たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

Wienners × 磔磔 ×「和」× 声出し の破壊力。

Wiennersのワンマンに行ってきました!!!

f:id:tana-boon:20221025212109j:image

「和」をコンセプトにした、名古屋、京都、新宿を回るワンマンツアーの京都公演。先日のBand on the Runの後、休みを取ってあったのもあってずっと関西にいたのでちょうど良いと思って当日券で参戦。何気にWiennersはチケット取っていたのに観に行けなかった事が2回ほどあり、結局コロナ禍初になってしまった。ワンマンは初。

会場は京都の磔磔。非常に歴史のある有名なライブハウスでずっと名前は知っていたが、今回初めて行けました。入ったら中も木造の柱があったり床が板張りだったり、「和」を感じるテイストで今回のツアーにぴったり。

そんな会場なので、開演前から流れていた落語のような音声が演出なのか元々のBGMなのか分からなかったが、後に演出だと分かる。5分前ぐらいから落語の台詞に合わせるようにドラムのビートが入ってきたからだ。だんだんビートは速くなり、観客も手拍子を始める。そして時間になって暗転し、そのまま始まった。こういう、開演前から会場BGMがオープニングの一環になってる演出好き。

周りの人たちが皆後ろを振り返って待ち始めるので何かと思ったが、この会場、演者が後ろから直接出てくるんだな。後ろの階段からまずDr. KOZOさんが出てきて、フロアタムを力強く叩いて和太鼓の囃子の如く鳴らし始めた。続いて残りのVo. 玉屋さん、Key. アサミサエさん、Ba. ∴560∵さんが順に出てきた。全員着物のような「和」を基調にした衣装。カッコいい。そして各々楽器を構え、"おおるないとじゃっぷせっしょん" からライブが始まった。

これ好きなんよなー楽しい。Wiennersを知って聴き始めた時、この曲には特にグッときてた。イントロから。

とは言えWiennersを知ったのは2018年ぐらいで、彼らの歴史からすると割と新参リスナーな私。実はまだまだ知らない曲が多い。実際、この後初めて聴いた曲もあった。2曲目と4曲目がいきなり分からなかったなー…他は最初分からなくても歌詞聴き取ったりして後で調べて曲名分かったんだけども。2曲目は歌詞に『Wienners』って入ってた気がする。4曲目はもう…なんか8分の6拍子だったとしか…笑 誰かご存知の方いたら教えてくださいー。

さて、今回のツアーはいよいよ声出しOK。Wiennersなんかは一緒に叫んでナンボの曲が多いのでこれは嬉しい。"シャングリラ" なんかは『HOLI T.O.K.Y.O.』を皆で合唱したりして楽しかったな。玉屋さんも後のMCで「声の、音の力っていうのはすごい」「『HOLI T.O.K.Y.O.』って何だよって感じだけど笑、意味分かんなくても力がある」と感慨深そうだった。今回のツアーは元々5月に予定されていたところを、新型コロナの影響で延期になってのこの時期だった。しかし延期になった結果、当初は予定していなかった声出し解禁ができる情勢になったのはバンド側も棚ぼた的ラッキーだっただろう。

中盤も、知ってる曲とパッと分からない曲が交互ぐらいに続いたが、知らない曲でも踊れる、踊らせてくれるのがWienners。そしてたまに拳を突き上げてじっくり堪能したい曲もある。歌詞を聴き取ったり後で聴き直して復習したが、好きだったのはインスト曲の "竜宮城"、玉屋さんがタイトルコールしてくれた "さよなら浦島太郎"、音源持ってるけど曲名が思い出せなかった "極楽浄土のあなたへ" 辺りかな。代表曲ばっかりだけどw 日本コロムビアから再メジャーデビューする前の曲はまだまだ予習不足だな。

龍宮城

龍宮城

極楽浄土のあなたへ

極楽浄土のあなたへ

途中で、一旦玉屋さん以外の3人が捌けて後ろの舞台裏に戻った。何が始まるのかと思えば玉屋さんの落語語り笑 そして面白いなと思ったのが、そのまま "MUSASHINO CITY" を落語アレンジ(?)で披露した。ベースのスラップゴリゴリな原曲とは全く違う雰囲気で新鮮だった。で、後で話してたがその落語も5ヶ月ぐらい練習したんだと。と言ってもその5ヶ月って延期になったから生まれた5ヶ月なんだけどw ごろーさんにツッコまれてたな笑 これも言わば延期で受けた恩恵の一つと言えるのかも?

