たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

the quiet roomのワンマンに花束を

昨日11月22日に有給を取り、本日23日の勤労感謝の日と合わせて20〜23を4連休にして関西に帰りました。

その初日20日、当日券でthe quiet roomのワンマンに行ってきました!

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8月に出た初のフルアルバム「花束のかわりに」のリリースツアー。対バンとワンマンを織り交ぜたツアーで、10月には広島にも来ていた(喉やってた時期だったので見送った)。

そんなツアーの大阪ワンマン公演。会場は心斎橋ANIMA。クワルーを観るのは4回目かな。サーキットで2回観たのと、コロナ禍直前の2020年1月にツアーに行っている。

ワンマンは初です。そして10月にミナホを逃してたのでANIMAに来るのも初です。

 

初めて入ったANIMA、綺麗な箱だった。他のライブハウス同様足元にマークのついたキャパ制限仕様、かなりの人の入り。ソールドアウトはしなかったが、当日券、ギリギリだったかも知れないな。

 

定刻5分ほど押して開演、メンバーが順に登場し、アルバムの一曲目 "Leo (a new day)" で幕を下ろす。アルバムと同じような流れでいくのかな?と思ったところに "Fressy" でお得意の多幸感溢れる華やかなムードを作り出す。

少し季節外れになってしまった "(168) 日のサマー" や今年の頭に出た「You e.p.」収録曲 "平成ナイトコウル" は、これまたクワルーお得意の4つ打ちソング。サポートドラムの女性、誰だろう。菊池くんが終盤でさっと紹介してたけど聞き取れなかった。めっちゃ綺麗な方だけど裏打ちプレイがパワフルで、コーラスに華も添えてる感じがあって良かった。加入しないかな。

"(168) 日のサマー" はイントロ無しで始まるAメロの裏で淡々とスラップするベースがイカしている。サビの『焦れったいな』はコロナが終わったら是非一緒に叫びたい。"平成ナイトコウル" はシンセが入り混じったキラキラ感、好きなんよな。

平成ナイトコウル

平成ナイトコウル

  • the quiet room
  • ロック
  • ¥204

最初のMCでは菊池くんが挨拶。後ろの方まで人の入ったANIMAのフロアを見て「こんなに来てもらえると思ってなかったです、こんな時期にライブに来るという選択をしてくれてありがとう」と今時な感謝を述べる。

「アルバムのツアーなんで、アルバムからいっぱい演ります」と始めたMC明け一発目は "やわらかな気配"。大サビで一瞬突然テンポが速くなるところがある曲だが、音源より早かったな。ドラムの女性がGt. ゆづるくんとBa. 前田くんの顔を交互に見ながらはしゃぐように叩いてた。三人を背にしながらそれに合わせて歌う菊池くんもすごい。

記事一本書くほど聴き込んだミニアルバム「色づく日々より愛を込めて」の曲も演ってくれたの良かった。"Landscape" や "シュガータイム" 等、この辺の曲は定番になってるのかな。

"シュガータイム" は2019年のハルバンでも観てて、その時にベースプレイが意味分からなすぎて当時もレポに書いてたんだけど、今回も観られた。2Aの、タッピングしてそのまま指をスライドさせるような弾き方…あれほんとどういう奏法なんだろう。

シュガータイム

シュガータイム

  • the quiet room
  • ロック

"シュガータイム" が皮切りだったのか、菊池くんの「ここからはゆったりリラックスして自由に楽しんでください」という前置きを挟んで、"カフネ" "グレイトエスケイプ" と「花束の代わりに」の中でもスローな曲を連続で投下。"カフネ" はサビの『今日もあなたのその優しさが報われますように』のメロディがめっちゃ好き。"グレイトエスケイプ" は最初聴いた時に「クワルーもこういうの持ってきたか」と思ったチルソングで、菊池くんもこの日初めてハンドマイクを。

ハンドマイクのまま続いて移ったのはアルバムの中で最も攻撃的な "Cut"。「ゆったりリラックスして…」と前置いたパートでこれを持ってくる情緒不安定さよ。その後のMCで自分でも言ってたけど笑

