たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

超個人的2019年名盤20選

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今年度もやります!年間ベストディスクランキング。

2018年は年内に投稿してたけど、関ジャムのランキングが年明けてからの放送ということを考えたら年内じゃなくてもええよなと思い、このタイミングでやります。実際12月リリースのCDとか年末年始に聴き漁ったCDが一気に食い込んできたので、正解やったなと。

(ただ関ジャム放送当日まで書き終わらないとは思いませんでした。全然時間なかった。)

2018年のランキングはこちら

今年度は10選じゃなくて20選です。とてもじゃないけど10枚に収まりませんでした。全部語り倒していきます。

では早速。

 

 

20位

Andante / HOWL BE QUIET (7/31リリース)

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ハウル2年ぶりのアルバム。ブランクの割に8曲というのは少し物足りない気もしないではないけど、メジャーデビュー後に発揮され始めた曲の幅の広がりを存分に詰め込んでる。"覆水盆に返らず" や "幽霊に会えたら" の軽快さも "Reversi" のスケール感もインディーズ時代では考えられなかったと思うし、一方で "fantasia" や "ヌレギヌ" はこれぞハウルって感じの良メロディが光るバラード。SexyZoneに提供した "名脇役" のセルフカバーが収録されてるのも嬉しい。

良い意味で、これが今のハウルの限界だ。メンバーチェンジでしばらく活動が空いてしまったけど、ここから更に精力的にリリースしてほしい。竹縄さんのメロディセンスは売れないと勿体ない。

 

 

19位

情熱とユーモア / パノラマパナマタウン (2/13リリース)

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パノパナ初のフルアルバム、なかなかに完成が高い。

"Sick Boy" のアウトロと "$UJI" のイントロが同じだったり、"dystopia" から "くだらnation" の流れだったり、"Waterfront" から "Who am I ???" が繋がってたりと、曲と曲の結びつきや構成がしっかり練られてるなと。

正直このトレーラー動画は各曲の良さをあまり伝えられていない。メジャーデビューを機に更にヒップホップ寄りに振り切ってるけど、その良さが光るのはAメロだと思うので、どうか皆さんにはサビの寄せ集め動画でアルバムの全貌を見限らないでほしいなと。

是非全体を通して聴いてほしいアルバムです。

あっちなみに秋に出たミニアルバムは全然でした。マジで全っ然でした。

 

 

18位

VIVI / ココロオークション (4/1リリース)

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前作「Musical」が、リードトラックの "砂時計" がかなり落ち着いた曲だったり、ラストナンバーの "musical" が8分に渡る冗長な曲だったりと、少しタルい印象だったので、今回のアルバムはテンポが良くて聴きやすかった。

"RUN" "アイデンティティ" "ハンカチ" の流れが良い。前半で一気にアップテンポな曲を続けて畳み掛けてくる。一方で最後の "タイムレター" はほんまに良い曲。ライブで聴くと泣きそうになる。

ライブと言うと、今年は何気にココロオークションめっちゃ観てるんですよね。ワンマンも行ったしUnpluggedも観たし。で、これらの曲が普通のバンドサウンドでもUnpluggedでもそれぞれの味があって、更に良さを噛み締められた気がした。ココロオークションには感謝してます。

色んな聴き方のできるアルバムだったと思う。

 

 

17位

SEVEN STAR / 夢みるアドレセンス (3/13リリース)

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俺の中では実質夢アドのラストの作品。作品としては、大したことないです。ただただいっぱい聴いただけ。「超個人的」ランキングっつってんだろうが。

新メンバー3人がそれぞれ際立つ楽曲もあるし、各曲のキャラクターも立ってる。水無瀬推しだったので "サイエンス≠アドレセンス" が一番好きかな。世界観が神秘的。

サイエンス≠アドレセンス

サイエンス≠アドレセンス

  • 夢みるアドレセンス
  • J-Pop
  • ¥255

シングル曲やけど、メジャーデビューを控えたハンブレッダーズのムツムロの初めての楽曲提供曲が夢アドの "メロンソーダ" であることは今後も誇っていきたい。

本当に、勿体ない。やっぱりアイドルって難しいんですね。

 

 

16位

愛や優 / ドラマチックアラスカ (10/25リリース)

