たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

16ビートアザラシフェスに行ってきたが、やっぱりEmu sickSが活動休止する意味が分からない

2019年ライブ一発目!Emu sickS企画、16ビートアザラシフェスに行ってきました!

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10月に活動休止を発表したEmu sickSのラストライブ。最初はやっぱ大阪ですよね…行けなさそうやね…と思ってたけど、共演者にも魅力的なバンドがいたので結局無理矢理参戦。ついに帰省関係なく関西のライブに行く時が来ました。もう普通に遠征するようになってきましたね。

会場はFUNJ twice、Pangea、CLAPPERの三箇所。どれもミナホで行ったことあるライブハウスやから迷うことはなかった。

最初にリストバンドを交換し、下見がてら各会場を回りながら時間を潰す。目当てのバンドは夕方やったけど、せっかくなので色んなバンドをちょっとずつ観ることにした。

 

以下、少しだけ観た完全初見バンドの感想を少しだけ。

 

ウサギバニーボーイ

上手にギターボーカルという珍しい配置。MCで言ってたけど広島のバンドらしい。が、調べてみるとバンドメンバーは固定じゃないようで、ソロプロジェクトみたいなもんなのかな?何なら20年ぐらいやってる人らしい。謎。

 

あの娘はウォンバット

男ベースと女ギターのツインボーカル。なんかサイケな感じやったな。ウォンバットは出てこなかった。

ベースボーカルの男がフロアに降りてきて近づいてきて何や怖い怖いと思ってたら斜め前にいたEmu sickSボーカルなかじんさんに肩組んですぐ戻った、何やってんあの絡みw

 

完全にノンフィクション

顔を出さずに活動してるイメージがあったから、生身の人間の演奏にちょっと違和感。でも普通にかっこよかった。ギターの指弾きかっこよかった。

 

The Stone That Burns

ハイセンス過ぎて日本で評価される音楽ではないことは分かった。歌詞も英語っぽかったしよく見たらドラム外人やったし、本人たちも海外志向が強いのだと思われる。

 

モケーレムベンベ

曲調とメンバー(主にベース)の身なりとのミスマッチが無理やった。ごめん。

 

SAPPY

男性陣の演奏をバックにボーカルの女の子がポップに跳ねて歌う感じ、Shiggy Jr.っぽいなと思った。いやShiggy Jr.も全然詳しくないけど。心なしか歓声が野太い気がした()

 

potekomuzin

見た目は硬派な男性スリーピースって感じやけどなかなかクセ強かった。ボーカルの歌い方、男の人やけどましのみ感あった。語尾の撥ね方とか。そして男がそれやると割と狂気じみる事が分かった←

 

about a ROOM

なかなか力強い曲が多くて魂こもってた。歌い方も力強くてエモい。ボーカルが黒縁眼鏡やったから歌い方と相まってブルエン田邊さんにしか見えんかったけどw

 

以上がちょっとだけ覗いたバンド。他にももっと一瞬だけ観たバンドもおるけど。あの一つだけこれは売れねぇな何の個性もねぇなってバンドがあったんですけどさすがに名前は出さんときますね。

そう言えばレベル27のメンバーが普通に客として来てました。奥田さんインフル大変でしたね。

 

 

ここからはフルで観たバンド!

 

いつまでもそのテンポで

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ツイッターのフォロワーさんにオススメしていただいたバンド。通称いつテン。名前は知ってて、聴いてみたら聴き覚えがあって、MV観たことあるわってなった。

一曲目、中盤で突然演奏を止めたと思ったらボーカルがギターのストラップ捻れてたから直すだけっていうw しかもその曲はマジでそこで終わって次の曲へw

MCではしょうもない話題出しては「喫茶店でやる話やそれ」の一点張り、しょうもなさすぎて逆に好き()

新曲も演ってたようです。"モンキーパラドックス" て言ったのかな?カッコよかった。

ライブのエンタメ感強いし、歌詞の割に演奏きっちりしてるし、メンバーのルックスも程よいし、何かのきっかけでライブキッズの皆さんに見つかって爆発しそう。ちゃんとバンドしてる辺り、個人的に超能力戦士ドリアンよりはこっちに売れてほしい。これから注目してみよう。

 

麻痺するポケット

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一度も観ないままメランコリック写楽が解散して以降、ずっと観たいと思ってた麻痺するポケット。今回、後述の2バンド以外は全部初見だったわけだが、その中ではぶっちぎりのベストアクト。かっこよすぎる。まぁ元から曲聴いてるし最初から期待してたってのもあるけど、それにしても段違い。というか期待以上にかっこよかった。"アシカが笑う訳" とか観ててニヤけたわ。

ノモトクンのベースを生で観られたのがほんまに嬉しい。上手すぎる。甘酒の高音も音源と変わらなくてめちゃくちゃ上手いし。

本当に、もっと売れるべき。というかまずは知られるべき。やっぱりメランコリック写楽自体、知名度が上がりきる前に解散してしまったし、知ってた人も「ボーカルの女の子がソロで歌い始めた」という方の情報で止まってて麻痺ポケの方に届いてないんやと思う。勿体ない。みんな聴いて。

以前も紹介記事を書いてるのでもう一度載せておきます。なんかこのブログの記事の中ではやたら読まれてるみたいです。

2月に新譜出ますね。もちろん流通盤じゃないけど。楽しみやなー。

 

セットリスト

名も無きシューゲイザー
アシカが笑う訳
メルトダウン
レイトショー
夏の処方箋
孔雀の羽根
ダイオキシン
ALS

 

ハンブレッダーズ

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今回の出演者の中では頭6つぐらい抜けて売れてるハンブレ。さすがの盛り上がりやった。

