たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

KEYTALKが消える未来が見えない

自分の職場は家から広島市内と反対方向にあって、仕事終わりに市内へ向かうと結構時間がかかる。今の部署は朝ゆっくりできるがその分定時も遅いので、平日にライブに行くのはかなり難しい。

しかしこのご時世になって在宅勤務の機会が増えた。同じ定時いっぱいまで仕事しても、職場から市内に向かうのと自宅から市内に向かうのとでは1時間近く違う。そんなわけで、もし平日に行きたいライブがあった時に、在宅勤務にする事が出来れば希望が見えてくるわけです。

 

そんなわけで今週、KEYTALKのワンマンにワンチャン行けるのでは?この日リモートでも問題ない会議ばっかりやから在宅勤務できるのでは?と思ったんです。

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が。

在宅勤務にするのは問題なさそうなんだが、いつももっと早いやんって会議が何故か定時越えの遅めの時間になったorz

参戦断念します。行きたかったなー…新しいアルバムよかったんやけどなー…

 

 

と、いうわけでこの機会にKEYTALK語ってみたいと思った次第。実は2年ぐらい前にも書きかけてまして。放置してた下書きを掘り出してきて完成させてみようと思う。

前々から、2011〜2014年辺りに出てきて4つ打ちブームを盛り上げたバンドの中で一番息が長くなるのってKEYTALKなんじゃないかなと思った事が何回かあってですね。

まぁこれは2年前に思ってた事なので、流石に今はちょっと勢いが落ち着いてはいるけども。とは言え未だにフェスでは一番大きいステージに出てるし、今やってるツアーもそれなりにゼップクラスを回ってる。中止になったけど今年のロッキンにも出演予定だったし、年末のCDJにも今のところ呼ばれてる。大阪の夏フェス「ジャイガ」なんか謎に二日間の大トリやったし。

 

お祭りバンドのイメージを持たれがちやけど、KEYTALKってかなり振り幅が大きい方のアーティストやと思ってて。もちろん4つ打ち系の曲がメインはメインなんやけど、打ち込みサウンドも増えてきてるし歌詞の語彙も豊富。

それにやっぱりメンバー全員が曲を書けるのは強いのかなと。リードトラックやタイアップ案件を義勝や巨匠が書いて、アルバム曲やカップリングで八木ちゃんと武正が暴れてるあのバランス。なんか「KEYTALKに求めてるのはこれ」ってのが1つ2つに固定されてなくて、しかもちゃんと色んな面を全部提供出来てるから息が長いんやろうなーと思う。

 

さすがにMVの再生回数は伸びなくなってきたけどな。「ACTION!」から結構な曲数をMVとかリリックビデオ出してるけど、リードトラックの "宴はヨイヨイ恋しぐれ" 以外10万回すら超えそうにない。

リリックビデオはともかく、"もういっちょ" の演出は "MABOROSHI SUMMER" のセルフオマージュだし、"大脱走" は加藤マニらしいネタ設定が面白くてどっちも良い作品なんやけどなぁ。

ただそもそもKEYTALKって意外と絶大な再生回数を誇るアーティストではなかったんだよな、最初から。代表曲の "MONSTER DANCE" とアニメ主題歌だった "桜花爛漫" が1000万超えてて、後は "MATSURI BAYASHI" が700万いってるぐらいで、それ以外の曲ってシングルでも高々300万がほとんど。これサブスクが台頭してくる前に出てきたフェス御用達バンド全般に言えるんやけど、結局ライブが肝のアーティストだから、再生回数低いのって聴かれなくなったというよりみんなライブに行くようになっただけだと思ってる。再生回数上のピークは思った以上にどのアーティストも短命なんですよね。だからこれはKEYTALKに限らず瑣末な観点。

 

あと、ビクターからメジャーデビューして約6年経ってからのユニバーサルへの移籍は結構なターニングポイントだったと思う。大半の人が「今更?」「なんでまた?」て思ったんじゃないかな?俺は思った。特にビクター→ユニバーサルはクリープハイプの例があるからさ…笑

でも2019年に移籍してから2020年度のビクターロック祭り(中止)に呼ばれてた辺り円満な契約満了やったのかなと思ってる。最後に(というかもう移籍後に)出したベストアルバムも、契約消化の枚数稼ぎにしては豪華な仕様にさせてもらってたしね。

何より移籍後もアルバムが良い。今のところ「DON'T STOP THE MUSIC」と「ACTION!」の2枚出してるけどどっちも良い。ちゃんとロックバンドを基軸に据えながらどんどん曲調の幅が広がってるから、メンバー全員が曲書ける事とも合わせてKEYTALKがネタ切れする事ってないんやろうなと改めて思った。移籍って結構「何かあったんかな」と思われがちやけど、しっかり作品で黙らせてるのは流石の実力やなと思います。

 

今の学生にとっては、もうKEYTALKって結構ひと昔前のバンドってイメージがあるらしい。ある意味ベテラン枠。俺ら世代が9mmとかBAWDIESとか時雨とかに対して抱いてた感覚なんかな。

恐らく、2010年代半ばにフェスを席巻したバンドはみんなそうなってくる時期なんじゃなかろうか。その中でもKEYTALKはもちろんメンバーチェンジもなくいつまでも続けてくれる気がするし、これからも聴いていきたいなと思う。

はーーーツアー行きたかったぜ!

 

では(=゚ω゚)ノ