たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

the quiet room 「色づく日々から愛を込めて」

ミニでもフルでも、全体を通して聴いてマジで全曲良いアルバムって、そこまで頻繁には出会わない。オープニングのインストとか、中盤に入ってる語りの曲とか、正直要るんかって思うことあるし。あれね、石左が言う「川谷絵音がなんか喋ってるだけの曲」ね。他にも、シングル曲はともかくカップリング曲まで収録されてると曲数稼ぎなんかなって思ってしまうし。あと普通に微妙な曲とか印象に残らん曲とかラストの無駄に壮大すぎて好きになれんバラード曲とか。

 

そんな中で久々に出会った、全曲良いアルバム。the quiet roomの新しいミニアルバム「色づく日々から愛を込めて」。まぁ曲数少ないからそりゃハズレもないやろとかいう話は置いといて。名盤です。良すぎて全曲レビューを書いてしまいました。過去曲も引っ張ってきながら紹介していくので是非読んでくださいハマってください。

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M-1 Prism

MVは無いけど実質リード曲。クワルーのライブは去年11月に神戸であったBUTAFESで観た一回だけなんやけど、その時にリハでワンコーラスだけやってくれた曲。その時から一発で気に入ってた。音源化を待ち望んでた。サビのメロディが素晴らしい。つかそもそもサビが長い。曲の半分ぐらいサビなんちゃうかな。でも長ったらしいとは思わない。1回で十分な構成を2回繰り返してくるけど、もっかい同じメロディを聴けるっていうむしろ嬉しさがある。絶対この曲でMV作ると思ってた、ってかまだ期待してるんで作ってください。

 

M-2 グラフィティ

イントロ無しの弾き語りから入ってゆったり流れて行くのかと思ったら軽快な四つ打ち。リードギターの音好きやなぁ。ミニアルバムの2曲目って感じする。2番のBメロで『難しいこと言わなくても解ってるから少し黙れ!』と言い捨てて、サビなしで間奏とCメロに行く展開もめっちゃクワルーっぽい。菊池くんっぽい。

 

M-3 シュガータイム

こっちで来たな、ゆったり系。初夏に屋内で聴きたい。雨降っててもええわ。アコースティックバージョンとかあったら間違いなく睡眠薬になる。個人的にはサビよりもBメロのメロディの方が好きやな。『このまま世界の隅で二人きりだわ』のとこね。今作の中で一番癒しになる曲やと思います。

 

M-4 Landscape

"グラフィティ" よりは遅めの四つ打ち。でもこっちはサビも四つ打ち貫いてて、ライブで聴いたら全然踊れそう。今回のミニアルバム、四つ打ち曲が多いから、曲展開やギターリフが多様やのに演奏が分かりやすくて好きなんかも。後ろの方でちゃっかりスラップしまくってるベースもかっこいい。終わり方も潔い。

 

M-5 ハイライト

イントロが化け物。リードギター、このエフェクトかけてこのリフ鳴らそうって何考えてて思いついたんやろう。『選ばれるのは一握り 馬鹿みたいじゃない?』て歌詞を菊池くんが唄うのがいいよね。バンドの熱量を感じる。何やろ、さっきの "グラフィティ" と言い、感嘆符・疑問符の使い方が上手いんかな。めっちゃ無駄なく感情乗せてきよる。Cメロのオッオーオ、オーオ、オーオ、オーていうシンガロングもいい。 "Vertigo" に次ぐライブ定番曲になるんじゃないか。してくれ。

 

M-6 海辺の街へ

"Landscape" と同じぐらいのテンポ、イントロもサビも同じ四つ打ち。でも曲調が全然違って、こっちは爽やかの暴力。殺されそうになりました。曲名に負けてなさすぎる、マジで聴いてて海辺の街が浮かぶ。 "Number" が好きな人にはたまらんと思う。とりあえずそっちのMV貼っときますね。

彼女と海の近くを歩きながら脳内再生したい。彼女おらんけど。

 

M-7 夢で会えたら

優しい。暖かい。クワルーを知ったきっかけは弟に紹介された "Fressy" のMVなんやけど、その時に思ったのが「sumikaっぽさあるな」やった。とりあえずまたそっちのMV貼ります。

"夢で会えたら" はこのミニアルバムの中で一番sumika感がある曲調かなと。一切鍵盤鳴ってないのにピアノアレンジ聴こえてくる。菊池くん他のバンドを引き合いに出されるの好きじゃなさそうやけど。まぁ要は "Fressy" 好きには刺さる曲やと思います。ただこのポップさのくせに歌詞がクッソ切ないんよなぁ…別れてんのかよ…でもそこがまたええわぁ…

 

M-8 東京

ラストにして、今のところ唯一MVがある曲。イントロ無しのサビ始まり、Bメロで突然の6/8拍子、Cメロではシンガロングが起きそうなオーオーオーオー、最終的にアウトロも無し。曲の展開に良い意味で全然ついていけへん。何ならアウトロ無しで曲どころかアルバム終わるからな。余韻がすごいよ。前作「Little City Films」の "Twilight" もこの "東京" もそうなんやけど、ラストナンバーの大サビの後で新しいパート、言うなればDメロを入れてくるのはどういう神経してるんや。最後まで楽しめすぎる。最高やわ。

 

 

終わりました。以上です。まぁここで書いても伝わらないんですけどね。ただ感想述べてるだけやもん。過去曲のMVぐらいは観てもらえたでしょうか。興味持ってもらえたかな…是非CDも手に取ってほしいです。さっきからボーカルを「菊池くん」呼ばわりするの気が引けてたんやけど、同い年なんよ。年下のバンドがどんどん出てきてるけど、同い年ってあんまりおらんのよね。そこも込みで応援してる。

嫌いな人はおらんタイプのバンドやと思うねんけどなぁ…それこそsumikaが好きな人とかどうでしょうか。特に最近のsumikaの曲にホーンアレンジとかストリングスとかが多くなってきて、毎回YouTubeのコメント欄に「そろそろふっかつのじゅもんみたいな曲も欲しいなぁ…」て書いてる奴とか。あなたが望んでる音楽じゃないですかね。

石左は「the quiet room が売れなかったら、このジャンルはもうダメだ。」とまで書いてたけどマジでその通りやと思う。売れてほしい。つか俺どんだけ地下室TIMES引用すんねん。

 

最後に代表曲投下して終わります!

では(=゚ω゚)ノ