たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

地元パワーに溢れた米津玄師を拝んだ徳島初ライブ

初の徳島ライブ、米津玄師のツアーに行ってきました!!

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昨年の「変身」ツアーに続き、「空想」と題した今回のツアー。前回は神戸公演に参戦したが、今回も当選。この翌週に広島公演もあるが、週明けの月曜に有休を取って三連休にして別の予定を入れるつもりだったので外していた。何を隠そう米津玄師出生の地ということで、徳島で彼を拝むのは夢だったしね。

会場はアスティとくしま。徳島県に降り立つの人生でいつぶりだろう。前日から出張で兵庫に宿泊しており、舞子まで行って高速バスで明石海峡大橋を渡って徳島へ。昼食を取ってから一旦ホテルにチェックインして荷物を置き、バスで向かった。アスティとくしま行きの臨時便出てたよ。すげぇ。

会場に着いて、先に物販でTシャツを2種類購入。空想ねこちゃん(黒)と、母と子(朝)。1公演で2枚Tシャツ買うの2019年のBUMP以来じゃないかな。マジでどちらも捨て難かった。

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あとフォトスポットで記念撮影。スポットのみで自分は写らず。安定。

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入場は、入り口で電子チケットを提示して座席の記載された紙チケットが発行される形式。座席はアリーナ半ば、花道の真横!前回がスタンドの脇側だったからかなり近くなった方。

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買ったTシャツに着替えたり、コインロッカーに荷物を預けたりして時間を潰し、開演時間を待った。ほぼ定刻通りにゆっくりと照明が落ち、拍手の中スタートした。

「変身」の時のようなオープニング映像は無く、紫色の光の中、柔らかい音楽と共にステージの奥から先にバンドメンバーが登場。その後米津玄師本人がゆっくり歩いて登壇し、大きな拍手が起こった。

昨年のツアー以降の新作リリースとしては "LADY" ぐらいしかない中でどんなセトリを組んでくるのか予報がつかなかったが、「STRAY SHEEP」から "カムパネルラ" で幕を開けた。"LADY" のMVで着ている作業着の衣装を纏った米津玄師がステージの真ん中で厳かに歌う。ステージ後方のスクリーンにも無数の星が描かれた宇宙のような映像が映し出された。

銀河鉄道を模したかのような列車が宇宙の奥へと消えていく映像が流れると共に曲が終わると、そのまま映像が一面中に拡張されてカオスな映像へと切り替わり、2曲目 "迷える羊" へと繋がった。もはやステージ全部スクリーン。壮大すぎる。

続く "感電" のイントロのホーンが響くと客席から歓声が上がり、ステージ上にダンサーも登場して一気に華やかな雰囲気に変わった。MV公開当初、僅か1時間半で100万再生突破したモンスターソングの実力は伊達じゃない。

十二分にボルテージを高めてからの最初のMCでは、「徳島、何を隠そう地元です!地元パワー…があるのかどうかはみんなと確かめたいと思います、どうか最後までよろしくお願いします!」と、絶対にこの地でしか出来ない挨拶を。おかえり!という掛け声も飛びながらの盛大な拍手が起こった。

MC明け、続いては一気に遡って1stアルバム「diorama」から "街"。ステージ頭上の巨大なLEDライトが降りてきて神聖な領域が作り出され、その中で演奏する姿は神々しかった。

ライトは再び上昇していき、今度は比較的照明の少ない中で "Décolleté" "優しい人" と「STRAY SHEEP」曲を続ける。この2曲は昨年のツアーでは演っていなかったが、逆にこれで「STRAY SHEEP」の新曲は全部生で聴いたことになる。「変身」「空想」の2つのツアーを通して全曲演る事で、コロナ禍でリリースされた曲たちを演り切る的な意図があったりするのかなとか思いながら聴いていた。

自身最大、いや日本最大のヒット "Lemon" では、ストリングスから入って歌い出しが始まるだけで拍手が上がった。本当に誰もが知る国民的楽曲である。ステージ後ろと頭上のスクリーンには無数のレモン色の鉱石が映し出され、それらはやがて曲が進むにつれて集まって一つの大きな塊になった。

