMONを観に大阪に寄ってよかった

※公式からネタバレ禁止が出てるので閲覧は自己責任でお願いします!

 

 

anewhiteの対バンツアー、大阪公演に行ってきました!

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新しいep「anew」のレコ発となる初の対バンツアー。広島公演がなかったのであまりチェックできてなかったのだが、出張で関東に行っていたタイミングで大阪公演があり、帰りに寄れるなと思い参戦を決意。対バンがSAKANAMONと言うのも大きかった。チケットが残りわずかだったので滑り込めて良かった。結果的に当日になってソールドアウトしたようで。

会場は阿倍野ROCKTOWN。ちょうど一年ぶりかな、レベル27の企画以来だ。例に漏れず開演10分ぐらい前に到着。ソールドアウトなだけあって当然ながら満員で、一番後ろでゆったり観ることにした。背の高い男性客がほとんどいなかったし、ステージも高いから余裕で観える。

およそ定刻通りに開演した。

 

 

SAKANAMON

下手から森野さん、元生さん、キムさんとほぼ一直線に並ぶフォーメーション。1曲目から "ぱらぱらり" でアガった。4月なのに卒業ソングw

そこからいきなり "反照" 、さらに "脳内マネジメント事情" と過去アルバム曲を連発すると言う、対バンにしてはかなり攻めた選曲。"反照" はめちゃくちゃ好きなので嬉しかったですね。Aメロあんなにベースすごかったっけ。

最初のMCで元生節爆発。「what's new?」というツアータイトルに準えて「what's? why? 」「who?」と疑問視を連発し、森野さんが「まぁwho are youな人は多いと思うけども」というフォローすると「I'm Fine!I'm ゲンキ!」と自己紹介。うん、通常運転だけどanewhiteのお客さん困惑したんじゃないかな() 

でもそこから対バンに呼んでもらった事への感謝を伝え、anewhiteの "カヤ" のサビをカバー!イントロのカッティングから入ったけどキー低めだったから最初確信つかなかった。さすが対バンという演出で良い。

ほんで次が "UMA" とこれまたアルバム曲。サビで左右に手振るのやってた客はSAKANAMON勢だな。笑

"カタハマリズム" 聴けたの嬉しかった。結構な頻度で観てるけど久々に聴いたんじゃないかな?この曲はキー低めなのが定着してるっぽいな。

そんな初期の代表曲を演ったかと思えば、ノイズと水の音のエフェクトに続いて "1988" という全くテイストの違う且つ新しめの曲を。ほんと選曲が幅広すぎて度肝抜かれる。

2回目のMCではホストのanewhiteについて。バンドとしては初めましてだが、ボーカル同士は弾き語り公演で共演してると。しかも今回の対バンに誘われてから決まったとのこと。元生さんが佐藤くんに先輩風吹かせようとした話好き笑

ラストスパートは "JITABATA" からの "ARIKANASHIKA" という同期音ゴリゴリのキラーチューンに始まり、森野さんが「ドラム木村浩太!」と煽ってからの "CORE"、そして「ギター藤森元生!」と続けて煽ってからの "ミュージックプランクトン"。全力過ぎる。テンション上がるイントロしかねぇ。その煽る側だった森野さんも "ミュージックプランクトン" ではステージ上を左右に動き回ってアグレッシブ。"CORE" が定番化してるの嬉しいなー。くそかっけぇんだよな。

最後は元生さんが挨拶を挟んでからの "ふれあい"。「全ての人に感謝を」と言う旨のメッセージを伝えようとして「お客さん、スタッフ、…関係者の皆様…」てよくわからん感じになったのも元生さんらしい笑 曲が始まるとこの日初めてミラーボールが回り始めてエモい感じに。MCがグダグダでも曲でしっかり締めてくれた。

新旧問わずMV曲もアルバム曲も満遍なさすぎる凄まじいセトリだった。長く聴いてるファンも満足だし、何よりanewhiteの若いお客さんに刺さってたらいいなと。MCグダグダの可愛いおじさん達を愛でてくれ。

 

セットリスト

1. ぱらぱらり
2. 反照
3. 脳内マネジメント事情
4. UMA
5. カタハマリズム
6. 1988
7. JITABATA
8. ARIKANASHIKA
9. CORE
10. ミュージックプランクトン
11. ふれあい

 

 

anewhite

1曲目は早速「anew」からシンセイントロが特徴的な "キンセンカ" でスタート。この日最初にして最後のピンボーカルだった。佐藤くん、「大阪よろしく!」と吠えたけどその後ずっと横向いてんなと思ってた。笑 そのまま続いてギターを構え、 "どうでもよくなれ" へと移る。

2022年の個人的名盤にも選んだ昨年のフルアルバム「2000's」から "out of the blue" も。イントロが好き。「全員まとめて幸せにして帰ります」と演奏中に挟んだ。

挨拶を挟み、続いても新譜から "サナギ" を。演る前に「東京、新宿の歌」と前置いたように聞こえたんだけど気のせいかな。全然東京の歌じゃないしな。何て言ったんだろ。

