たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

the quiet room presentsプチレーベルナイト

2020年広島初ライブ、the quiet roomのツアーに行ってきました!

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クワルーの対バンツアー広島公演、会場はCave-Be。1月のライブ予定記事に書いた時にはまだチケットを取っておらず、何ならBACKBEATのThe Songbardsのツアーも行ってみたいと思っていた。が、そちらがソールドアウトしたので、ちょうど良いと思い即チケット購入。

ソールドアウトには程遠いけど、ガラガラとまでも行かない程度の動員。物販ブースを会場内に入れて後方スペースを埋めていたので、むしろ割と狭く感じるレベルやった。

18時定刻に照明が落ち、オープニングアクトのosageから始まった。

 

osage

クワルーの所属するmurffin discsのオーディションでグランプリを獲ったバンド。このブログで度々なきごとの名前を出してるけど、なきごとがそのオーディションの準グランプリ。で、当時のグランプリがこのオサゲ。以前にちょっとだけMVを観たことがある程度で、ほぼ完全に初見やった。

メンバーが順番に登場し、最後に出てきたボーカルが最初に深々とお辞儀。

各々が楽器をスタンバイ。ベースボーカルなのかこのバンド。

始めに立て続けに演った2曲はどちらも疾走感があって爽やかな王道ギターロックだった。クワルー菊池くんの声がマイヘア椎木さんに似てると言われた時期があった(なお菊池くん本人がツイッターで全否定した)けど、osageのボーカルも同系統の声かも知れない。でもちょっとクセ強めかな。ドレスコーズ志磨さんやフラッドの佐々木さんみもある。

ベースボーカル、ギター、ギター、ドラムというシンプルな編成かと思って観てたけど、リードギターはサポートだそう。曲中に紹介されてた。時速36kmのメンバーらしい。時速36kmも名前しか知らないや。

計4曲演ったけど、曲名が分かったのは最初に曲名を言ってくれた "スープ" のみ。この曲ではボーカルが指弾きしながら歌ってた。

オープニングアクトということで20分のショートステージやったけど、どういうバンドなのかはよく伝わった。

セトリは、分かりません。

 

 

SAKANAMON

SAKANAMONは去年のワンマンを観て以来10ヶ月振り。あの時もCave-Beやったな。

メジャーデビュー作の "マジックアワー" から始まり、"幼気な少女" 、「少し早いですが春の曲を」と "ぱらぱらり" とビクター時代の曲を連発。

クワルーの本ツアーの高松公演がこの前日にあり、そこでも対バンはSAKANAMONだった。このツーマン2daysが2020年のライブ初めだったらしい。

元生さんが「SAKANAMON、昨日が初めてのライブです!」と言ったのに対して 森野「今年ね?」キムさん「(バンド)組みたてみたいなw」と即突っ込まれてた笑 やはり元生さん安定のMC下手。

続いて始めたのはクワルーの "かずかぞえ" のカバー。対バンならでは。サビの『one,two,three!』『four,five,FIX!』のところ、原曲さながらに指で数字指して挙げてみたんやけど意外とノってる人少なかったな() みんな対バン相手に優しくしてくれー。急すぎてついていけんかったんかな笑

続いて "鬼" が始まった時にはSAKANAMONの客から笑いが起きた。いや確かにまさか対バンで演ると思わんかった() 鬼から鰐や蟹に変わっていくのほんまおもろいんやけど初見の方々は聴き取れただろうか。

新しいアルバム「GUZMANIA」から "YAMINABE" も。森野さんのベースが全てを支えてる一曲。ってていうかやっぱりSAKANAMON地味やけど演奏めちゃくちゃ上手いんだよな。元生さんもよくそれ歌いながら弾けるなってリフ平然とこなすし。

YAMINABE

YAMINABE

MCでは元生さんがクワルー菊池くんとサウナに行った話と、森野さんの酒癖の話。酔うと褒めおじさんになるらしい笑 クワルーのBa. 前田くんを「うちの事務所で一番上手いんじゃないか」とベタ褒めしてた。

「褒めおじさん」に対して元生さんが「僕は何おじさん?」て言ったのめちゃくちゃおもろかったなw 「サウナおじさん」て即答されてたし。つかSAKANAMONもとっくに30代やもんなー。おじさん。みんな可愛らしすぎるけどw

MC明けは来月リリースの新しいフルアルバムを告知し、そこから新曲 "HOME" 演ってくれた!レディクレでも元生さんが弾き語ってたな。バンド演奏を聴くのは初めて。鍵盤の音も入った軽快で楽しい曲だ。

自分は好きだけど周りに知ってる人がいないようなバンドのライブに来たら同じクラスの女の子がいた、というロック好き陰キャの夢を歌った "SECRET ROCK'N'ROLLER" では元生さんが「今日一人で来てる人いますか!」と客席に投げかける。結構手挙がったな。もちろん俺も然り。そこから『僕等シークレットロックンローラー』をみんなで歌うパートも。サビの高速4つ打ちはめちゃめちゃ身体ノるよねー。

SECRET ROCK'N'ROLLER

SECRET ROCK'N'ROLLER

最後は同じく「GUZMANIA」から "箱人間" で締めた。「GUZMANIA」のツアーは当時ヤバTのワンマンと被って行けなかったので、その収録曲をいっぱい聴けてよかった。

代表曲も押さえつつ、最近の曲をしっかり提示してくる良セトリでした。クワルーのファンにも刺さってたらいいなぁ。

 

セットリスト

1. マジックアワー
2. 幼気な少女
3. ぱらぱらり
4. かずかぞえ(the quiet roomカバー、1コーラスのみ)
5. 鬼
6. YAMINABE
7. ホーム
8. ミュージックプランクトン
9. SECRET ROCK'N'ROLLER
10. 箱人間

