たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

大阪城夢祭 〜LIVE GUMBO PARK〜「Band on the Run」

清水温泉の企画、Band on the Runに行ってきました!

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発表された瞬間からやばいなと思った。あまり知らないのPOLYSICSフラワーカンパニーズだけ。ニガミ17才もずっと観たかったし、後は全部何度もライブに行くぐらい好きなバンドばかり。大阪だろうが行くしかねぇと思った。

会場は大阪城野外音楽堂。朝から広島を出発して向かった。先々週のミナホに続いての大阪ライブ。そして大阪城野音は2年前にコロナ禍になってから初めてのライブだったLAMP IN TERRENと緑黄色社会のツーマン以来。

今回は『ガイドラインの範疇内で「マスク着用の上、単発の歓声は可」』とのことで、まぁ敢えて叫ぶこともないとは思うがとは思いながらも楽しみに参戦した。

割とギリギリで到着。前方上手側に座り、開演を待った。

では早速!

 

 

ネクライトーキー

元気いっぱいに飛び出てきたもっさ、むーさん、カズマタケイと、対照的に藤田さんと朝日さんが淡々と出てきて淡々とスタンバイ。からの "レイニーレイニー" という懐かしい曲からトップバッターをスタートさせた。

"レイニーレイニー" もそうだが、MVの無いアルバム曲が多め。しかしマイナーでコアというわけではなく、特に "きらいな人" "あの子は竜に逢う" などの盛り上がりを見ると定番曲が豊富で強いなぁと。

あと "はよファズ踏めや" が音源よりかなり速いアレンジでびっくりした。公式のセトリを見ると「-速いVer.-」とあったので、最近はいつもこのバージョンというわけでもないのかな?まぁ曲数が多くなるので良き。

後半は "君はいなせなガール" "オシャレ大作戦" でしっかり盛り上げる。"君はいなせなガール" は二本松さんパートは藤田さんが。MVクセ強すぎるけど演奏観るとしっかりカッコいい。

"オシャレ大作戦" は恒例の2番の歌詞替えを期待。『野音でヘヘイヘイ』かと思ったが『お風呂でババンバン』だった笑 なるほど清水温泉。

最後も新譜「MEMORIES 2」のラスト "だれかとぼくら" で締め。本当に最後までフェスにしては攻めたセトリだった。

だれかとぼくら

だれかとぼくら

  • ネクライトーキー
  • ロック
  • ¥255

朝日さん曰く、コロナ禍が始まって以降、有観客が初めてできた場所がこの大阪城野音だったとのこと。そこで、少しだけど声出しができるようになってライブできるというのはドラマがあると。冒頭で書いた通り自分もコロナ禍初ライブが野音だったりしたので、同じように感慨深くなりながら聞いていた。

もっさは相変わらずふわふわ喋ってて可愛かった。

楽しさも面白さもエモさもある、よきトップバッターでした。

 

セットリスト

1. レイニーレイニー
2. はよファズ踏めや
3. きらいな人
4. あの子は竜に逢う
5. 朝焼けの中で
6. 君はいなせなガール
7. オシャレ大作戦
8. だれかとぼくら

 

 

ニガミ17才

実はコロナ禍が始まってライブが軒並み中止になった時、自分がチケットを取っていたライブで初めて中止になったのがニガミ17才のツアーだった。広島での岡崎体育とのツーマン。あれ以来観る機会が無く、ライブ映像自体はやついフェスの配信で観ていたが、ついに生で初めましてできた。

観られない間にドラムメンバーが変わったが、配置は以前から変わってないのかな?新Dr. ヨコピーの配置が珍しくて面白い。ドラムが下手にいるのはあとインディゴぐらいか?

