たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

初ReoNaライブ 〜初めまして、アンハッピー〜

ReoNaのワンマンに行ってきました!初めてライブ観られた!

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LiSAやAimerと同じSACRA MUSIC所属のアニソンシンガーReoNa。彼女の5周年ツアー、その広島公演に行ってきました。自分は2021年頃から聴いていて、ライブを観るのは初である。前回ReoNaが広島に来たのが2022年のツアーで、その時は確か出張で広島にいなかったから行けなかったんだよな。というかこういうアニソンシンガーのライブが初。色々楽しみだった。

会場は広島BLUELIVE。当日の午前中まで出張で九州にいたんですよね笑 新幹線で広島まで帰ってきてそのまま向かった。路面電車で間違えて遠回りするルートの線に乗ってしまい、最寄りの海岸通駅に着いたのが開演20分前。会場への到着はかなりギリギリでした。。。

入場前に物販でラバーバンドとCDを購入。


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ラバーバンド、パープルを買ったんだけどほとんどブラックだな() ブラックとの見分けが付きにくいレベルで紫色の面積が小さい笑

CDは持っていなかった1stアルバム「Unknown」を。ショッパーと、終演後にサイン会に参加できる抽選券がついてきた。

入場してフロアに入ると、中には椅子が並べられていた。今回のツアーは着席での鑑賞を推奨されているという実験的な公演。当日にリマインドされたアナウンスを読んで知った。危なかった。入場が遅かったので後方の空いている先を適当に選んで着席。開演を待った。

定刻になると、キーボード、ギター、ベース、ドラムとバンドメンバーが順に登場してスタンバイ。拍手が起こる。照明が落ちて暗い中をReoNaが登場し、1stシングル "SWEET HURT" からライブが始まった。さらには2ndシングル "forget-me-not" と、軌跡を辿るまさに周年ツアーと言うような選曲。

2曲歌い終えたところでReoNaが「ReoNa 5th Anniversary Concert Tour "ハロー、アンハッピー"。」とツアー名を宣言し、挨拶に移るんかと思ったらそのまま引き続き歌唱へ。先ほど買ったアルバムから "Untitled world"、そして "R.I.P." "ないない" と5年間を攫うような幅広いところから披露する。楽器隊のアレンジが凝っていて、曲と曲の間の繋ぎもカッコいい。「おぉ、この曲に繋がるのか」となる。

"ないない" はウッドベースが使われていて、一際ダークな雰囲気が映えていた。個人的にはReoNaの世界観に引き込まれたきっかけになった曲で、当時の年間ベストにも入れている。生で聴けて感無量。

ここできちんとした挨拶を挟み、「『月姫 -A piece of blue glass moon-』の世界へ」と前置いて当該作品のテーマE.P.から "生命線" "Believer" を。"ないない" でハマった自分としては「月姫 -A piece of blue glass moon- THEME SONG E.P.」が初めて新譜として買ったReoNaのCDであり、思い入れもある。

観客もここまで座って静かに観ていたが、ロックなナンバーである "Believer" の後には座りながらも拍手と共に歓声を上げた。

ここから "カナリア" "虹の彼方" そして新曲 "オムライス" と、優しく厳かなバラードが続く。楽器隊の演奏もミニマルに抑え、照明も暗めになり、とても落ち着いた空間。当日の朝早くから九州から移動してきていたので、ReoNaの優しい歌声に眠りに誘われそうだった…これも着席観覧ならでは…笑

ここでMCコーナー。バンドメンバー紹介から入って、割とがっつりトーク。最低限の挨拶だけしてずっと歌唱するイメージだったので意外だった。でもMC中も楽器隊の皆さんは小さく演奏を続けていて、その中でReoNaがメインに囁くように話す感じ。ラジオを聴いているとかカフェで話しているとかのような、落ち着いた雰囲気が流れていた。バンドメンバー紹介でマニピュレーターも紹介するの良いですね。

「広島は1年半ぶりなんだよね、」とReoNa。前回のツアー以来だな。冒頭に書いたように行きたかったけど出張で広島にいなかったんだよな。会場はクアトロで確か金曜だった。というわけでBLUE LIVEは初めてのReoNaだが、海が目の前にあり磯の香りがする感じは奄美大島出身の自分にとって懐かしさがあると想いを馳せる。

Gt. 二村さんとDr. 佐治さんがカレー好きで、カレースパイスを買ってきた話が面白かった。気をつけないといけない男の条件と言われる「3B」(美容師、バンドマン、ベーシスト)をもじって「3C」で「クリエイター、カメラマン、カレースパイス買う人」はめちゃくちゃ笑ってしまった笑 チームのカメラマンも担当する二村さん、全部当てはまる笑

