ズーカラデルのワンマンに行ってきました!初ライブ!
言わずもがな2021年一番好きだった "シーラカンス" を含むフルアルバム「JUMP ROPE FREAKS」を引っ提げてのツアー。"シーラカンス" を聴いた時からアルバム買おうと思ってたし、ツアーも広島来るなら行こうと思っていた。このご時世で久々に先行でチケット取ったな。
会場は広島VANQUISH。7月のネクライトーキー以来だから割と久々。開場時間を少し過ぎたぐらいの時間帯に行って入場。物販眺めたかったが、VANQUISH狭いからゆっくり見られないんだよな〜。
初めて観るというのもあったので、全体が見えるように真ん中辺りで待機。後ろにもどんどん人が入ってきて、ソールドアウトではなかったがほぼコロナ禍キャパ満員だった。
割と定刻通りに開演。メンバー3人とサポートギター、サポートキーボードの5人が順に登場。思えば自分のここ最近のライブって、存在を知って間もない若手バンドか何回も観てるバンドかのどちらかだったから、ズーカラデルみたいな「ずっと前から知っていてライブ観たいなーと思ってたバンドの念願のライブ」みたいなのは久々だった。出てきた瞬間の「本物だー!」的な感覚が久しかった。
アルバムの最後の曲でありアルバムと同名の "ジャンプロープフリークス" からスタート。先月のパスピエでも観た、アルバムのラストをライブのスタートに持ってくるやつ。
間髪入れずアルバムのリードトラック "つまらない夜" へ。MVにも出演しているホーンのサポートがいないから同期するのかなと思っていたが、ホーンの音をシンセで弾いていてまた音源と違ったシックな感じに。
3曲目にしていきなり "恋と退屈" と過去のアルバム曲を。吉田さんが最初に曲名を言ってくれたので分かった。この曲は2サビ後のギターとベースの絡みが好き。
"恋と退屈" はまだ曲名を聞いたら分かったが、その次の "ビューティ" はいよいよ曲名すら知らなかった。かと思えば "まちのひ" "スタンドバイミー" と「JUMP ROPE FREAKS」曲もしっかり入れ込んでくる。ここまでの最初のセクションだけで「こういう感じでいくんだ」と悟った。
ここで一旦MC。Ba. 鷲見さんがリード。声高くて喋り方ゆるくて可愛らしい。あれだ、BUMPのチャマを思い出す。
「JUMP ROPE FREAKS」を引っ提げてのツアーではあるが、「ズーカラデル史上最多の曲数でお届けします!」「古の曲も演ります!」と気合十分。既にこの時点で "恋と退屈" "ビューティ" が来てる時点でって感じです。初めて観るズーカラデル、「JUMP ROPE FREAKS」が15曲もあるので一通り聴いとけば予習十分やろと思いつつも1stフルアルバムの「ズーカラデル」も聴いていたのだが、甘かった。笑
吉田さんが早速「では古の曲、"ジャーニー" という曲を」と曲振り。この日一日を通して、吉田さん新旧問わず演る前に曲名言うてくれる事が多かったから助かった笑 新規に優しい。マジで初めて聴く曲でした。6/8拍子の優しい曲調と途中のベースの細かいタッピングが印象に残っている。
FINLANDSの塩入冬湖さんをゲストボーカルに迎えた "どこでもいいから" は、流石に冬湖さんパートも吉田さんが歌ってた。コーラスは冬湖さんの声が同期されてたけど。あとこの曲は間奏で突然クラビネットが入ってきて雰囲気変わるところが好き。YouTubeに上がってるAudio Visualizerじゃ聴けない部分。
中盤のがっつりMCでは、掴みが
鷲「早いもので残り328曲です」
吉「早いね〜とても7万曲演ってきたとは思えない」
示し合わせてなかったとしたらコンビネーションよすぎるやろ笑
そこから始まった広島の思い出トーク。スペシャ列伝の名前が挙がる。
