たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

UNISON SQUARE GARDEN Ninth Peel 広島!

UNISON SQUARE GARDENを観てきました!

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9枚目のフルアルバム「Ninth Peel」のツアー。オフィシャル先行でチケット確保していた。平日ということで仕事を30分ほど早上がりして直行。かなりギリギリでした。19時なら余裕なんだけど18時半開演だったからな…

会場は広島上野学園ホール。かなり久しいとは思っていたが、なんとミセスの「The ROOM TOUR」以来4年ぶりだった。レポに書いているが、当時は開演時間を間違えて遅刻したので今回は入念に確認。平日だから19時だと思いがちだけど18時半開演。

今回のツアーは、ガイドラインは撤廃された後ではあるがマスク着用必須。自分はもう普段の生活でマスクをしていないので忘れず持参した。入場の時にスタッフさんがマスクを着けるようにちゃんと言ってきて、しっかりしてるなと思った。

自分のすぐ後ろの男性2人組が「政府がもういいって言ってんのに〜」みたいなことぼやいてたけど、お前らもしかして公式のアナウンス見ずに来た?

入場したのが開演10分前とかだったので物販を覗くのは流石に断念。お手洗いだけ済ませて着席した。座席は1階席のど真ん中!列は真ん中より後ろだったけど、通路を挟んだ最前列だったからとても観やすい。有難い。

 

定刻になると最初に放送で夢番地の人からの前説があり、そのまま暗転。いつもと同じ静かなSEと共にメンバー3人が登場して拍手が起こった。

音出しなどは無く、薄明かりの中で斎藤さんの歌い出しから始まった。1曲目は "夢が覚めたら (at that river)"。アルバムのツアーなのに全然過去アルバムのバラードから始める。選曲が流石である。

しっとりとムードを作って幕を開けたかと思えば、斎藤さんの「ようこそ!」と共に貴雄さんが軽やかにドラムインし、いきなり "シュガーソングとビターステップ" を投下してきた。観客の手が一斉に挙がる。

会場が温まったところで、「Ninth Peel」から "ミレニアムハッピー・チェーンソーエッジ" からの "Nihil Pip Viper"。ステージ後ろに掲げられた「Ninth Peel」の文字を象ったネオンライトに光が灯り、一気に華やかなステージが広がる。そして暴れだす田淵。

先月度の個人的ベストソングにも選んだ "ミレニアムハッピー・チェーンソーエッジ" はやはりカッコよさと楽しさが入り混じる。

そして音源で聴いて期待していたラストの『制御不能だ』からの "Nihil Pip Viper" への繋ぎも絶妙だった。また、直前にシュガビタを演っているので、 "Nihil Pip Viper" の『蓋然性合理主義なんて』の伏線回収感がとても良かった。

斎藤さんが「広島、最後までよろしく!」と放つと暗転して一旦休憩。メンバーの名前を呼ぶ野次が飛ぶが、安定のMC無し。淡々とチューニングを続ける。

続いて「Ninth Peel」のネオンが青く灯り、 "City peel" へ。さらに "静謐甘美秋暮抒情" と、大人びた落ち着いたパートが続く。

かと思うと "WINDOW開ける" というヘビーでトリッキーな選曲を。オシャレな雰囲気を一気に重々しく変え、続く "シューゲイザースピーカー" で再びアッパーなパートへと戻った。この曲もアルバム曲。

"アンチ・トレンディ・クラブ" もこのパートによく合う選曲。「Ninth Peel」の中で一番変わった曲なように思う。あとこの辺りで、「Ninth  Peel」のネオンが光るのが「Ninth Peel」収録曲の時だけであることに気づいた。意図的だったのかな?

続いて "MIDNIGHT JUNGLE"。斎藤さんがロングトーンで曲名を叫ぶ冒頭の時点から歓声。Bメロでの『もったいない』の合唱も印象的だった。つか改めて「MODE MOOD MODE」強いな…

そして流れるように始まる "Phantom joke"。斎藤さんがタイトルコールしたの珍しい。何気に、まともにユニゾンにハマってから初めて新譜とした買ったのがこのシングルなんだよなー。リズムも変態的だし "カオスが極まる" に負けず劣らずかっけぇ。

ここでまた暗転。"Phantom Joke" で完全に仕上がった客席から度々メンバーを呼ぶ野次が飛ぶ。2階席から「かっこいい〜〜」と気の抜けたような野次が飛んで笑いが起きていた笑

一呼吸置いて、"Numbness like a ginger" からの "お人よしカメレオン" とミドルテンポ曲を2発。"お人よしカメレオン" はかなりレア。スポットライトに照らされた斎藤さんの力強い弾き語りから入るアレンジも映えていた。

ここからラストスパートが始まる。まずは恒例の貴雄さんドラムソロ。エグかった。それをリラックスした様子でぼーっと立って観てる斎藤さん田淵さんの佇まいがシュール笑

かと思ったら2人も入ってきて、4つ打ちの高速ビートに乗って田淵さんがえげつないスラップを披露すると、斎藤さんも続いてギターソロを掻き鳴らす。本当に3人とも1人1人のスキルがとんでもないバンドだと思い知らされる。