サナギ

サナギ

ここから2曲、"Metro" "氷菓" とEggsでしか配信されていない過去曲を。古くからのファンにも嬉しい選曲。まぁ正直に言うと自分は知らなかったので歌詞聴き取って後から調べた勢なんだが。"氷菓" はYouTube上がってるから名前は知ってたけど。

2回目のMCでは佐藤くんが曲中の台詞について他のメンバーに「俺、大阪って言えてた?」「横阪って言ったよね…横浜って言いかけてたよね…最低だな…」と猛省。大丈夫だよ、気づいてなかったよ。何ならこっちは前日横浜にいたから不思議な縁を感じたよ。笑 演奏中の言い間違いは結構客は気づかんもんです。

続いてゲストのSAKANAMONについて。「久々に生で観て、中学の頃の青春が蘇りました」と佐藤くん。2000年生まれだったら確かにSAKANAMONが出てきた2010年代前半って思いっきり中学生だな…若い…俺も中学生でSAKANAMONに出会いたかった。

負けてられないと演奏に入った "君と月、会いたい夜に。" では回り出したミラーボールが満月のようで曲に合っていてとても良かった。さらに「懐かしいやつを」と前置いて続けたのは1st EP「NACHTMUSIK」から "she said"。

she said

she said

「anew」を買った時に、持ってなかった「NACHTMUSIK」も一緒に買っていた。予習しといてよかった!

そして満を持しての "カヤ"。イントロのカッティングを弾きながらの「SAKANAMON先輩、カバーしてくれてありがとうございます!」という魂の叫びに泣きそうになった。エモすぎるだろ。

ここで本編最後のがっつりしたMC。ツアータイトルの「what's new?」は「最近どう?」を意味するフレーズ。最近どう?と一方的に聞いておいて、ライブに来てくれた人たちに対して直接答えを聞くことはできない演者側の自分たちを「弱い立場」と表現する佐藤くん。直前の "カヤ" の時に客席で倒れた人がいたらしく、気づきながらも演奏を止めて対応することが出来なかったショックも、「弱い」と称する気持ちに拍車をかけていたように思う。

そんな状況に「それでも頑張る」と意気込み、ラスト1曲を控える。「水分取って、無理しないようにね」と改めて労る言葉を客席に投げかけ、アルバムのラストでもある "ライムライト" へと繋げた。

ライムライト

ライムライト

お得意の切ない疾走感に溢れる、anewhiteらしい曲。アウトロの潔さも良いです。アルバムの曲を全て演り切り、拍手に包まれながらステージを後にしていった。

 

アンコールは割とすぐに登場。メンバー全員でのグッズ紹介から。Dr. 鈴木くんの着ていたロンTがしわしわで他のメンバーから「腕が脳みそ」て言われて「腕は腕だよ」て返してたの笑った笑

そんな話をしていると、突然 "Re act" のイントロが流れたw すぐに止めたけど。シンセだから同期で出してるんだな。パソコンが誤作動したんだな。あたふたしながらスタンバイしようとしたのを見てそう言う演出かともちょっと思った笑

改めて位置につき、演る前に「やだなぁ曲バレてんの…」とボヤく佐藤くん。その後本番のイントロが再び流れた時に前方でちょっとクスクス笑い声が起こってたの可哀想だったなw

そして、はい。嘘つきました。本編でアルバムの曲演り切ったと思ってたけどこの曲忘れてた。だから俺は誤作動で流れてしまった時に笑いとかよりも先に「あーーーこれもあったわ」の気持ちが出てきていたのです。

そして本当のラスト。"Re act" で終わりじゃ無かった。流れる同期音と刻み出されるバスドラのBPMに心が踊った。anewhiteに出会ったきっかけの曲、"ソワレの街で"。

何度聴いてもこの曲は好きだ。未だに最後に演ってくれるのが嬉しい。最後列でいっぱい飛んでしまった。この曲はずっと定番であってほしいな。

 

セットリスト

1. キンセンカ
2. どうでもよくなれ
3. out of the blue
4. サナギ
5. Metro
6. 氷菓
7. 君と月、会いたい夜に。
8. she said
9. カヤ
10. ライムライト

en1. Re:act
en2. ソワレの街で

 

 

物販ではanewhiteのTシャツを購入。入場特典のパスステッカーを添えて。

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スモーキーピンク。シンプルでよき。Tシャツとしてはこの色合い持ってなかったからよき。2500円は安いし。

あと物販やドリンク交換のフロアに救急の方々が来てて、先ほどの倒れられた方を担架で搬送していかれてました。割と重めに体調崩されたようだ…無事だといいが。

 

以上!

思えばホストとゲストの関係が明確なツーマンって今年初だったな。しかもそれが10個以上歳の離れたバンド同士。お互いのリスペクトが伝わるとても良いツーマンだった。横浜帰りに大阪に寄ってよかった。次の日クソしんどかったけどよかった。

そして意外と言えば意外な組み合わせでもあった。両方がっつり好きなお客さんってどれくらいいたんだろう。どちらかだけを目当てに来た人たちも、もう片方を好きになってほしい、本当にそう思えるしそうなりそうと思えるとても良いツーマンだった。

とても良いツーマンだった!!!

 

では(=゚ω゚)ノ

 

anewhite what's new? tour

4/23 阿倍野ROCKTOWN

anewhite
SAKANAMON