これですね。今見たら強すぎる。しかもこのツアー、途中でコロナが始まって最後まで出来なかったんだよな。広島は来てたんよなぁ。
でも列伝ツアーの話するんかと思ったらその時に寄ったびっくりドンキーのパインバーグディッシュの話w 3人ともパインバーグディッシュ注文したからパイントリオって呼ばれてるとかパインとバーグのどっちを上にして食べるかとか、めっちゃ膨らむ笑 びっくりドンキー自体そんな行かないけど食べてみたくなったな。
あと豚汁の話。スーパーで買い物する時に「こいつ絶対豚汁作るじゃん」って食材を買い揃えて、レジの人に「こいつ絶対豚汁作るじゃん」て思われるのが嫌って話。笑 でも分からなくもない。
あと「とんじる」か「ぶたじる」かの論争。僕は「とんじる」派です。言われてみれば確かに重箱読み。
MCが終わり、「あなた一人一人へのラブソングです」と "ノエル" から始めた後半戦も「JUMP ROPE FREAKS」の曲と古の曲が本当にごちゃ混ぜのセトリ。"ノエル" の入りの『星に願ってもしょうがないしな』で照明が文字通り星空や雪みたいになったの鳥肌立ったなー。
タイトル言ってくれたから分かった "友達のうた" はサブスクにも無いのでどんな曲か聴き返せないのだが、ベースがすごかった気がする。
「あなたの嫌いな人に向けて」と前置いた "ニュータウン" は、配信or通販限定EPの収録曲。イントロからシンセ全開のメジャーならでは感がある曲。サビで「クソみたいね」って聴こえるけど「嘘みたいね」だよな…?と思ってたらマジで『クソみたいね』でした。
通販限定のフィジカル盤は1000枚限定で既に完売している。リリースがアナウンスされたのは把握してたんだけどな…直後にこんなにズーカラデルにハマるなら買っておけばよかった…
この日のライブで唯一、タイトルコールなしで始まってその場では曲名が分からなかった曲があった。聴き取った歌詞から後日検索したら "夜に" という曲だと分かった。マジで古だった。そしてこの曲でミラーボール回り始めたからテンション感についていけなかった笑
基本的に各曲単発で音源通り演奏しててアレンジなどはなかった中で、ラストスパートにして初めてアレンジからイントロに入ったのは "未来"。
オリンピックの時期にCMで聴いた人も多いのではなかろうか。ピアノも入って、ズーカラデルの中でも特に底抜けに明るい曲だと思う。生で観るとサビでのキーボードの速弾きが見事。
で、ここでグッと勢いつけてからの "アニー" です。
サビでステージが虹色の照明で彩られたところでちょっと泣いてしまった。『ねぇ素晴らしくないけど 全然美しくないけど』のメロディはマジで邦ロック屈指の傑作ですよ。原曲にはないキーボードのアレンジも良い。キーボードの人が間奏でカウベル叩いてたのも微笑ましかった。この曲はメジャー仕様で再録してほしいかも。
そして "アニー" で泣かされてからの "シーラカンス"。優勝です。
いやもう本当に。好きな曲です。後から公開された "ノエル" や "つまらない夜" に抜かれるほど再生数伸びてないのが納得できん。みんな聴きなさい。
さて、"未来" "アニー" "シーラカンス" な流れは完全にこれで終わりだと思ったんだが、ラストまさかの "稲妻"。
いや正直アルバムの中でも特にゆるい曲なのでこれで締めるとは思わなかった笑 やり方も意外性も含めてズーカラデルらしいというか、あぁこういうライブするバンドなんだって最後に実感した。
アンコールはまずサポートメンバー抜きのメンバー3人のみで再登場。敢えてサポートを入れず、「3人で最大のパンクロックを、"夢の恋人"」と吉田さんが曲振り。自分の斜め後ろ辺りのお客さんから「おぉっ」という声が漏れてた。
