たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

20代音楽遍歴を振り返る回。

私事ですが、5月に誕生日を迎え、ついに30歳になります。30代突入です。やば。人生においても仕事においても何も成し遂げてない。まぁそんなことは置いといて、終わりを迎えようとしている20代、まぁ濃かったです。部活とバイトに捧げた大学時代、研究室に篭ってラボ畜した大学院時代、そして今に至る会社人生。そしてその中で常に音楽がありました。10年間、1日で全く音楽を聴かなかった日って、1日も無いと言うのは言い過ぎかも知れないとしても本当に数えるぐらいしか無いと思う。それぐらい音楽に溺れる人生を送っていると思っている。音楽に人生を救われ、そして狂わされ、彩られている。

とはいえ10年間、好きなアーティストやジャンルは常々変わっている。正確には増えているという方が正しいな。そして音楽との出会い方も聴き方も時代と共に移り変わっている。というわけで、20代の音楽遍歴を振り返ってみようと思う。10年分、1年ずつ。盛大な自分語りの回です。

では20歳から早速。

 

 

20歳 (2013年、大学2年)

高校時代から聴いていたBUMP OF CHICKENRADWIMPSELLEGARDENに加え、実家で観られるスペースシャワーTVで色んなバンドと出会い始めるというのが定着してきていた時期。親の影響でSMAPを聴いていたり、中高時代の名残でGReeeeNやファンモンを聴いていたところから完全にバンド系に好みがシフトしていったのが、今思うとちょうど20歳だったんだなと。

初めてライブハウスに行ったのもこの年でした。9月28日、梅田CLUB QUATTROでのグッドモーニングアメリカワンマン。会場の熱量に「ライブハウスすげぇ!!」と身に染みたあの体験がなければ、今ほどのライブ通いは無かったかも知れない。

そもそも2013年というとKANA-BOONKEYTALK、オーラル、キュウソ、ゲス、ブルエン、フォーリミ、パスピエ、グドモなど後の「フェス系バンド」が出てきた時期。20代の始まりがこの時期に被ったという事実は本当に今の自分の音楽の趣味を大きく握っていると思う。

 

 

21歳 (2014年、大学3年)

親に連れられてPerfumeSMAPも観に行ったりしていたが、本格的に1人で進んでライブハウスに行き始めた。この年にライブハウスで観たのが、kidori kidori、アルカラ、plenty。時代感じるなぁ。

でもこの年のライブで一番印象に残っているのはやはりKANA-BOONのただいまつりだろう。メジャーデビューして一年で泉大津フェニックスでワンマンするってエグいっすね今思うと。

本編のライブ前にDJ onion nightが関西のアーティストの曲を流し続けるパートがあったのも覚えてる。その時にキュウソの "良いDJ" の盛り上がりに圧倒されたのを、今でも思い出すだけで鳥肌が立つ。この思い出補正があって、結構キュウソの中でトップレベルに好きな曲なんだよな。

他にもフレデリックの "オドループ" や夜ダンの "fuckin' so tired" が流れたのを覚えている。そして最後の曲はオーラルの "起死回生STORY" だった。

後、ただいまつりについては、FM802のMUSIC FREAKSにて鮪が情報解禁したのを聴いていたのを覚えている。という事は俺この時には既にFM802聴いてるんだよな。何のきっかけで聴き始めたんだろう…とにかく、スペースシャワーTVもチェックしながら、ラジオからも情報を得るようになり、いよいよ邦ロックしか聴かないぐらいのレベルになっていったのがこの年でした。

 

 

22歳 (2015年、大学4年)

研究室に配属され、部活も実質引退して実験に打ち込んだ1年間。まぁ配属された研究室から逃げたくて教授に黙って他大学の院試に合格するという人生最大の反逆行為をするわけなんですが。

研究が忙しくてライブにはほとんど行ってないのだが、逆に初めてフェスというものに行ったのがこの年。RUSH BALLめちゃくちゃ楽しかった思い出。「こんなにたくさんのバンドを一気に観られるんだ」って感動した。翌日の月曜日、朝起きてきて抜け殻になりすぎてて家族に笑われたなw

あとこの年に一番ハマったバンドはSuck a Stew Dryです。スペースシャワーTVで知った "僕らの自分戦争" があまりにも好きすぎた。ラシュボでも観たし、翌月のリリイベも行った。