 

the quiet room

SAKANAMONにカバーされた "かずかぞえ" の本家からスタート。こちらはみんなちゃんと手を挙げる。

これぞクワルーって感じのギターロック。王道やけど、1サビの終わりだけ4つ打ちにしたり、2サビでキー下げてそのまま間奏に入ったり、ちょっと捻くれた構成が個性を出してる。

続いて "Fressy" が来たのは予想付いたけど、このまま "Instant Girl" が来たのは予想外。こんな序盤に演るとは。

共演者のosageとSAKANAMONについて「同じレーベルの仲間だけど、だから呼んだってわけじゃない。カッコいいバンドだから呼びました。馴れ合いとか旅行気分で来たんじゃないです」と語る菊池くん。その中でも一番カッコいいのは自分たちだと言わんばかりに「White」の曲を連発。リードギターの光る "Tansy"、特別季節感のある歌詞でもないのに演奏だけで夏空が浮かぶ爽やかな暴力 "話をしよう"、メロディをしっかり聴かせるバラード "夜中の電話"。本当にこのミニアルバムは多彩。

そういえば "夜中の電話" の時に客席後ろの方でドサっと何かが倒れる音がしたけど大丈夫やったかな。物販のグッズが雪崩れたとかやったらええけど誰か体調悪くなったとかじゃないだろうか。何事もなければ良いが。

過去曲としてはかなり初期の楽曲 "Humming Life" もあったな。菊池くんが最初に曲名言ってくれたけど、それがなかったら分からなかったかも。初期の作品ももっと聴き込まねば。

「White」の曲ほとんど演り尽くしちゃったな?と思ってたら、"シュガータイム" "Landscape" "夢で会えたら" と、前作「色づく日々より愛を込めて」の曲を立て続けに演ってくれた!このアルバムもほんまに名盤でしてね。何ならこのブログで数少ないディスクレビューを書いた作品でございます。

当時はツアーで全国を回ったりしてなかったので、これらの曲を生で聴く機会がなかった。 "シュガータイム" を去年のハルバンで聴けたぐらいやな。だから今回のセトリに組み込んでくれたのは非常に嬉しい。

"シュガータイム" はハルバンで観た時も思ったけど、やっぱり前田くんのベースが技巧派。っていうか前田くんコーラスしないんだな。マイクがなかった。ひたすら演奏。弾く姿好きなんよなー。身体全体でリズムをとってる感じ、あと全部指弾き。森野さんが褒めおじさんになるだけある。

"Landscape" はサビでみんなで手を振る曲ってのが分かったし、"夢で会えたら" はやっぱりクワルー特有の多幸感が溢れてるね。アコギの音も映えてる。この曲、実はスカッとジャパンの劇中歌に使われたことがあって、そのコンピアルバムに収録されてるんですよ。結構錚々たるメンツと一緒に。

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「White」のツアーなのに「色づく日々から愛を込めて」の名盤っぷりも再認識させられたな。後は "Prism" と "ハイライト" だけは何としてもいつか生で聴きたいですね…!!

そして満を持して "パレードは終わりさ"。"夢で会えたら" でアコギに持ち替えた時に、来るかなーと思ったけどね。

ほんまに良い。もうほんまに良い。先日のベストMV曲ランキングでも書いたけど2019年どんだけ聴いたか。初めて生で聴けたけど、やっぱりイントロから鳥肌が止まらん。サビでも予想通りの合唱。一気に暖かみが増したね。

このまま続けてラストナンバー "Happy End" へ。"パレードは終わりさ" で本編が終わって、アンコールでこれが来るかと思ってたから、予想外。文字通りハッピーエンドで締めくくられた、良いライブでした。

 

アンコールはメンバーがグッズのTシャツやスウェットに着替えて登場。"Happy End" 演っちゃったからもう予想つかんかったけど、 "Number" を。この曲も爽やかやんなぁ。最後の最後まで雰囲気の良い空間でした。

 

セットリスト

1. かずかぞえ
2. Fressy
3. Instant Girl
4. Tansy
5. Humming Life
6. 話をしよう
7. 夜中の電話
8. シュガータイム
9. Landscape
10. 夢で会えたら
11. パレードは終わりさ
12. Happy End

en1. Number

 

 

物販は、先行でクワルーのTシャツを。

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シンプルやけど可愛らしい。

思えば緑のシャツって持ってなかったような、と。かつ、安定のビッグシルエット。

SAKANAMONのラババンとかTシャツも興味あったけど我慢。osageはさすがにまだグッズ買うほどではない。

まぁ、そのうち。

 

以上です!楽しかった!

菊池くんは「同じレーベルだから呼んだんじゃない」とは言ってたけど、「プチレーベルナイトみたいな夜」とも言ってた。ほんまにね、murffin discs、良いレーベルやと思う。他にもsumikaやマカロニえんぴつとかいるし。

で、とは言え知らんバンドってまだまだおるなぁと。osage聴いたことなかったし、murffin全体を見たら詳しくないバンドいっぱいおるし。

この日来てた他のお客さんも、SAKANAMONを知らなかったクワルーファンも、マジでSAKANAMONのためだけに来たクワルーを知らない人もいると思う。そんな人たちがお互いに興味を持ってくれたら嬉しいなと思う。

…俺はどの視点から言ってるんやろう()

皆さんも聴いてみてくださいね。the  quiet roomもSAKANAMONも。僕もosageちゃんと聴いてみます。

 

レーベルナイトと言えばこれ行きてぇなー。

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なぜ東名…せめて阪…

 

では(=゚ω゚)ノ

 

the quiet room "White" Encore Tour

1/25 広島Cave-Be