たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

SAKANAMONを観に京都まで真っ直ぐ向かってきました

SAKANAMONのツアーに行ってきました!

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何だかんだ頻繁に観ているSAKANAMON。「ぼっち・ざ・ろっく!」の結束バンドへの "光の中へ" の提供と、マカロニえんぴつの田辺さんを迎えたセルフカバーが話題になっている中での、結成15周年を締め括るツアー。広島、岡山、福岡、大阪辺りが他のライブなどでどれも日程が合わず行けないので、京都公演に参戦することにしました。"光の中へ" に続いてmeiyoとのコラボ曲 "4696" も発表しており、さらにそれぞれの楽曲を会場限定盤でフィジカルリリースということで是非とも手に入れたく、ツアーのどこかは行きたかったんだ。予定がどうなるか分からないので先行で取ったりはしてなかったが。

京都の会場は2度目ましての磔磔。昨年Wiennersのワンマンで初めて来て以来早くも約1年。だったのだが…

…広島から向かう途中、大阪で人身事故による電車の運転見合わせにより間に合わないトラブルが発生。。。京都まで新幹線で直行すればいいものを時間に余裕があったので新大阪で降りて在来で繋ぐ安いルートにしていたのが凶と出た。とは言え乗り換えたその瞬間にその電車から運転見合わせになったのは人生初だ。

最寄駅に着いて猛ダッシュ磔磔へ。汗だく。たくたくじゃなくてだくだく。10分ぐらいかな?遅れて入場すると "ミュージックプランクトン" の途中。聴きたかったぜあのイントロ…後から調べたがこれが2曲目で、1曲目は "クダラナインサイド" だったそう。聴きたかった…逆に1曲逃しぐらいで済んでよかったが。人身事故、本当に迷惑です。

"幼気な少女" "反照" と定番曲が続く。思えばほんと "反照" ただのアルバム曲なのによく演るようになったよなぁ。好きだから嬉しいんだが。今回のツアーは事前に演ってほしい曲をアンケートで募るリクエスト形式だったので、やっぱりこの曲好きな人多いんだろうなーと。自分は参戦できるか分からなかったので回答していないんだが。。。やっぱりアップテンポな曲に多く票が入った形なのか、森野さんが直後のMCでその楽曲投票について「皆ムキムキな曲がお好きのようで笑」と言っていた笑

そのまま京都でのライブを振り返る3人。磔磔での公演は5年ぶり、ワンマンは初とのこと。何なら京都でのワンマン自体、前回のツアーが初だと。過去に対バンしたモーモールルギャバンの名前を出し、ボーカルのゲイリー・ビッチェさんがTwitterで言っていた「cinema staffSAKANAMONは売れてほしい」発言に言及し、有り難そうな森野さん元生さん。「変な人に好きになってもらえて嬉しい」は笑ったけど笑

これね。TLに流れてきて「分かる」てなった覚えがある。

そこから立て続けに披露した "ハロ" "ぱらぱらり" "カタハマリズム" は3曲とも原曲よりキー低め。SAKANAMON、キー下げ多い気するけど歌の音域の問題なのかチューニングの問題なのか。でもその分どの曲も新鮮に聴ける。

続く "プロムナード" はストリングスアレンジ版。クラウドファンディングのリターンで貰えた "HAKKOH" のボーナスディスクに収録されているアレンジバージョンですね。

再び楽曲投票について言及。「上位から順に演ろうかとも思ったけど(体力が)もたなかった」「血ヘド吐くようなセトリになった」「ずっとアクション映画で戦ってるみたいな感じ」って言ってて笑ったw アクション映画の中でも「キスシーンも欲しい」と言うことで、「次はキスシーンに当たる」と前置いた次のセッションで "ARIKANASHIKA" へ。これキスシーンか…?まぁまぁアップテンポだと思うが笑

あとキスシーンに因んで3人のうち誰かがキスの仕草をするように煽り合ってたのが面白かったw 「僕歌ってて忙しいから」と逃げる元生さんに、「3つめのセッションの1曲目、イントロにドラム無いな…」とキムさんに押し付けようとする森野さん笑

"ARIKANASHIKA" はライブでも結構何回も聴いてるが、2サビ前のアレンジが効いてて面白かった。大サビはなんか別の曲のフレーズを重ねてるような感じがしたけどどういうミックスなんだろう…?あとサビのドラムはずっと裏打ちだと思ってたけど後半は16ビートだったんだと気づきがあるなどした。

"東京フリーマーケット" "烏兎匆匆" "邯鄲の夢" など過去のアルバム曲も頻繁に。"邯鄲の夢" の入りのベース、音源よりもめっちゃ歪んだエフェクトかかってて聴き入った。

