たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

20時間残業ウィークの果ての夜にヤバTと本気ダンス

ヤバイTシャツ屋さんの47都道府県ツアー広島公演に行ってきました!!対バンは夜の本気ダンス!!

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10周年を記念したヤバT初の47都道府県ツアー、全公演ツーマン形式で広島が夜ダンという事で行くしかなかった。と言っても元々福フェスも考えたりしてたので、チケットを取ったのは1週間ほど前なのだが。そしてそれ以上に仕事がピークすぎて死んでたのだが、やはり仕事の疲労でライブを諦めるなど言語道断。← むしろこれを楽しみに仕事を乗り切りました。初めてだよ1週間で20時間残業したの。ちなみに1月トータルでは60時間をギリギリ超えずに耐えました。

会場は広島BLUE LIVE。入場するのはフォーリミのワンマン以来約1年ぶりだが、実は11月にオーラルとブルエンの対バンの日に物販だけ覗きに行ってたんですよね。なので訪問自体は2ヶ月ぶり。当日は土砂降りだったので、最寄りの海岸通駅から歩くのが結構キツかった…そして入場整理の意味でクロークを済ませてから入場する流れで指定されていた為それなりに時間がかかり、フロアに入れたのは開演数分前だった。ソールドアウト公演は余裕持って行かないとだなと今一度思ったな…

定刻を数分過ぎた頃、場内の照明がゆっくり落ちて歓声が上がる中、夜ダンのライブが始まった。

 

 

夜の本気ダンス

昨年のお盆に和歌山でバックドロップシンデレラの対バンとして観て以来か。我ながら本当にコンスタントに観てるな。

お決まりの "ロシアのビッグマフ" をバックに登場し、音出しの後ちょねさんが「こんばんは僕たち京都のバンド夜の本気ダンスですよろしくお願いします」とコールし、歓声が上がる。「クレイジーに踊ろうぜ」と "Crazy Dancer" で初っ端から全力を出してきた。

2曲目で "By My Side" が来たのはびっくりしたな。ライブで聴くの結構久々では?シンプルなフレーズを繰り返すサビに、ヤバT勢に負けじと合唱が起こる。

夜ダンはこの日が2024年初ライブだったようで、鈴鹿さんが早速観客を盛り上げる。

鈴「みんなは今日が今年初ライブか?」
客「\イェーーーイ/」
鈴「もう行った人もいるんか?」
客「\イェーーーイ/」
鈴「半々か?」
客「www」

MCモンスター健在である。ヤバTのもりもりもととは、ドラマー仲間としてソゴウ会のメンバーと言うところで共通している。キュウソのソゴウさんと四星球のモリスさん、あと研修生としてハンブレッダーズのキジマ。昨年、なんばHatchで対バンイベントがあったのも記憶に新しい。

その後も、34歳にもなってお年玉を4万円貰ったという生々しい話をぶち込みつつ、「音楽で返していきたいと思います」と締めてちょねさんへ渡した。

ちょねさん、ヤバTこやまさんの高校の先輩らしい。知ってたような初めて聞いたような。「先輩の圧力で呼んでもらったわけじゃないよ笑」「ちゃんとバンドとしてのかっこよさ?を認めてもらって呼ばれました」と緩い笑いを誘いつつ、次のパートへ。

鈴鹿さんが「アルバム曲やけど一緒に歌ってくれますか!」と煽り、 "Oh Love" "FUN FUN FUN" と本当にがっつりアルバム曲を。しかし "Oh Love" のイントロだったり、 "FUN FUN FUN" のサビだったり、しっかり一緒に歌い上げるフロア。ヤバT勢にもアルバム曲の楽しさが伝わっていると嬉しい。

アルバム曲でも盛り上がる顧客の皆さんにご満悦の鈴鹿さん。

鈴「今日のライブ、走馬灯に出るわー!出棺の時の曲 "あつまれ!パーティーピーポー" でええわって言うといて!」
米「それ参列者と関係ないファンの人来るんちゃう?ダイバーみたいに棺桶運ばれて笑」

何となくだけどこの棺桶ダイバーのくだり、今まで観たちょねさんのMCで一番爆笑が起こった気がします。笑

続いて、ちょねさんの曲振りとともに新曲 "ピラミッドダンス" !生で聴くのは初めて!