そんな今ツアーだが、玉屋さん曰く、昨年コンセプトツアーとして東名阪のクアトロを回った「Welcome to the FACTION」を経て、コンセプトツアーにおける自分達の強さを確信し、またやることにしたと。さらに今回は「和」がコンセプトということで、京都磔磔ありきで組んだらしい。確かに、こんなに「和」が似合う会場は無い。でないと東名阪ならぬ東名「京」なんてツアーは組まない。京都のWiennersファン、羨ましいなー。

さて終盤戦、そんな「和」をコンセプトにしたツアーが発表された時から絶対演ると確信していた "SHINOBI TOP SECRET" から。突き抜けた4つ打ちにこれでもかというぐらいの声出しパート、最高以外の言葉がない。

続いても絶対演ってくれると期待していた "姫君バンケット"。

姫君バンケット

姫君バンケット

この曲ほんま好き。玉屋さんと言えばアイドルへの楽曲提供が有名だが、この曲サエさんボーカルというのも相まってマジでアイドルソングにしか聴こえない。BメロでPPPFあるし笑 玉屋さんと言えばアイドルソング、というより玉屋さんを知ったきっかけが神宿の曲だったから、ほんとこの時だけは神宿のライブ観てる感覚で踊った。

あと、曲に入る前に玉屋さんとごろーさんがサエさんに「姫君、何をしておるのじゃ??」みたいなこと話しかけてた茶番も面白かったな笑 今回のツアー、「和」をコンセプトにしてるということでMCの口調も古語みたいに喋る設定にしてたのが面白かった。皆すぐ設定忘れて普通に喋ってたけど笑 英語禁止って言ってたけどサエさん普通に「ハローキティ」言うてたしw

そして "子供の心" "ゆりかご"、最後に "TRADITIONAL" という大合唱曲のオンパレードで終幕。もう泣いていた人もいたようだ。"TRADITIONAL"、演らないわけがないと思っていたがラストにぶっ込んできた。最高だった。

Wiennersを知って初めてMV観た時は正気の沙汰じゃないと思ったけど、これぞWienners。最後まで楽しかった。

 

メンバーがフロアの横を通って舞台裏に帰っていった後も、当然の如く鳴り止まない手拍子。特に着替えたりもなくメンバーが再登場し、アンコールが始まった。

「呼んだって事はまだまだ踊れるって事だよな!?」と叫んで始まったアンコールは "SOLAR KIDS" と "よろこびのうた"。

"SOLAR KIDS" マジで踊り要素・声出し要素盛り沢山すぎるよな。逆に今まで皆この曲を声出し禁止で観てたんですか…凄すぎる。

"よろこびのうた" はわずか30秒しかない曲。最後の最後に大合唱だったな。俺は歌詞覚えてなかったからひたすら拳挙げてただけやったけど()

アンコールが終わって再びメンバーが退場し、場内の照明も点いて完全に終わりの流れだったが、皆まだまだ手拍子をやめなかった笑 まさかダブルアンコールあるのか??と思ったら玉屋さんがまた顔を出して「演らねぇよ!!終わりだっつーの!!」www 代わりに "Justice 4" に準えて4本締めで終わり。もう本当に終わり。

最後の最後までメンバーも観客も全員が全力で楽しんだライブだったと思う。凄かった。

 

最後に物販でタオル購入。思えばWiennersのグッズって持ってなかったんだよな。

f:id:tana-boon:20221026223905j:image

タイダイTシャツ前々から欲しいと思ってたけど、ちょっと今月散財しすぎたので我慢…!Wiennersのライブは汗かくし、タオルあった方がいいよね。

 

以上!!

終演が20時40分頃。即物販寄って21時過ぎには電車乗り継いで京都から新幹線乗ってました笑 23時半には広島の家着いてたの我ながら強い。

久々にライブハウスで声出しできたなー。一応「通常の会話時の声量を上回らない範囲」だったので控えめにしたけど、それでも楽しかった。やっぱりWiennersは一緒に盛り上がってこそだな。バンド側もずっと望んでいたであろう形で初めてのワンマンに参戦できてよかった。

磔磔にも行けてよかったな。良い箱だ。機会があればまた来たい。

f:id:tana-boon:20221025212121j:image

では(=゚ω゚)ノ

 

Wienners 「春雷行脚」

10/25 京都磔磔

セットリスト

1. おおるないとじゃっぷせっしょん
2. (不明)
3. GOD SAVE THE MUSIC
4. (不明)
5. シャングリラ
6. 蒼天ディライト
7. 竜宮城
8. さよなら浦島太郎
9. 南無阿弥陀仏のリズムに乗って
10. MUSASHINO CITY
11. FACTION
12. 極楽浄土のあなたへ
13. 姫
14. 十五夜サテライト
15. SHINOBI TOP SECRET
16. 姫君バンケット
17. 子供の心
18. ゆりかご
19. TRADITIONAL

en1. SOLAR KIDS
en2. よろこびのうた