たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

ヤバイTシャツ屋さんの広島ワンマンに大声が咲き誇りました

ヤバTのワンマンに行ってきました!!

f:id:tana-boon:20230204165308j:image

ヤバT初のホールツアー、その広島公演。ツアー期間のど真ん中にアルバム「Tank-top Flower for Friends」がリリースされ、前半は新曲お披露目ツアー、後半はレコ発ツアーになるという面白いやり方。広島はお披露目ツアーの部のセミファイナル。さらに新型コロナに関する政府のガイドラインも緩和されたことで「大声OK」がアナウンスされている。ヤバT自体は11月にバックドロップシンデレラの対バンで観ているが、あの時はまだ「会話レベル」とされていたので、このタイミングで大声解禁はアツい。

会場はJMSアステールプラザ9月のユニゾン以来か。開場時間の少し前に到着し、まず物販。流石ヤバTの物販はなかなかの行列である。

ラババンだけ買った。

f:id:tana-boon:20230207180521j:image

ラバーっていうかビニール?取り外しと径の調節が出来るのは面白い。

先行で取れたのもあってか席は1階7列目!めちゃ前!バクシンの対バンの時はCave-Beという小箱かつ整理番号が遅かったのもあってほぼ最後列でメンバー自体は見えにくかったので、この大きな会場で下手したらCave-Beの時以上に近くで観られるのはありがてぇ。

ステージにはスクリーンの役割を兼ねた巨大なタンクトップ君が。ラジオ番組の聴き逃し配信のQRコードが表示されていて、なるほどこういうやり方もあるよなーと思ったり。

開演時間になって場内SEの曲が終わるともう立ち上がってる人たちもいたな笑 実際には引き続き次の曲が始まって、しばらくしてから照明が落ちて真のオープニングになったんだけど。それだけ顧客もみんな完全声出しOKのライブを前に気持ちが逸っていたのかな。

3人一斉に登場したヤバTのメンバーは、そんな顧客たちの気持ちに応えるかのように、初っ端から "あつまれ!パーティーピーポー" からスタート。大声OKになったのを受けて1曲目をこれに変えたんじゃないかってレベル。『えっびっばーでぃっ!』の大合唱にいきなり鳥肌が立った。カラフルで絢爛な照明に加え、タンクトップ君スクリーンにも『しゃっ!』が表示されるなどホールならではの演出がとても豪華。

2曲目 "無線LANばり便利" では早速顧客をしゃがませて飛ばせるくだり。まさか椅子のある会場でこれやるとは笑 しゃがもうとしたけど普通に椅子に座り込んでしまった笑

"くそ現代っ子ごみかす20代" を序盤で演ってくれたのが良かったな。

コロナ禍に入ってからのリリースだし11月は演らなかったのでライブで聴くの初めて。何気にイントロの入り無駄にカッコいいし『本当の締切日を教えないで』を叫ぶの楽しすぎる。これは大声OK公演で聴けて良かった。自分が20代のうちに。

演奏はゴリゴリだがMCになると一気に偏差値が下がるのがヤバT。ふざけて「広島」を「狭島」と対義語に変えるくだりがヒートアップして「広島アステールプラザ」を全部対義語に変えて「狭本州昨日ポニーイオン」と言っていた。すべっていた。「広」↔︎「狭」と「アス」↔︎「昨日」は分かるけど「島」↔︎「本州」は無理があるし「テール(尾)」↔︎「ポニー(尾以外の部分=馬本体)」と「プラザ」↔︎「イオン」は論理が破綻している。すべっていた。

ただだいぶ序盤で「ありがとうございました!!ヤバイTシャツ屋さんでした!!また広島来ます!!」って言って曲終わってからの
こやま「ちょっと焦ったんちゃうw 時計とか見たんちゃうw」しばた「ちょっと返金せぇとか思ったんちゃうw」
は笑った笑 確かにびっくりしました。時計見ました。まだ30分ぐらいでした。

