たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

超個人的2021年名MV曲ベスト20

f:id:tana-boon:20220109181840j:image

今年もやります年間ベストソング!

毎年、MV曲とアルバムでそれぞれ20作品ずつ選んでたけど、今回はアルバムの方をやらない事にした。というのも、テレビでYouTube垂れ流して聴くことが圧倒的に増え、CD単位で聴くことが少し減ったから。買ってるんですけどね。買ってるくせに2,3周しか聴いてない。だからアルバム単位で偉そうにランキング付けできるほど聴き込めてないのが正直なところなので、今回は辞めておこうと思った次第です。

というわけで楽曲単位のランキングを。例年通り、YouTubeにMVまたはリリックビデオが存在する楽曲に限定。アルバムランキングをやらないのでアルバム曲等も選出する事にしようかと思ったが、マジで20曲に絞れなくなったので泣く泣く断念。アルバム単位としては語れるほど聴き込めてなくてもこの曲は一発でどハマりした、みたいな例もあるのだがな。。。

では早速20位から!なお本記事における「今年」は2021年のことです!前置きせなあかんくなるなら年越す前に書け俺!

 

 

20位 誰かの綺麗事 / レベル27

初出は今年ではないんだが、再録されてMVが制作された。好きな曲なので嬉しかった。一応今年の楽曲ではないということで滑り込みの順位に。

レベル27は毎度毎度マジで良メロが多いんだが、特にこの曲は一曲通して全部好きなんだよな。AメロもBメロもサビも全部好き。もちろんレベル27らしいネガティブな歌詞も魅力なんだが、この曲は本当にメロディを称賛したいです。

シルエットだったメンバーが大サビで初めて映る演出も、ベタだけど良い。

 

 

19位 ないない / ReoNa

今年出会ったSACRA MUSICのアニソンシンガー。声が特徴的で引き込まれる。特にこの曲はダークな雰囲気が声との相性が良く、終始『ai』で韻を踏んでてテンポよくスッと届いてくるのもあって鬼気迫る感じが出ていてカッコいい。歌詞を読むと『』の中が空白の箇所があって、「ない」事を表現するにあたって凝ってる。

MVはホラー。本人が白い衣装なのも周囲との対比で映えますね。

 

 

18位 三原色 / YOASOBI

今年も躍進が止まらなかったYOASOBI、数々の曲を発表したが、今年の中で特に気に入ってたのはこれかな。"怪物" と迷った。

最初CMで聴いてサビのメロディ良いなと思ったんだが、フルで聴いたら2番のAメロがカッコ良かった。音程の跳躍も激しいし音域も広い。それをこの早口で歌いこなせるikura流石だと思いました。やっぱり早口な曲の方が一聴無機質な印象になってボカロ感が出るから好きなのかもです。 "怪物" もそうだな。

 

 

17位 バッキンガム / 水曜日のカンパネラ

コムアイが脱退し、新たなボーカルとして詩羽を迎えた水曜日のカンパネラ。同時に2曲、"アリス" とこの "バッキンガム" のMVを公開した。

バッキンガムを始めとする世界の「宮殿」の名前を羅列する一方で世田谷区の地名「給田」をひたすら説明するだけの歌詞が水カン節炸裂である。あれだけ有名になったコムアイの後継者とかどんな気持ちなんだろうと思っていたが、むしろ最初から水曜日のカンパネラのボーカルは詩羽だったんじゃないかというほどの堂々とした入り込んだ歌い方に感心しました。

 

 

16位 きらり / 藤井風

結局紅白で話題掻っ攫った藤井風。この "きらり" はアレンジも大概凝ってると思うんやけど、やっぱりメロディが分かりやすくてキャッチー。一曲通してメロディライン2種類ぐらいしかない。誰でも耳について口ずさめるようになってしまう。そしてサブスク時代に必須とされるイントロ無しの歌い出し。完璧です。

 

 

15位 閃光 / [Alexandros]

フルで聴いて一気に印象が好転した曲。イントロを聴いて「これは!!」となった人はガチ勢。久々に英語詞も多いし、MVもこれまでの楽曲の要素を盛り込んでたりしてファンには嬉しい。

2021年はドラマにも出演した川上洋平。一応観てた身としては『碧すぎる空』という歌詞もグッと来ますね。

ただあまりにも再生回数伸びすぎではと思って調べたら何やねんかぼちゃ🎃

 

 

14位 見世物 / パスピエ

10回以上聴いてやっとイントロのリズムがとれるようになりました。何食って生きてたら思いつくんだこれ。

三連符のリズムと和風な曲調にベースの踊りっぷりが "まつり囃子" に通じるものがあって好み。そしてこっちの方がより狂気を研ぎ澄ませた感じ。終盤で突然速くなるところとか。ライブで聴いて頭おかしくなりたい。

 

 