「ちゃんと楽しんでる?」「表情堅くない?」と心配するような声かけをして、ラストスパートは "Number" "Instant Girl" と過去定番曲を投下。フロアいっぱいに挙がった手を見て、菊池くんも「楽しそうじゃん!最初からやれよー!」とご満悦。"Instant Girl" の2Bのアレンジ初めて観たな。一旦勢いを落としてからの再爆発感。新しかった。

続いて「あなたの新しい一歩目を肯定する曲です」と "You" に繋げ、最後はアルバムのラストナンバーにして今作の象徴である "キャロラインの花束を" で終幕。

 

アンコールは前田くんが最初に登場。長くバンドをやってきて、初めてのことらしい。普段はゆづるくんが最初だが、楽屋に戻ってしまったため先に出てきたと笑

アンコール前に物販紹介。ゆづるくんはグッズを持ってくるために楽屋に戻っていた模様。今回のグッズにある「"ORE NO INU"巾着袋」はゆづるくんが自分の飼い犬をモチーフにデザインしたそうで。ゆづるくん「今日の物販これしか持ってきてません」言うて菊池くんにつっこまれてた笑

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ちなみに買いませんでした。笑

続いて菊池くんが推したのはリリックポストカードセット。アルバムの収録曲11曲の歌詞から抜き出したフレーズが写真に添えられているデザイン。裏面には歌詞全文が載っている。まぁ言わば歌詞カードそのもの。「配信で聴けることが多くなってきた時代に、歌詞を読みながら聴く時間を大事にしてもらえたら。もちろんCDも買ってもらえると嬉しいんだけど」と菊池くん。さすがCDツイートでバズった男。

し、思ったんだけど、逆に言うとサブスクが主流になっていくこれからの時代、歌詞そのものがグッズになるよな。歌詞カードをつけたCDパッケージがリリースされない作品とかについて、歌詞を読むことができるフィジカル媒体としてこういうアイテムが需要を集めていく事になるのかも。面白いなぁ。

面白かったのでポストカードは終演後買いました。

 

さて、アンコールは「アルバムでまだ演ってない曲があるよね?」と "ノンフィクションの日々に捧ぐ" を。カントリーなギターと裏打ちが軽快な曲。歌詞の言葉遣いにも菊池節が溢れている。アルバムではイントロダクション的な位置付けの "Leo (a new day)" に続く実質的なオープニング曲を、アンコールで持ってきた。

ノンフィクションの日々に捧ぐ

ノンフィクションの日々に捧ぐ

  • the quiet room
  • ロック
  • ¥255

ワンマンと対バンを織り交ぜた今回のツアー、対バン公演でもワンマンぐらいの尺で演っているが、この曲は演らない事もあったとのこと。やっぱりアルバムを堪能するならワンマンだな。

そして、最後は "パレードは終わりさ"。2019年にめちゃくちゃ聴いたこの曲。本当暖かい空間に包まれる曲。何度聴いても鳥肌が立つ。サビでのシンガロングも、また一緒に声を出したいな。

終演後、物販でラバーバンドと先述のポストカードを購入。

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最近気づいたけど俺クリア系統のラババン好きかも。笑 アーティスト各位、クリア仕様のラババン作ってくれたらいっぱい貢ぎます。

 

以上!

 

初めてのワンマンやったけど、行けて良かった!クワルーの音楽は本当に日常に寄り添ってくる。"Instant Girl" の4つ打ちイメージが強いが、非常に振り幅の大きいバンドだと思う。ツイッターを見ていても菊池くんのバンド界隈での人望も厚いように思うし、もっと売れてほしいな。皆さんも聴いてください。

コロナ禍で初めて発表された "Leo (a new day)" で歌われる『さあ 取り戻すのよ 日常と愛の歌を 或いはロックンロールミュージックを』というthe quiet roomの想いが届いているかのように、ロックに塗れる日常が戻ってきつつある、そんなふうに思った4連休初日でした。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

the quiet room 1st Full album「花束の代わりに」ツアー「日常と愛のうた」

11/20 心斎橋ANIMA

セットリスト

01. Leo (a new day)
02. Fressy
03. (168) 日のサマー
04. 平成ナイトコウル
05. やわらかな気配
06. フローライト
07. Landscape
08. シュガータイム
09. カフネ
10. グレイトエスケイプ
11. Cut
12. Number
13. Instant Girl
14. You
15. キャロラインの花束を

en1. ノンフィクションの日々に捧ぐ
en2. パレードは終わりさ