そして斎藤さんが呟くような声で10からカウントダウンを始めると同時に、「Ninth Peel」のネオンが順に1文字ずつ光った。ここで気づいたけど「Ninth Peel」って9文字だ…絶対意識してるよな…怖…

カウントダウンが終わると共にアルバムの1曲目 "スペースシャトル・ララバイ" が始まり、ステージ上空から新たなネオンライトが降りてきた。グッズにも描かれている「ピールされているリンゴ」を象ったネオンの登場。ここからが「Ninth Peel」の本番だとでも言うような演出である。

続く "放課後マリアージュ" では要所要所で客席から手拍子が響く。自分は初めて生で聴くので手拍子のタイミングを知らず叩かなかった笑 イントロのギターのエフェクトが印象的な曲だが、斎藤さんがエフェクターを巧みに踏む様子を観られた。あとこの曲、唯一「Ninth Peel」曲じゃないけどネオンが光ってたな。まぁ "カオスが極まる" のカップリングだからって事で。

この次の "徹頭徹尾夜な夜なドライブ" がこの日一番の盛り上がりだったように思う。スモークが噴き出る演出に加え、サビで『私どこここは誰誰』の大合唱。荒ぶる田淵。もう脚挙げまくったり斎藤さんの後ろを蟹みたいな横歩きで闊歩したり貴雄さんの後ろに回ったりして大暴れしてた。なんでベース弾けてるんだあれで。

そして満を持して "カオスが極まる"。やはり文句なしのカッコよさです。ヤバすぎんだろ。あとさっきの "放課後マリアージュ" と逆で、この時だけ「Ninth Peel」のネオンが光っていなかった。もうシンプルに演奏だけでカマされた。ヤバすぎんだろ。

ボルテージを上げ切ったところで、斎藤さんが「ラスト!」と唱え、アルバムのリードトラック "恋する惑星" へ。ステージ上空からさらに猫やりんごを象ったネオンが降りてきて、左右からもバンド名やロゴのネオンが登場して、最後の最後にとんでもなく華やかなステージが繰り広げられた。ホーンアレンジが豪華なこの曲を視覚的にも表すかのようでとても良かった。

これで本編終了。スマートに立ち去る斎藤さん、フラフラしながら帰っていく田淵さん、そして貴雄さんは去り際に投げキッス。歓声と笑い声が入り混じる暖かい雰囲気が生まれて終わった。

 

アンコールを求める拍手が始まったが、場内の照明がついたからアンコール無しで終わりかと思った。しかしそんなことはなかった。むしろ早めに3人が再登場。

3人が演奏を始めると照明が一気に消えてネオンが再び灯った。アンコール1曲目は "ガリレオのショーケース"。これまた懐かしい選曲である。この曲の時が、この日で一番斎藤さんがアグレッシブだったように思う。間奏で下手側に移動してきたり、田淵さんと向かい合って左右に激しく揺れながら掛け合いをしたり。楽しそうだった。観ていても楽しかった。

「またね!」と放ち、"kaleid proud fiesta" で締め。この曲を演らず終わることはないと思っていたが、ユニゾンならあり得なくないとも思ってしまう。最後まで疾走感溢れるライブで駆け抜けた。

これでアンコール含め完全に終了。スマートに立ち去る斎藤さん、フラフラしながら帰っていく田淵さん、そして貴雄さんは去り際にハグポーズ。歓声と笑い声が入り混じる暖かい雰囲気が生まれて終わった。(2回目)

貴雄さん今回ご機嫌だな笑

 

そういえばアルバムの中で唯一 "フレーズボトル・バイバイ" だけ演らなかったな。アルバムの中でも最後の曲だから、ファイナルでだけ演ったりするんだろうか?ユニゾンは全公演セトリを変えないイメージだが。

最後に物販に寄った。あんまり買う予定無かったけど結局「Ninth Peel」ロゴTシャツ購入。周りの人が着てるの見て欲しくなった。オーバーサイズのTシャツは大体気に入る。

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以上!

アルバム曲も目の当たりにできて、初めて聴く過去曲のチョイスも良くて、流石のライブでした。相変わらずMC無しで演奏のみで魅せるところがカッコいい。何なら斎藤さんにしては喋った方← ユニゾンはキャリアに対して割と遅くからハマったバンドだけど、これからもワンマン観に行きたいなと思う。

良い華金でした。早上がりした甲斐がありました。その分月曜日しんどかったです。

では(=゚ω゚)ノ

 

UNISON SQUARE GARDEN TOUR2023 "Ninth Peel"

2023.6.16 広島上野学園ホール

セットリスト

01. 夢が覚めたら (at that river)
02. シュガーソングとビターステップ
03. ミレニアムハッピー・チェーンソーエッジ
04. Nihil Pip Viper
05. City peel
06. 静謐甘美秋暮抒情
07. WINDOW開ける
08. シューゲイザースピーカー
09. アンチ・トレンディ・クラブ
10. MIDNIGHT JUNGLE
11. Phantom Joke
12. Numbness like a ginger
13. お人よしカメレオン
14. スペースシャトル・ララバイ
15. 放課後マリアージュ
16. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
17. カオスが極まる
18. 恋する惑星

en1. ガリレオのショーケース
en2. kaleid proud fiesta