たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

聞いていた通り過ぎたUNISON SQUARE GARDEN念願初ワンマン

UNISON SQUARE GARDENのワンマンに行ってきました!

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キャリアに対して遅まきでハマっているユニゾン、2019年のワイバンで初めて観て以来2回目、ワンマンは初。1月にも行く予定だったが諸事情により断念していた。

そんなわけで念願の初ワンマン。前回断念した時からさらに楽曲を聴き込んでいるので分かる曲も増えている。また前回はアルバム「Patrick Vegee」のツアーだったが、今回はシングル「kaleid proud fiesta」のツアーなので新曲が少なく、セトリも予想がつかないので楽しみにしていた。

会場は前回と同じ広島JMSアステールプラザ大ホール。4月のオーラルで初めて行った文化学園HBGホールと並ぶ、広島ではキャパの大きなホールである。前回は第6波の真っ最中だった事もありソールドアウトしておらずチケットのお譲りが出来たのが奇跡なぐらいだったが、今回はソールドアウト。

昼寝してからゆっくりめに家を出たのでだいぶギリギリに会場に到着し、入場者登録を済ませて入場。開演直前にもかかわらず物販には結構な列ができていて、これグッズ買ってたら間に合わんなと思って真っ直ぐホール内へ。席に着いたの開演5分前(笑) 流石にもうちょい余裕もって来ればよかったな。あれ並んでた人たち間に合ったんかな。

座席は一階席の上手側、真ん中よりは後ろ。それなりに近いけどステージ全体も見渡しやすい良席。定刻になると夢番地のスタッフさんからの注意事項の説明があり、「それでは最後までお楽しみください」のアナウンスと共に暗転し、拍手が起こる中開演した。

ステージにはスクリーンを兼ねたような半透明の幕がかかっており、その向こうにメンバー3人が登場してスタンバイ。シルエットだけだが田淵さん歩き方ですぐ分かる笑

幕がかかったまま "harmonized finale" からスタート。どうもサポートメンバーなどはおらず本当に3人だけのようで、同期で流れる美しいピアノのイントロに鳥肌。幕はいつ上がる?とワクワクしながら観続ける。半透明だから透けて肉眼でメンバーが見えるのだが、照明の加減で幕にメンバーのシルエットが映し出されるのが神々しかった。田淵はまだ大人しかった。

幕がかかったまま一曲終わり、斎藤さんの「ようこそ!」の一言と共に幕が上がってメンバーの姿が見え、2曲目 "箱庭ロック・ショー" へ。音源よりだいぶテンポ速かった。ライブではこれぐらいなのかな?田淵はまだ大人しかった。

そして3曲目、"世界はファンシー"。赤紫の怪しげな照明に彩られながら一気に会場も飛び跳ねて盛り上がる。「マイファンタスティックギター!」の後サッとエフェクター踏んでからのギターソロかっちょよかったっすねー。田淵も暴れ出した。

この曲は音源では "弥生町ロンリープラネット" へと繋げるために「Fancy is lonely」と唱えて締めるが、ライブではどうなるんだろうと注目。音源通り「Fancy is lonely」は呟いた上で、次の曲は "シャンデリア・ワルツ" だった。アルバムの最後の曲とは思えないぐらい飛び抜けてアッパー。序盤に持ってこられてもまったく違和感がない。田淵はもうだいぶ激しい。

ここで一旦暗転。MCがないバンドだと予々聞いていたが、本当に無い。淡々と音出しして次に備える。コロナ前だと客席から野次は飛んでたのかな?

続くパートも "CAPACITY超える" "Silent Libre Mirage" "Own Civilization (nano-mile met)" とMV曲を演る気配の無い過去アルバム曲だらけの選曲。そしてどれも照明演出がカッコいい。

"Own Civilization (nano-mile met)" の時の、上下から突き刺すレーザーのような赤と白のライトが曲のずっしりした雰囲気に合っててめちゃくちゃカッコよかった。

それなりに過去のアルバムも聴いて予習してきたつもりだったが、ここで初めて一聴では分からない曲が来た。しかしサビを聴いたら曲名言ってたので分かった。 "ラディアルナイトチェイサー"。

YouTube出てんじゃん…カップリング曲はチェックが甘かった…イントロのベースもギターリフもサビのドラムパターンもめちゃくちゃカッコよかった。これはしっかり押さえてから来たかった…

とか思ってたら繋がるように入った "fake town baby" ではMVを彷彿とさせる暖色基調の照明にスモークの演出まで。曲の終わりと共に全ての照明がスパッと消えて真っ暗になったのも鳥肌ものだった。

そのまま再び暗転して準備タイム。次は "5分後のスターダスト" からの "弥生町ロンリープラネット" の言わばゆったりパート。ちなみに "5分後のスターダスト" も分かりませんでした。これに至っては音源持ってるのに…なかなか覚えきれていない。

ゆったりパートはすぐに終わり、貴雄さんのえげつないドラムソロからの "ワールドワイド・スーパーガール"。ドラムソロマジでえげつなかった。ハイハットあんな叩き方する事ある?あと冷静に考えて "ワールドワイド・スーパーガール" って選曲もえげつないよ。これにドラムソロくっつけてくるチョイスえげつないよ。

続く "ナノサイズスカイウォーク" ではステージいっぱいに縦長のLEDライトが灯る。今回のツアーでフィーチャーする「kaleid proud fiesta」のカップリング曲。やはり凝った演出をリリースするのはそれなりに重要な位置付けの曲なんだなと。つか全く気づかなかったけど最初からあったのかあのライト?

