たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

Aqua Timezの各アルバムで好きな曲特集

先日、Aqua Timezがトレンド入りしてるという話を見た。何かと思ったらBLEACHの新しいアニメが製作決定したらしいですね。アニメBLEACHの主題歌と言えばAqua Timezだよなーみたいな声がいっぱい挙がって、結果トレンド入りするほどにまでなったとのこと。解散から一年以上経ってるのにすごいなぁ。

たまたまなんやけどその前日ぐらいからふとアクアの "最後までⅡ" を聴きたい気分になって、収録アルバムの「アスナロウ」を聴いてたとこやった。アクアはあまり聴かなくなってたけど何故かふと再熱したところに解散の発表があったり、何かと謎の勘というか縁というかがある気がする。当時開設してすぐやったブログでも語ってる。

 

というわけで今回はAqua Timezの各アルバムから好きな曲を一曲選んで語り倒す回をやってみる。

これ実は数日前にロキ中さんがUNISON SQUARE GARDENでやってるのを見て一回便乗したかったんですよね。

ツイッターで色んな人が自分バージョンの「ユニゾンのアルバム毎の好きな曲」を挙げてるのを見てたんやけど、ユニゾンは昔のアルバムをちゃんと聴けてないので自分は参加できなかった。だから今回この機会にAqua Timezでやらせてもらいます。

せっかくアルバムから選ぶからシングル曲やリード曲は外したかったけど、好きすぎて我慢できなかったとこが多々あります。にわかみたいな選曲かも知れませんがご容赦ください。

では。

 

空いっぱいに奏でる祈り

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始まりの部屋

初期のアクアの曲はひたすらに文字が多い。そして歌詞にメッセージ性は確かにあるんやけど割と語感重視なとこがあって、聴き取れない事もある笑 この曲は特にそう。でもその分聴いてて気持ちいい。曲構成もちょっと変わってるんやけど、大サビ(?)の畳み掛けるような言葉の波がすごい。"始まりの部屋" という曲名の通り、Aqua Timezの初期衝動を感じる一曲。

インディーズ時代の作品なのでApple Music音源が無いのが残念。。。

実は個人的に、中高生の頃は文字数多くて息継ぎが大変なぐらいの曲が好みやった時代があって、アクアにハマったのもそれが大きい。だから当時のアクアではこの手の曲の方が好きなんです。

 

 

七色の落書き

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シャボン玉Days

シャボン玉Days

シャボン玉Days

そんな切ない事そんな軽快に歌います???

そして変わらず語感が良い。Cメロの『でも空は快晴 鳥達は鳴いて 花が咲き まるで春の祭典』とか歌ってても口が気持ちいい。

カラオケでもめっちゃ歌った。サビの『少しの強がりと』『僕は遠い場所から』の高音を出すのに必死やったのを覚えてる。ほんまに高校時代を思い出す青春の一曲ですわ。

 

 

風をあつめて

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ハチミツ 〜Daddy, Daddy〜

ハチミツ ~Daddy,Daddy~

ハチミツ ~Daddy,Daddy~

MVも無い普通のアルバム曲やけど、ベストアルバムにも収録された人気曲。

アクアの曲って子供目線というか、あどけない口調の言葉選びが多い印象やけど、この曲はそれが特に色濃く出てる。全編を通して、男の子の成長を歌った歌。

歌い出しの『小学生に上がりたて 棚の上から二番目 ハチミツのビンを こぼしてパパに笑われたっけなぁ』と最後の『小学生の頃とはもう違うよ 棚の一番上の段 ハチミツのビンをもうこぼさないで 取れるようになったよ』の対比が感動的。男の子が大きくなったことをこんな表現で歌にできるセンスがすごい。

太志さんの『パパ』は既に亡くなってるんですね。大サビの『頬を撫でてゆくメッセージ 天国からのメッセージ』という歌詞が切ない。でもそんな悲しい部分を含ませつつ、しっかり韻も踏みながらストーリー性もある歌詞で伝えることを伝えきっている、名曲です。

 

 

ダレカの地上絵

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ガーネット

ガーネット

ガーネット

Aqua Timezで初めて聴いたアルバムにして、Aqua Timezにハマるきっかけになったアルバム。大袈裟でなく、このアルバムで俺は人生変わってる。あの時貸してくれた友達には感謝やなぁ。何してんのかな。元気かな大坪。

そんなわけで全曲好きなんやけど、敢えてここでバラードを選出。イントロのキーボードから好き。なんか良い意味で古臭いというか、今聴いたら普通に古臭い。2000年代のバラードって感じ。でも、イントロから「あ、これ良い曲や」てなる。

Aメロが結構単調な音程で歌詞を聴かせる感じなんやけど、当時母に「この人ら、お経みたいな曲多いな」て言われたのは忘れません()

 

 

うたい去りし花

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STAY GOLD

STAY GOLD

STAY GOLD

高校に上がる時ぐらいに買ったというのもあって、多分一番聴き込んでいたアルバム。だから全曲印象深いんやけど、アルバム曲のどれもこの "STAY GOLD" には勝てない。"虹" ですら右に出ない。この曲への想いは先に挙げた昔の記事でも触れてます。

