たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

そして今宵はグッドモーニングアメリカとアルカラと語り合おう

復活後初めてグッドモーニングアメリカを観てきましたー!!!

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2020年初頭の活動休止後、4年の沈黙を経て2023年の名古屋TREASUREで復活したグドモ。東京と大阪でライブを行うことがアナウンスされ、東京はワンマンだが大阪はアルカラとのツーマンという事で、あまりにも学生時代の自分に刺さりすぎるライブ。本当によくチケット取れた。

会場は心斎橋BIGCAT。なんかもう大阪のライブハウスは全然久しくないですね。先行物販で空ばかり見ていたロンT購入。1stアルバム「空ばかり見ていた」のジャケットアートがフロントに描かれたデザインは流石に買う。ちゃんと明確に目的持って先行物販行ったの久々だな。結果的に、終演後もロンT残ってたんだけど笑

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整理番号はそんなに早くなかったので開場後ゆっくり入場したけど、それなりに前方よりの真ん中あたりまで入っていけた。とは言えなんせソールドアウト公演なので満員。定刻を数分過ぎたぐらいで照明が落ち、開演した。

 

 

アルカラ

2021年のSHUNAN Orbit以来で実に2年以上ぶりのアルカラ。初っ端からグドモの "空ばかり見ていた" をカバー!『妄想想像ばっか』のワンフレーズで歓声が上がり、サビで大合唱。ワンコーラスながら完全に仕上がった。

アルカラの曲としての1曲目は "ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト"。演奏を始める前に、グドモがキュレーターを務めていたコンピレーションアルバム「あっ、いい音楽ここにあります。」にこの曲が収録されていた事に触れたのも粋で良い。

元々大好きな曲だが、やはり今回のグドモとのツーマンということを意識して聴くとエモいどころの話ではない。初っ端から泣いてしまった。

しかしそこからは "キャッチーを科学する" からの "チクショー" というド定番曲の強すぎる流れ。"チクショー" はどの曲やどんなMCから繋いでもクソ盛り上がる。ほんとこんなシンプルな演奏でめちゃくちゃカッコいいのめちゃくちゃカッコいいよ。

チクショー

チクショー

  • アルカラ
  • ロック
  • ¥153

"カラ騒ぎの彼女" といったアルバム曲も演るというセトリの幅広さも良い。「CAO」の1曲目。からやと "アブノーマルが足りない" に繋がるかと思った。何ならこの日は演らなかった。アブノーマル足りてた。

カラ騒ぎの彼女

カラ騒ぎの彼女

  • アルカラ
  • ロック
  • ¥255

ていうか「CAO」も10年前なのエグいな…

泰佑さん曰く、そんなちょうど10年前の2014年の2月にグドモの対バンツアーで呼ばれてBIGCATでツーマンしていたらしい。あまりにも縁がある話である。「普通ここで "ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト" やんな、『10年後 少し強くなって』言うてな」て言ってて流石やなと笑ってしまった笑 あと、そんなMCの時にグドモのたなしんが普通に客席にいた笑 気づかんかったw

あと、勿論グドモの休止についても触れたが、「ちょうどコロナの期間休んで、コロナ落ち着いたら復活」って言ってたの笑ったw 確かに結果的にちょうどそんな感じやけども笑

MCの締めにサポートギタリストを紹介した後、これまた古いアルバム曲 "グラス" から後半戦を始め、さらには続いて新曲を。曲名なども不明。「やぁ世界、黒幕は誰だい」みたいなことを言ってた気がする。アルカラらしく怪しげで鋭いギターフレーズが印象に残る曲だった。音源化が楽しみだ。

新曲から繋がるように、入った "夢見る少女でいたい。" もカッコよかった。この曲のイントロもどんどんギアが上がっていく感じがブチ上がる。BPMと4つ打ちリズムが程よくてめちゃくちゃ飛んでしまった。

ラストは厳かな "ドナドナドーナツ" というこれまた「CAO」曲、そして「グッドモーニングアメリカに捧ぐ」と前置いて "boys & girls" を披露。盟友とのツーマンに懐かしい曲や代表曲で揃えておきながら、最後は最新アルバムの曲で締めるのがかっこいい。

グドモが休止している間も絶えず活動してきた一方で、メンバーの失踪からの脱退というグドモにはなかった苦難を経験しているアルカラ。そんな彼らだから出来る、愛にも敬意にも溢れた復活祝いだった。選曲が幅広くて普通にセトリも満足な、良いライブを観た。

 

セットリスト

00. 空ばかり見ていた
01. ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
02. キャッチーを科学する
03. チクショー
04. 水曜日のマネキンは笑う
05. カラ騒ぎの彼女
06. グラス
07. (新曲)
08. 夢見る少女でいたい。
09. ドナドナドーナツ
10. boys & girls

 

 

グッドモーニングアメリカ

たなしんが客席を突っ切って登場する恒例のくだりからスタート。ネコフェスを主催するアルカラに準えて、"木更津キャッツアイ" のリズムに合わせてニャンニャン歌いながらフロアを練り歩いた。

恒例の、と言えるのが幸せである。ライブを観るの自体は2019年のハルバン以来だけど、もうそんなレベルの話じゃない。学生時代あれだけ聴いていたグッドモーニングアメリカの久々のライブというだけで感極まる。初手 "そして今宵は語り合おう" で早速涙が出てきた。アルカラの時とは比べ物にならないぐらい人が押し寄せ、結局4〜5列目ぐらいまで前に進んだw