2020年にどハマりした "こいつらあいてる" から始まり、"ただし、BGM" "化けるレコード" と代表曲を連発。"こいつらあいてる" はやっぱりBa. イザキタツルのベースプレイに注目。親指メインで弾いてる?遠目に見たら最初ピック使ってんのかと思った。

岩下さんが突然「カッコいいMCします」と前振りして、何を言うのかと思えば「愛って…存在するよね…」「恋って…下心だよね…」と謎の発言で(しかも自分も半笑い)観客を笑わせたりと、演奏は変態的にカッコいい一方で何考えてんのか本当に訳分からん。

そして、岩下さんガチでセトリを間違えるw "かわきもの" の途中でアレンジパートに行くのかと思いきや、間奏で一旦曲を止め、

岩下さん「俺、1曲飛ばしたよね!?」
あくび氏「そう!!!」

のくだり声出して笑ってしまった。単発声出しOKでよかった。

しかし曲の途中まで演っているのでそのまま "かわきもの" を続ける。やはりこの流れは恒例なのだな。5拍子と4拍子を行ったり来たり、またボサノバ風アレンジやヒップホップ風アレンジ、また観客からジャンルを募った演歌風、戦隊モノ風のアレンジも。戦隊モノ風、確かに戦隊モノ風で面白かった笑

かわきもの

かわきもの

  • ニガミ17才
  • J-Pop
  • ¥255

そして最後に、飛ばしてしまった "おいしい水" を。"かわきもの" で終わる予定が上手く締まらなかったが、まぁこれもライブの醍醐味って事で。

期待通りめちゃくちゃ面白いものが観られてよかった。メディアに出だしたところでコロナ禍が始まって勢いが失速してしまったところがあるが、これからも応援しよう。

 

セットリスト

1. こいつらあいてる
2. ただし、BGM
3. 化けるレコード
4. かわきもの
5. おいしい水

 

 

SAKANAMON

「こんばんは、いやこんにちはSAKANAMONです!」と音出しし、いざ1曲目に行くのかと思いきや藤森さんが突然「ストーップ!弦が切れました!」と中断w そんなことあるんや笑

ギターを交換しながらの、

森野「かっこわりー…笑」
藤森「いやー前回もね、」
森野「話さなくていい話さなくていい笑」

というやりとりもゆるい。思いっきり滑り出し失敗したけどそれもSAKANAMONらしさがある。

仕切り直してからのライブは "クダラナインサイド" から始まり、今週リリースのアルバム「HAKKOH」からの新曲多め。"ZITABATA (サカなもん Ver.)" はイントロがベース始まりで同期も強くて激しくてカッコいいし、「愉快なカバー」と称する "南の島のハメハメハ大王" や、15周年を迎えて「感謝を素直に伝えられるようになった」という気持ちを込めたという "ふれあい" など曲調も幅広い。アルバム楽しみだ。

ZITABATA(サカなもん Ver.)

ZITABATA(サカなもん Ver.)

藤森さんの "ふれあい" に入る前のMCが「次が最後の…お話です」は何やねんそのフェイントと思って笑っちゃった笑 もう次の曲で最後!?と確かに思っちゃったけど笑

そして実際の最後の曲、藤森さんが前に出てきて弾いた "ミュージックプランクトン" はやっぱりリフからアガる。このイントロは発明だよ。ほんとなんであれ弾きながら歌えるんだろうなー…

アルバムはもちろん買うし、ツアーも広島のチケットを確保している。より楽しみになる野音のステージだった。

 

セットリスト

1. クダラナインサイド
2. 幼気な少女
3. ZITABATA (サカなもん Ver.)
4. 南の島のハメハメハ大王
5. ふれあい
6. ロックバンド
7. ミュージックプランクトン

 

 

POLYSICS

10年以上前から名前は知ってるけど、敢えて聴いたことがなかったPOLYSICS。今回初めて観た。

リハの段階で「お?カッコいいのでは?」と思っていたが、本編もカッコよかったし楽しかった。"シーラカンスイズアンドロイド" と "Let'sダバダバ" しか知らなかったが、どの曲も一緒に踊れる曲が多い。手拍子や手の振り方など指定の動きが多かったな。

曲は詳しくなかったが、「TOISU!」という掛け声が有名なのは知っていた。このご時世で観客に声を出してもらえないので、代わりにサンプラーで「TOISU!」を出すのが最近の恒例だったようだが、この日は単発の声出しOK。一回だけ、ハヤシさんに続いて観客全員で「TOISU!」を叫ぶシーンがあったのがとてもよかったな。

