たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

フレデリックの音楽がたかがBGMになるわけないだろ

フレデリックの新曲が良い。

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去年秋の「VISION EP」以来のリリース。完全にディスコミュージックに振り切った曲を投下してきた。サビはしっかり4つ打ち。2サビ終わりのシンセの音とかいい感じにレトロで、ダサくて古臭くて懐かしさがある。家でずっとこのリリックビデオ流してるけど自然にノってしまうわこんな曲。

歌詞もコロナ禍ならではのメッセージ性が込められてる気がする。『遠のけば遠のくほどに募ってくレイテンシー』とか思いっきり今のライブができない状況とその終わりを待ち望む声を表してるし、『もうすぐで もうすぐそこで 痛みは消える』と励ますフレーズや『だから絶やさずに 絶やさぬように 耳を澄ましてみてくれないか』とこの状況でも音楽から離れないでほしいというアーティスト側の想い願いも表れている。

コロナがなかったら配信じゃなくて盤で出てたのかなとか、リリックビデオじゃなくてMVが作られてたのかなとか思ったけど、これはレコーディングも撮影も自由に出来ない今だからこそ生まれた曲だな。

 

YouTubeで "されどBGM" と併せて久々に色んなMV観てたらフレデリック再熱した。思えば "かなしいうれしい" ぐらいから3年ぐらいCD買ってなくてMVしか観なくなってたけど、再熱した。というか自分の場合フレデリックって弟が先にハマってCD買ってたから、自分から聴きに行く機会がなかったところあるんだよなー。もう自分でCD買ってみようかな。

ちなみに弟は "SPAM生活" の時点でフレデリック推してました。

今思えばよくこれで。笑わせに来てるだろ頭のベース。

 

改めて聴いてみるとほんま中毒性すごいよな。"オドループ" や "オンリーワンダー" なんか数年前の曲やのに今聴いても楽しいし。リリース当初あんまりビビッと来なかった "飄々とエモーション" もワイバンやレディクレで観てライブ化け具合に惚れたし。"たりないeye" や "ナイトステップ" みたいな曲もゆったりしてるけど聴いてて身体揺らしてしまうし。『されどBGM』と言うまでもなく、じっとしながら聴けない。

最近の曲知らんからまた聴いてみよう。フレデリックはセトリを見てるとフェスでも頻繁にリード曲以外にアルバム曲やカップリング曲も投下してるイメージ。ここ2年ぐらいのMVがない曲でオススメあったら教えてください。サブスクで聴きます。部屋の掃除でもしながらBGMにして『されどBGM』と思いながら聴きます。

 

では(=゚ω゚)ノ

2020年上半期によく観たMVまとめ

やぁみんな!!こんばんは!!今日も元気に音楽を政治批判に利用してる!!?

 

ライブはろくにないけど時は過ぎる。人類が残ってれば歴史の教科書に載るであろう暗黒の年号こと2020年も半分終わりました。ということで上半期よく観たMVをおさらいしようと思う。

ライブは無くてもMVは公開される。今期も良い曲にたくさん出会えました。順位はつけないけど20曲+特に推したい5曲の計25曲をアーティスト名五十音順に列挙していくので興味のあるものがあったら聴いてみてください〜。曲名をYouTubeのリンクに繋げてます〜。

 

 

Philosophy / [Alexandros]

レディクレで初めて聴いた曲。一聴して好きになった。『マイナスの感情はマイナスでしかないの?』からの『マイナスの感情はマイナスで×ればいいよ』は何回聴いても好き。ここのメロディも好き。

 

もううんざりだ! / OKOJO

"最低なラブソング" のヒットで新曲のハードルは爆上がりしてたと思うけど、クオリティ保ってきたなーと。通販限定のCDが初回分即完して逃した時はマジで焦った。2回目で買えてよかった。

 

あの頃の君によろしく / Osage

なんだかんだ気に入ったOsage。Aメロで淡々と動詞の終止形を並べて韻を踏み続けてからの、サビで一気にメロディが駆け上がっていく感じが好き。

 

パラボラ / Official髭男dism

ただただ、安定だな、と。サビ入りのリズム感と徐々に上がっていく音程が不思議な感覚。

ライブ映像を繋ぎ合わせて作られてるけど、コロナがなかったらまた違った演出のMVになっていたのかな、と思ったり思わなかったり。

 

Naked / THE ORAL CIGARETTES

新しいアルバム収録曲から結構な数のMVを出してたけど、これが一番中毒性がある。"カンタンナコト" みたいなダークな世界観を今のオーラルに上手く落とし込んでると思う。