"そして今宵は語り合おう" でエモく幕を下ろし、大歓声が響く中 "光となって" に入り、早速ダイバーが発生する。続く "コピペ" でさらにモッシュも激化した。

MCはたなしんに加え、幸ちゃんことGt.渡邉さんがメインで進行。幸ちゃんあんなに声高かったっけ…?たなしんと変わらんw とにかく一にも二にも待っていてくれたファンへの感謝をこれでもかと伝えてくる。一方で、ファイヤーへの繋げ方を若干忘れててぎこちなくなってるたなしん笑 金廣さんの「ブランクを感じるね」てツッコミが鋭かった笑

しかし、その後の「1、2、3、ファイヤー」からの "言葉にならない" ではとんでもない数のダイバーが湧いた。そこまでメロコア系のライブに行かない、少なくとも前方で観ることはほぼ無い自分にとって、恐らく降ってきたり送り出したりしたダイバーの数が人生最多。本当にぐちゃぐちゃになって楽しすぎた。

からの "キャッチアンドリリース"、ダイバーこそ落ち着いたものの『Yeah, yeah』の大合唱に合わせて飛び跳ねまくるフロアで汗だくに。スペースシャワーTVでMVを観てグドモを認識し始めたきっかけの曲、本当に何回聴いても懐かしさと変わらない楽しさがある。

この2曲で一気にマジで疲れた() 続く "ミサイルをぶちかましてぇな" が良い休憩になった笑 その後またMCで、3曲ごとにゆっくりできるの有り難かった← そら10年近く経ってますから。体力も落ちます。

引き続きたなしんと幸ちゃんが喋りまくる中で、一回だけ振られたペギさんがなかなか爪痕残してましたね…突然の下ネタも謎やったけどアルカラの元Gt. 田原さんに触れたのは攻めすぎだ() 客席後方から悲鳴みたいな声起こってたぞ… つかペギさんって下ネタキャラだったの?ワンマンも何回か行ってたけど把握してなかったです笑

からの、2回目の「ファイヤー」を挟んで "アブラカタブラ" で再び客席が入り乱れる。サビの『平成』や『NO』のシンガロング。令和になっても盛り上がりは色褪せない。

その後も "ファイティングポーズ" を挟んでからの "拝啓、ツラツストラ" と、疾走感を保ったままじっくり聴ける曲と一緒に歌える曲を織り交ぜてくるから盛り上がりが全く衰えない。そして本当にどの曲も大学生時代の自分にクリティカルヒットすぎる。

ラストスパートの前に、ここに来て金廣さんががっつりMC。バンドのこと、メンバーのこと、ファンとのこと、アルカラとのこと、一つ一つ丁寧に述べていた。そこから入る曲、何を演るのかと思えば "アカクモエテイル"。1stアルバムのラストナンバーをここで持ってくる粋さ。やはり懐かしさ補正もあるとは言え、感服。

さらに "コールアップ" を続けた後、ラストは "未来へのスパイラル"。もう、サビでずっと合唱。まぁそれの是非はともかくとして、それだけ皆歌える曲、皆待っていた曲ということ。最後まで熱狂の醒めないライブだった。

 

手拍子に応え、程なくしてメンバーが再登場してアンコールへ。珠玉のバラード "餞の詩" から始まった。

続いて、金廣さんが「ライブで演るのは初めての曲を」と前置き、今のグドモにそんな曲があるのかとフロアがざわつく。始まったのはアルカラの "半径30cmの中を知らない"。ここに来てカバー返しとは粋なことをしてくれる。すごい盛り上がりだった。

金廣さんも泰佑さんも声高いんだなーと思うよな…笑

そして最後の最後は "空ばかり見ていた"。サビの合唱、そして悔いを残さないようこれでもかと言うように飛びまくってくるダイバー。ただただ最高でした。

ていうか普通に、サビがフェイクと曲名だけって凄いよな。改めて今考えてもなかなかないよ、こんな歌。

アンコールが終わってメンバーが捌け、場内の照明が点いた後も前方ではまだ手拍子が続いていた。かくいう自分も手拍子していた1人← しかしスタッフさんが「もう無いから!本当に終わりだから!」といった様子で合図していたので、皆そのまま退出してきた。こんなに愛されていたんだと、求めている人がいたんだとメンバーも認識できていたらいいな。

 

セットリスト

01. そして今宵は語り合おう
02. 光となって
03. コピペ
04. 言葉にならない
05. キャッチアンドリリース
06. ミサイルをぶちかましてぇな
07. アブラカタブラ
08. ファイティングポーズ
09. 拝啓、ツラツストラ
10. アカクモエテイル
11. コールアップ
12. 未来へのスパイラル

en1. 餞の詩
en2. 半径30cmの中を知らない
en3. 空ばかり見ていた

 

 

以上!!!

グドモの復活はもとより、アルカラのパフォーマンスも含めて2バンドの関係の良さがあまりにも伝わる最高のライブだった。バンドにハマり始めた大学生時代中期、まだライブにそんなに頻繁には行っていない中、グドモもアルカラもワンマンに行った数少ないバンドの一つ。そんな2組をこういう形で観られて本当に良かった。2組両方で泣いたツーマンって初めてじゃないかな…笑

グドモはMCの中で数回にわたって「次はマジで決まってない」と言っていた。今回の東阪公演を終え、次のライブは本当にアナウンスされていない。でも、また新曲出したりツアーとかしたりしてくれるといいなぁ。広島にも来てくれ。

アルカラも今回聴いた新曲のリリースが楽しみだし、最近はかなり幅広い規模のライブに出ているので、機会はありそうだ。またツアーでもフェス尺でも色んなライブを観たいな。

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では(=゚ω゚)ノ

 

グッドモーニングアメリカ 東阪ライブハウス公演「そして今宵は語り合おう」大阪編

2024.2.12. 心斎橋BIGCAT

グッドモーニングアメリカ
アルカラ