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MVや配信のみで公開されてきた楽曲がまとめて収録された盤って好きなんですよね。「やっとあの曲がCDで聴ける!」みたいな。僕アホなのでそれだけで名盤にしちゃうんですよね。

上半期に3連続でMV公開した "ファイナルフラッシュ" "どろどろり" "for you!!" が全部好きだったので、それらがまとめて音源化されたのが嬉しかった。

でもそれだけではなく、実際ドアラの多彩な面が詰まってて名盤やと思います。"ジュブナイル" はザ・4つ打ちって感じで爽やかやし、"愛と優" はバンドがいつまでも続いてくれると信じていられる一曲。

正直引くほど人気下がってきてるけど、作品から感じられる熱量はリリースごとに増してると思う。みんな聴いてくれ。勝手にオワコンにすんな。

 

 

15位

HOWLS / ヒトリエ (2/27リリース)

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結果として、wowakaの遺作となったアルバム。"ポラリス" から始まって "ウィンドミル" で終わるこの流れ、まだまだ続ける意志もあったしもっと先まで見据えていたんだろうなと思ってしまう。

でも間違いなくこの時点で出せる全てを注ぎ込んでいたアルバム。"コヨーテエンゴースト" や "殺風景" みたいな演奏力の暴力もあれば、 "SLEEPWALK" のようなシンセメインで新たな扉開いた感のある曲も。「ボカロ出身」のレッテルを拭うべく進化してきた集大成だったな。

あと、このアルバムで今になって一番大きな意味を持ち始めているのは "Idol Junkfeed" だと思う。これ、シノダ曲なんですよね。もちろん歌っているのはwowakaだけど、シノダもこんだけの曲を書けるという事実は大きい。今後に期待してしまう。

でもやっぱり、"青" は聴き続けていきたいな。

 

 

14位

瞬間的シックスセンス / あいみょん (2/13リリース)

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あいみょんのCDをちゃんと聴いたの初めてだったんですけど全部いいじゃねぇか。

シングル曲でこんだけ爆売れしてんだからアルバム曲なんか全部弾き語りでもいいだろ。抜けるところで手抜いとけよ倒れるぞ。

"満月の夜なら" "マリーゴールド" と来て「うんうん、やっぱりいいなぁ、もう満足やわ」と思ってたら "ら、のはなし" とかイントロのピアノからこんなもん好きに決まってるだろ。んで "二人だけの国" とかAメロ全部ファやのに名曲とかどうなってんの。

ら、のはなし

ら、のはなし

全編も通して、ほんまに90年代のポップスをうまいこと現代のJ-Popに落とし込んでるなぁと思う。聴いたことないけど聴いたことあるもん。

 あと "夢追いベンガル" はもうちょっと日の目浴びても良くないですか?

2月にこれリリースして、既にシングル曲結構溜まってるよな。もう次のアルバム来るのか?

 

 

13位

Roclassick 〜the Last〜 / BIGMAMA (12/18リリース)

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BIGMAMAおなじみの「ロックラシック」シリーズ、最新にして最終回。

今回もしっかりBIGMAMAの色を出しつつ、原曲の残し具合が絶妙。BIGMAMAを知らない人が聴いても「聴いたことある気がする」となると思う。"ワルキューレの非行" なんかは曲名もさることながらイントロ原曲のまんまやしな。

でもそれだけ原曲のインパクトが強いクラシック曲をセレクトしてきてるのは強い。し、バンドアレンジへの落とし込み方も秀逸。打ち込み音のアレンジなんかはメジャーに行ったからこそ出来たであろうチャレンジやし、本当に「ロックラシック」という音楽の集大成だと思う。

緑黄色社会の晴子氏を迎えた "LEMONADE" も、俺のリョクシャカ愛補正がなくても傑作だよ。これなんか特に原曲 "アイネクライネ・ナハトムジーク" の有名なメロディそのまま使ってるしな。これね、『lemonade』に対して『delicate』『barricade』『eliminates』という押韻の為の単語のセンスがすごいのよ。あと、『I love you』と書いて『つきがきれい』て読ませるなんての金井王子にしかできねぇよ。思いついても他の人には実行できねぇよ。さすがの王子です。