リリース前とは言えアルバムのツアーであるが、過去曲の選曲も良い。"とりあえず噛む" は大サビの『なんて素晴らしいんだ』のメロディ替えで不覚にもエモくなってしまったし、"DANCE ON TANSU" はサビで手を振るのがめちゃくちゃ楽しい。そしてちゃっかり入れてくるありぼぼベースとソもりもりドラムの見せ場。カッコいい。あと「フェスとかでも結構必ずと言っていいほどよくやる盛り上がる曲」と嘘ばっかりの曲振りしてからの "週10ですき家" はマジでイントロの瞬間に笑いが起こったな笑

そしてもちろん今回のメインであるリリース前の「Tank-top Flower for Friends」曲たちもバラエティ豊か。アルバムの1曲目だという "Blooming the Tank-top" は、イントロは清々しいほどの裏打ちリズムに乗せ、歌はこやまさんのデスボイスだったりありぼぼの声出しポイントだったり多彩な要素の詰め込まれたこれぞヤバTのアルバムのリードトラックという感じの曲だった。音源が楽しみ。もうTwitterにアップされたので載せときます。

ZIP!」内のショートドラマへの書き下ろしで既に配信リリースされている "hurray" や、こやまさんの実体験に基づくという "俺の友達が俺の友達と俺抜きで遊ぶ" はスクリーンいっぱいに歌詞が映し出される演出。"俺の友達が俺の友達と俺抜きで遊ぶ" のエピソード、悲しいけど面白すぎた笑

"ダックスフンドにシンパシー" は声出しの代わりなのか何なのか犬の鳴き真似を煽るパートがあったし、"ZORORI ROCK!!!" はやっぱり子供達が楽しそうにしていたのが印象に残っている。前の方にいた小学校低学年ぐらいの子がめっちゃ手挙げたり手拍子したりしてんの可愛すぎる。しかも周りの人たちに合わせてるんじゃないの、もう曲をちゃんと分かってる人のノリ方なの。家でお父さんお母さんと一緒にいっぱい聴いてるんやろなぁ。英才教育。

小さい子供達もそうだが、年配の方も多かったのがすごい。MC中に年代別に手挙げさせてたけど、20代30代が圧倒的なのは当然としても40代50代も結構な数が挙がった。そして60代を訪ねた時に1階席後方ど真ん中でおじいちゃんが元気よく手挙げたのめちゃくちゃよかった笑 幅広い年代にウケてるんだなぁと。あと「初めて来た人?」って質問に対しても、半分とまではいかないが4割ぐらいは挙がったんじゃないか。こやまさんは「よっしゃ〜新規獲得w」とちょけていたが、このコロナ禍で新しいファン層を捕まえるって簡単なことじゃない。

 

既発曲だが "Bluetooth Love" も今回のアルバムに入る。みんなサビの振り付けできててすげぇな、めっちゃ適当に合わせた笑

全力の『キッス!』『入籍!』が最高に楽しすぎる "ハッピーウェディング前ソング" を皮切りに入っていった後半戦では、「リリースがコロナ禍の始まりにどん被り」と前置いた "泡 Our Music" でこやまさんがステージ前に出てきてイントロを弾いて見せた。ヤバTのイントロの中で一番カッコいいと思うこれ。

このまま激しい曲を続けていくのかと思ったらまさかの "肩 have a good day" でまた笑った。もりもりの口笛、音源よりカスカスやった笑 大サビで謎のシンガロングがあったのも面白かったな笑

ここから再度ラストスパート。アルバムにも入る "Beats Per Minute 220" も聴けた。岡崎体育との共作というのもあってサウンドにEDM要素があって新鮮。

"ヤバみ" が聴けたのも嬉しかったなー。バクシンとの対バンの時は演ると思ってて演らなかったから。からの "ちらばれ!サマーピーポー" はスクリーンに歌詞の内容を表したタンクトップ君のアニメーションも流れた。あとありぼぼの掛け声が可愛い。今回今までで一番近くではっきりメンバーを観られたわけだけど何だかんだありぼぼ可愛い。自分の頭ポンポン叩いて手拍子煽るところとかめっちゃ可愛い。

最後に真面目なMC。久々の大声解禁というのもあり、やはりこやまさんもコロナ禍を乗り切れつつある状況を噛み締めていた。「露骨に落ちていく売上と動員」という言い方で笑いを取ってはいつつも、「3年間守り切ってくれたみんなのおかげ」「みんなで歌えるヤバTが改めて最強やなと思いました」と深い感謝を。