スペースシャワーTVでの出会いを一番大事にしていた時期かも。

 

 

23歳 (2016年、大学院1年)

完全にフェスに味占めた。METROCK二日間通してるし、この年もラシュボ行ってる。あと、初めて対バンというものに参戦したのもこの年。SANAKAMONの対バンツアーで、ゲストがSHE'Sだった。この辺りから、フェスにしてもライブハウスにしても告知がされると出演者に注目するようになったかも。

また、アイドルとの出会いがあったという点で割と転機的な1年だったかも知れない。

夢アドこと夢みるアドレセンス。KEYTALK首藤義勝提供の "ファンタスティックパレード" を聴いて「いやKEYTALKやんけ!」と思ったあの時の印象は忘れられない。研究室のパソコンで一生YouTube流して聴いてた。環境を変えて大学院に進学し、より畜生の生活が始まった年。シンプルに可愛い女の子を求めてたんですかね。

夢アドに関しては、その後もミセス大森元貴、ヤバTこやまたくや、ハンブレムツムロアキラと立て続けに提供を受けていったのも俺の興味を掴んで離さなかった要因だと思う。そこから少しずつ、バンドマン提供のアイドルソングというものに惹かれていったわけですね。

 

 

24歳 (2017年、大学院2年)

コンスタントに新しいバンドと出会いつつ、いよいよ忙しくなってきて逆に行けるライブは行こうの精神になってきてた。この年に一番ハマったバンドはLAMP IN TERRENなんだが、 "流星群の夜" が刺さった状態でRockin' Radio!で観て完全にやられ、まだ曲把握してないのに翌月のワンマンに行った。それぐらいライブハウスにも勢いで当日券取って行くようになったな。

また、サーキットイベントというものを知ったのがこの年。初めてのMINAMI WHEEL。本当に楽しかったです。スマホ失くしました。色んなライブハウスで色んなバンドが演ってるというのが新鮮だった。ミナホの会場割を見るというところから、ライブハウスのキャパというのも把握して意識し始めた。

さらに、前年にハマった夢アドのライブに行き、いよいよアイドルの現場デビューも果たした。特典会でアイドルと話すという体験で新しい扉開いた感じがしてる。

あとこの年に年間ベスト使ってたら絶対1位は高橋優の "虹" です。泣かずに聴けた事がなかった。音楽に救われて修論頑張れた1年でした。

虹

  • 高橋優
  • ロック
  • ¥255

 

 

25歳 (2018年、社会人1年)

社会人になりました。平日仕事終わりにライブに行く快楽も有休取ってライブに行く快楽もしっかり覚えました。

広島来た初日にライブ行ったもんな。クアトロでの初ライブは感エロと夜ダンのツーマンでした。俺だなぁ。クアトロ、セカンドクラッチ、Cave-Beと順調に広島のライブハウスを攻めていった。「このキャパは大阪だったらあのライブハウスぐらいだな」とかも考えるようになった。マジで関西(というかほぼ大阪)のライブしか行ったことなかったから、この辺りから地方のライブハウスにも興味を持ち始めた。1人道後温泉旅行を兼ねて松山サロンキティKANA-BOON観に行ったのも良い思い出。

関西にも頻繁に帰り、この年もミナホへ。あとEmu sickSのラストライブだった16ビートアザラシフェスに行ったのも今思うと凄かったなと。「名前しか聞いたことないけど観てみよう」「時間空いたから観てみよう」みたいな周り方をするようになっていたなと。インディーズよりもさらに深いバンドを漁るのが好きになっていってましたね。実家に帰るたびに弟とバンド談義をしてた。

あとこの年にこのブログ始めました。何だかんだ長いことやってますね。皆さんいつもありがとうございます。

 

 

26歳 (2019年、社会人2年)

研修が終わって今の部署に配属され、今と遜色ないくらいの頻度で行き始めたのはこの年からかな。ライブ狂いであることがアイデンティティになりました。会社の人たちにもそのキャラで通るようになりました。ライブハウスも1ヶ月行かないって事はなかったな。フェスも言わずもがな、サマソニ、ワイバン、パラデジャ、レディクレ。どれもめちゃくちゃ楽しかった。