LEMONADE (feat. 長屋晴子)

LEMONADE (feat. 長屋晴子)

初回盤には「Roclassick 〜the Must〜」と題して、過去のロックラシックから代表曲を再録したベスト盤もついてます。皆さん今からでも間に合います書いましょう。

 

 

12位

CHOOSE LIFE / The Songbards (11/22リリース)

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12月の下北沢にてで初めて観たソングバーズ。その後年末にCDをお借りする機会がありまして。めちゃくちゃ良かった。これをランクインさせられるというだけで、この記事を年内に書かなくて良かったと思える。

ポストandymoriとして語られがちやけど、このアルバムだけでも守備範囲がめちゃめちゃ広い。"マジック" みたいな良い意味で古臭い歌モノは爽やかで、スピッツみもある。"Life is But a Dream" はピアノが入ってて、SHE'Sとかに通じる部分もある。かと思えば "Othello" みたいな、BAWDIESやバニラズとかのファンにも刺さりそうなロックンロールまで。

是非曲単位でなくアルバム全体を聴いてほしい作品。知られてないだけで、知られたらとんでもないことになるんじゃないかソングバーズ。俺知らんかったけど知ったらとんでもなく惹かれてるもん。2020年、楽しみ。

 

 

11位

MEMORIES / ネクライトーキー (7/24リリース)

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ギターの朝日さんが「石風呂」名義で発表してきたボカロ曲のバンドカバーを集めた作品。ネクライトーキー活動開始当初から披露されてきた、ライブでしか聴けなかった曲が一気に音源化されたというだけで非常に満足。更に石風呂ファンとしてはたまらんみたいやな。その喜び方ができるボカロファンの皆さんが羨ましい。そしてボカロファンを獲得できるルートを持ってる時点でネクライトーキーは強い。

あと、歌詞カードも凝ってました。一曲一曲バラバラのカードになってるんやけど、裏面のデザインがパズルになってて、繋げると一枚の絵になる仕様。サブスク主流のこの時代、そういうところに工夫が見られるアーティストって推せる。

ついにメジャーデビューですね。ソニーに潰されず頑張ってほしい。

もっさ可愛い。

 

 

10位

Attitude / Mrs. GREEN APPLE (10/2リリース)

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前作「ENSEMBLE」がファンタジックすぎて個人的にもひとつだったんですが、今回は名盤。先行シングル "青と夏" "僕のこと" "ロマンチシズム" の流れを汲むと、次のアルバムはロック色の強い作品になるのではないかと期待してはいたが、期待以上。しかしそれでいてしっかりスケール感を感じる。これが20代前半にしてアリーナバンドの風格か。

"InsPirATioN" の曲名を見た時は心が踊ったよね。やっぱりミセスはこの小文字と大文字が不規則に入り混じった曲名だよな。まぁオープニングのインスト曲やったけど。でもそこから "Attitude" に繋がっていく流れは大作のオープニングに相応しい。

"インフェルノ" "Ke-Mo Sah-Bee" みたいな曲をこのタイミングで出してくるの、需要を分かってるなぁと思うし、"CHEERS" もライトな層にしっかり届けてくるあざとさを感じる。

でも、その他は "クダリ" "嘘じゃないよ" "Soup" "Circle" といったシックな曲も目立つ。というか、それらの曲の方がこのアルバム全体の色を決めてる印象。誤魔化しの効かない歌モノをやり出したらもう強いぞ。

もう当分新譜出さなくていいよあなたたち。

 

 

9位

DON'T STOP THE MUSIC / KEYTALK (11/6リリース)

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ビクターからユニバーサルへ移籍後一発目のアルバム。

まず一発目の "DE'DEVIL DANCER" が久々のこれぞKEYTALKというKEYTALK。めちゃくちゃ聴いた。こういうのを待ってたんだよ。

夏に4作連続リリースされた曲が全て収録されているのも◎。その4曲も全部色が違うしな。個人的には "ブルーハワイ" が一番好きかな。爽やか。あと "Catch The Wave" みたいなEDM主体の曲をモノにしたのはバンドの寿命を伸ばすと思う。

