たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

更新遅くなりすぎて色々時空が歪んでる夜の本気ダンスワンマンレポ

7月初ライブは夜の本気ダンスのワンマン!

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夜ダン、これで観るの7回目なんやけど、実はワンマンは初めてなんですよねー。対バンとかフェスばっかりやった。あとアラウミドス。あれもフレデリックドアラとの共催スリーマンやし。

そんな夜ダンのメジャーサードアルバム 「Fetish」リリースツアー。アルバムがめちゃくちゃ良かった。リード曲はこれぞ夜ダンって感じの四つ打ちやけど、その他の曲はかなりバラエティに富んでる。これは平日でもツアー行く価値あるぞと。

 

会場は今年度初の広島CLUB QUATTRO。後方席が幕降ろされてたからソールドアウトには程遠い状況やったんやろうなと思うけど、フロアはそれなりに入ってた。休日やったらだいぶパンパンになってたんじゃないかな…つかやっぱりクアトロがデカすぎるんだよ。広島ほんま程よいキャパの箱ない。

 

開演は5分ほど押してた。平日やからか割とギリギリに入場してくる人が多くて、それを考慮してるのかなと思ったり。近くの女の子が開演時間を数分過ぎた頃に入ってきたお友達と合流してて、「よかった〜まだ始まってなかった〜!間に合った〜!」て言ってたのが微笑ましかった。

と思ってたら急に来た。場内BGMも照明も一気に消えて真っ暗になり、ホールライブ並みの歓声が上がる。

そしてそこから鳴り始めたのは、アルバムのオープニングナンバー "Ain't no magic" のイントロ。メンバーは真っ赤な照明の中で拍手や歓声を煽ることもなくクールに登場。オーラがやべぇ。そのまま音源と同じタイミングで演奏開始、照明も一斉にライトアップ。アルバムのオープニングをそのまま再現したかのような演出。カッコよすぎる。

というかオープニングが "ロシアのビッグマフ" じゃなかったのは今まで観てきた中で初めて。あの曲に合わせて現れて、音合わせからのちょねさんことVo.米田さんが「こんばんは僕たち京都のバンド夜の本気ダンスですよろしくお願いします」って早口で言うあの一連の流れ。あれがなかった。自分たちのツアーではいつもそうなんかな?あれはフェスとかでの仕様なんかな?とか考えたり。

そのままリード曲 "Sweet Revolution" で完全に客席も火がつく。

びっくりしたんやけど、この曲のイントロのリフ、ちょねさんが弾いてたんやな。てっきりリードギターのニシカズこと西田さんが弾いてると思ってた。

続いて "SHINY" を演ってからMC。

ちょねさんがここで「こんばんは僕たち京都のバンド夜の本気ダンスですよろしくお願いしま〜す」とゆるりと挨拶。続いてDr.鈴鹿さんがマイクを取り、もはや喋り出す前から笑いが起きる。ここから鈴鹿タイム。

「広島のみんな元気ですかー!広島のみんなって言うけどな、広島言うても色んなところから来てるんやろ!知ってるからな!こっちは何回もツアーしとんねん!」と謎に遠征組を煽る。

「色んなところから来てくれてるんかな!広島やったらそうやな、山口とかやんな!」と言ったところで山口から来てたのであろう客席前方の女の子が反応し、それに対して「今日帰り気ぃつけや!送ってったろか?」と口説き始めたw

次に「あとは岡山とか…」と言いかけたところですぐさま男性二人組が挙手。

鈴「岡山の人は(移動手段)何で来んの?」
客「チャリ!」
鈴「チャリ!!?」

さすが夜ダン。客もノリが良い。

各地から色んな人が来ているということで、「『広島のみんな』じゃなくて『広島に来てくれたみんな』やもんな!!」と言い方に配慮するように努めようとするも、その後全然言えてませんでした。最後の方「広島の皆さ広島にお越しの皆さん楽しんでますかー!!」てめちゃめちゃスムーズに言い直してたからなw

 

"Magical Feelin" を演ったあとのMCでは、Ba.マイケルが前回の広島でのライブ、俺も行ってたハルバンに言及(詳しくはこちら)。当時のMCで話してた鈴鹿さんが広島の薬局のポイントカードを作った話を掘り返し、今回もそのカードを見せつけてくるのかと思いきや「こないだの札幌で米田がセイコーマートのカード作って見せた時に異常に盛り上がったの見て心折れた、あれを超えられる気がせんくてカード家に置いてきた」