「ピッピラミッ ピッピッピラミッ」のところで両手を交互にあげるピラミッドダンス。ちょねさんに合わせてフロアも踊った。からの、ちょねさんがBメロになるとスタンドからマイク外してピンマイクで歌い出すのかっこえぇ。そしてサビは安定の4つ打ち。音源でもノれるけど、さらにライブ化けの強さを感じた。

"ピラミッドダンス" の後は、ラストスパートの前のラストMC。マイケルさんもニシカズさんも話し始める。

ヤバTとの対バンについて鈴鹿さんが「5年ぶりかな、横浜は!」って言って、フロアの全員が「横浜…?」てなったところにマイケルさんが「ヤバTとツーマンするのが5年前の横浜以来って事ですね、すみません抜けましたね、僕修正する係やらせてもらってますんで」はめちゃくちゃ笑ったw

これだな。懐かしいツアーだ。

そんなマイケルさんは、ヤバTありぼぼと一緒に高槻市の親善大使を務めている事も改めて紹介。

一方で、ちょねさんは母校、マイケルさんは高槻親善大使、鈴鹿さんはソゴウ会と来て、自分だけヤバTとの繋がりが無いと嘆くニシカズさん笑 「輪に入りたい、今、輪の線上に片足突っ込んでる状態」と独特のワードチョイスが流石である。なんばHatchでのソゴウ会イベントでスタッフさんに後ろからもりもりもとと間違えて声かけられた話は爆笑が起こったw

改めて、一人一人のキャラが強烈なバンドである。メンバー全員の個性が顧客の皆さんにも伝わったかと思う。

ラストスパートは、ちょねさんが「後輩のこやまくんに送ります」と前置いた "Magical Feeling" で華やかな雰囲気を作ったかと思えば、"GIVE & TAKE" のずっしりしたテンポで踊らせる。ライブで聴く度に書いてるけどほんま好きだなぁこの曲。これ以降も夜ダンカッコいい曲は毎度出てるけど中毒性は未だにこれが随一。

ラストは安定のキラーチューン "WHERE?"。サビの合唱に加えて、「Where is?」のコールアンドレスポンスで最後の最後まで一体感を作って終わった。

ソゴウ会や高槻親善大使の件はもちろん強固な繋がりであり、それもあってヤバTの顧客の皆さんは夜ダンも既に好きと言う人は少なくなかった思う。それでも、あの大勢の顧客に夜ダンの楽しさが改めて伝わってたらいいなーと思う。

 

セットリスト

01. Crazy Dancer
02. By My Side
03. Oh Love
04. FUN FUN FUN
05. ピラミッドダンス
06. Magical Feeling
07. GIVE & TAKE
08. WHERE?

 

 

ヤバイTシャツ屋さん

年末のレディクレで観て以来、そんなにご無沙汰ではないヤバT。初っ端から "Universal Serial Bus" "ダックスフントにシンパシー" という、微レアな気もするアルバム収録のツービート曲の連発でダイバーが続出する。

さらには掛け声満載の "KOKYAKU満足度1位" で一気に空気を変える。ベストアルバムに収録の "BEST" も、観客が皆歌えるのが流石である。

とはいえここまではやはりツアーならではの選曲が目立った末に、「お待たせしました!」こやまさんが吠え、満を持してこのタイミングで "ハッピーウェディング前ソング" を投下した。サビでド安定のサークルモッシュが続出。『キッス!』『入籍!』のコールは何回やっても楽しすぎる。

最初のMCではもりもりもとへの謎のバンダナいじり。「汗を堰き止めてるからバンダナじゃなくてバンダムだな〜」と謎の発言の末に、スターウォーズのキャラクターに準えたいじりも。スターウォーズ知らないので分からないが()

ぼぼ「スターウォーズ観てない人いたらネタバレになってごめんなさい…!」
こや「チケットに書いとくべきでした、『スターウォーズの一部ネタバレを含みます』て。ごめんなさい!」
もり「スターウォーズ今観てない人もう観ぃひんから!そんなチケットないから!」