んでやっぱりKEYTALKは全員が曲書けるのが強いと思う。そして誰が書いてもKEYTALKの曲になる。今回の武正曲 "DROP2" も八木曲 "COMPLEX MANIA" も強烈。

曲調の幅もどんどん広がってるし、メンバーの人間としての人気も高い。ただのお祭りバンドに見えて、何気にかなり強かやと思う。このタイミングで移籍する決断が物語ってる。2010年代半ばに出てきた4つ打ちバンドの中で一番生き残るのって、実はKEYTALKじゃないかと思ってます。

 

 

8位

mol-74 / mol-74 (4/3リリース)

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モルカルのメジャーデビューアルバム。インディーズ時代の代表曲もほとんど収められてて、実質ベストアルバムといっても良い。このアルバムについては、というかこれでメジャーデビューするタイミングのモルカルについては、当時記事を書いてますのでそちらを読んでください。

今思ってもやっぱり "瞼" が一番好きだな。

 

 

7位

aurora arc / BUMP OF CHICKEN (7/10リリース)

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まぁ今年はね、人生で初めてBUMP OF CHICKENを観に行きましたからね。もうBUMP OF CHICKENのアルバムというだけで俺の中の安倍晋三が忖度してランクインさせますよね。

でもやっぱり、先述の通りMVや配信のみで公開されてきた楽曲がまとめて収録された盤って自然と高まる。"アリア" とかずっとCDで聴きたかったもん。とはいえ、タイアップとして小出しにしてきた楽曲を集めただけやのにこんなにアルバムとしてまとまってるのがすごいよな。

何よりアルバム全体のテーマとなった "Aurora"。

元々ドラマ主題歌やったのに、ツアーが始まってから一気に評価変わったよな。再生回数も倍増したし。俺も正直上半期に聴いてた時は「やっぱ好きやなぁ」程度のもんやったんやけど、今聴くともう鳥肌がやばい。ドームでのあのライブの始まりを思い出す。

本当に、BUMP OF CHICKENは永遠の原点やと思います。ついにライブ行けて良かった。

 

 

6位

Fetish / 夜の本気ダンス (6/5リリース)

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メジャーデビュー当時に比べると勢いは落ち着いてる夜ダン。前作「INTELLIGENCE」はイマイチインパクトが無かったんやけど、今回のアルバムはかなり良かった。

まず一曲目 "Ain't no magic" の爆発力がすごい。サビでは落ち着くんやけどその緩急がエロい。

むしろ、これぞ夜ダンという4つ打ち曲は "Sweet Revolution" ぐらい。でもそれに頼らなくてもカッコいいのが今の夜ダン。というか元々洋楽ルーツのバンドやし。ラストナンバーの "Forever Young" とかを聴くとそれが分かる。

一方でCreepy Nutsとコラボしてみたり、"という意欲作。

4つ打ちダンスロックじゃなくても踊りたくなる、何回でも聴きたくなるアルバムでした。ツアーも2公演行く価値あった。

 

 

5位

ぺっとぼとレセプション / ましのみ (2/20リリース)

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メジャーデビューアルバム「ぺっとぼとリテラシー」を昨年のベストディスク1位に選出させていただいたましのみ。2月に出たこのセカンドアルバムも変わらず個性派楽曲揃いの名盤でした。

曲名や歌詞の独特の言い回しが今作も健在。"フリーズドライplease" や "美化されちゃって大変です" など。歌詞では『アポストロフィsが彷徨う』(" 's ")、『赤ちゃんになりたい 街ゆく人に変顔されたい』("AKA=CHAN") など。

あと似てる曲を粗探しのように見つけてはパクリだと騒ぐ人間に対する思いを歌った "コピペライター" は割と大事な事言ってると思う。歌詞全部共感できるからもうリンクそのまま貼っとく。

あとは "ターニングポイント" がめっちゃ好き。イントロのピアノがパスピエ感あるんだよな。んでサビも軽快で、聴いてて楽しい。

他にもピアノ一本で恐ろしい世界観を作り上げてる "凹凸"、一転EDM調のオシャレな伴奏でぶっ飛んだ思いを歌う "AKA=CHAN" など、やっぱり曲の幅が広い。

FM802にも気に入られてるっぽいし2020年こそ売れてほしい。そろそろ次のアルバムが来てほしいな。

 

