たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

BUMP OF CHICKENのライブに行ってきました。1日目

中学生の時に知り、高校に入ってからハマり始めて10年、ついにBUMP OF CHICKENのライブに行ってきました!!ナゴヤドーム2days両方参戦です!!

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愛知県初ライブです。もうただの遠征です。というか愛知県が初です。旅行の道中で寄ったり、セントレアから飛行機乗ったりした事はあるけど、愛知が目的地ってのは人生初。それがBUMP OF CHICKENですよ。嬉しみ。

 

15時頃に会場に着いてまず物販を済ませた。Tシャツ3枚、タオル、ウエストポーチ。総額16200円のお買い上げです。本当にありがとうございました。

ロンTやツアーTなんか滅多に買う事ないんやけど、もう関係ないですよね。我慢するところではない。次にBUMPのライブに行けるのなんていつになるか分からんのだから。

ちなみに「aurora arc」の通常盤も会場購入特典のポスター目当てで買いました。だからトータル2万近くいってます。本当にありがとうございました。

 

物販の後、目の前にイオンがあるので飲み物とか買って暇潰してたんやけど、衣服の専門店とかが店内BGMにBUMP流してる店が結構あって感動した。

 

入場時にPIXMOBリストバンドが配布された。弟がこの前の京セラドーム公演に行っていたのでこれが光るのは知ってたんやけど、あそこまで手の込んだ技術が使われていると知るのは開演後の話。

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座席はスタンド一階席の真ん中あたり。注釈付き指定席やったんやけど、確かに目の前に鉄塔あるけど全然気にならん。ステージもスクリーンも普通に見える。

右隣にはカップルらしき男女、左隣には父親と娘であろう2人組。俺はぼっち。

 

10分ぐらい押して開演。照明が落ちた瞬間、もっと黄色い歓声が上がるのかと思ったら「おぉー」と落ち着いた声と手拍子が上がる。幅広い層が観に来てるんやろうなと実感。

アルバムのオープニングである "aurora arc" が流れると共に、客席が一斉に光の海に。さっきのPIXMOBが光り始めた。ステージの音楽に合わせて色やタイミングをソフトウェアで操作しているとのこと。マジでどうやってんねんやろ…

ジャケットにもなってるオーロラを描いた映像がスクリーンに流れ始める。それと交互にステージ裏で円陣を組むBUMP OF CHICKENメンバー4人の姿が中継され、一気に歓声が上がる。カメラに追われながらメンバーが舞台に上がり、"aurora arc" が終了。

一旦暗転した後に "Aurora" が始まった。人生で初めて聴く藤原基央の生の声。『もうきっと多分大丈夫』という歌い出しを聴いた俺のテンションは全然大丈夫ではない。映像も素晴らしい。ライブってこんな美しいものなのかと。8Kテレビのサンプル映像でもここまで幻想的なの無いぞ。大サビで銀テープが飛び出したのも圧巻。初っ端からクソ豪華。

2曲目、"虹を待つ人" のシンセ音が鳴り始めると客席のPIXMOBも虹色に。人によって色が違う。美しすぎる。ここで初めてスクリーンにもメンバー4人の顔が映し出され、更に歓声が。サビのシンガロングで一気に会場の一体感も高まる。チャマも早速花道を走り回って客席の中央へ。

"虹を待つ人" が終わると、『「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた』と弾き語り、客席にオーイェーアハーンを振る流れから "天体観測" が始まった。こんな序盤に持ってくるとは。この予想の裏切り方でもう満たされた。チャマに続いて藤くんとヒロも花道を通って中央ステージで演奏。終わってから戻るときに一瞬ピック見失った藤くん可愛い。

 

ここでベースのチャマからご挨拶。「こんばんは、BUMP OF CHICKENです!初めて来てくれた人もいると思うので、自己紹介します。千葉県佐倉市出身、幼馴染の男4人でやってます。以後、お見知り置きを!」と礼儀正しく懇切丁寧に。知っとるて。こんだけ売れてて、こんだけ多くの人に知られていても、姿勢がどこまでも謙虚。