レモン色の巨大な鉱石がゆっくり水色に変わると、続いて "M八七" へと繋がった。昨年のツアーでは最新曲として最後の最後に披露された曲。ただただ壮大。

ここで水分を取ってからがっつりMC。恐らく飲み物がポカリスエットだったのだろう、「大塚製薬!」と一言。なるほどそういえば徳島の会社だな大塚製薬。その後の「今はGeorgiaの人間だけど笑」も面白かった。"LADY" のタイアップね。

「与太話をしていいですか」と断ってから始めたのは、「マインスイーパーにハマっている」という話。笑 「みんなマインスイーパー知ってる?みんな是非今日帰ってやってみてほしい」と激推しする米津さん笑 仕事の合間に遊ぶ中で、どんどん頭を侵食されて比率が上がっていき、「あれ、これ締め切り間に合わなくね?」ってなる、という何とも人間味溢れるお話。「こないだ一日12時間やってた」という発言には客席から普通に引いてるような悲鳴が上がったがw

何ともゆるいエピソードだな〜と思っていたら、「そうやってやるべきことを後回しにして、気づけば締切という爆弾に囲まれている笑 いつもそうなんです。僕という人間は。いつもそう、いつも1人、いつもどおりの通り1人…こんな日々もはや懲り懲り…」

歓声が上がった。うますぎる。まさか曲振りだったとは。「なんかそんな曲があった気がするな?次の曲いってみましょう "LOSER"!」

カッコ良すぎた。イントロと共にステージには左右から櫓のようなセットが登場し、ダンサー達が縦横無尽に駆け回る。大サビでは米津さん本人も櫓に登って高いところから歌い上げた。

ここからロックなナンバーが続く。「BOOTLEG」の中で好きな "Nighthawks" 演ってくれてアガった。

Nighthawks

Nighthawks

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255

4つ打ちのストレートなバンドサウンド。ここにきて完全にいつもバンドのライブを観てる感覚で腕を上げまくってしまった。スクリーンにバンドメンバーの演奏が映し出されたのもアツかったな。更には大サビで銀テープも発射。ゲットできた!昨年のツアーではスタンドだった為テープには届かなかったので、今回は取れて嬉しかった。

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この曲が個人的にはこの日のベストソングかな。

さらに "ひまわり" "ゴーゴー幽霊船" そして満を持して "KICK BACK"。盛り上がりっぱなし。"ひまわり" のあと一旦真っ赤な照明に包まれてバンド隊のヘビーな音出しが挟まれてからの "ゴーゴー幽霊船" のイントロが始まった時の盛り上がり凄まじかった。照明の具合によりサイドの壁にメンバーの演奏する影が映るのがカッコ良すぎる。

昨年は新曲として本編最後に披露された "KICK BACK" は、前回と同じく米津さんがハンディカメラを携えてバンドメンバーやダンサーをスクリーンにリアルタイムで映し出す演出。真っ赤な照明に加えて炎も上がり、完全に前回のツアーの再現だった。MV含め国民的クリティカルヒットソングになったこの曲の威力を改めて食らった感じがした。

散々暴れ回ってからの、ツアータイトルに纏わるMC。「空想っていいよね」と切り出し、「昔から空想が好きで、考えたものを曲にしたり絵に描いたり…そう言うのがあっての今の自分がある」と続ける米津さん。

…多分、話す内容飛んでたんじゃないかと思ってる笑 「何て言ったらいいのかな…」と誤魔化しながらだいぶフワッとした話で終わったもん。苦笑いしながら関係ない話したりしてたもんな笑

しかし、次の曲への繋ぎはきっちり決める。「空想」と名のついた作品に携われて光栄だと前置いて披露したのは、ファイナル「ファンタジー」のテーマソングに起用された "月を見ていた"。まだ音源としてはリリースされていないから、フルで聴くのはこれが初めてである。

ここからも "打上花火" "灰色と青" と、イントロが始まる途端に拍手が起こる億超え曲が続く。かと思えば "かいじゅうのマーチ" という過去アルバム曲も投下してきて、スクリーンの映像も含め豪華すぎるラストスパートである。

特に前置きはしなかったが本編ラストとなった "馬と鹿" では、米津さんがダンサーと一緒に花道へ。最後の最後にして、ここで初めて花道に来てくれた。歌い終えると暗転し、「どうも米津玄師でした、ありがとうございました!」と挨拶を添えて暗転したまま終了した。

 

