たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

超個人的2018年名盤10選

クリスマスソング特集でもやると思ったか!back number聴きながら乳繰り合ってろ!

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今年も残すところあと一週間。2018年はどんな一年でしたか。僕はお察しの通りひたすらCD買ってライブ行ってました。というわけで!

ブログを始めた時からやりたいと思ってたやつ!年末に年間ベストCDをランキング形式で紹介していくやつ!やらせていただきます!

ほんまにいっぱいCD買いました。数えてみたんですけど2018年1月から通算で、新品で81枚、中古で27枚の合計108枚買ってました。煩悩の数だけ買ってたよ。欲望に忠実すぎるよ俺。金額は出さんとこう。

今回はその中で、2018年リリースの新譜として買った作品の中から個人的トップ10を紹介したいと思います。別に金もらって書いてるわけでもないので完全に主観です。全然音楽的な評価も出来てませんが自己満足で並べました。だいぶ長いですがよければ読んでください。

では早速!

 

 

 

10位

Fiction e.p / sumika (4/25リリース)

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2018年一番ブレイクしたアーティストって間違いなくあいみょんやろうけど、バンドに限ればsumikaなんちゃうかなぁ。今年一年で完全に「ロックファンの間で人気のバンド」から「みんな知ってるバンド」になったなと。俺今年だけで会社の人3人にsumikaのCD貸したよ。

あ、でもブレイクの定義に従って知名度の伸び具合で考えるとOfficial髭男dismの方が上かも。まぁいいや。

この作品、MVのある "フィクション" "ペルソナ・プロムナード" ももちろんのことながら、それ以外の2曲が良すぎる。"下弦の月" はバンドメンバーのみで鳴らしてるのにキーボードがいい味出しすぎてるせいでめちゃくちゃ爽やかになってる。対照的に "いいのに" は管楽器込み込みでさらにフレンズの三浦さんをコーラスに迎えて丸ごと暖かい世界観に仕上がってる。そして2曲ともやっぱりメロディと声が良い。

YouTubeのMV、再び公開されて嬉しい限りです。これからもいっぱい観ていきますね。

 

 

 

9位

二重螺旋のまさゆめ / Aqua Timez (4/25リリース)

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作品の完成度ももちろんなんやけど、やっぱりAqua Timezというバンドへの思い入れが大きくて選出。

中学の頃からずっと聴いてたのにいつのまにか新譜買うほどでもなくなってて、何故かふと再熱してこのアルバムを買ってワンマンのチケット取った直後に解散の知らせ。なんか不思議な勘が働いたのかもしれないですね。

"+1" "愛へ" "last dance" と言ったファンへの想いや唄うことへの想いを込めた曲がいつも以上に存在感を強めてる。一方で、"未来少女" "日曜賛歌" の様に幼い視点の優しいアクアらしい曲も。昔から思ってたんやけどアクアの曲って言葉のチョイスとか口調が柔らかいんだよな。

俺が一番好きなのは "over and over" 。6月に行った人生最初で最後のアクアのライブ、そのアンコールの大トリに演った曲。

『君を独りにさせようとする 言葉なんか聞かなくていいんだよ 音楽を聴こう 歌を歌おう』

俺が自分でアーティストを選んでCDを買って音楽を聴く、そういうきっかけになったAqua Timezの、最後に生で聴いた曲の歌い出しがこれっていうのはなんかもう上手いことできてるなぁと思った。これからも聴き続けていきます。 

 

 

 

8位

ギリ平成 / キュウソネコカミ (12/5リリース)

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メンバー全員が昭和終盤生まれのバンドが、実質平成最後の年の12月に、 "ギリ昭和" という曲を含む「ギリ平成」というアルバムをリリース。うまいことできすぎ。

MVが公開されてる曲の中では "馬乗りマウンティング" が一番好き。この曲はMV無くても一番好きになってた気がする。

毒吐くねぇ。いいねぇ。鬱陶しいよね、マウント取ってくるやつ。何故か自分の中で勝手に他人との間に上下つけてボロクソ言うてくるやつ。いるいる。

これ以上はやめとこうか。

あと "炊き上がれ召し上がれ" も発想がすごいよなぁ。炊飯器の効果音そのまま曲にしようとか何してて思いついたんや。

まぁ飯食ってて思いついたんやろうな。

MV曲以外では "真面目に" が一番好きかな。"わかってんだよ" 系の泣きエモ曲。

『真面目真面目真面目真面目お前死ぬほど真面目』『これでいいのか楽しいのか』『その一度きりの人生 いつか報われると信じてる』

昔の自分に言われてる気がしてね。2月にワンマン行くんやけど聴いたら泣くかも知れんね。楽しみです。

 