見たかったなその盛り上がりwww

マ「ちなみにその後カード使ったん?何か買ったん?」
鈴「歯磨き粉買ったわ!デンターよデンター!」

あぁ、そう…w

ここでMCが終わるのかと思いきや今度は鈴鹿さんがニシカズに振る。自信のある広島ネタを持ってきたようだったが、

「広島ってことでね、『仁義なき戦い』を全部観てきましたよ。」

なんでそんな渋いところチョイスしてくんのw 俺も知らんかってんけど仁義なき戦いって広島の話なんですね。ストーリーすら知らないですけどね。

客席の反応が微妙なことにちょっとずつ気づいていくニシカズ、「広島県民たるもの仁義なき戦いは観とかなあかんもんって……わけじゃないみたいですね」と察した時の薄ら苦笑いがクソおもろかったです。

西「仁義なき戦いでウケると思ってたから俺もう出鼻くずっ挫かれて」
マ「動揺して口ついてきてないやん笑」

メンバー間のやりとりが微笑ましい。

仁義なき戦いで会場のボルテージを地まで落としたニシカズ、「落ち着いてきましたね。んじゃしっとりした曲でも…」と言うので客席からおー?と歓声が上がるも、鈴鹿さんが「勝手にセトリ変えんなや!」とツッコミ。ちゃうんかいwww

 

鈴鹿さんが軌道修正して振り直し、「長い時間踊れますかー!」と叫んでメドレーセクションの本気ダンスタイムへ!

始めに前作「INTELLIGENCE」から "BIAS"。この曲は音源では次のトラックと繋がってるから、メドレー形式の本気ダンスタイムに入れ込んでくるのにはちょうど良い曲のように思えますね。

からのついにちょねさんがネクタイをほどき、"fuckin' so tired" が始まると「この曲は知ってる!」とばかりに客が一斉に前方へ押し寄せる。俺の前にもなんか女の子2人ぐらい入ってきてツーステし始めた。

本気ダンスタイムは過去曲メドレーってイメージやったけど、ここでアルバムから "NAVYBLUE GIRL" も演奏。音源ではフェードアウトで終わるけど、メドレーに組み込まれてアレンジが加えられ、そのまま "escape with you" へと続く。サビで手を左右に振るこの曲もライブ映えするよね。

そして最後、"escape with you" のリフを弾いてたはずのニシカズのギターリフがいつのまにか "Take it back" に変わってて鳥肌。過去曲と織り交ぜてメドレー作っといて新曲への繋ぎも完璧って強すぎるやろ。

本気ダンスタイムが終了し、一呼吸置いて演奏された "Music For Life" ではマイケルが珍しく指弾きしてた。

 

次のMCで、マイケルが客席にいた小さい子どもに触れ、「ちっちゃい子がずっと手振ってくれてんねん…///」とめっちゃ嬉しそうな顔。

開演前に見かけてました。小さいお子さん二人とご夫婦。今回、グッズの中にガチャガチャがあるんやけど、下の子が「ガチャガチャする!回したい!」てゴネててめっちゃ可愛かったほんまに。家族でライブっていいなぁ…

マ「(鈴鹿さんを指して)絶対こんな奴と結婚したらあかんで!」
鈴「こんな奴とも結婚したらあかんで!色々細かいで!時間とか細かいで!」
マ「こいつ全然時間守らんで!」

と謎の言い合いが始まるw ちなみに、結婚どうこう言うてたけどお子さん多分二人とも男の子やったよ?w

そのお子さんから始まってまたトークが広がる。

マ「そんな幼少期からロックを聴いてたらどんな風に育つんやろうな」
鈴「俺なんかもうSMAPとかその辺よ…西田どう?小さい頃から夜の本気ダンス聴いてたら今頃どうなってた?」
西「…もうちょっと明るくなってた。パーティーピーポーになってた。」
鈴「パーチーピーポーてw」
西「いやいやちょっと待って、俺ちゃんとパーティーって言ったから。この人はすぐ僕の喋り方を揶揄してくる」

何の話してんの?w

 

まだ続きます。というか話が変わります。ニシカズまさかの仁義なき戦いを掘り返す。w

西「さっきの仁義なき戦いで…」
マ「まだやんの!?仁義なき戦いに帰ってくんの!?www」
西「いやあのひとつ訂正しないといけない事があるんですよ、あれ広島市じゃなくて呉市なんですよね、舞台が。広島はそういうの大丈夫なんですかね、呉市広島市じゃないからあかんみたいな…京都やと宇治市なんかは京都市民が色々言うたりするから…」

