パノラマパナマタウン主催、パナフェス2020。Vo.岩渕くんのポリープ手術のため一時活動休止しており、そこからの復帰公演として日比谷野外音楽堂で開催されるはずだった。出演予定だったバンドはフレデリック、PELICAN FUNCLUB、マカロニえんぴつ、夜の本気ダンスと熱すぎるメンツ。むしろこれで日比谷売り切れてないってどんだけパノパナの知名度ないんだ
しかし件のコロナウイルスにより中止。東京というのもあって別に行けると思ってなかったので正直どうでもいいんやけど、むしろ東京でよかったなと。こんなん関西でやられてたら絶対チケット取ってしまってた。そして中止に打ち拉がれてた。メンタルヘルス的には助かった。
で、中止になった事を受けて、岩渕くんが当日夜に「妄想パナフェス」と題してYouTubeライブで配信を実施した。バンドとしてではなく岩渕くん一人の企画。当日、開催されてたらそれぞれのバンドについて観てみたかったなと思う妄想セットリストを紹介するというもの。岩渕くんの各バンドやチョイスした各曲への思い入れとかも聞けて面白かった。
し、何より実際その選曲がなかなか興味深かったので、改めて振り返ってみたいと思う。今回はそういう記事。岩渕くんが当日のタイムテーブル順に発表してくれたので、それに沿って載せていきます。
配信自体もアーカイブ残ってるので良ければご覧ください。
マカロニえんぴつ
【パナフェス2020 バーチャル】
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岩渕セレクトの
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まずマカロニえんぴつをトップバッターに持ってくるつもりやったんやなって笑
パナフェス全体の一曲目として "ミスター・ブルースカイ" は面白いな。この曲少し前までラストナンバー固定やったけど、最近のセトリを見ると変わりつつあるから、ひょっとすると予想は当たってたかも知れない。
アルバム曲チョイスを見ると "眺めがいいね" "ハートロッカー" は実際定番曲やから現実的やなと。あと岩渕くんが "恋のマジカルミステリー" を大好きだと言っていたのも好印象。Gt. 田辺の作曲だという情報もちゃんと知ってたし。
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で、新曲の "恋人ごっこ" やキラーチューンになった "ヤングアダルト" をしっかり持ってくる辺りもリアル。
この後3バンド紹介するけど、多分一番現実に有り得そうなセトリだったと思う。"働く女" 以外は。"働く女" 締めは流石にない笑
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PELICAN FANCLUB
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Next Artist!
PELICAN FANCLUB
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"ベートーヴェンのホワイトノイズ" から始まるペリカン、最高ですね。「これ一曲目で野音で鳴ったら気持ちいいだろうな」と言ってたけどまさにその通り。晴天の下で鳴る "ベートーヴェンのホワイトノイズ" の開ける感じはすごかったやろうな。
"Dali" "記憶について" 新曲 "Amulet song" と、代表曲・MV曲もしっかり押さえてある。実際ならこれに加えて、最大のヒット曲 "三原色" は入れていたんじゃないかなーと思う。Vo. エンドウも「余韻に浸ってもらえると嬉しいので、MVになっている曲は必ず入れるようにします」と言っていたので。
となると "Luna Lunatic" "朝の次へ" は、その意味で言うと予想は当たらなかっただろうけど、岩渕くんのセンスを感じた。こんなアルバム曲をチョイスしてくるとは。本当にバンドとして好いてて聴き込んでないとこんな選曲できない。上っ面の付き合いで聴いてない。
なんて言ってるけど実はこの2曲そんな知らないです。ペリカンのCD買い始めたのメジャーデビュー後なので、インディーズ時代のアルバム曲は詳しくない。これから聴いてみよう。つか買おう。今回の出演バンドの中でまだライブ観たことないのペリカンだけや。
【パナフェス2020 バーチャル】
— パノラマパナマタウン (@pano_pana) 2020年4月5日
Next Artist is 夜の本気ダンス
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実現したら面白そうやなと一番思ったのは夜ダン。"Dance in the rain" に最新アルバムから "Eternal Sunshine" と敢えてのミドルテンポ曲を続けるという。これを「大好き」という岩渕くんはきっとマジでただの夜ダンファン。ただの4つ打ちバンドとせず、真髄捉えて聴き込んでる。UKロックや岡村靖幸といったルーツにもしっかり触れ、夜ダンの音楽を歌詞・曲調・譜割りなど多角的に考察しててめちゃくちゃ刺さった。
…でもまぁ、現実は多分 "Crazy Dancer" "WHERE?" "TAKE MY HAND" 辺りを外してくることはなかったと思う笑 "Bitch!" や "fuckin' so tired" も最近は本気ダンスタイムに入れてくる形が多いしなぁ。