「ボーカルギター担当、作詞作曲担当、トマト大好き」と紹介される藤くん、「メンバーイチの高身長」と紹介される178cmのヒロ、「なんか植物みたい」とイジられるカーキのTシャツを着たヒデちゃんw

 

「aurora arc」の実質のオープニングナンバーである "月虹" ではステージに火柱が上がったり、客席のPIXMOBが真っ赤になったりと、西洋感のあるイントロから始まるこの曲の雰囲気が引き立たされすぎ。

続いてこの日最初の「演ると思ってなかった」曲、"プラネタリウム"。真っ赤な "月虹" とは対照的にPIXMOBが青や白に光り、文字通りドーム内がプラネタリウムと化した。

チャマが「今、すごく楽しいなぁって人も、なんか悲しいなぁ、やだなぁって人も、そのまま一緒に踊ってください」と振って "Butterfly"。前日まで仕事や学校で嫌なことがあった人も、って意味なのは分かってるんやけど、「いや、今悲しい気分の人はおらんやろ…」と心の中で突っ込んでしまった() この曲もサビでシンガロングが起こる。そしてアウトロをめちゃくちゃ長く引き伸ばして演奏。リリース当時「BUMPにこんなEDMはどうのこうの」「さすがにキラキラしすぎ」と言われたこの曲で長く尺を取ってくるのは攻めてるなぁと。途中でスタンド席に向けてのテープも飛んだ。がっつり頭上に降ってきたけど、キャッチ出来んかった。。。

"記念撮影" "話がしたいよ" とバラードを2曲続けたあと、メンバー全員で花道を通って真ん中に来たと思ったら、そのまま中央ステージを降りて客席へ。歓声とざわめきが起こる中、アリーナ席横の通路をファンとハイタッチしながら歩いて後方へ。触れた人羨ましい…

全然気づかなかったけど、後ろにもう一つの小さいステージがあった。BUMPファンの間ではお馴染みの通称「恥ずかし島」。そこに移動してきて楽器を準備。「BUMP OF CHICKENはここだよー!」と手を振るチャマにみんな手を振り返す。藤くんが「この曲知ってる?」と問いかけて歓声で応えられると、"ダイヤモンド" が始まった。メジャーデビュー曲ですよ。2000年ですよ。ギリ20世紀ですよ。

つかここだいぶ近かった。物理的に。ドラムのハイハットなんかアンプを通したスピーカーからの音じゃなくて生の音が聴こえてきたもん。感動。

"ダイヤモンド" のあとのMCではひたすらヒロとヒデちゃんイジリしてたなw ヒロは改めてほんまに口下手なんやなと()

増川「なんかごめんね、上手く喋れなくて…」
藤原「大丈夫、すげぇいいよ、今お前この空気支配してるよ」

のやりとりが尊すぎる。ヒデちゃんについては、ドラマーの彼が移動できるのはこのタイミングだけなのでそれについて。藤くんに「ヒデちゃんも今だけはこうしてみんなの近くに来ることが出来てます!」と紹介されて、ただただ笑顔で両手を振るヒデちゃん。何この可愛い40歳男性。ていうか全員なんでこんな可愛いの?若すぎん?今年で全員40歳だよ?

藤くんが「ここでもう1曲演っていいですか!」と "リボン" へ。曲の終盤で藤くんがチャマとヒロに近づいてハンドマイクで2人に話しかけるように歌ってたのがエモい。つか客席の間をわちゃわちゃしながら移動してきた先のステージで『嵐の中をここまで来たんだ』って唄うのはなんかおもろい()

終了後、恥ずかし島を降りて再び通路を通ってメインステージへ戻ってきた。俺が観てた一塁側歩いてきてくれたから、だいぶ近くで見えた!