邯鄲の夢

邯鄲の夢

次のMCでは割と真面目な話。一度メジャーデビューしてインディーズに戻るキャリアを、経ているSAKANAMONだが、やはりメジャーにいた頃は「売れ線の曲を書いた方がいいのかな」「こういう曲を書かないと」みたいなのがあったと。森野さんは大人に言われると「はぁ…その方がいいかな…」と折れるタイプだけど、元生さんは拘りを貫くタイプで、考え方が違うからこそ15年続けてこられたのかな、と綴る森野さん。元生さんの「"幼気な少女" は5回ぐらい歌詞書き直させられた」というエピソードは凄かったな。当初の歌詞の世界観えげつなかったけど笑

ここから終盤戦。アクション映画の始まり。ランキング1位の曲という "君の○○を××したい" に始まり、"マジックアワー" "LIKES" とアップテンポな曲を続ける。"マジックアワー" でキムさんがヘッドホンしてなかったの新鮮だった。落ちサビの観客の合唱もエモかったな。思えば5月のガイドライン廃止後初めてのSAKANAMONのライブだった。

そして声出しと言えばこの次の "TSUMANNE" ですよ。『つまんねぇよ』のコールアンドレスポンス、楽しすぎた。つまんなくねぇ。演る前の元生さんの「『周りが出してるし出さなきゃな』みたいな人もいると思います、そういう人は小さい声で!とにかく自由です!出したい人は出したらいいし、出さない人は出さない!」って煽りもよかった。しっかりアフターコロナに対応している。

そして、思えばこの曲の『合わせれば解決する事だった 分かってるけど詰まんねぇよ 誰もが妥協し合うこの世界なんか』ってフレーズは、MCで言われてた「拘りを貫くタイプ」と言われる元生さんの性格が現れてるなと改めて思ったりした。

最後は "PLAYER PRAYER" からの "光の中へ" で締め。"PLAYER PRAYER" 久々に聴いた気がするな?そしてアウトロから "光の中へ" へ繋がってる感じがとてもかっこよかった。"光の中へ" は本当にもっと知られてほしい。結束バンドのカバーじゃねぇからな!本人だからな!

頭見逃したのは悔やまれるけど、ほんと良いライブだった。

 

アンコールはグッズのTシャツとタオルを軽く紹介して、早速演奏へ。"花色の美少女" が来た。2Aのリズム、毎回何回聴いてもよくわかんねぇ。ギター弾きながら歌えてるのがほんますごい。後その時だけ森野さんがピック咥えて指弾きになってたのもかっこよかった。森野さんも改めてだいぶ好きなベーシストだなぁ。

「本当に最後の曲です」と前置かれた本当に最後の曲は "ふれあい"。周年ツアーのラストに最新アルバムの最後の曲を持ってくるのカッコいい。大サビ後のラララの合唱がとても良い雰囲気だった。

大きな拍手の中、3人が退場して終演した。磔磔の構造もやっぱり良いなぁ。演者がフロア横を通って後ろに帰っていくあの感じ。…出てくるところも観たかったな…開演の瞬間…

 

退場後に物販でお目当てのCDゲット。メガジャケもついてくるの知らなかった。

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Tシャツとかも観たかったけど今回は見送った。

 

以上!

投票によるところと思われるレア曲も入ってきながらも定番どころをきっちり押さえた、15周年の締め括りに相応しいセトリだった。長いキャリアの中でリリースされた多くの楽曲の中で、ファン投票で本当に幅広いところから選曲されていてすごい。長く愛されている証拠だ。それは本人たちも言っていて嬉しそうだった。元生さんが言っていた「また良い曲書いたら、また観に来てください!」というストレートな言葉が微笑ましかった。また良い曲だなと思って、また観に行きます。

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リベンジしてぇな…大阪公演行こうかな…

では(=゚ω゚)ノ

 

SAKANAMON 15th ANNIVERSARY LIVE TOUR "真向"

2023.9.9 京都磔磔

セットリスト

01. クダラナインサイド
02. ミュージックプランクトン
03. 幼気な少女
04. 反照
05. ハロ
06. ぱらぱらり
07. カタハマリズム
08. プロムナード
09. ARIKANASHIKA
10. 東京フリーマーケット
11. 烏兎匆匆
12. 邯鄲の夢
13. 君の○○を××したい
14. マジックアワー
15. LIKES
16. TSUMANNE
17. PLAYER PRAYER
18. 光の中へ

en1. 花色の美少女
en2. ふれあい