 

感染源 / 感覚ピエロ

これ公開3月頭ですよ。行動が早すぎるだろ。久々の100万回再生到達。これはもうVo. 横山さんがツイートした内容が全てだと思う。『100万回再生して頂いた、それが答えだと思います。』

 

アメイジンググレース / go!go!vanillas

プリティがいるだけで感動モノだが、シンプルに曲が良い。音も歌詞もメロディも。このご時世に『僕らの未来に賭けてみよう』なんて言えるアーティスト、強いに決まってる。

 

びりびりしびれる / ドミコ

イントロから文字通りしびれた。歌い方は脱力感があるのに演奏が尖りすぎててなんかもうわけわからん。

 

万事思通 / NEE

小文字neeから大文字NEEに改名。曲展開が目まぐるしくて良い意味での頭おかしさに磨きがかかってる。もっと追っていきたいと思えるバンド。

 

幽霊であるし / ニガミ17才

コロナがなかったらもっと跳ねてたであろうバンドの代表格のひとつ。この風貌と音楽とMVの演出でカッコよく出来るのは才能でしか無い。

 

北上のススメ / ネクライトーキー

突然海外勢にウケて再生回数と海外コメ爆増してるの面白すぎるよね。北上では済まなかった。『北へ向かえば』を連呼するサビと、それを鬱陶しいぐらい主張する字幕。これでいい。ネクライトーキーの音楽は鬱陶しくていい。

 

幸せのシャナナ / BRADIO

この曲も好きやけどとりあえずBRADIO自体にハマった上半期。ゴールデンウィークBRADIOばっかり聴いてた。何気にこれ一発撮りだよな?MVも含めて面白い曲。

 

Shekebon! / ビッケブランカ

曲の構成 "Ca Va?" と一緒すぎるだろとは思うけど、そんだけ何回も聴きたくなる中毒性がある。あとMVで全部の楽器披露してるの地味にすごいと思う。

 

People Get Lady / ビレッジマンズストア

既存曲の様な爆発力はないけど、ブレないカッコ良さがある。1サビ終わりと大サビ前の『スコープ開き肥大してる』から始まる畳み掛ける様な単語の乱発がマジでカッコいい。

あとMVがあまりにも加藤マニで好き。

 

しゃかりきトップランナー! / FES☆TIVE

2019年ベストMV曲ランキングにて選出したアイドルグループへ提供された玉屋2060%曲第二弾。歌詞の語感におけるキャッチーさが健在なだけでなく、サビのメロディと歌詞は普通に感動もの。

 

Amulet Song / PELICAN FANCLUB

ペリカンの真骨頂と言えるドリームポップ。もはや同音異義語の域に達しそうな押韻が特徴的。そして最後の『間違いの全て正解だったんだ』というフレーズに励まされる。

としとしとしとし。

 

桜色カメラロール / 真っ白なキャンバス

自粛中にプチハマりしたアイドルグループのメジャーデビュー曲。全てが王道のアイドルJ-popという感じ。響かない人はいても、嫌いな人はいないのでは。

 

夜に駆ける / YOASOBI

今回の中でこの曲だけ公開自体は2019年だけど大目に見てください。なんだかんだ聴くよねあんだけ人気だったら。で、なんだかんだしっかりかっけぇもん。何度でも聴きたくなる。

 

Mela! / 緑黄色社会

緑黄色社会についてはもう特筆できる事項はないんだけれども、とにかく売れてくれて本当に嬉しい。アルバムリリース延期になったまま音沙汰ないけどいつになるんや…?

 

終わらせたって構わないと笑った君へ / レベル27

毎回きっちりハズレのない泣きメロを投下してくるのがレベル27。サビのハモりも綺麗。なんかYouTubeよりEggsでバズってる模様。インディーズ界隈で知らない人はいない、ぐらいにまでは登り詰めてほしいなぁ。

 

 

 

続いてベスト5。

こちらもアーティスト名の五十音順に。

 

 

yumeutsutsu / 赤い公園

新体制初のフルアルバム『THE PARK』が名盤過ぎるんだけど、そのラストナンバーのこの曲がもう。

たまたまMVプレミア公開のタイミングに立ち会えたので合わせて観たんやけど、良すぎてその場でプラス2回観た。

イントロのクセ強く歪んだギター、サビの疾走感溢れるメロディとシンプルなエイトビート、落ちサビから大サビへいくときの起爆剤の様なタム。言うことなし。

イントロの裏で変なタイミングで鳴る「カチャッ」みたいな音は何の意図があるんやろ。

 