さらりと地元をディスるニシカズ。別に広島県民はそんな意識ないと思います。知らんけど。強いて言うなら尾道や福山は遠すぎて同じ県内って感じがしない。

からの冒頭に話してた「広島にお越しの皆さん」の話に。アットホーム感があるって意味なんやろうけど、鈴鹿さんが突然「広島のみんなって中2のクラスって感じするよな」と言い出す。

マ「中2ってええよな、中1やったらまだ入学したばっかりで緊張してて、中3やったらもう卒業とか見えてきて寂しくなるんよな」
西「いやその話膨らませんでええから、みんなついてきてないから」
マ「仁義なき戦いよりはついてきとるわ!」
西「あぁそう…じゃあ続けたまえ」

ってやりとりがおもろすぎた。ニシカズめっちゃ味あるわ…ワンマンやったらこんな喋るんか。推せるわ。

 

どのタイミングでした話か覚えてないけど、仁義なき戦いに絡めた話の後やったと思うんやけど、「西田ヤクザ絡んでんの?」みたいに振られてニシカズが「闇営業とかしてないですよ。このライブもちゃんと事務所通してますからね」て言ったのめっちゃヒヤッとしたなwww

 

やっとMCが終わり、アルバムからのスローテンポ曲 "Eternal Sunshine" の前にはちょねさんが「次の曲はさ、ざっくり言うとラブソングなんだけど、ちょっとみんな横ノリみたいな感じで一緒にゆらゆらしてくれたら嬉しいです」とリクエスト。しかし客の横ノリのキレが良すぎて「あ、いや、そんなキビキビしてくれなくてもいいよ?」と結局笑いを誘う。

"Eternal Sunshine"、普通に良い曲ですよね。フルアルバムに一曲入ってくるしっとりソング的位置づけ。「INTELLIGENCE」の時はその位置の曲がどれなのか分からんかったけど、今回はほんまにアルバムの中で各曲のキャラが立ってて飽きない。

 

ここまで来て「もうすぐ終わりです。」とちょねさんが言い、ラストスパートへ。

「皆さん最後まで踊れますか?クレイジーに踊れますか?」

の一言で一斉に歓声が上がり、"Crazy Dancer" へ。からの "WHERE?" では小規模ながらサークルモッシュも。この2曲で一気に汗かいた。これを聴きに来たんだよとでも言うんかってほどにフロアも一気にぐちゃぐちゃに。

その流れでドロップされた "Monster (Roguelike life)"。アルバムの中でも、というか夜ダン史上かなりの異彩を放ったサウンドメイク。いつかは夜ダンも電子音とかストリングスみたいな同期使っちゃうのかなと思ってたけど、オルガンってなんちゅうセンスしてんだよって。実際には同期で重ねてるようにも思えたし、エフェクター使ってニシカズがギターで音出してるようにも聴こえた。真実は分からん。

その曲のアウトロをスパッと切り、ちょねさんのタイトルコール "TAKE MY HAND"。歓声が上がる暇もなくイントロが爆発してまたフロアぐっちゃぐちゃ。

最後に「永遠に若いままで」とアルバムのラストナンバー "Forever young"。イントロから洋楽感の強い曲。初期のバニラズとか好きな人にも聴きやすいんじゃないかな。

Forever Young

Forever Young

まさにオーディエンスみんなが若返ったかのような熱気のまま本編が終了した。

 

アンコールでは鈴鹿さんだけTシャツに着替え、他のメンバーはそのままの衣装で再登場。

ちょねさんが広島での思い出を語る。その中で、広島の楽器店でもらったピックを見せようと、足元のピックケースを漁るちょねさん。そして顔を上げて、

「持ってくんの忘れましたね。」

ちょwww

そこからのメンバーのやりとりがもはや漫才。

マ「(ピック)もみじ饅頭のやつやんな」
米「そうそう」
マ「もみじ饅頭で弾いたらええんちゃうん」
米「一瞬で潰れるわ笑 餡子ぶちゅってなって終わりやわ笑」
鈴「生もみじ饅頭やったらええ感じにムニってなって…」
米「そういう問題ちゃう、素材の問題ちゃう」
マ「揚げもみじ饅頭やったら逆に硬いからええ感じに…」
米「ええって!被せてこんでええって!」
米「…(ニシカズをチラ見)」
鈴マ「欲しがってるやんwww」
米「いや、来るかと思った笑」
西「いやぁもう…楽しくやってくれれば」
一同「www」

もう何なんこの人ら?芸人なん?お互いにボケ合ったりツッコミ合ったりたまに欲しがったり芸人なん?バンドやと思ってたけど芸人なん?