序盤からぶっ飛ばしている。確かに、俺もう今からスターウォーズ観ることないな笑

からの、こやまさんが夜ダンちょねさんに応えて母校トークを。先輩後輩と言っても代は被ってこそいないらしいのだが、部活もフォークソング部所属で同じだったとのこと。フォークソング部でこっそりエレキギター弾いてたの面白い笑

そんな母校の話から着地し、「高校の文化祭を思い出しながら」と前置いて披露したのは "反吐出る"。タイトルコールに「おおおおお!!!」と声上げてしまった。流石にレア曲。サブスクにもない。俺はCD持ってる。マウント取れる。

本当に新旧もシングルアルバムも関係なく楽しませてくれる。超初期曲で沸かせたかと思えば、"ZORORI ROCK!!!" "ちらばれ!サマーピーポー" と新しめの曲もガンガン演る。"ZORORI ROCK!!!" 地味に結構好きなんだよな…ほんま全年齢向けバンドだなと…

ZORORI ROCK!!!

ZORORI ROCK!!!

続いてのMCではこやまさんもソゴウ会について触れる。

こや「きっしょい集まりです」
もり「おおおおおおおい!!!」

でくっそ笑ったw ただ、その後のこやまさんの「4人で旅行行ってるってことはその日4バンドともライブないってことやん?ライブしたほうが良くない?」は強ち間違いじゃない笑 ソゴウ会イベントがこやまさんの発案だったというのは知らなかった。

ここからはツアーならでは、かつツーマンならではのパートが続く。まずはBuyer Client名義の楽曲 "dabscription"。

こやまさんもありぼぼさんもピンマイクでチルく歌う。2サビ終わりで少し間を空けてギターとベースをスタンバイし、一気に激しくなると共にダイバーも再び続出した。

からの、"喜志駅周辺なんもない"。恒例のコールアンドレスポンスでは \夜ダンめちゃくちゃカッコいい/ \夜ダンめちゃくちゃセンスいい/ \夜ダンめちゃくちゃ面白い/ で媚びまくるいつものネタ。こやまさん「ガチの先輩やからガチのやつ」で笑ったw

それだけに留まらず、大サビ前で「意味分からんタイミングで意味わからんWOD」と前方エリアの観客を真っ二つにし、大サビに入る瞬間にモッシュを起こす。人の波でサンプラの開店と閉店を表した。

さらには大サビの後半で夜ダンの "Crazy Dancer" をカバー!本家に負けず劣らずの合唱を巻き起こした。こやまさん曰く「喜志駅周辺のCrazy Dancer」。"喜志駅周辺なんもない" が、どんどんライブアレンジの楽しみなアンセムになってきていて強い。

"Crazy Dancer" のカバーに続き、「せっかく夜ダンとの対バンやから俺らも本気ダンスしていいですかー!」と、「ダンス」と名の付く曲を連発する。"NO MONEY DANCE"、"DANCE ON TANSU"、さらには同じく京都のバンドROTTENGRAFFTYのカバー "D.A.N.C.E." まで。

D.A.N.C.E.

D.A.N.C.E.

こうしてみるとヤバTもダンス曲多いな。そして京都愛がすごい!

と、思ったらさらにはがっつり京都ソング "どすえ 〜おこしやす京都〜" まで!マジで京都愛がすごい!広島公演やぞ!

対バン相手へのリスペクトも地元愛も凄まじいライブ。そして何より、ここまで暴れられるライブができることを喜ぶ様子が伝わってくる。「前のツアーで来た時はまだ椅子とかあったやんな!?」と観客に問い掛けつつ、改めてコロナ対策の制限がなくなったことを全員で噛み締めていた。

そんな流れで迎えるラストスパート、"Blooming of the Tank-top" "Tank-top Festival 2019" "ヤバみ" "かわE" とキラーチューンをこれでもかとぶち込みまくった。"ヤバみ" "かわE" の落ちサビでは、ステージが見えなくなるほどのリフトが発生。「リフトすごっ笑 気ぃつけぇよー!!」と、煽るだけでなくきっちり安全も促すこやまさんに応え、大サビではしっかり配慮しながらも最後に出し尽くすかのように大暴れする顧客、そして『やんけ』の大合唱。最後の最後まで楽しすぎて笑顔が止まらないライブだった。