あとでらしがSUNNY CAR WASHの短パン穿いてた。

Emu sickSとは長い付き合いということで、懐かしい曲をと披露したのは "ミッドナイトフリクションベイビー" !こんな初期曲が聴けるとは思わんかった。尊い。曲中に吉野エクスプロージョンのギターソロも。本人がツイッターに映像を上げてます。

喋ってたら普通やのに演奏中だけほんまにすごい顔と動きになるよな。乳首と亀頭に電流でも流されてんのか。今やハンブレのウリの一つになったよね、吉野の顔芸。

からの "CRYING BABY" はやっぱり名曲ですね。11月のマカロニえんぴつとの対バンで初めて観た時に聴いてめちゃくちゃ気に入った曲。後からMVが公開された時はマジで嬉しかった。

FUNJ twiceで観られることなんかもう無いと思います。今度クアトロツアーするレベルになってるし。いやー今回観られてよかった。

セトリですけど物販のとこに掲示してあったのでそちらを貼っておきますね。

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Emu sickS

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トリはもちろん主催者Emu sickS。これを観ずに帰れるかい。

ほんまによかった。今まで観たのがPangeaと南堀江Knaveというステージの低いライブハウスやったから、FUNJ twiceの高いステージの上で演奏する姿は輝いて見えた。

"ゴーストライト" 初めて聴けたの嬉しかったな。音源化されてないから曲名しか知らんかったけどめちゃくちゃかっこええやないか…

"ファイアーバード" 前のMCで活動休止に言及し、なかじんさん号泣。触れられてなかったけどはやおさんも泣いてたよなあれ。その後の演奏はマジで命燃やしてた。大サビ前の間奏でまさきさんが倒れこむようにギター掻き鳴らしてたのエモすぎたな…

ラストは予想通り "風待ち" 。ほんまにラストやと思うと「あなたを置いて先に旅立つけど」「僕らが紡いだ冒険は この夜で終わるけれど」という歌詞が一層深く聴こえる。

ま、当たり前のようにアンコールあるんですけどね。

"Disappear" のドラムソロはやっぱり圧巻やった。真剣な話、はやおさんのドラムテクはちゃんと評価されるべきやと思うんやけど他のバンドマンとか業界の人々はどう思ってるんや?

最後の最後、"Screw Driver" の時、隣にいた女の子泣いてたな。序盤からめっちゃノリノリやったしほんまに好きやったんやろうな。

大勢のファンたちと、関係者席の仲間バンドマンたちの拍手が鳴り止まぬ中、最後のステージが終わりました。

 

セットリスト

ボトルシップ
トランジスタ
メタモルフォーゼ
エーテル
ゴーストライト
ファイアーバード
風待ち

(en.)

Black Out
Disappear
Screw Driver

 

 

最後にパーカーを購入。実は前も買ったんやけど、 LサイズがなくてMかXLかってなってM買ったら小さかったからおかんにあげたんよね()

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だから今回はXLを。ちなみにこれで1800円なんやけど安すぎん???夢アドのパーカーの1/3以下やで。Emu sickSへの純情な感情溢れるで。

今回はメンバーと話したりサインもらったり出来んかったな。さすがに一年ちょいしか聴いてない人間が昔からのファンや他のバンドマンとの絡みに割って入っては行けなかった。

 

というわけで最後のライブが終わりました。何気に、ラストライブに行くのって初めてやったな。ラストツアーの途中の公演に行くのやったら6月のAquaがあるけど。解散じゃなくて休止やからってのもあるかも知れんけど、意外とあっさり終わるもんやな、というのが正直な感想。最後って感じがない。またそのうちライブの告知したり新曲のMV公開したりするんじゃないかと思ってしまう。でも、もう終わりなんよなぁ。

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まぁそのうち活動再開すると思ってるけどな!!!ツイッターの公式アカウント、敢えて「活動休止中」て書くってことは再開があるって事やろ。勝手にそう思ってる。今回も出演したミスタニスタってバンド(観てないけど)も、活動休止してたけどサラッと復活したのを知ってるし。同じようにサラッと再開しましょう。何より音源になってない曲が多すぎる。CD化を望む声、はやおさんにもベースの大善さんにも伝えてるしいつまでも待ってますよ。

そもそも休止を発表した時から意味が分からなかったし、今回の一日を通してもやっぱり分からなかった。こんなに愛されてるバンドが何故。難しいジャンルの音楽でもないし。むしろ速いビートにクリーンなギターリフ、みんな大好物じゃないのか。関西のロックファンなら一度はタワレコで16ビートアザラシコンピ見たこともある思うんだよ。なんでだよ。

いくら言ってもとりあえず一旦休止することはもう変わらないんですよね。なら残されたリスナーにできることは、このバンドを忘れずに好きで居続けること。音楽を聴き続けること、MVを観続けることやと思います。僕はそうしていきます。ハンブレのムツムロくんがMCで「バンドが本当に終わってしまう時って、解散とか休止とかした時でもメンバーが死んでしまった時でもなくて、誰からも忘れられてしまう時やと思うんです」て言ってたんやけど、ほんまにその通りやと思う。今回のEmu sickSに限らず。他にも好きだったアーティストが解散、休止してしまったって人も、同じようにしてほしいなと思います。

 

色々書いたけどとりあえず楽しかったよ。最後こそ楽しくやるのもいいもんなんかなと思いました。行ってよかったです。

とりあえず、Emu sickSの皆さんお疲れ様でした!!ありがとうございました!!活動再開をいつまでも待ってます!!

では(=゚ω゚)ノ