 

 

7位

アスター / KANA-BOON (5/30リリース)

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ツアー2公演行ったこともあり、やっぱり今年はKANA-BOONは外せなかった。

何気に今年のKANA-BOONの活動ペースは異常。1年でカップリング集2枚とミニアルバム2枚「アスター」「ネリネ」、合計4枚リリース。さらにメジャーデビュー5周年ということで三国ヶ丘FUZZ凱旋イベントやら2回目のただいまつりやらとんでもない数のライブをこなしてたし、今も47都道府県ツアーの真っ最中である。しかも新しくアニメ「からくりサーカス」のOPとして新曲 "ハグルマ" のタイアップを発表。すごいで今年。

何よりほんまに曲の幅広がったよなぁと思う。今回選んだ「アスター」も5曲全部テイストが違うし、全部いい。歌い方も変わったよな?最近の曲はキー低めが多い。ていうか普通に声かっこよくなった。デビュー当時の高音4つ打ちのイメージを完全に取り払いにきてる。"ベガとアルタイル" なんかは分かりやすい4つ打ちやけど。"線香花火" なんかイントロのアジカン感に磨きかかってるし。すごいよな、曲出すたびにリスペクト大きくなってるもんな。

"フルドライブ" しか求めてない人が多かったみたいで露骨に勢いは落ちてきてるけど、今こそみんなに聴いてほしいなと思います。聴いてみて気に食わなかったらもう結構なんで後ろの方で好きにサークルモッシュしといてください。んで "ないものねだり" でTik Tokやっていいねもらっといてください。インスタ凍結しろ。

ところでそれぞれ夏と冬をテーマにした2枚のミニアルバムがあって何故「アスター」の方を選んだのかというと、単にまだ「ネリネ」買いに行けてないからです。

 

 

 

6位

・・・ / SAKANAMON (1/17リリース)

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この記事書くにあたってCD見返してたらこれ今年やったんかってなった。年の初めにリリースされてた作品は見落としがちやね。あんまり早い時期に流行ってしまったフレーズは流行語大賞が決まるころには誰も使ってないのと同じやね。

今回のアルバム、MVが先に公開された "ロックバンド" も当然名曲やけど、他の曲も全部濃い。マジでまさに酒の肴。濃い。喉乾くしお腹いっぱいになる。

"乙女のKANJOU" なんかすごいぞ。曲構成で言えば今年聴いた曲の中で一番頭おかしいと思う。イントロ聴いて何拍子かわかる奴いるんかこれ。元生さんが間にチョイチョイ挟んでくる言葉がヒントになってるって気づいた時の感動もエグい。

"DAVID" もSAKANAMONらしいネタ曲ですね。歌い出しから終わりまで全部おもろい。全部おもろすぎて抜粋してられない。もうリンク貼っとくから自分で読んでくれ。

"SYULOVER" は東京カランコロンのせんせいとCzecho No Republicのタカハシマイさんをゲストボーカルに迎えたネタ曲。この二人を起用しておいてネタ曲。でも普通に完成度やばいです。

"凡庸リアライズ" と "反照" は一変、マジで名曲。"反照" は転校する友達のことを歌ってるんやけど、そんな寂しいテーマをこんな爽やかで疾走感出せるのは感動する。3月にSAKANAMONのワンマン行くんですけど、演ってほしい曲リクエスト送れるんですよ。迷いなくこの曲を選びました。マジで聴きたい。

"ケーキ売りの女の子" はクリスマスの夜にケーキ屋でバイトしてる女の子を見て可愛いなぁと思うだけのただの変態の歌です。一番で『予定が無いからさ 働いて遣り過ごすんだよな 同じさ 僕等はね 売れ残りのケーキさ』と歌ってて何一緒になろうとしてんだキモいなと思ったら大サビ前には『どうせ彼氏が居るんだろな 居るけどバイトしてんだろな』ともう悟ってるこのストーリー感が最高。ちょうど今日にぴったりですね!なんでこんな日にブログ更新してんだ俺は!部屋から出ろ!