ここからラストスパートが始まる。齋藤さんがこの日唯一タイトルコールをした "サンポサキマイライフ" では始まった瞬間に拍手が巻き起こったように思えた。ライブ音源聴いて予習していたのでイントロの「ハイ!!」で飛べた。満足。次は声を出したい。

"オリオンをなぞる" ではステージ後方でミラーボールまで回り出す。照明が反射して客席全体が眩しいほどに彩られた。田淵も眩しいほどに暴れ回る。つかミラーボールも全然気づかなかった。最初からあった?途中で出てきた?

縦長LEDライトにミラーボールと十二分にステージが華々しくなったところで、満を辞しての "kaleid proud fiesta"。ステージ上から「UNISON SQUARE GARDEN」の文字が入ったバックドロップが降りてきて、いよいよ豪華に。田淵も暴れ回る。いつか声出しが解禁された時にもう一回観て、サビのシンガロングを一緒に歌いたい。

その次が "to the CIDER ROAD" だったのもユニゾンらしい選曲。9年前のアルバムの一曲目ですよこれ。サイダーという言葉の通り疾走感と爽やかさが半端じゃなくて好きなんだよなぁ。イントロからワクワクする。

to the CIDER ROAD

to the CIDER ROAD

最後に「どうもUNISON SQUARE GARDENでした!ラストの曲です!」と久々の挨拶を放ち、"10% roll, 10% romance" で締めて本編終了。本当に聞いていた通りMCなく淡々と演奏し続けるし、セットリストも凄まじいし、素晴らしいライブだった。

 

メンバーが捌けた後、場内の照明が全て点いたので、一瞬アンコールないのかな?と思った。ライブハウスとかだと本編終わっても暗いままでアンコールあるの分かるから、逆に照明点いたら終わりかと思っちゃうな。手拍子が始まり、アンコールあると察して自分も手拍子しながら待った。

メンバーが再登場し、再チューニングだけして "Cheap Cheap Endroll" へ。アンコールですら喋らない。ブレない。君がもっと好きになっていく。つか音源よりめっちゃテンポ速くて笑った。楽しかった。

そして「アンコールありがとうございます!」とだけ挨拶して "シュガーソングとビターステップ" へ。流石にこれは演らずに終わらないんだなと。演らないツアーもあるらしいが。

ニゾンと言えば、サブスクが主流になる前までは、YouTubeに上がっているMVはほとんどショートバージョンで、何かのタイミングで期間限定でフルを公開するスタイルを取っていた。定常的にフルが公開されるようになったのはここ最近だが、それでもこの曲は優に1000万再生を超えているから流石である。

最後の最後は "場違いハミングバード"。間奏で斎藤田淵ペアが一緒にステージ前方に出てきて目の前でくっつくように掛け合いする様子が尊かった。あれ最前列の人大丈夫だったかな。生きて帰ってこれたかな。

変わらずMC無しで当たり前のようにアンコール3曲演ってスパッと帰っていった。いやーカッコよかった。

 

最後に再度物販に寄りTシャツ購入。

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この青緑みたいな色のシャツって持ってなかったなと思い購入。Lが売り切れてたのでMかXLか迷ってXLを。全然ダボダボ感があるわけでもなく着られるので良き。

あと旧譜買ったらうちわ貰えるって事で適当に持ってなかったシングルとして「流星のスコール」買いました。

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ちょうど10年前の作品かー…ほんともっと早くハマりたかったぜ。今から巻き返す。

 

以上!!

念願の初ワンマン、満喫した。何より聞いていた通り過ぎた。演奏スキルとストイックさ、セットリストの媚びなさ、MCの無さ、田淵の落ち着きの無さ。照明演出こそ豪華だが、ホールなのに映像なども使わず、またサポートメンバーも入れず、3人で淡々と演奏で魅せる。カッコ良すぎる。やっと観られて嬉しい。あと一気に過去曲聴き漁ってた状態だったけど思ったより分かる曲が多くて良かった。後はカップリング曲もうちょっと聴き込もう。「Bee-Side Sea-Side」聴けば一発なんやけど笑

思えばワンマンでもどうしても新曲と代表曲メインのセットリストになるアーティストが多い中で、過去のアルバム曲やカップリング曲も当たり前のように披露するバンドがずっと好きだった。UNISON SQUARE GARDEN、本当に自分の好みにドストライクで、もっと早くハマっとけばよかったってずっと言い続けると思う。アイドル等への楽曲提供で田淵曲を聴く機会も今後も多いだろうし、これからも推し続けようと思った所存である。

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では(=゚ω゚)ノ

 

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022「kaleid proud fiesta」

9/4 広島JMSアステールプラザ大ホール

セットリスト

1. harmonized finale
2. 箱庭ロック・ショー
3. 世界はファンシー
4. シャンデリア・ワルツ
5. CAPACITY超える
6. Silent Libre Mirage
7. Own Civilization (nano-mile met)
8. ラディアルナイトチェイサー
9. fake town baby
10. 5分後のスターダスト
11. 弥生町ロンリープラネット
12. ワールドワイド・スーパーガール
13. ナノサイズスカイウォーク
14. サンポサキマイライフ
15. オリオンをなぞる
16. kaleid proud fiesta
17. to the CIDER ROAD
18. 10% roll, 10% romance

en1. Cheap Cheap Endroll
en2. シュガーソングとビターステップ
en3. 場違いハミングバード