ミナホを楽しみにしてた時の記事でも名前を挙げてたけど、最近Dannie Mayってバンドを気に入ってて。オシャレで声もカッコいいんですよね。
で、そのバンドの最新曲 "ええじゃないか" もまた洒落ててカッコいいんだが、再生回数がなんかやたら伸びてる。
公開3ヶ月で30万。というか今はもう40万。他のMVは10万いけば多い方なので、この曲だけ本当に突如伸びている感じ。このバンドはメンバーの演奏シーンがあるMVがほとんど無く、アニメーションものやドラマ仕立てものが多い。その中でも今回の "ええじゃないか" は、動物基調の可愛らしいイラストでありながら内容がシニカルというギャップがウケたのかも知れない。
メンバーも驚いてる様子。
30万超えたと聞いてどこまでいくんだと皆思っていることでしょう。大丈夫です僕も思ってます。 pic.twitter.com/VBP9Fdq2lo
— マサ(Dannie May) (@masa_dannie) 2021年11月9日
さて、そこで思ったんですが。
最近、アーティストの歌唱シーン・演奏シーンがある実写MVよりも、アニメーションMVの方が伸びやすい傾向があるように思う。特に、まだ知名度が高くないアーティストが「バズる」きっかけって結構アニメーションMVだったりする。
少し前まではアーティスト本人が出ていないアニメーションMVってどうしても実写MVに比べて伸びない傾向にあったけど、今後それはテレビ出演が珍しくないレベルに売れているアーティストに限られていくのではなかろうかと考える。
やっぱりYOASOBI、ずとまよ、ヨルシカ、Eve、その他ボカロや歌い手界隈、果てはVtuber等の台頭が大きいと思う。最初から顔を出す必要なく誰でもコンテンツを発信できる、何ならそれでバズって名前を知らしめられる時代になった。そしてそれに伴って、既に顔出しして活動しているアーティストもアニメーションMVをヒットさせる例が増えてきた。
後もう一つは、サブスクが主流になったのも大きいだろうな。YouTubeMusicとか冷静に考えたらヤバいですよね。ようつべさん動画コンテンツとしての自我失ってる。音楽を聴くだけならストリーミングで済むこの時代に、ミュージックビデオを観てもらう為には相当のフックが無いとダメなのかなって。
改めて考えると歌唱シーン・演奏シーンってファンしか喜ばないと思うんですよね。よっぽどメンバーのルックスがよくない限り。知らん人が観たら知らん人が楽器弾いて歌ってるだけの映像って正直刺さるものがないと言い切ってしまえる。
だから、アニメーションみたいなストーリー性があって見応えがあるものだったり、実写にしてもドラマ仕立てになったり、その為にルックスの良い俳優やモデルを起用したり。キュウソ、ヤバT、岡崎体育のようにネタとしてちゃんと面白くないといけなかったり。何かしらのアプローチで映像作品として成立していないといけない。
だから、これから制作にあたってその辺のハードルが高くなっていったりするのかなーという懸念がある。作品である以上時代が進めば進むほどネタは尽きてくるから新しいことをやるのが難しくなっていくのは当然なんですけど。アーティストも監督も大変だ。
別にそれが良いとか悪いとかは思わないです。そういう時代になってきたね、ていうだけです。
今回は特にそれだけの話なので、後はパッと思いつくところのバズってるアニメーションMVを挙げて語って終わります。
不革命前夜 / NEE
知名度を跳ね上げるきっかけになったバズアニメーションMVの最たる例だと思う。こむぎこ2000という方の手がけたMVがバズりにバズった。こむぎこさんのファンの人も勿論食いついたし、アニメーションのストーリーも壮大なスケール感があって、完全に映像作品として成立している。
インスタで綾野剛に紹介され、関ジャムで川谷絵音に紹介され、あれよあれよとメジャーデビューまで掴んでしまった。他の曲も順当に再生回数が伸びているので普通にバンド自体が人気になったと言えるが、バズったきっかけは間違いなくこの作品だった。
美しき我が人生を 〜The Naked King〜 / BIGMAMA
先月ワンマンに行ったBIGMAMAも、ベテランになってきたのもあってすっかりMVの再生回数は伸びなくなってきたところだったが、この作品が謎のバズを見せている。
外国人のコメントが多く、どうやら海外の有名人が自身のインスタか何かで紹介したとか何とか。別に歌詞とリンクしているというわけでもないので、本当にイラストと物語の内容がウケた例なのかな。まぁ曲もウケてほしいが。
GOD SAVE THE MUSIC / Wienners
⚠️New video!⚠️🎥https://t.co/wnt3aJFA2A
— 🤠 (@speedoru) 2021年8月26日
i animated/directed the official music video for the new song "GOD SAVE THE MUSIC"
by Japanese punk band @Wienners_WNS ! one of my favorite bands of all time!
アニメーションと監督やりました! 💪🐸 pic.twitter.com/WYqbi6iJlM
アニメーションMVがバズっているバンドとしては最近だとこれもそう。フォロワー16万人超えの海外イラストレーターが手がけた今作。代表曲の "蒼天ディライト" を抜いて、年内には初の100万いくんじゃないかというレベルの勢い。こちらは映像にストーリー性は無く、純粋にポップなアニメーションがウケた例。さすがにイラストレーターさんの力が大きいとは思うが、それで間違いなくWiennersの名前は知られる。実際この後リリースした "FACTION" もデジモンのOPになって伸びてるし。
キミのいない世界 / クレナズム
ひとり残らず睨みつけて / クレナズム
先日初めてライブを観たクレナズムのMVも、再生回数の多さツートップはアニメーションである。"キミのいない世界" に関してはヨルシカの某曲に似てると言われて小火騒ぎになってたので、その関係で再生されてる説があるが、"ひとり残らず睨みつけて" に関してはリリースの時系列的にも知名度を引き上げたきっかけと言って過言ではないと思う。
染み / HOWL BE QUIET
ハウルなんかに至っては、自主レーベルを立ち上げてから発表したMVは全てアニメーションである。中でも最新曲の "染み" はアニメのOPになったのもあって良いペースで伸びている。同アニメはEDがハンブレッダーズの "ワールドイズマイン" だったが、再生回数は "染み" の方が多い。包み隠さず言えばハンブレの方が人気なのに。
ハウルは "ラブフェチ" が一時期TikTokでバズったのもあって、自分たちの楽曲が訴求できる層を把握して立ち回ってる感じがするな。まぁバンドのファンとしては実写MVもそろそろ欲しいが。
以上!
まとまりないけど語るだけ語って終わります。とりあえずみんな今回挙げたアーティストいっぱい聴いてね。
では(=゚ω゚)ノ