 

茶番が終わり、ちょねさんが「2曲ほど演らせてもらいます!」と言い、何が来んのかなと思ったら

「アルバムの中であと1曲だけ、まだ演ってない曲があります」

マジで!?と思った。アンコール1曲目は "Movin' "。Creepy Nutsとのコラボ曲。コラボ相手がいないから演らんと思ってた。ちょねさん一人でR-指定パートも歌うんか?と思ってると

「ご覧の通り、今日ここにR-指定くんはいません。ごめんなさい。じゃあ誰が彼のパートを歌うのか?僕の後ろにいる彼が歌います!」

最高。鈴鹿さんがドラム叩きながらあのラップパート歌い切ってた。めちゃくちゃカッコよかった。どうなってんのあんたのリズム感。

これ、ツアーファイナルの大阪公演でCreepy Nutsゲストで来るような気がするけどさすがにないかな…行く人見届けてきてくれ。

 

そしてアンコール2曲目、もう何が来んのか分からんかった。だからこそ、最初のマイケルのベースでクッソ上がったし周りも大歓声。

"戦争"。久々に聴けた。

メジャーデビュー以降しばらく演らなくなり、最近になってまたセトリに入ってきてたのを忘れてた。二番サビ前に全員でしゃがんで、サビで一斉に踊るあの流れ。めちゃくちゃ楽しかった。最後の最後にぐっちゃぐちゃになった。

 

これでほんまに終わり。最後に写真撮影。

3枚目の集合写真、思ったよりはっきり写り込んでしまっています。全然違うバンドのシャツ着てんのに。

鈴鹿さんが最後にMCでの中2のクラスの話を引っ張ってきて、「2年2組のみんなありがとう!」と挨拶。なんで2組なんかは知らんけど。

去り際に「岡山までチャリで帰る彼も気をつけてな!」と付け足しw 序盤のネタまで全部回収して、ちゃんと客もイジる。さすがMCモンスターやなぁともはや感動した。

ほんまに楽しいライブでした!

 

物販ではラババンとタオルを。あとショッパーがついてきた。

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バンドグッズはシンプルなロゴものが好きです。

 

夜の本気ダンス、ほんまに改めて好きやなーと思った。好きなバンドのワンマンってこんなに楽しいんやな。

夜ダン正直、ピーク過ぎつつある。今回のツアーもなかなかソールドアウトしてない。再生回数も全然伸びてない。でも今ぐらいでいいと思うんよなー。メジャーデビュー前にフェスで観て押し寄せたキッズがメジャーデビュー後に綺麗に捌けて、ほんまに好きな人が根強く残ってる感じ。それでいい。確かにメジャーでの楽曲は初期のような露骨な4つ打ちは減ったかも知れんけど、元々洋楽ルーツ感の色濃く出てるバンドやったし、むしろ今の方が楽曲的にはクオリティ上がってると思う。今の夜ダン聴いて「昔ほど踊れへん…」とか思う奴はもう何聴いてもダメ。多分今頃マカロニえんぴつ聴いてるしそれも来年には飽きてる。

逆に、今ちょっとでも夜ダンを気になってる人、また「INTELLIGENCE」辺りで冷めかけてた人、騙されたと思って「Fetish」を聴いてほしい。ほんまに名盤やで。何ならツアー行ってほしい。まだ日程半分残ってるから。

夜ダンには末永く踊り続けてほしいし、自分も夜ダンで末永く踊り続けたい。みんな聴いてみてください。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

 

 

更新モタモタしてたらさっき色々解禁されました!!

マジでファイナルにCreepy Nuts来るよ?"Movin' " 絶対盛り上がるやん…!!ツアー後半戦も盛り上がって行くことでしょう。

 

改めて、では(=゚ω゚)ノ

 

夜の本気ダンス "Ain't no she see" TOUR

7/5 広島CLUB QUATTRO

セットリスト

1. Ain't no Magic
2. Sweet Revolution
3. SHINY
4. Magical Feelin'
5. Oh Love
6. Bob Dance Bob
7. BIAS
8. fuckin' so tired
9. NAVYBLUE GIRL
10. Escape with you
11. Take it back
12. Music For Life
13. Eternal Sunshine
14. Crazy Dancer
15. WHERE?
16. Monster (Roguelike life)
17. TAKE MY HAND
18. Forever Young
en1. Movin'
en2. 戦争