たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

名古屋でクレナズムとcinema staffとキタニタツヤにHello

久々の名古屋ライブ!行ってきました!

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JAILHOUSEというイベンター主催の企画。言わずもがな遅ればせながらどハマりしているcinema staffと、徐々にブレイクして今年ついに紅白歌合戦を掴んだキタニタツヤのツーマン。発表された時から強いなぁと思っていた。とは言え平日の名古屋、流石に難しいかな〜と思ってたらオープニングアクトでクレナズムが追加され、これはもう無理してでも行きたい!となった。木曜に下北沢行った自分にもう怖いものはない。

仕事の都合をつけて何とか早上がりし、名古屋へ直行。会場は初めましてのTHE BOTTOM LINE。名前はよく聞いてたライブハウス。色んなライブハウスがある栄エリア一帯から2駅ほど離れた今池にある。地下鉄の今池駅で降りて一番近い出口から地上に出たら目の前。

入ってすぐのところにあるコインロッカーが小さくて荷物がまとまるか不安だったが、スタッフに聞くと場内にもあるとのことで中へ。フロア奥のお手洗いの近くにもコインロッカーがあって、そっちの方が容量が大きい。荷物を預けてフロアへ。

知らなかったんだけど思ったより大きい箱なんだな。何となくキャパ500無いぐらいのイメージを勝手に持ってたんだけど、750ぐらいらしい。心斎橋BIGCATや広島のクアトロぐらいっすかね。とは言えかなりの人の入り。それこそメンツを考えるとソールドアウトしていないのが不思議な程である。

場内BGMがずっとthe HIATUSの「A World Of Pandemonium」だったのは演者の好みなのかスタッフの好みなのか。とか思っていたら定刻になり、照明が落ちて開演となった。

 

 

クレナズム

10月終わりに行ったツアーの大阪公演以来で1ヶ月半ぶりのクレナズム。オープニングアクトということで、今のクレナズムが短尺のステージでどういうセトリを組んでくるか注目であった。

結果はこれぞクレナズムというの名刺代わりの様な王道セトリ。"白い記憶" 始まりの "青を見る" 終わりって久々に観たかも?

"杪夏" と "ひとり残らず睨みつけて" で疾走感のあるアッパーな一面もあるところをしっかり示せたかと思うし、その後の残響轟く中から繋がった "花弁" の迫力は安定の魅力。

"青を見る" のAメロでGt. けんじろうさんがボウイングをするところ、改めてじっと観たけどどこからボウ出してんのか分からんな。笑 あと、萌映さんの喉の調子が良くなかったのか歌い辛そうなところが時折見られたが、"青を見る" の落ちサビで演奏が全部消えてアカペラになるところで完璧に歌い切ったのは感動ものだった。お大事にしてください。

初めて観る人向けの入門編の様なセトリだったし、個人的にはやはり "杪夏" がそこに入ってくるぐらいにキラーチューンになっているのが嬉しい。最初にも最後にも吠えた「福岡、クレナズム」。名古屋の人たちにも刺さってるといいな。

 

セットリスト

01. 白い記憶
02. 杪夏
03. ひとり残らず睨みつけて
04. 花弁
05. 青を見る

 

 

cinema staff

シネマも同じくツアーの大阪公演ぶり、9月以来なのでそこまで久しくない。

ツアーの時と同じ "フェノメナルマン" から始まったので、今回の公演もツアーの凝縮版みたいなセトリで来るのかと思ったが、全然違った。ツアーも各公演で全然セトリが違ったので何とも言えないが、少なくとも自分が観た大阪公演では演らなかった曲が沢山聴けてよかったな。特に最初の挨拶明けの "切り札" は歌い出しからテンション上がった。

また、中盤で "salvage me" からの "小説家" という2012年のミニアルバム「SALVAGE YOU」からの楽曲が続いたのがかなりレア。 "salvage me" は入りのドラムカウントで前方から歓声上がったからガチ勢の皆さん流石。どうもこの2曲はキタニタツヤからのリクエストとのこと。

salvage me

salvage me

小説家

小説家

次のMCでも触れていたが、そもそもこの対バンがキタニタツヤからの指名だと。キタニがösterreichと対バンしており、cinema staffやthe cabsをガチ目に好んでいることが分かった。飯田さんがcabsのこと「伝説のバンド」って言ったの皮肉めいてたけど笑

続いて、来年も4月に開催決定しているOOPARTSや、年内もdustboxとのツーマン、大晦日の東京での9mm、アルカラとのスリーマンなどを告知。実感がなかったが、そう言えば名古屋だからOOPARTS全然近い距離だよなぁと思うなど。大晦日のスリーマンもめちゃくちゃ強いよな…!!大阪だったら這ってでも行ったが。

ラストスパートは "great escape" "I SAY NO" からの、弾き語りから入った "希望の残骸" で締め。"希望の残骸" 聴けたの嬉しかったー…!