 

4位

Hell like Heaven / the peggies (2/6リリース)

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ペギーズのメジャー1stフルアルバム。メジャー後のシングルに加えて配信限定EPの収録曲もしっかり収めてある。個人的には "かみさま" が入ってるのがめっちゃ嬉しいです。

メジャーデビューしてからペギーズの曲ってどんどんアレンジが強力になってる印象。今作だと "する" "マイクロフォン" とか "Fortune" とかは演奏のメインメロディはシンセが謎ってるし。インディーズでは出来なかった曲。でもバンドサウンドが失われてる事はない。"する" は純粋にマジでカッコよすぎる。

"マイクロフォン" "そうだ、僕らは" みたいな、しっかりシンガロングを巻き起こせるキラーチューンも増えてきた。どんどんライブ映えバンドになっていく。

今年もワンマン決定してます。そろそろ次の新譜出るかな?楽しみ。

 

 

3位

Traveler / Official髭男dism (10/9リリース)

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いやもう、買うでしょ。上半期のベストソング記事で1位に "Pretender" を選び、「あまり詳しくなかったところから一気に売れすぎて、ついていけてない」「CD買いたいという気持ちの優先順位は低い」って書いたんやけど、もうね、こんだけ音楽ブログで色々言うてる人間が買わないというのは許されない。

"Pretender" と "宿命" が聴けるだけで十分価値あるやろと思ってたけどそんなもんで済まない。マジで全曲良い。んでホーンとかストリングスとかでアレンジ凝ってるのもあるけど全曲キャラが違う。"Rowan" とか聴いててうっとりするし。"Amazing" とか "FIRE GROUND" とかイントロの一音目からクソかっけぇし。代表曲だけじゃ絶対見えてこない側面ってのがあるんやなと。まぁでもやっぱりそんだけ何でも出来ますよと見せつけた末の "Pretender" の満を持して感はすごいです。

"ラストソング" がラストソングじゃないのも面白い。それでいて真のエンディング "Travelers" は短めで、逆に上手く余韻を残しているというか。既に次を見据えているというか。

これがメジャー1stアルバムというのが恐ろしいです。申し訳ないけどもう今後これ越えられる作品作れないと思う。後世に語り継ぐべきアルバムです。

 

 

2位

1994 / w.o.d. (9/11リリース)

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カッコ良すぎんか?なぁ?カッコいい以外の言葉なくないか?こんだけカッコよかったらもう何でも許せるくない?恋人奪われても許せるくない?w.o.d.よりカッコよくない自分が悪いなってなるくない?

一つ前の髭男と真逆。アレンジもクソもない。カッコいいギターとカッコいいベースとカッコいいドラムとカッコいい歌声。それだけ。全てが突き刺さってくる。

w.o.d.の場合、前作からの違いって何よりDr. 中島の正式加入やと思うんですよ。彼の加入によりw.o.d.は16ビートを手に入れた。これによってドラムの主張もより強くなって、ギター、ベース、ドラム、全ての楽器がうるさくなった。一曲目の "0" から体が勝手にリズムを刻む。

1994

1994

  • w.o.d.
  • ロック
  • ¥250

他にも "HOAX"、MVのある "Mayday" "THE CHAIR" など16ビート大暴れです。

全ての音が独立してカッコいいのにしっかりまとまってる。強すぎる。こんなに心地良い爆音ない。

2019年に出会ったばかりとは思えんぐらいハマったわ、w.o.d.。2020年の更なる飛躍に期待です。

 

 

1位

濡れゆく私小説 / indigo la End (10/9リリース)

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2019年の作品の中でもぶっちぎりやし、今までのインディゴの作品の中でもぶっちぎり。川谷絵音が覚醒した。

インディゴに限らないけど、フルアルバムって大体インタールードとか語りのトラックとか雑音だけのトラックあるじゃないですか。アルバムを1つの作品として作り上げるに当たって、そういうのって作り手としてはこだわりたいポイントであり欠かせないエッセンスなんやろうけど、僕は正直そういうのいいからいっぱい曲聴かせろって思うんですよね() このアルバムはインディゴの作品にしては珍しくそういうのが無くて、全力で歌を届けにきてる。