TikTokで一時期バズったのを受け、オフィシャルオーディオが公開されたインディーズ時代の曲。もっとバズれ。バンド全体として。
一曲やったところでグッズ紹介。鷲見さんのトークがやっぱりゆるい。ツアーTシャツのバックプリントについて「なんでツアー日程を入れているかと言うと!みんなやってるからです!」とか「いつかズーカラデルが冥王星辺りでツアーやった時に『えーっ君、ズーカラデルが地球にいた時から知ってるの!』って言ってもらえます」とか、面白かった笑
あとここでトートバッグも紹介されたんだけど、ラインナップに載ってなかった新しい色違いバージョンが告知されて購入を決めました。ちょろいです私。
ここから更に2曲、"TAPIOCA" と "ダンサーインザルーム" という明るい曲でラストを飾って終わった。"ダンサーインザルーム" 楽しくて好きなんです。
冒頭で「史上最多の曲数」と銘打ってはいたが、結局アンコール3曲を含めて計26曲。想像以上に盛りだくさんだった。しかも面白いのが、肝心の「JUMP ROPE FREAKS」を全曲は演ってない。"正しかった人" と "ウズラ" 演ってない。聴きたかったけど。笑
でもほんと、過去曲のチョイスもファンには嬉しいし、新曲もMV曲もしっかり押さえてるから新規にも優しい。そしてMCがゆるくて面白い。一番好きなタイプのライブするバンドだなと思った。やっぱり好きになってよかった。
終演後、先述のトートバッグを購入。
元々公開されてたのはベージュだったんだけどネイビーがサプライズ追加。そういうことされると軽率に買う。
MCでも説明してたけど、"GHOST" とかけて「ゴーストートバッグ」と名付けているが、真ん中に松明の絵あるし「BRANDISH THE TORCH」て書いてるしどちらかというと "トーチソング" 仕様 笑 まぁなんせイラスト可愛らしいし、容量大きめやから普通に便利そう。
以上!
繰り返しになるがほんま観てよかったなー。MCゆるいと言ったが、吉田さんが随所で曲の前にメッセージを伝えてくる印象もあった。そしてそのメッセージから見て取れる吉田さんの人柄が、ちゃんと歌詞にも表れてるんだなと思った。どこのMCで言ってたか忘れたから最後に書くけど。
ズーカラデルの歌詞っていい意味で希望を持っていないと言うか、綺麗事で飾り付ける事はしないと言うか。でも最終的に前を向ける。『なんてつまらない夜だ』とか、『素晴らしくないけど 全然美しくないけど』とか、『嬉しいことばかりじゃないし 悲しいことも忘れちゃうし』とか。
この日も「あなたたちの誰か1人がいなくても今日のライブは開催されたけど、たしかにこの全員でないと出せない空気感というものはある」とか「あなた達一人一人の顔を覚えている事はできなくて、明日の朝には忘れている。でも今日このライブをやる事には意味がある」とか言っていたのが印象に残っている。綺麗事ばかりを言わないリアルで素朴な感性がバンドの音楽性にも出ていていいなぁと思った。
いやーマジで改めてハマった。これからも推し続けよう。まずはCD揃えよう。
では(=゚ω゚)ノ
ズーカラデル JUMP ROPE MADNESS TOUR
3/5 広島VANQUISH
セットリスト
01. ジャンプロープフリークス
02. つまらない夜
03. 恋と退屈
04. ビューティ
05. まちのひ
06. スタンドバイミー
07. ジャーニー
08. GHOST
09. どこでもいいから
10. 若者たち
11. 春風
12. ブギーバック
13. ノエル
14. トーチソング
15. 友達のうた
16. ローリア
17. 漂流劇団
18. ニュータウン
19. 夜に
20. 未来
21. アニー
22. シーラカンス
23. 稲妻
en1. 夢の恋人
en2. TAPIOCA
en3. ダンサーインザルーム