この記事のタイトル見ただけでもどこからどこまでが何なのか分からんわな。そういうとこなんかな。
はい、「さらばルバート、空を飛ぶ」という名前のバンドです。恐らく、このブログで紹介するバンドのマイナー度を大きく更新します。SNSですら好きだという人を見かけない。
でも割と実力派なんですよ。2011年結成、2013年に打首獄門同好会やドラマチックアラスカを擁するLD&K主催のオーディションでグランプリを獲得。2015年にはKi/oon Music主催のイベントにオーディション枠で勝ち上がり出場。新木場COASTでKANA-BOONやBLUE ENCOUNTなどと共演してます。しかもこの時に同じくオーディション枠で出演したバンドの中にCHAIがいます。結構なメンツでしょ?まぁでもこの時のメンバーがボーカル以外誰も残ってないんですよね。脱退と加入を繰り返しまくっている。そういった活動の不安定さが知名度の伸び悩みの原因なんだろうか。
そんなバンドですが、新譜がめちゃくちゃ良かったので紹介したいと思います。誰も知らんバンドの誰も知らんアルバムに入ってる誰も知らん曲のレビューをどうぞ。
と思ったけど、せめてどういうタイプのバンドなのかぐらい知ってもらわないと、皆さんはきっとパソコンであればブラウザの戻るボタンを押してスマホならばアプリを落とすと思うので、まずは一曲紹介します。これは新しいアルバムに入ってる曲ではないです。俺が注目するきっかけになった曲です。
2020/10/23追記
MV消えてる…なんで…
"待って、待って、待って!" という曲です。いつか聴ける機会があれば是非…!
イントロ1秒聴いただけで「おっ?」てなりません?俺はなった。こういう感じのバンドです。
さてまずはアルバム名とジャケットを。
「シュール・モア・リズム」。もちろん流通なんかしてません。会場or通販限定。関西はおろか西日本でライブをする事もほぼ無いため会場で買う選択肢すらないので、通販で買いました。
とりあえず一通り聴き流してもらいたいので、アルバムのトレイラー置いておきますね。
では各曲のレビューいってみましょう。
M-1 べらんめえ
最初聴いた時リズムが全く取られへんかった。イントロは5拍子?なのか?このリズムで裏打ちを通せる曲を俺は他にkidori kidoriの "Come Together" しか知らない。
トレイラーでも分かるように、サビで「べらんめえ」て言ってるんですけど、サビの歌詞全部英語なんですね。ここ「Better me」つってるんですわ。なるほど。まぁ文法的に間違ってるけどね。ちなみにこの次に「てやんでえ」としか聴こえないところがあるんですけどここは「Day & Day」でした。遊び心。
M-2 鮮やかな計画
公式が載せてるライブのセトリを見てると、割と前から披露されてたらしい曲。イントロからサビから、まさに俺のイメージするさらばルバート、空を飛ぶって感じの曲。歌詞の中に「C8H10N4O2」「C6H14N4O2」というフレーズが出てくるんやけど、まぁ俺は分子式やって気づくよね。調べてみたらそれぞれカフェインとアルギニンだそうです。だから何なんやろう。分かったところで歌詞の意味は分からんかったわ。
M-3 アフター・フェスティバル田中
名前。俺。そういうこと。だから好きなの。ベースの人が田中千秋楽っていう名前なんやけど(もちろん芸名やけど田中は本名なんやろうな)、ひたすら田中さんをイジってる曲。歌詞に「田中」という単語が9回出てくる。完全に遊んでる。
ちなみに田中さんはベース担当なんですが、さすがにイントロはエフェクトの効いたカッコいいベース始まり。見せ場があって良かったね田中さん。本人はブログでイジメです言うてるけど。2番を通して後ろでなってるスラップもカッコよくて、ベースの音が好きな田中としてはたまらん一曲です。
M-4 ライライラ
個人的に新しい一面を見たなと思った曲。こんなお洒落な曲もあるのかと。さらばルバート、空を飛ぶのCDは今回買った新譜以外にもう1枚持ってて(というかこの2枚しか通販ですら買えない)、そのアルバム「点滅の跡」にはこういう曲はなかったから新鮮やった。タイミングがアレやけどそっちのトレイラーも貼っときましょうかね。
冒頭で紹介した "待って、待って、待って!" はこのアルバムに収録されてます。
M-5 夜
MVが出てます。
ギターピロピロ高速四つ打ちの激しい曲が多い中で、この曲でMV作って勝負しにくる覚悟がすごいなと。まさにこのMVの通り夜道を歩きながら聴きたい。曲が進むにつれて演奏が大きくなっていき、ボーカルも消え入りそうなかすれ声から力強く張った声に変わっていく曲展開。Cメロ前のギターとかもはや幻想的。
MVの最後の最後に夜が明けて一瞬明るくなる演出もかっこいいね。
M-6 ワンシーン
さらばルバート、空を飛ぶとしてはかなり異質。めちゃめちゃ演奏がシンプル。このバンドにエモさを感じるとは思わんかった。アルバムを締めくくるにふさわしい一曲。ライブのラストナンバーがこれでもバチっと決まりそう。
ひとつまえの "夜" にもこの曲にも「鮮やか」という言葉が使われてて、"鮮やかな計画" との繋がりを感じる。曲調は全然違うこの三曲でアルバム全体の世界観の統一感が強まって完成度が上がってる。ほんまに鮮やかなアルバム。
いかがだったでしょうか。今までで一番何言うてんのか分からん記事やったと思います。だって誰も知らんバンドの誰も知らんアルバムに入ってる誰も知らん曲のレビュー(2回目)なんだもの。ちなみにこのアルバムからもう一曲、MVの撮影が済んでるようで。公開が楽しみ。どの曲かな。
何かのきっかけがあれば爆発的に知名度が上がると思うんだが。。。ボーカルのルックスはサブカルど真ん中やけど楽曲のかっこよさのツボがひと昔前なんよな。残響系というやつなのか?なんせ今のバンドシーン向きじゃない。けどこのまま埋もれさせとくのはもったいないので、このブログで少しでも普及できたらなと思います。さっきも書いたけどCDは通販か会場でしか買えません。当然配信もしてません。Apple MusicやSpotifyでは、先述のオーディションでグランプリを取った時の楽曲 "狂乱の疲労宴" のみ試聴できます。そんなレベルのバンドですがぜひ。
最後にもう一曲ぐらい貼っとくか。
では(=゚ω゚)ノ