手拍子が鳴り止まない中、暗がりの中でバンドメンバーが再登場してスタンバイし、そのままアンコールがスタート。アンコール1曲目は新曲だった。終わってからも特に触れられる事が無く、謎に包まれている。"迷える羊" っぽいダークさを纏ったイントロに、しかし最近の米津玄師らしいR&B要素も加わって色気のある曲になっていた。米津さんも座り込んだり寝転がったりして良い意味で力の抜けたパフォーマンスだった。詳細のアナウンスが楽しみである。

一曲終えると、ここでバンドメンバー紹介。昨年と同じGt. 中ちゃんこと中島さん、Ba. 須藤優さん、Dr. 堀さん、そして今回のツアーから参戦というKey. 宮川純さん。遠目で観てた時はちょっとWONKの江崎文武さんかと思ってた。

紹介が終わると中ちゃんパートが始まった。米津さんの幼馴染である彼も徳島出身ということで同じく地元パワーに溢れているのか、前回を上回るハイテンションで煽る。米津さんに「熟れすぎて途中何言ってるか分かんなかった笑」とイジられても「よねがライブ始めた時から10何年やってるからねぇ、熟れても来ますよ〜!!」とノリノリを貫いてた笑

ほっこりするほどのジモトーク。「スタバとかできて都会になったなーと…」と語る中島さんに対して「都会ではない。都会では、ない!」と念を押す米津さん笑 あと「30年前から前乗り」も笑ったなw

アンコールでの米津さんと中島さんの絡み、定番になっていきそう。

続いて米津さんからダンサー陣の紹介を挟むと、再び楽曲に入った。前回の一曲目だった "POP SONG" からの、逆にMV1億再生超えながら前回は演らなかった "Flamingo" と "春雷"。どれもイントロが始まった瞬間に歓声。ほんとメガヒットしかねぇなこの人… "春雷" の時の映像めっちゃ綺麗だった。

そして最後の最後は "LADY"。まぁ演らんわけないわな。これも今回の "M八七" みたいに、今後のライブでは何でもない中盤に入ってきたりするのかなぁ、破壊力すごいことになるやろなぁと思いながら聴いていた。ほんとメガヒットしかねぇなこの人…(2回目)

最後は再び「どうもありがとうございました!」と丁寧な挨拶をして、ステージの奥へと帰っていった。冒頭の "カムパネルラ" の後に流れた銀河鉄道の映像が再び流れる。列車に乗って帰っていくようだった。そのままエンドロールが流れ、終演。スタッフの名前が全員分流れ終わるまで、最後の最後まで拍手が止まなかった。

 

会場を出て、もう一回フォトスポットへ。安定のスポットのみだが、月が綺麗だったので一緒に入れて撮ってみたくなった。

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そのままバスに乗って徳島駅に戻って宿泊しましたとさ。翌日は眉山に登って散策を楽しみました。

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以上!!

想い出に残る徳島初ライブになりました。徳島出身の米津玄師のライブが初めてで感慨深い。米津さんもなんかリラックスしてる感じがしたと言うか、地元パワーはやっぱりあったんじゃないかと思う。ツアーの中で一番キャパの狭い会場だったが、ほんと当たって良かった。

ライブも食も観光も楽しめたし良い一泊二日になったな。そして、今回は出張にくっつけてイレギュラーな経路で行ったが、広島から直接向かっても徳島って意外と遠くないなと分かった。橋渡ってすぐだしな。また来てみたいなと思った。アスティとくしまは今回行けたからライブハウス行きたいな。グラインドハウスとか有名ですよね。

徳島初ライブ、あざした!!

 

ちなみに僕はあれからマインスイーパーにハマってます。割と。笑

 

では(=゚ω゚)ノ

 

米津玄師 2023 TOUR / 空想

2023.6.3 徳島 アスティとくしま

セットリスト

01. カムパネルラ
02. 迷える羊
03. 感電
04. 街
05. Décolleté
06. 優しい人
07. Lemon
08. M八七
09. LOSER
10. Nighthawks
11. ひまわり
12. ゴーゴー幽霊船
13. KICK BACK
14. 月を見ていた
15. 打上花火
16. 灰色と青
17. かいじゅうのマーチ
18. 馬と鹿

en1. (新曲)
en2. POP SONG
en3. Flamingo
en4. 春雷
en5. LADY