 

本編が終わってメンバーが退場し、一旦暗転するや否や始まる「ヤバイT!」「シャツ屋さん!」のコール。程なくしてヤバTの3人が再登場した。

大暴れの末に本編終了して一旦クールダウンしたフロアは、顧客の熱気で結露が出ていた笑 ステージ上からも雫が垂れるほど。この後、写真撮影の為に夜ダンメンバーをステージに呼び込むのだが、「君らの出汁やからな」「これを夜ダンに浴びせるわけにはいかない」は笑った笑

ヤバTに呼ばれ、再び登場する夜ダンの4人。雫を浴びに行く鈴鹿さん。笑 あと、ニシカズさんの話を回収してもりもりもとと2人並んで後ろ向いた時は爆笑が起こった笑 確かに、髪型似てるから後ろ姿だと一緒だ。背丈が全然違うが笑

写真撮影を終えて夜ダンメンバーが再び退場した後、アンコールに入る前にヤバTメンバーから注意が。ペットボトルを投げるなと。確かにライブ中に3,4回、ペットボトルが宙を待っているのが目に入り、投げた奴帰り道に単独事故に遭って仕事行けなくなればいいのになーと思っていたので、演者側からしっかり注意してくれるのは有り難い。

それも、ただ注意するのではなく、ありぼぼさんは「転がってんの見つけたらリレーみたいに前へ前へ送ってあげてください」と正しい処置を教えたり、こやまさんは「前の人に当たったら危ないからね!後頭部カーンて!まぁそれ言うたらダイブどうなんて話なんやけど笑」と冗談を交えたり。堅苦しくならないように笑いも取りつつきちんと注意を促すヤバT、流石です。

必要なことを伝えた上で、アンコールへ。「撮影OK、30秒だけSNSにアップもOK」とアナウンスがなされた1曲目は "無線LANばり便利"!撮影もしたいし手を挙げて飛び跳ねもしたいしで忙しかった。

撮影タイムが終わり、ラストは "Tank-top in your heart" と "あつまれ!パーティーピーポー"。最後の最後までダイバー続出の大盛り上がりで終わった。パリピ終わりで締め括れて、鈴鹿さんのみならず顧客にとっても走馬灯にぴったりなライブだったでしょう。笑

お決まりのキラーチューンもしっかり押さえつつ、ツアーならではのレア曲も満載で最高でした!

 

セットリスト

01. Universal Serial Bus
02. ダックスフントにシンパシー
03. KOKYAKU満足度1位
04. BEST
05. ハッピーウェディング前ソング
06. 反吐出る
07. ZORORI ROCK!!!
08. ちらばれ!サマーピーポー
09. dabscription
10. 喜志駅周辺なんもない
11. NO MONEY DANCE
12. DANCE ON TANSU
13. D.A.N.C.E.
14. どすえ 〜おこしやす京都〜
15. Blooming of the Tank-top
16. Tank-top Festival 2019
17. ヤバみ
18. かわE

en1. 無線LANばり便利
en2. Tank-top in your heart
en3. あつまれ!パーティーピーポー

 

以上!!

夜ダンもヤバTも安定の楽しさ。47都道府県ある中で広島で観られてよかった。年明けからアイドルの特典会行ったりしてるけど、やっぱバンドのライブも絶対外せねぇなと改めて感じた。

夜ダンはちょうど先日出たアルバム「dip」がめちゃくちゃいいし、ヤバTは47都道府県ツアー完走後にもパルケエスパーニャリベンジが待っている。それぞれ15周年、10周年を迎えてこれからも面白いことをやってくれると思うし、ずっと応援していきたいですね。

2024年のバンドライブ、ヤバTと夜ダンの楽しすぎるツーマンで賑やかにスタートを飾れてよかったです!!あとヤバTは1/31のZepp Osaka Bayside公演完売しますように!!!頑張れ!!!

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では(=゚ω゚)ノ

 

ヤバイTシャツ屋さん BEST of the Tank-top 47都道府県TOUR 2023-2024

2024.1.20. 広島BLUE LIVE

ヤバイTシャツ屋さん
夜の本気ダンス