今回の出演バンドの中で、一番現実的なセトリが予想つきそうだったのは夜ダンやと思う。だからこそ、妄想セットリストを組むの楽しかったやろうなぁと。"Bitch!" から始まって "Magical Feelin' " で締める夜の本気ダンス、観てみたさ半端ない。
あと、岩渕くんが言及してた、夜ダンと初めて対バンしたという名古屋のイベント。パノパナ、夜ダン、バニラズ、ヤバTってえっぐい4マンやな…
【パナフェス2020 バーチャル】
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Next Artist is フレデリック
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"逃避行" 始まりは可能性あったな、とか、最新曲の "イマジネーション" もきっと入れてきただろう、とか、現実的なところを見てもいいんやけど、フレデリックについては非現実的なところに注目したい。流石にそれは演らねぇだろ、願望に飲まれすぎだろって曲が2曲。
まず一つめ、"もう帰る汽船" はやばい。実際Twitterはこの選曲に沸き立っていた。何がおもろいってこんなクセ強いところチョイスしといて岩渕くんが一切触れなかったところ。逆に聞きてぇ、なんで選んだ。レーベルの先輩でもあるし、ほんまに敬意を持ってフレデリックのアルバムを聴いてるんやろうなと思った。
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もう一曲は "FUTURE ICE CREAM"。これは強い。ラストナンバーに選んでいることでより現実味がなくなってるんやけど、個人的にもこの曲は好きなので衝撃的だった。
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この曲が一曲目を飾るミニアルバム「OTOTUNE」って、正直それまでメジャーでリリースした「oddloop」「OWARASE NIGHT」に比べると異常にパッとしない。というのも前ドラムのカズさんが脱退し、「オドループでガツンと売れて、もう今後これ以上はないんだろうな」と思われてた中で出した作品だから(その後 "オンリーワンダー" で一気に息を吹き返すわけだが)。そんな状況で出したアルバムの一曲目である "FUTURE ICE CREAM" について、「フレデリックの中でも人間味がある」「この人たちも人間なんだなと思う」と考察する岩渕くんの目は的確すぎる。
まぁなんだかんだ言うて実際のセトリに入ってはこなかっただろうけど笑 ただとりあえず、夢のある選曲だなと思ったという話です。マジでなんで "もう帰る汽船" 選んだんやろ…
なお、フレデリックについてはVo. 健司さんがその後Twitterで演奏予定だった本当のセトリを公開していた。
妄想パナフェスありがとうございました！
— 三原 健司(フレデリック) (@kenditter) 2020年4月5日
やる予定やったセットリスト
1.イマジネーション
2.シンセンス
3.KITAKU BEATS
4.みつめるみつあみ
5.夜にロックを聴いてしまったら
6.スキライズム
7.オドループ
叶わなかった初野音、大事な後輩のイベント。いつか実現させてあげたい
"みつめるみつあみ" 演る予定やったんかい！！！ "もう帰る汽船"、ニアピンだったな…
そして "イマジネーション" "シンセンス" "スキライズム" が当たってた。フレデリックって軸になる定番曲をどっしり携えてるようで曲の振り幅エグいし、セットリストもガチガチに固定してこないイメージやから、その中から7曲選んで3曲当てるのはすごい。ただ最後はやはり流石に "オドループ" 締めだったか。
答え合わせを踏まえて振り返って、改めて4組の中で一番ワクワクする妄想だったなと思った。
で、最後は主催者パノラマパナマタウン。本人が公開するので当然妄想ではなく本当に予定していたセットリスト。こちら。
1. SHINKAICHI
2. Top of the Head
3. 世界最後になる歌は
4. Dive to Mars
5. ラプチャー
6. フカンショウ
7. MOMO
8. めちゃめちゃ生きてる
岩渕くんが「歴史を振り返る様なセットリスト」と言ってたけど、本当にその通り。全てMV曲。しかし絶妙な新旧織り交ぜ具合。ポリープからの復帰公演に相応しいライブになったのではないでしょうかね。"SHINKAICHI" 始まりもエモすぎるでしょ。これはもう王道過ぎて特に言うことないです。
以上です！
今回の配信を見て、ほんまにアーティストって他の人の曲しっかり聴いてるんやなぁと感心した。岩渕くんのアルバム曲チョイスを見てると思う。何でも取り入れるわけじゃないやろうけど、音楽性もルーツも違う他バンドの曲も研究してインプットしていく姿勢が見られて、岩渕想太という人間の印象がすごく良くなりました。
俺も同業他社の調査しっかり頑張ろ()
んで、純粋にこういう企画って面白いなと思った。ライブが一切できなくなった今、色んなアーティストが配信ライブを実施してるけど、敢えてライブではなくこういう楽しみ方もアリやわ。
これ何がいいってリスナーも全く同じ事が出来るんですよね。同じ様なことしてるアーティストやイベンターは他にもいる。観るはずだったライブの妄想セットリスト、回るはずだったサーキットの妄想タイムテーブル。妄想だから、何なら何しても良い。今回の岩渕くんみたいに「絶対演らんやろ」ってマイナー曲をぶっこむのも自由。楽しいと思う。俺は好き。むしろそういうことがしたくてブログを始めたはずだったんだ本当は。皆さんもやってみてください。
まぁ虚しくなるだけの場合もあるので程々に。
では(=ﾟωﾟ)ﾉ