最後の "DAPPI" は後からMV公開されたんですけど終わってます。こんだけ名曲揃いのアルバムでなんでオナホとタイアップした。

しょうみ曲クソかっこいいけどな。これもライブで聴きたいな。

いやぁ名盤です。よっぽど辛気臭いバラードじゃない限り、SAKANAMONはどんな曲調でもどんな歌詞でもハズレが無いです。

 

 

 

5位

-11℃ / BIGMAMA (10/31リリース)

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2018年の個人的年間ベストバンドはBIGMAMAでした。ほんまにライブが楽しかった。

そんなBIGMAMAのメジャー1stフルアルバム、気に入らないわけがない。

BIGMAMAのオープニングナンバーらしい壮大さを体現した "YESMAN" に始まり、『go straight』と『ghost leg』で韻を踏むセンスがえげつない "Ghost Leg" 、からのBIGMAMAがメジャーでもそのスタイルを貫いていけると確信したシングル曲 "Strawberry Feels" 。いいねぇ。そのカップリング曲 "POPCORN STAR" も収録。シングルを買った当初は所詮カップリング曲とでも思ってたのかあんまりちゃんと聴き込んでなかったんやけど、7月のWILD BUNCHで聴いたときに惚れたのを覚えてる。改めて聴くとめっちゃカッコいい。アルバムにも入れるのは分かる。今となっては2分弱で終わる疾走感もたまらん。

"Funbalance" は『輝くのは一瞬 費やしたのは一生 釣り合いなんかとれないけど 間違えても一瞬 後悔なら一生 後戻りなんて出来ないから 迷う暇はない』という歌い出しからして、10年目にしてメジャーデビューしたBIGMAMAからのファンとの関係性を述べた曲なのかなと思った。けどその後の『傷ついても一瞬 傷つけたら一生 元通りになんてなれない癖に 好きになるのは一瞬 わかりあえたら一生 末長く長くどうぞよろしくね』を聴くとただのラブソングなのかも知れない。よー考えたらファンってFanやし。

一番お気に入りの曲は以前も紹介したけど "Miffy's Mouth" です。ここは譲らん。イントロでもう好きになった。サビのメロディも声も歌詞も甘い。王子にしか歌えない。

まだまだ聴き込んでいきたいと思います。年明けのワンマン楽しみすぎる…!!

 

 

 

4位

色づく日々より愛を込めて / the quiet room (7/4リリース)

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全曲良すぎて購入当時にレビュー書いてるのでそっちを読んでください。

あれから時間は経ってますがやっぱり褪せてないです。早く売れろ、クワルー。

 

 

 

3位

ネオンと虎 / パスピエ (4/4リリース)

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広島に来て一番最初に買ったCDです。だから選んだってわけじゃないけど。

一曲一曲の完成度がさすがパスピエやなと思う。"ネオンと虎" や "オレンジ" のアナログなイントロ、"かくれんぼ" のずっしりした演奏、"トビウオ" のポップなのになんか切なげなサビ、どれを取っても聴いてて心地良すぎる。ラストナンバーの "恐るべき真実" なんかバンドでやる音楽じゃないぞ、完全にクラシック聴いてる気分。これら全てを生み出してる成田ハネダもそれに巧みな言葉選びと通り抜けるような声を添えて歌い上げる大胡田なつきも天才。

"マッカメッカ" のMV何回観たか。真っ赤っつってんのに真っ白な衣装でしかも最終的には金に塗られていくこの演出。曲を取ってもトリッキーな変拍子、韻の踏み方、Cメロ後のベース、全てが芸術。5月に行ったワンマンでも圧巻やった。このMV以上に照明が真っ赤になってクソカッコよかった…!!

ゆーて年度始めに出た作品やから、そろそろ次の新曲が欲しいところ。期待してます。

 

 

 

2位

super boy ! super girl ! / the peggies (1/24リリース)

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ペギーズにハマるきっかけとなった "ネバーランド" を含む、メジャー1stミニアルバム。これ聴いて速攻3月にワンマン行ってきました。

1曲目の "GLORY" からもう買って正解やっと思った。からの2曲目が "ネバーランド" やもん、もうやられたよおっちゃん。カッコいい。可愛い。

"恋の呪い" はイントロのリードギターが結構ピロピロしてるんやけど、ライブで観たらゆうほちゃんがちゃんとリード弾いててびっくりしました。シンセの音も入ってきてるから絶対こんなリフ編曲で被せてると思ってましたごめんなさい。