そしてその歌が全部良いんだ。特に前作「PULSATE」が少しバンド色が薄れてて難解な感じだったのに対して、今回はむしろ初期を思い出させる、ティスさんのギターが光る曲が多い。そのくせ女性コーラスやシンセアレンジみたいな最近の要素も邪魔にならない絶妙なバランスでしっかり活きてる。これまでの良いところだけを全部濃縮したアルバムになってます。

MVがない曲の中では "秋雨の降り方がいじらしい" が一番好きですね。イントロや間奏のギターは篭ったエフェクトかかっててめっちゃ妖艶な音出てんのに、サビは一転してコーラスに支えられた美しいメロディに変わる。かっこよすぎる。

正直、最近の絵音バンドのアルバムは過去曲のリミックスで埋めてたりしてたから、やっぱ忙しいんかなとか思ってたけど、そんなことはなかった。やはり川谷絵音の才能は尽きる気配がない。

ツアーも良かったし。非の打ち所がない作品でした。文句なしの年間ベストアルバムです。

 

 

 

番外編

忘れられないの/モス / サカナクション (8/21リリース)

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楽曲の良し悪しじゃない。いや曲も良いんやけど。令和の時代に8cmシングルを出すことに大きな意味がある。さすがサカナクション

なんかもう、物質として面白いもん。8cmシングルの存在を普通に知ってる世代の人間なので懐かしさも感じるんやけど、逆に新鮮味もある。メジャーレーベルのCDって、プレイパスのコードが書かれた紙入ってるじゃないですか。あれもちゃんと8cmのあのパッケージに収まるようなサイズで入ってるんですよ。多分この世でこのCDだけですよあのサイズのプレイパスコードチラシが入ってるの。

あとシンプルに、ジャケットめくった瞬間でもう笑います。これはもう買って確かめてほしい。「何やねん」てなります。w

やることが違うなと思った。さすがサカナクション

 

 

 

以上です!順位をまとめると以下の通り。

20位 Andante / HOWL BE QUIET
19位 情熱とユーモア / パノラマパナマタウン
18位 VIVI / ココロオークション
17位 SEVEN STAR / 夢みるアドレセンス
16位 愛や優 / ドラマチックアラスカ
15位 HOWLS / ヒトリエ
14位 瞬間的シックスセンス / あいみょん
13位 Roclassick 〜the Last〜 / BIGMAMA
12位 CHOOSE LIFE / The Songbards
11位 MEMORIES / ネクライトーキー
10位 Attitude / Mrs. GREEN APPLE
9位 DON'T STOP THE MUSIC / KEYTALK
8位 mol-74 / mol-74
7位 aurora arc / BUMP OF CHICKEN
6位 Fetish / 夜の本気ダンス
5位 ぺっとぼとレセプション / ましのみ
4位 Hell like Heaven / the peggies
3位 Traveler / Official髭男dism
2位 1994 / w.o.d.
1位 濡れゆく私小説 / indigo la End

 

また、その他迷った末トップ20には入らなかった作品も並べます。トレーラーやティザーのあるものはリンク繋げてるので観てみてください。

まぼろし / 蒼山幸子
NEW NEW NEW / アルカラ
タイムカプセル / CAT ATE HOTDOGS
放課後ジャーニー / 坂口有望
Anachronism Pt.1 / THURSDAY'S YOUTH
Anachronism Pt.2 / THURSDAY'S YOUTH
PLANET / 佐藤千亜妃
潜潜話 / ずっと真夜中でいいのに。
Chime / sumika
more humor / パスピエ
混在ニューウェーブ / vivid undress
LiKE / マカロニえんぴつ
命のフィロソフィー / 麻痺するポケット
スペインのひみつ / ヤバイTシャツ屋さん
幸せ-EP- / 緑黄色社会

 

 

しかしまぁこう見ると俺CD買いまくってんな…これら全部、借りたやつもあるけど殆ど全部買ってます。サブスクで聴いただけのものは選ばないようにしてるので。

気になった人は聴いてみてください。出来たら買ってください。

 

ではこの後続いて「ベストMV曲20選」を投下します。ここで紹介した20アーティストは全部外しました。よければ見ていってください。

 

では(=゚ω゚)ノ