予習せずに挑んだのが悔やまれるレベルの盛り上がりだった。ベースのガツンとした音や、一貫した四つ打ちのリズム、そして何より特徴的なピコピコしたテクノサウンド。どう考えても好みだった。ツイッターでセトリ見つけたので、この日演ってた曲から少しずつ聴いていってみよう。

 

セットリスト

1. D.B Bop
2. シーラカンス イズ アンドロイド
3. Digital Coffee
4. Crazy My Bone
5. Stop Boom
6. Funny Attitude
7. Let's ダバダバ
8. SUN ELECTRIC

 

 

Helsinki Lambda Club

ゆらゆら帝国の "空洞です" のサビを弾き語るなどもしてギリギリまで存分にリハし、「この後出てきますよろしくお願いします〜」と言ったもののそのまま「時間きたんで演ります笑」とスタート。

"ロックンロール・プランクスター" からの "Village Satomi" という流れの入りは秋の夕方の野外にピッタリなゆったり感である。

"PIZZASHAKE" に入る前にクマガイさんがギターの調整に少し手間取っており、沈黙に耐えかねた稲葉さんがイケボで「楽しんでるか〜い」と切り出して即席MCへ。橋本さん曰く、前乗りしてPOLYSICSと飲んできたとのこと。仲良いんだそこ。加えて「羨ましいだろ!」とちょける稲葉さん。坊主にして以来髪伸びてきたね。その後の "PIZZASHAKE" での動きも強烈でしたね。

橋本さんがMCで自分でも言ってたように、本当に振り幅が大きくて色んなことをやってるバンドである。野外で観てもライブハウスで観ても、昼観ても夜観ても良い。このMCの前後で、スピード感のある "Skin" からのゆったりした "収穫(りゃくだつ)のシーズン" という流れがもうバラエティ豊かさを表している。

"収穫(りゃくだつ)のシーズン" から続けて入った "午時葵" が聴けたのは嬉しかった。好きなんだよなこれ。

サビの振り付けキモすぎてマジで大好きなんだけど、流石に客で踊ってる人はいなかったな笑

そして最後にこれまた疾走感のある " ミツビシ・マキアート" で締め。本当にこの日の出演者の中で一番多様なバンドだと思う。飽きない。これからも機会があれば毎回観たいと思う。

 

セットリスト

1. ロックンロール・プランクスター
2. Village Satomi
3. PIZZASHAKE
4. Skin
5. 収穫(りゃくだつ)のシーズン
6. 午時葵
7. ミツビシ・マキアート

 

 

ヒトリエ

この日観た中では一番久しく無いヒトリエ。安定のBa. イガラシ観たさに下手側へ移動しました。

「ステージに立った時から、いやもう二つ前のPOLYSICSぐらいから震えが止まりません、武者震いってやつですかね」と気合い十分のシノダ。"curved edge" からの "ゲノゲノゲ"、さらに "風、花" とシノダ曲メインのセトリも観慣れてきた。

だからこそ、そんな中でたまに投下されると映えるwowaka曲。"シャッタードール" はアガったな。

やっぱりこのイントロはすげーなー…ベース側で観てよかった。イガラシの指がすごいことになってる。あと7月のワンマンで観た時の "センスレス・ワンダー" 同様に、この曲も一部のギターフレーズをベースで弾いてるように見えた。とは言え何で3人で再現できるんだこんな曲…

最後の「大阪城野音へ愛を込めて」と前置いた "アンノウン・マザーグース" では、ツアーではできなかった合唱も。俺はだーいぶ小声に留めたけど。

…うん、"シャッタードール" がアツかったぐらいで特に書くことないです。笑 やっぱ流石にワンマンに勝るものはない。

 

セットリスト

1. curved edge
2. ゲノゲノゲ
3. シャッタードール
4. 風、花
5. SLEEPWALK
6. 3分29秒
7. アンノウン・マザーグース

 

 