"遠距離恋愛" は歌詞が良い。「遠距離恋愛」という言葉を全く使ってないのに、多分 "遠距離恋愛" という曲名じゃなくても遠距離恋愛の曲って分かってた。別れの曲じゃなくて遠距離恋愛の曲って分かる。それぐらい描写が上手い。

"ハートビート" はちょっと大きめの音でイヤホンで聴いてみてください。最後のとこ集中して聴いてください。耳が勃起します。

最後の "I 御中 〜文房具屋さんにあった試し書きだけで歌をつくってみました。〜" は、YouTubeで公開されてるMVがワンコーラスに編集されてたことに気づいてびっくり。音源はもうちょっと長いです。

やっぱり全体通して良かった。もうほんまに全曲良かった。

2月にはメジャー1stフルアルバムのリリースが決定してます!ツアーも行きたいなぁ。広島か関西かは来年の勤務地次第だ。

 

 

 

1位

ぺっとぼとリテラシー / ましのみ (2/7リリース)

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2018年年間ベストバンドはBIGMAMAやってさっき書いたけど、バンドに限らなければましのみちゃんです。今年一番ハマったアーティスト、ましのみちゃんのメジャーデビューアルバム。

ほんまにすごいシンガーが出てきたなと思った。曲名だけで分かる発想のユニークさ、さらに歌詞を読んで分かる語彙の豊富さ、曲を聴いて分かる表現力の高さ、写真を一目見て分かる可愛さ、配信を観て分かる頭のおかしさ。あれぐらいぶっ飛んでる方がアーティストって感じがするよね。

歌詞はこんな感じです。

"エゴサーチで幸あれエブリデイ" 『価値観惑わされちゃう 目安が欲しいから 人間偏差値折れ線グラフで表してくれよ』

"Hey Radio" 『ちょっと血迷って ハチ公前で誰とでもなく待ち合わせしてみた』

"ストイックにデトックス" 『お家に帰れば 変な格好のストレッチもできるし』

何がすごいって、発想はぶっ飛んでるけどまぁ日本語としてちゃんと理解できる事しか書いてないし、予想のつかん言葉ばっかり使ってるのに聴いててちゃんと聞き取れるんだよ。普通に頭良いんやろうな。慶応やし。ただの不思議キャラで押し通してるわけじゃない。音楽的な実力がある。この春で大学卒業らしいし来年から絶対来る。

2月には2ndアルバムの発売も決定してます。これからも推していきたいと思います。可愛い。

可愛い。

 

 

 

以上です!いかがでしたか。自分も聴いたよってものはありましたでしょうか。

その他、入れようか迷った作品たちは以下。

Sleepless in Brooklyn / [ALEXANDROS]
今宵零時、その方角へ / WOMCADOLE
色色人色 / 感覚ピエロ
泣きたくなるほど嬉しい日々に / クリープハイプ
ONE! / ネクライトーキー
話がしたいよ/シリウス/Spica / BUMP OF CHICKEN
YOURS / ビレッジマンズストア
時の肋骨 / THE PINBALLS
CHASING THE HORIZON / MAN WITH A MISSION
ENSEMBLE / Mrs. GREEN APPLE
Magical Feelin' / 夜の本気ダンス
The Naked Blues / LAMP IN TERREN
溢れた水の行方 / 緑黄色社会
エンディングをむかえる / レベル27
UNITE / レルエ

ここでこんだけ挙げてしもたらベスト10に絞った意味ねぇなw でもほんまにいい作品ばっかり。

あと今年から一人暮らしになったから、親や弟の買ってるCDを聴けてないんですよね。特に母が買ってる高橋優のアルバム「STARTING OVER」。聴けてないから入ってないだけで聴いてたら100%トップ10入りしてるわ。

 

名盤って言える作品って、ほんまにすごいと思うんよな。何曲も入っててハズレがないか、あってもお気に入りの曲のお気に入り度がそれを上回ってくるってことやもんな。そうそう起こるもんじゃない。そうそう起こるもんじゃないはずなんやけど現にこんだけの作品に感動させられている。俺の感受性がガバガバなんかな。いやそんなことはない。アーティスト並びに関係者各位に敬意を表します。来年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今回は初めて1日に2つの記事を更新しました。MVを2本同時公開したバンドマンの気分です。バンドマンと大きく違うのは別に誰にも喜ばれてないところ。

もうひとつの記事では、曲単位でハマった作品のMVを紹介しています。よければ合わせて読んでください。

 

では(=゚ω゚)ノ