13位 ブレイクアウト・ジャンキーブルースメン / Suspended 4th

サスフォー、何で今までしっかり聴いてこなかったんだろうと。イントロ一発目からかっこいいしサビの爆発力もエグい。

映像演出もロックバンドのMVとして文句の付け所がない。基本的に画面を分割してメンバー全員が映る演出って好きで。アウトロの縦4分割になる瞬間がカッコいいです。

ただデニスがフォーマルな格好にグラサンかけたら完全に「そっち」の人なのよ。

 

 

12位 シンデレラ / サイダーガール

サイダーガールも定期的にメロディが刺さる。歌いたくなるメロディが多い。

"シンデレラ" という曲名を掲げながら落ちサビで『シンデレラじゃあるまいし』とひっくり返すのが良いね。あとその部分の後ろで畳み掛けてくるドラムが何気にエグい。

ずっとMVに女の子を起用してきたサイダーガールがアニメーションMVメインに転向したのはご時世なのか時代なのか…考えさせられる。

 

 

11位 又三郎 / ヨルシカ

小学校の頃、詩集を文庫本で買い漁るほど宮沢賢治が好きだった時期があって。明らかにその代表作の一つである「風の又三郎」をモチーフにした曲ということで気にならない訳がない。

サビの突き抜ける声と、邦ロック感の強いイントロのギターリフに掴まれました。ヨルシカはそんなに聴いてなかったんだけど、その中でこの曲に惹かれるってやっぱり自分は王道ロックが好きなんだなと。

 

 

10位 あいつら全員同窓会 / ずっと真夜中でいいのに。

曲名が意味分からない。聴いてみると歌詞もちょくちょく意味分からない表現は出てくるが、『嫌味に費やすほど人生長くないの』『誰かを けなして自分は真っ当』『あんたは僕の何なんだ そんなやつに心引き裂かれたんだ』『人の ダメなとこばっか 見つけて 指摘して、自分棚に上げすぎ』など、ハッとさせられるフレーズが印象的。SNSでの誹謗中傷とかに対する考え方を描いてるようにも思える。歌詞の文字数が多く、それらの言葉が矢継ぎ早に飛んでくるのでテンポも良くて聴いていて気持ちいい。間奏のストリングスもカッコいい。ずとまよはちょくちょく聴いてたけど一番好きなのが来たかも。

 

 

9位 fade / 04 Limited Sazabys

サビとそれ以外でメロディのひねくれ具合の差が激しい。入りからかまされるサビを聴くとやっぱりGENさんはメロディメーカーだなと思わされる一方、Bメロのジェットコースターみたいな高低差の激しいメロディラインは絶対作ろうと思って作れるもんじゃないだろと思ってしまう。聴いてて振り落とされそう。

MVの演出自体は同日に公開された "Just" の方が「YON EXPRESS」のコンセプトも表現してて面白いと思うけど、曲としてはこちらの方が好きでした。

 

 

8位 Re:Pray / KANA-BOON

昨年 "スターマーカー" が個人的1位だったKANA-BOON、今年も上位に。鮪の復帰後初のパッケージシングル曲(配信含めると "HOPE" があるので)ということで期待して聴きはしたが、「え…?めっちゃくちゃ良くない…?」とちょっと戸惑った。一度精神的などん底を見た今の鮪だからこそ書ける歌詞であり、今のKANA-BOONだからこそできるキラキラしたアレンジだなと思う。『昨日まで生きていた命だって連れていくよ』の説得力がエグい。

ちなみにMVは正直そこまで気に入ってないです。笑 あくまで曲。

 

 

7位 なないろ / BUMP OF CHICKEN

なない、なないろ。笑

「おかえりモネ」の主題歌。気象に関する言葉が多用されていてしっかりドラマに寄り添ってるなーと思うし、それで違和感が出ないどころかマッチしてるのがBUMP。ほんと良タッグだったと思う。あと『ヤジロベエみたいな正しさ』て初めて聞いた。

職場の食堂のテレビでNHKが流れてるので、自分から再生した以上に毎日聴いてた。サビのメロディも美しいので毎日爽やかな気持ちでお昼の業務に取り組めました。嘘ですめっちゃ眠かったです。

良い曲なのは嘘じゃないです。

 

 

6位 次回予告のその後で / あるくとーーふ

今年出会ったあるくとーーふ。イントロ1秒目から「あ、楽しそう」。そのワクワクがずっと続く。手拍子を自然に起こせるリズムなのもライブ映えして強い。

その中でメロディもキャッチーなんだけど、1サビ『センチメンタル 邪魔すんなって言ってる』の「る」や2サビ『風のように追い越して』の「て」の一音がめちゃくちゃクセになる。この突き抜けるポップネスの中にひねくれたフックを噛ませてくるやり方、売れ始めの緑黄色社会を彷彿とさせる。これが19とか20でできてるのはすごい。これからが楽しみすぎる。

 

 