 

ステージに到着する少し前に暗転し、しばらくしてから2回目の "aurora arc" が流れる。その後にオーロラの映像に続いて水彩画のアニメーションが始まったことで皆が予想した通り、次は "望遠のマーチ"。サビの『行こうよ』でこれまた合唱。間奏中に藤くんが「お前らじゃないよ、お前に歌ってるんだよ!」と吠えてドーム中に歓声が上がった。

その次の "アリア" もサビ後に大合唱。この曲のシンガロングは割と高いので声出しててめっちゃ爽快。つか、こうしてみるとBUMPほんまみんなで声出せる曲増えたよな。

次の "Spica" ではスクリーンいっぱいに巨大な樹が映し出される。本当に樹の下で演奏してるかのような臨場感。ほんま何なんあの画質。32Kぐらいあるんちゃうか画素。

 

そしてこの次、ついに泣きポイントが到来しました。"ray"。

もちろん単純に良い曲なんやけど、やっぱりBUMPにとって結構なターニングポイントになった曲やと思うんよな。Mステや紅白に出たり、初音ミクとコラボしたり、ファン以外の世間の人々にもインパクトを残した曲。個人的な話をすると、Mステで観てまぁボロボロ泣いたんですけど(実際はこれの前に披露した "虹を待つ人" の時点で泣いてた)、これを聴いて父が「ええ曲やな」って言ってくれて、しばらく "ray" しか聴かないぐらいハマってくれたんですよ。この後にリリースされた「Butterflies」も買ってくれて。俺も自分でも買ったけど。そして親子で散々応募したけどツアー全滅でした。だからこそ今回の初ライブに対する思い入れも尋常じゃなかったわけやけど。あとこのMVを初めて観たのが教習所の待ち時間やったのも何故か覚えてる。色んなことを思い出しながら聴いてたらちゃんと涙出てきました。『○×△どれかなんて』のところで天井にレーザーで描かれた○×△が綺麗すぎたし、最後の藤くんのアルペジオも綺麗すぎたし、もう本当に色々美しすぎました。

 

次の "新世界" ではロッテとのコラボムービーと同じ製作陣が手がけたと思われるアニメーションをバックに演奏。アニメの中に歌詞が入ってて、まさしくこのツアーの為に作った映像って感じ。金かかってる。

藤くんが「みんなまだ声出せる?」と呼びかけて始まった "supernova" ではサビの『ラララ』で手を左右にゆっくり振りながら今日イチの合唱が起こった。今思えば普通に定番曲なんやろうけど、初めてのライブやから予想出来てなかったのと、何より高校当時に聴いてた曲が聴ける事が嬉しかった。

本編最後の曲はアルバムの最後でもある "流れ星の正体"。なんかもう神々しさすら感じた。この曲、アウトロなしでスパッと終わるけど、ライブでもラストナンバーにも関わらず音源通りの終わり方を。みんなでジャカジャカ鳴らして締めれば最後にもっと盛り上げる事も出来たのに、それをしない潔さにカリスマ性を感じる。そして中途半端な余韻を残さず、アンコールへの期待が高まった。

 

アンコールで再登場した時にはメンバー全員がグッズのTシャツを着用。チャマが「グッズいっぱい作りました!作りすぎました!」「いっぱい持ってきました!持ってきすぎました!」と宣伝。

先に全体で記念撮影を。藤くんが「古渓さんです!今日姪っ子が来てる古渓さんです!」とカメラマンを紹介。

冷静に考えて親戚のおじさんがBUMP OF CHICKENのカメラマンやってるって誇り高すぎませんか。

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撮影が終わったらヒデちゃん以外3人その場に倒れ込むw チャマはゴロゴロ寝返り打ちまくる始末。俯せになったあと、腕立て伏せのような体勢で起き上がってくるかと思ったらまた倒れ込むのを繰り返す茶番w 客席も、起き上がってくる「おぉ〜!?」→また倒れる「あぁ〜…」で謎の煽りを見せる。藤くんも「今日イチの一体感」とか言うてたしw

アンコールはまさかの "ランプ" と "カルマ"。びっくりして歌い出しの瞬間に変な声出た。デビュー曲の "ランプ" を今更聴けるとは思ってなかったし、"カルマ" なんか高校時代何回聴いたか… 序盤の "月虹" を思い出す真っ赤な照明が最後までめちゃめちゃカッコよかった…!