昨年遅まきながら完全にハマって旧譜を聴き漁っていった中で、MVのある曲として特に気に入っていた曲。弾き語りでサビからゆっくり入った時は鳥肌立った。

本当にいつ観ても何回観てもカッコいい。キタニタツヤが10年以上聴いているというcinema staff、自分も今からでも10年20年と聴いていきたい。

 

セットリスト

01. フェノメナルマン
02. シャドウ
03. 海底
04. 切り札
05. 若者たち
06. salvage me
07. 小説家
08. great escape
09. I SAY NO
10. 希望の残骸

 

 

タニタツヤ

あんまり実感がないが実はライブを観るのは2回目。2022年の大阪ジャイガボンズ以来で1年半ぶり。しかしこの1年で飛躍が凄まじく紅白歌合戦まで掴んでいる超絶実力者ですよ。生で観るの初めてじゃないのに登場の瞬間「本物だ…」てなったよ。

BLEACHのオープニングに起用され、彼の知名度を一段と引き上げた "スカー" から始まり、"悪魔の踊り方" "PINK" など人気曲を続ける。"PINK" の入りで黄色い歓声が上がった。

この次の曲は知らなかったが、"夜警" という曲だったらしい。キタニタツヤのライブは撮影OKなので、自分は初見の曲を後で調べられるように記録するという意味で撮影させてもらった。知ってる曲は撮らずに観た。まぁ、Twitterでセトリ見つかったからあんまり必要なかったんだが笑

MCでは開口一番「cinema staffと対バンしたいって言い続けてやっと叶いました〜!」とご満悦の様子。「音楽を続けることもなかなか難しい昨今ですけど、大人になるとしょーもなくなっていく中でcinema staffはずっとかっこいい」「最新アルバム「海底」がちゃんと一番かっこいい、俺もそうなりたい」とリスペクト全開。

さらにクレナズムについても「ギターのファズがデカくて良いっすね」「若い良いバンドがいて、上にも変わらずカッコいいバンドがいて、上からも下からも圧力をかけられるというのは良い刺激になります笑」と、シネマへのそれと変わらない敬意を示す。

中盤は "聖者の更新" "素敵なしゅうまつを!" "ラブソング" "化け猫" とMVの存在する曲や新しい曲を連投。対照的に、その後は自分の知らない曲が3曲続いてずっと撮ってた笑

「来年アルバムが出るので、そこから新曲を演ります」と前置いた時は、先日MVも公開されたばかりの "Moonthief" だとしか思わなかったが、まさかの違う曲。"大人になっても" という曲で、どうやらフルでの演奏が初めてだった模様。後から調べるとワンコーラスのみが配信されてて、今回やっとフル音源化されるということなんだな。ファンにはたまらなかっただろう。

ラストは前回観た時に初見でイントロから掴まれた "Rapport" 、そして今年最大のヒットとなる "青のすみか" で終了。何だかんだ "青のすみか" を生で聴けたの普通に感動するな。

アンコール無し、スパッと演り切って帰っていった。カッコよかった。ライブを観るのは2回目だったが、今回観られたことは意味が全く違う。名古屋まで観に来てよかった。

 

セットリスト

01. スカー
02. 悪魔の踊り方
03. PINK
04. 夜警
05. 聖者の行進
06. 素敵なしゅうまつを!
07. ラブソング
08. 化け猫
09. Ghost!?
10. 大人になっても
11. タナトフォビア
12. Rapport
13. 青のすみか

 

 

以上!!

改めて、良い夜だった。クレナズムは短い時間でしっかりどんなバンドかを示して爪痕残してくれたと思うし、cinema staffは長いキャリアから来る実力を存分に堪能させてくれる新旧織り交ぜたセトリだったし、キタニタツヤはカッコいいだけでなく共演者への敬意に溢れていて流石だなと思ったし、何より改めてこんなキャパで観られたのは貴重。

久々に余韻がすごい良いライブだった。名古屋まで来てよかった!

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では(=゚ω゚)ノ

 

JAILHOUSE presents「Hello End 2023」

2023.12.15. 名古屋BOTTOM LINE

クレナズム
cinema staff
タニタツヤ