5位 ソワレの街で / anewhite

anewhiteと分からずにanewhiteと出会った、衝撃の一曲。これだけで記事一つ書いたと言っても過言ではない。

歌詞の世界観と演奏がすごくマッチしてる。雨粒のような細かくてクリーンなギターリフを4つ打ちに乗せていることで、雨の中で跳ね躍るようなイメージ。『sing in the rain!』とはよく歌ったものだ。Aメロから畳み掛けるように主張してくるベースや、Aメロや大サビのメロディの半音の使い方とかもめっちゃくちゃ好み。全要素が刺さる。純度の高いハイトーンボイスもサブカルど真ん中って感じ。

アーティストが分からずに聴いて、誰の曲なんだろうとあそこまで必死になったのは今年この曲だけでした。

 

 

4位 Shake & Shake / sumika

アニメのティザーでサビ聴いた時から好きだった。MVは何気に一番再生数が多かった。多幸感に溢れすぎてて最初観た時は何故か泣いてしまいました。曲調は "Lovers" と瓜二つすぎるんだけどね。

sumikaには珍しく言葉遊びが目立つ歌詞も楽しい。2番のBメロとか、語感もいいうえに突然曲調変わるし。面白い。

一発撮りのMV、見どころは大サビでダンサーの女性が1人だけハットを使った振り付けで間違えてるけど全く笑顔を絶やさないところです。笑 プロ根性。

 

 

3位 Who are you? / PELICAN FANCLUB

かっこいい。サビのスピード感が半端ない。『もし僕がふたりになってもふたりでいることはないだろう』から始まる哲学的な歌詞もエンドウアンリ節全開です。もうシンプルにかっこよすぎて特に言うことがない。形容できる語彙がない。

ソニーのアニソンバンドとして地位を確立したが、それで収まって良い才能ではない。3月に出るフルアルバムも楽しみです。

 

 

2位 Rodeo / Panorama Panama Town

今年のパノパナの曲で間違いなく一番聴いた曲。ティザーでイントロ聴いた時から「あ、これはやべぇの来るな」と思った。このクソシンプルなギターと頭悪いBPMで突っ走る感じが最高。収録EPのジャケットに書いてあるんですけど、BPM215なんだよこれ。あほかよ。こんなんでカッコよくなるんだったらもう何も考えんでいいじゃん。

サビの「ロデオ!ロデオ!」も大サビ前の「オーオーオー」も早く一緒に声を上げたい。もっとライブで、大きい会場で映えて然るべき曲です。

 

 

1位 シーラカンス / ズーカラデル

だいぶ早い段階で1位決めてた。ズーカラデルは前々から知ってたしちょくちょく聴いてたが、この曲は一発で好きでしたね。その場で二発目聴いた。

この殺伐としたコロナ禍において、こんな生き方していたいみたいな歌詞。サビの『嬉しいことばかりじゃないし 悲しいことも忘れちゃうし 僕らはずっと騒いでいたい 何千何万回だって』が良すぎる。『嬉しいことばかりじゃないし』と来たら次はそのまま「悲しいこともある」的なネガティブな表現が来そうなもんだが、悲しいこと忘れちゃってるんですよこの人たち。こんな底抜けに楽観的なマインドを持っていたいです。優勝。

リリックビデオも可愛らしいし、MVは緩い雰囲気が和む。ズーカラデルがいる限り日本で戦争は起こらないと思います。

 

ということで2021年個人的ベストソングはズーカラデルの "シーラカンス" でした!

まとめると次の通り。


20位 誰かの綺麗事 / レベル27
19位 ないない / ReoNa
18位 三原色 / YOASOBI
17位 バッキンガム / 水曜日のカンパネラ
16位 きらり / 藤井風
15位 閃光 / [Alexandros]
14位 見世物 / パスピエ
13位 ブレイクアウト・ジャンキーブルースメン / Suspended 4th
12位 シンデレラ / サイダーガール
11位 又三郎 / ヨルシカ
10位 あいつら全員同窓会 / ずっと真夜中でいいのに。
 9位 fade / 04 Limited Sazabys

 8位 次回予告のその後で / あるくとーーふ
 7位 なないろ / BUMP OF CHICKEN
 6位 Re:Pray / KANA-BOON
 5位 ソワレの街で / anewhite
 4位 Shake & Shake / sumika
 3位 Who are you? / PELICAN FANCLUB
 2位 Rodeo / Panorama Panama Town
 1位 シーラカンス / ズーカラデル

 

今年はかなりラインナップがメジャーだったな。夜好性3組がいたり、紅白歌唱曲があったり。インディーズもほとんどいない。他人に勧めるには今更感が強いな笑 年々、Eggsとかに出てくるレベルのアーティストも聴くようにはなってきてるんだがな。まぁ、良いものは良いという事で。

今日、関ジャムで恒例のランキング企画が放送されますね。楽しみ。ここ2年ほど、自分が選んだ楽曲がギリギリランクインする辺りの順位に入ってきてるんだけど今回はどうかな。

まぁなんせ今年も良い音楽にいっぱい出会えますように!今年は更に深いところまで色々漁っていくぞー。

 

では(=゚ω゚)ノ