MCの最後には「暑いね…!」と天候の話。この日は少し曇り空だったが、その話から「雨に降られたことがない人はいないと思う」「生きてりゃいいのよ」と締め、"ライフ・イズ・ビューティフォー" から演奏を再開。

この曲好きなんですよね。「絶望系アニソンシンガー」を謳う彼女が、アニソンタイアップ無しでキラキラした希望を歌うギャップにやられた。穏やかに前を向ける素敵な曲です。あとMVの犬が可愛い。とても可愛い。

からの "HUMAN" "ガジュマル 〜Heaven in the Rain〜" という流れには目頭が熱くなった。サビの『時に人を傷つけて 人を遠ざけて 一人になりたくて 独りは寂しくて 人前で笑って 人知れず泣いて』というフレーズが今の自分の心情に通ずるところがあり、心に刺さってしまった。ふと視界に入った近くの観客の女性がボロボロ泣いているのが見えて貰いそうになったのもある。

そしてここから、ReoNaからの申し入れでついにスタンディングパートが始まった。一斉に立ち上がる観客。立つということは誰もが予報したであろう激しい曲が続くラストスパートへの突入である。"Weaker" "VITA" と、演者・観客ともに一気にギアが上がった。一斉に拳を挙げ、イントロではオイオイコール。「コンサート」から「ライブ」に切り替わったような感覚。

からの、極め付けは代表曲 "ANIMA"。ReoNaを知ってからたまたまTHE FIRST TAKEのこの曲の驚異的な再生数を見て、こんなに人気な人だったんだと衝撃を受けたのを覚えている。『魂の色は 何色ですか』と力強く繰り返す様に興奮が止まらない。落ちサビの『何色ですか』でステージが虹色の照明に彩られた瞬間は鳥肌が立った。

そしてラストの曲。ReoNaのライブではアンコールをしていない事を説明し、「さよならじゃ寂しすぎるから」と前置いて新曲のカップリング曲 "じゃあな" を披露。締めの決め台詞として「じゃあな」があることは知っていたので、ここに来てそれを取り入れた楽曲を出してくるところに周年感を感じる。最後の最後まで華々しく迫力のあるパフォーマンスを見せてくれた。

じゃあな

じゃあな

  • ReoNa
  • アニメ
  • ¥255

全ての演奏が終わると、最後に再度バンドメンバーを紹介した。全員がステージの前に出てきたのだが、舞台袖からマニピュレーターの篠崎さんも出てきたのがよかった。改めて、チームの一員だということをしっかり示しているのが良い。

紹介されたバンドメンバーが先に退場し、最後に1人残ったReoNaの「じゃあな」に対し、観客も一斉に「じゃあな」で応えた。その後、下手、上手、真ん中と順に練り歩き、マイクを使わず地声で挨拶とお辞儀。拍手と歓声に包まれながらステージを後にしていった。

 

終演後、場内で抽選会の当選発表がアナウンスされた。流石に当たらず。自分の番号に一桁近い番号が当たってたが!当選された方、おめでとうございます。

ちなみにこの日の夜は流石にオムライス食べました。笑

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広島市の飲み屋街でオムライス食べられるお店めっちゃ探した笑 他に「ガジュマルの木」というお店があったみたいで、こんなのReoNa帰りに行くしかない店じゃん!と思ったが、移転や閉業しているのか、住所と地図を見ながら探しても見つからなかった…

そんなライブ帰り。まぁどうでもいいや。

 

以上!

初めてのアニソンシンガーのライブ、満喫できました。バンドともアイドルとも違う、でもどこかそれらの両方に通ずるところがあるようで、新鮮に楽しむ事ができた。LiSAとかAimerもどこかで観てみたいな。

何より初めてReoNaを観ることができてよかった。ネガティブな気持ちになることの多い自分に寄り添ってくれる優しいアーティストです。これからも聴いて、またライブに行きたいと思います。

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では(=゚ω゚)ノ

 

ReoNa 5th Anniversary Concert Tour "ハロー、アンハッピー"

2024.6.15. 広島BLUELIVE

セットリスト

01. SWEET HURT
02. forget-me-not
03. Untitled world
04. R.I.P.
05. ないない
06. 生命線
07. Believer
08. カナリア
09. オムライス
10. ライフ・イズ・ビューティフォー
11. HUMAN
12. ガジュマル 〜Heaven in the Rain〜
13. Weaker
14. VITA
15. ANIMA
16. じゃあな