ビレッジマンズストア

Ba. ジャックさんの脱退が決まっているビレッジマンズストア。自分は現体制を観られる最後の機会だった。

前日の東京ワンマンから、従来の真っ赤なスーツから変更した新衣装で登場。このまま赤スーツは卒業するのかなー…トレードマークだと思ってたんだけどなー…ビレッジのライブぐらいでしか赤Tシャツ着られないんだけどなー…笑

しかしそんな複雑な心境など吹き飛ばすレベルのアツすぎるパフォーマンス。"夢の中ではない" に始まり、"WENDY" "黙らせないで" "People Get Lady" "サーチライト" とキラーチューンだらけ。"People Get Lady" でモンキーダンスするの何気に初めてだった。どの曲でも拳挙げまくり頭振りまくりで一気に汗かいた。

貴重な大舞台でのステージだと思うが、ギイさんのカリスマ性が半端じゃない。曲中にもずっと歌詞以外にもメッセージを届け続け、圧巻の立ち振る舞いである。そして、終盤で話していた今回の声出し解禁についてのMCが感動もの。「ワンフレーズ、短い言葉を発する為にいい歳した大人たちが夜中に集まって馬鹿みたいに話し合った。ありがとうって言われたいからじゃない、ロックシーンにお前らの声が必要だからだよ」と。さらに、「俺たちも友達が1人辞めます」とジャックさんの事を仄めかし、せーので観客にジャックさんの名前を叫ばせてくれた。叫んだ。この日一番叫んだ。楽曲の中で観客に声を出してもらいたい瞬間もいっぱいあるだろうに、このジャックさんの名前を叫ぶのに機会を設けてくれるギイさんがカッコ良すぎて。そこからの "LOVE SONGS" "PINK" はもう感情がぐちゃぐちゃになって暴れてしまった。本当に良いライブだった。

ビレッジの後はトリのフラワーカンパニーズだけ。フラカンは暴れられるほど曲を知らない。だからここが実質最後だと思って出し切りました。出し切らせてくれたビレッジマンズストアに感謝。ジャックさん、お疲れ様でした!

 

セットリスト

1. 夢の中ではない
2. WENDY
3. 黙らせないで
4. People Get Lady
5. サーチライト
6. LOVE SONGS
7. PINK

 

 

フラワーカンパニーズ

数年前に "深夜高速" が話題になったので知っていたが、逆にマジでそれしか知らない。そんな前情報無しに観たトリのフラワーカンパニーズだったが、めちゃくちゃよかった。どの曲も明るくて楽しいし、ロックンロールだ。あとベースの人のぎこちないツーステがジワる笑

MCも朗らかだったな。ボーカルさんとベースの人がメインで話す感じ。声出しについてのMCも、何というかベテランの余裕を感じる口ぶりだった。「25%は権利じゃなくて義務だから、25%出さないと帰れないから」は笑ったw

そして、やはり "深夜高速" は名曲。夜の野音、暗めの照明の中で響く "深夜高速" は鳥肌が止まらなかった。これを聴きに来られたから、生きてて良かった。

アンコールは無し。ベテランの実力を見せつけられた、素晴らしいトリだった。こちらもツイッターでセトリ見つけたので、POLYSICS同様少しずつ聴いていってみよう。

 

セットリスト

1. 行ってきまーす
2. パンクはうまく踊れない
3. まずはごはんだろ?
4. 借りもの競走
5. JUMP
6. 深夜高速
7. 真冬の盆踊り

 

 

以上!!

物販はSAKANAMONとビレッジマンズストアのそれぞれラババンとCD買いました。ヘルシンキヒトリエも新しいTシャツ良かったけど流石に我慢…!

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本当に全バンド良かったです。良い企画だった。伊達に「バンドをひたすら応援する企画」と銘打っていない。個人的にもここまで好きなバンドが集まる機会はなかなか無いと思う。

先々週のミナホに続き、はるばる大阪まで来て良かったです!!

 

そして、今回の記事が300回目の更新でした。そんなに書いてたかー。2018年の5月に始めたから、ちょうど4年半ぐらいか。5〜6日に1回更新してる計算?意外と続いてんなぁ。皆さんこれからもよろしくお願いします!

では(=゚ω゚)ノ