一方で、会社の子に誘われてiriのワンマンに行ったのは大きな出来事だと思ってる。バンドとアイドルばかり聴いてた自分にとってこの手のR&B系ソロシンガーとの出会いは新鮮だった。自分の守備範囲が大きく広がったと思う。バンドシーンとしても、髭男とKing Gnuの躍進によりヒットの風向きが変わった時代だった。

でも一番ハマったアーティストは神宿ですね。ライブ行って人生で初めてサイリウム買いました。

こう振り返ってみると頻度もさることながら行くライブのジャンルもどんどん幅広くなっていったなと思う。お金を持つと変わるね人間。

 

 

27歳 (2020年、社会人3年)

はい、言わずもがなコロナ禍の始まり。過去映像の配信やオンラインライブを観て過ごした、今思うと異常なゴールデンウィーク。懐かしいと思えるのが幸せなことです。

ライブシーンの足が止まったのに伴って台頭するTikTok勢。言わずもがなYOASOBIの "夜に駆ける" と瑛人の "香水" が大ヒットした。自分もそういったネット・SNS初のシンガーに興味を示し始めていきました。悒うつぼとか。笑

あと、鬼滅のヒットでLiSAを聴いたりと、まぁにわかなわけですがアニメも観たりし始めたな。そしてニジマス、CYNHN、わーすたなどもうすっかりバンドマンの提供とか関係なく(入口はそうであるものもあるが)アイドルを漁るようにもなった。やはりコロナの影響は大きかった。

ただ、この年のベスト20を見るとトップ3が夜ダン、テレン、KANA-BOONなので何だかんだ好みの根幹はブレてねぇなと思います。

 

 

28歳 (2021年、社会人4年)

引き続きコロナ禍。制限のある中でライブには少しずつ行けるようになってきて、秋頃にはコロナ禍前を上回る勢いで頻繁に行くようになった。反動ですね完全に。ただ自分としては1年に3回扁桃炎になって熱出しまくってた記憶が強いです。職場で一番PCR検査受けた奴だと思う。まぁそれもあって行ける時に行こうの精神がさらに強くなった感じかな。反動ですね完全に。

あと、5年ぐらい遅いけどサブスクに手を出したのがこの年かな?YouTube Music。新曲のチェックなどで本格的に常用するようになったのは最近だけど。「名前は知ってるけど…」程度のアーティストへのアプローチは格段にやりやすくなった。変わらぬ躍進を続けたYOASOBIに加え、元祖・夜好性ことヨルシカやずとまよ、さらに藤井風や水曜日のカンパネラ、ReoNaなど非バンドアーティストにもどんどんハマっていったな。

ただ、この年のベスト20を見るとトップ3がペリカン、パノパナ、ズーカラデルなので何だかんだ好みの根幹はブレてねぇなと思います(2回目)。

 

 

29歳 (2022年、社会人5年)

こないだよ。改まって書くことないわ別に。

音楽じゃないけどドラマとかアニメとか漫画とかもめっちゃチェックするようになった気がするな、学生時代に比べると明らかに。主題歌繋がりで興味持ったりすることが多いから行き着くところは音楽か。

この年のベスト20チェンソーマン関連アーティストが3組も入ってるしな。…トップ3がTOOBOE、CYNHN、ano。バンドどこいった。

まぁ、6年ぶりのラシュボ、4年ぶりのミナホ、3年ぶりのレディクレ、そしてそこで10年越しに観るホルモンにアジカンエルレと、バンド関連も充実すぎる1年だったなと思う。

 

 

以上!そして今に至る!

途中から飽きてきて適当になっていったけど振り返ってみると楽しかったな。改めて、バンドに、アイドルに、音楽に救われてる人生だなと思う。

この10年間、冒頭にも書いたように好きなアーティストはどんどん増えていってる。推しは多いに越したことない。人生が豊かになる。そして、この10年で足を止めたバンドも多いし、亡くなったバンドマンも少なくない。今、活動してくれているだけで尊い。良いと思う音楽の事は出し惜しみせずに好きでいたいなと、引き続き思います。

あと2週間を切った。残り少ない20代、最後まで楽しみたいと思う。

では(=゚ω゚)ノ