あんだけ盛り上がったら「もっと!」「まだまだ!」となってしまうけど、これで終演。拍手が轟く中メンバーが退場していき、最後に藤くんだけ残った。ここで藤くんから、最後の挨拶が。

色んなツイートや書き込みを見て記憶を補填しました。

「みんな聴いてくれてありがとう。俺は名古屋に一度も住んだことないけど、こうして名古屋の人達が集まって、聴いてくれるのさ、なんだろう、なんかまとまんねぇや笑 本当に力になってます」

「君たちは初めに、僕らと出会う前に、曲と出会ったんだよ。曲を聴いて、興味を持って、こうやって足を運んでくれてるんだと思う。曲があったから、こうやってライブをして、みんなに聴いてもらって、俺らも元気を貰ってる」

「その曲は、君たちに出会う前に、俺が1人で作ってる。俺1人だけが知ってた曲が、次はメンバーに聴いてもらって、4人が知ってる曲になる。その後君たちに届いて、みんなのものになる」

「みんながここに来て、聴いてくれた2時間?3時間?人生のうちの数時間が、俺らメンバーにとって本当に力になってる。君たちが明日から戻る日常?っていうのは、そういう時間の延長なんだよ」

「こういう気持ちを覚えててほしい…いや、忘れてもいいや。忘れててもまた思い出せるように、俺は曲また作って演奏するから。だから、その時は君たちの人生の1分1秒を積み重ねた5分を俺らにください。思い出せるような曲作るからさ」

こんな感じの事を言ってた。「俺らと出会う前に曲と出会った」本当にその通りです。曲と出会ってからあなた達に会うまでに10年かかりましたよこっちは。

これだけで大概感動ものなんやけど、どのタイミングで言ったか覚えてないけどこれに加えて一番印象に残ってる言葉がある。

「バンドやっててよかった」

という言葉。俺はこれが一番藤くんの口から聞けて嬉しかった。そうなんです。BUMP OF CHICKENはバンドなんです。こんなに老若男女多くの人に愛されてて、国民的な人気になって。それでも大部分の一般層から見たら曲と藤くんの声しかちゃんと把握されてないかも知れない。でも、BUMP OF CHICKENはボーカルとギターとベースとドラムが集まったロックバンドなんです。BUMPに出会ってなくても他の音楽を好きにはなってたやろうけど、こんなにバンドを好きになったのはBUMPが始まり。そのBUMPが、藤くんが、「音楽やっててよかった」まで広げず、「唄を唄っててよかった」まで狭めず、「バンドやっててよかった」と言ってくれるのが本当に感動した。BUMP OF CHICKENが「バンドやっててよかった」と言うのなら、きっとバンドというのは良いものなんでしょう。

 

1日目はこんな感じで終わりました。

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この翌日の2日目も行ったわけやけど、この日が「初めて行ったBUMP OF CHICKENのライブ」であることは変わらない。本当に最高の思い出になりました。ありがとうございました。

 

この後、ゆっくり宿探そうと思って一人で入った居酒屋で出会ったBUMP帰りの男の子二人組と仲良くなり、3時ぐらいまで飲んだ挙句ネカフェすら入れず結局カラオケで2時間睡眠になって翌日死にそうやったのも良い思い出になりました。

遠征の時はちゃんと宿を確保してから参戦しましょう。

 

では(=゚ω゚)ノ 2日目分は後日。

 

BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark

9/21 ナゴヤドーム

セットリスト

01. aurora arc
02. Aurora
03. 虹を待つ人
04. 天体観測
05. 月虹
06. プラネタリウム
07. Butterfly
08. 記念撮影
09. 話がしたいよ
10. ダイヤモンド
11. リボン
12. aurora arc
13. 望遠のマーチ
14. アリア
15. Spica
16. ray
17. 新世界
18. supernova
19. 流れ星の正体

en1. ランプ
en2. カルマ