『立ちはだかるこの山は 僕が言い訳を積み上げてできたのだから 誰のせいでもない  強くなりたいとは言うが ほんとに強くなろうとしない僕らは このまま このままでいいのだろうか』

ほんまにこの歌詞に奮い立たされる。もう、ただただ名曲である。

 

 

カルペ・ディエム

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メメント・モリ

メメント・モリ

メメント・モリ

このアルバムはアクアの中で、死生観とまでは行かないが、「生き方」「生き様」を描いたテーマ色が特に強い。その中でこの "メメント・モリ" は歌詞の重みもさることながら曲の緩急の切り替えがエグい。こんな曲未だに他に聴いたことない。

『振り絞るように生きなければ 命は使い切らなければ』『いつかは散るものと知ってた それでも咲きたいと願った』『どこまでなのかと聞かれれば どこまでもなのだと答える 心臓が命を打ち鳴らす限り』と「生きること」への想いがめちゃくちゃ伝わってくる。

アルバムの中間に挟まれたインストトラック "刻 〜Interlude〜" の次に来ている事から、実際アルバム全体の中でも重要な位置づけという意識で入れられている曲なんだろうなと思う。是非 "刻 〜Interlude〜" から続けて聴いて、衝撃を受けてほしい。

 

 

because you are you

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MASK

MASK

MASK

MASK

MASK

この辺りから色んなバンドを聴くようになり、アクアに注いでた熱量が他へ分散するようになっていった。だからアルバム曲はそれほど聴き込めてないのが正直なところ。その一方で、シングルリリースされたこの曲はめちゃくちゃ聴いてた。

前半で「息継ぎが大変なぐらい文字数が多い曲が好き」と書いたけど、メジャーデビューから時が経つにつれだんだんその手の曲が減り、しっかりと言葉を聴かせる歌が増えていったように思う。その中で久々にこの手の曲が表題曲で投下されて嬉しかった記憶。一方でメッセージ性も強くなってるしね。

2サビの『タイムマシンなんかなくたっていいんだ 今を大事にできたらいいんだ』というフレーズが特に好き。

カラオケで歌ったこともあるんやけど、サビがずっと高音なのでもたない笑

 

 

エルフの涙

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Fly Fish

Fly Fish

Fly Fish

ごめんなさい。このアルバムもあんまり分からないです。ただその中でこの曲は、唯一行ったライブで演っていたので印象に残ってる。というか唯一、ライブの時点で音源を持っていなかったアルバムです。

サビの『don't stop party 右左 前方後方 ど真ん中に』で右左前方後方ど真ん中に手を振るノリがあることすら知らず、ついていけなかったのが悔やまれる。ライブが終わってから買って聴いて、めっちゃかっこええやんってなりました。

思えば持ってすらないアルバムがある中でラストツアー行ったの懺悔ものですわな。

 

 

アスナロ

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生きて

生きて

生きて

シングル曲やけど好きすぎて選出。全ての歌詞が名言。特に大サビの『人の厳しさが尖った氷にしか思えずに ここまで ここまで 来てしまったけど 二度と逢えない人がくれたその氷は今 こんなに あたたかい 涙になった』は当時聴くたびに泣いてた。

この『二度と逢えない人』が誰なのかは分からないけど、聴く人によって誰とでも解釈できる。亡くなった親族かも知れないし、別れた恋人かも知れないし、疎遠になった知人かも知れない。歌詞全部を通して読んでも、誰を想っても歌える曲であるように思う。大切な人への想いを絡めて「生きてゆくっていう事は素晴らしい」と言い切るAqua Timezがカッコ良すぎます。

ドラマ主題歌になったのもあり、活動終盤のAqua Timezの楽曲の中では比較的MVの再生回数も多い。でも、もっと知られて良かった曲である。皆さん今からでも聴いてください。

 

 

二重螺旋のまさゆめ

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over and over

over and over

over and over

最後のアルバムからはこの曲を。

自分が行った最初で最後のライブで、アンコールの一番最後に演った曲。そりゃ思い入れもすごいでしょ。

『君を独りにさせようとする 言葉なんか聞かなくていいんだよ 音楽を聴こう 歌を歌おう』という歌い出し。自分の人生において意識し続けたいフレーズですらある。改めて今聴くと、奇しくも今の日本の情勢に合っていなくもない。音楽業界全体が絶望の淵に立たされているこの状況で、外野の心無いディスにわざわざ不必要に耳を貸さず、自分の好きな音楽を聴いていればいいのかなと思わされますね。

 

 

 

以上です!こう見るとやっぱり、情景や心理の描写が巧みなバラードから、メッセージ性の強い曲、一転メッセージ無視の言葉遊びが多いアップテンポな曲と、多彩。そして、自分がそんな色んなところから選べているのが嬉しい。「アクアのこういうタイプの曲が好き」ではなく、Aqua Timezが好きやったんやなと再確認。Aqua Timezというバンドが好きやった事、Aqua Timezきっかけで音楽を好きになった事はずっと誇っていきたいと思う。

BLEACHが復活したからと言ってAqua Timezが再結成するかは分からない。多分過度に期待するものでは無いと思う。でも、そんだけ期待する声が上がってくるほど人気があったんやなと改めて思いました。

 

 

楽しいなこれ。当分ライブないから色んなアーティストでやったろかな()

では(=゚ω゚)ノ