そこからの "Give me the Tank-top" はエモエモ。まさに『辛抱 Over 辛抱』を乗り越えつつある。そして最後は "かわE" で全力の『やんけ』を皆で叫んで終了。しっかり声出し解禁を満喫しつつ楽しさもエモさもある最高のライブでした。

 

アンコールはついに「ヤバイT!」「シャツ屋さん!」のコールが復活した。率先して「ヤバイT!」を叫び始めた兄ちゃんお疲れ様です。終盤しんどそうやったな笑

アンコールは「アルバム曲の中で最後の解禁」と前置き、本当にこの日が宇宙初解禁となる楽曲を。キーボードも用意され、「最後の曲という事はちょっとエモい感じの…??」とありぼぼが煽るので、これは "ゆとりロック" や "寿命で死ぬまで" 的なアルバムのラストを飾る曲が来るのか?と思いきや、こやまさんの "インターネットだいすきマン" というタイトルコールで察した()
完全にネタ曲でした。対象年齢高めのおかあさんといっしょみたいなめっちゃゆるい曲でした。結局こやまさんキーボード弾くだけで歌はありぼぼともりもりやったしww 演奏後にこやまさんが「ヤバイTシャツ屋さん、活動10年間の集大成がこれです」と言うところまでセットでネタでした笑
でもまぁ、耳には残りました。キャッチーはキャッチーでした。乞うご期待。笑

キーボードが早々に撤収され笑、アンコール2曲目へ。まさかの "ざつにどうぶつしょうかい" とかいうチョイス。

でも途中ありぼぼパートで『カニ おいしい タコ おいしい エビ おいしい 魚介類 おいしい』を「牡蠣 おいしい お好み焼き おいしい カープ おいしい 広島 おいしい」に替えてて、なるほどなー!!と思った。この曲めちゃくちゃご当地アレンジできるじゃん。もっと評価されてええわ。

最後の最後はコロナ禍で産まれてすっかり定番になった "NO MONEY DANCE" で締め。声が出せない世の中で作られたこの曲で全力の『Yeah!!!!!』を叫ぶのはもう本当に楽しすぎた。あと『Yeah!!!!!』の時のピースするありぼぼ一生可愛い。

 

以上!!

いやぁ本当に楽しかった。ただ暴れられる楽しさだけじゃなくて、ホールならではの映像や照明の演出もあり、またきちんと年配の方や小さい子供達も楽しめる構成とMC。ファン層がどんどん広がっていることを実感した。ヤバTと一緒に大きくなっていくんだぞ子供達よ。

そしてもう何回も言ってるけど本当に大声を出して楽しめるって良いな。いよいよコロナ禍前のライブが戻ってきた感じがする。それこそヤバTに限らず今回が初めてのライブだったって人もこの日は多かったんじゃないかと思うんだけど、これが本当のライブだぞと伝えたい。これからも足繁く通ってほしい。

お披露目ツアーもこの翌日の福岡公演で終了。いよいよ次の公演はリリース後のレコ発。アルバムも楽しみです。「Tank-top Flower for Friends」、きっと名盤になることでしょう。楽しみに待ちます!

f:id:tana-boon:20230204225517j:image

では(=゚ω゚)ノ

 

ヤバイTシャツ屋さん "Tank-top Flower for Friends" ONE-MAN HALL TOUR 2023

2023/2/4 広島JMSアステールプラザ 大ホール

セットリスト

01. あつまれ!パーティーピーポー
02. 無線LANばり便利
03. Universal Serial Bus
04. くそ現代っ子ごみかす20代
05. hurray
06. Blooming the Tank-top
07. とりあえず噛む
08. DANCE ON TANSU
09. ダックスフンドにシンパシー
10. 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
11. 週10ですき家
12. Bluetooth Love
13. 俺の友達が俺の友達と俺抜きで遊ぶ
14. ZORORI ROCK!!!
15. ハッピーウェディング前ソング
16. 泡 Our Music
17. 肩 have a good day -2018 ver.-
18. Beats Per Minute 220
19. ヤバみ
20. ちらばれ!サマーピーポー
21. Give me the Tank-top
22. かわE

en1. インターネットだいすきマン
en2. ざつにどうぶつしょうかい
en3. NO MONEY DANCE