たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

レルエのライブを今のうちに観ておきたい、そしていつか大きい会場で観たい。

突然ですが、バンドの音楽性やキャラが会場にマッチしてるかどうかって大事ですよね。

例えばマイヘアやフォーリミなんかは今でこそホールや武道館で演ってるけど、せっまいライブハウスでガチャガチャ演ってるのも様になる。

一方でサカナクションとかレベルまでデカくなったバンドはもう小さいハコで演ってるとこなんかもうイメージ湧かないですよね。まぁ売れていくにつれて世界観が壮大になっていってるからやけど。

広くても狭くてもいいけど暗いとこでゆったり観たいバンドもいますよね。昔、plentyが快晴の下で演奏してるライブ映像を観てコレジャナイ感を覚えた記憶があります。

賞味期限4年半過ぎたミートボールこと我らが岡崎体育は、ついにさいたまスーパーアリーナでのワンマンを実現させる事が決定しました。本人はずっとそれが夢だと言って活動してたし、盆地テクノと称するあの音楽はふざけてるようでしっかりデカい会場でゴリゴリ鳴らす姿を見据えて作り込まれてきたと思うんです。

 

そういう点から観て、今回見つけたレルエというバンドは完全に、デカくなる野望を持って音楽をやっていると思います。大きいホールとかフェスのトリとかで盛大に演ってるイメージが湧きまくる有望株。

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まずは一曲。

なかなか壮大な事やってらっしゃる。

サウンドサカナクション好きにはぶっ刺さるし、とは言えそこにバイオリンがあるから差別化は図れている。ボーカルの声もなかなかあざとい。ハイトーンなんやけど低いところで掠れてるのとかセカオワ深瀬っぽい。ア段の文字の発声の仕方がまんま深瀬。

コメント欄を見てると他にも色んなバンドの名前が挙がってる。他のアーティストを引き合いに出すことでばっかり評価されてるのもアレやけど、「◯◯のパクリ」「これなら◯◯でいい」みたいな否定的な意見は無い。確かに最近の、シンセを取り入れてるバンドの色んな要素が凝縮されてるように思う。

バイオリンと電子音の絡みがマジで特徴的。調べたらメンバーの女の子がバイオリンとシンセ両方担当してるようで。明らかに両方の音鳴ってる曲いっぱいあるんやけどライブの時どうやって演奏してるんやろ。日本のバンドでバイオリンと言えば誰もがBIGMAMAしか浮かばないと思うんやけど、かなりシンセの主張が強めなのでBIGMAMAにはレルエの音楽性は真似できない。

現在のメンバー構成はボーカルギター、ベース、バイオリン兼シンセ、の3人。レルエの場合、正式メンバーにドラムがいないのは逆に強みであるように思える。かなりEDM色の強い曲もあれば上の "8bit summer" みたいなバイオリンがイントロをリードするシンプルな4つ打ち曲もあるので、これは確かにドラムは必要な時にサポートメンバーに叩いてもらう形がベストかと。

これが最新MV。この曲や先述の "さよならマジョリティ" "夜はモーション" も収録されたミニアルバム「UNITE」が9月にリリースされたばかり。しかもこれが初の全国流通盤という。完成されすぎやろ。ええもちろん買ってますよ。他の曲も良い。

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ライブ観てみたいなぁ。この世界観をまだ小さなハコでどのように膨らませてるのか気になる。実はミナホに来てたようです。1日目やから候補外やったけど。これからどんどん会場を大きくしていってほしい。広くて暗い会場で盛大に観客を踊らせてるところを見る日も遠くないと思います。

多彩なジャンルからいいとこ取りしてるし、色んな邦ロックファン層にアプローチかけられるバンドじゃないでしょうか。デモ曲も含めて意味分からんぐらいの数のMVがYouTubeに上がってるので、誰にでも試し聴きしてもらいたい。CD派の人もサブスク派の人もMusic FM()派の人も是非。

 

では(=゚ω゚)ノ