 

MY LAND / Wienners

神宿に提供された楽曲たちで玉屋氏を知るところから入ってハマったWienners。そこに畳み掛けるようにドロップされたメジャー復帰アルバムがもうTHE玉屋。リードトラックのこの曲も然り。イントロなしでいきなり爆発力があるし、その後のシンセも安定の4つ打ちもカッコいい。

そして全編リモートで制作されたMVも良い。ステイホームしてたってこんな良い物が作れるんだと、音楽について教えてくれたのはWienners。これからもついていきたい。

 

 

スターマーカー / KANA-BOON

めしだの脱退を経て本当にもうダメかと思ってたKANA-BOONが完全に息を吹き返した。ヒロアカ効果も大きいんだろうけど本当に嬉しい。

特徴的な韻の踏み方や音の似たワードの繰り返しはないけど、「オールマイト」と韻が同じ『オールライト』とか、ラストの「ヒーロー」にしか聴こえない『広く』とか、ヒロアカ色をしっかり入れてて上手いなと。一方で、めしだのことを思わせる『変えられない過去に色を塗っていく』って歌詞はバンドとしての新たなスタートを示唆してるのかなと。

曲のキラキラ感にしっかり噛んでるキーボードアレンジとか、こいちゃんが2Aで途中から16ビートになるとことか、めしだがいなくなったこのタイミングで敢えてなのかなと思わなくもない2サビ後の露骨に目立つベースとか、演奏も本当に全部好き。

あぁもう本当に全部好き。ベスト出して終わりじゃない。ホールツアーなくなって終わりじゃない。KANA-BOONはここから。

 

 

ユースレスマシン / ハンブレッダーズ

サブスク全盛期のこの時代に、CD世代の人間全員にぶっ刺さる。マジで関ジャムのランキングでいしわたり氏辺りに紹介されるんじゃないか。

『時代遅れのガラクタで静寂をシャットアウト』『ベスト盤には入ってないあの曲が好きなんだ』など、全音楽好きが共感する歌詞。言葉選び自体も秀逸やけど、一方で2Aの『頼りのない便りをしたためよう したたる涙を原動力に たどたどしさに宿る正しさに 僕はいつでも恋をする』なんかは語感も素晴らしすぎて聴いてて気持ちいい。

「ユースレス」という言葉もuselessとyouthがのダブルミーニングになってて上手い。

MV散々観た後にアルバムを聴く機会があって、改めて歌詞読みながら聴いたらちょっと泣いてしまった。音楽を愛する人たちの味方になる曲だと思う。どうかメジャーでも変わらず世界を変える娯楽を。

 

 

Enchanté / LAMP IN TERREN

先駆けてオフィシャルオーディオ(と言いつつほぼリリックビデオ)が公開された時から好き。何ならその前にツイッターでティザー公開された時から好き。

キラキラしたタイプのテレンの最高峰。サビのメロディがもうマジで全部好き。

ラスサビの『心のままの君と空に落ちたい』のところで大さんが空に手かざすのカッコ良すぎます。ずっと大さんしか出てこないけど、大サビでメンバー全員の演奏シーンとか出されてたら鳥肌立ち過ぎて鳥になってたと思う。

 

 

以上!気になった曲があったら観てみてください!

ライブ無いからMV観るしかないんだわ。でも、最近やっぱり流石にMV公開も若干減ったというか、リリックビデオや公式のオーディオがアップされることが増えた印象。そういう系のコンテンツってどうしても完全なMVほど再生回数が伸びなかったり話題にならなかったりするけど、これを機に同じぐらいの熱量でチェックしていくようにしてみるといいかも知れないっすね。

アーティスト側も自由に動けない状況で、最大限供給できるものを提供してくれているように思う。こんな状況でも色々公開してくれる皆さんには感謝ですよ。あとYouTube観られるテレビ買っといてほんまによかった。

下半期も同じような生活が続くでしょう。これからも色んな曲聴いていこう。今だからこそ見つけられる音楽を。

 

では(=゚ω゚)ノ

「予定がある」って大事なことだったんだなって

4ヶ月ライブ行ってないのか。なんかおもしれぇな。

コロナが流行る前に決まってた最後のライブは6/28のブルエンでした。7月以降は全くライブ予定がない。すなわち、ついになくなる予定すらなくなりました。

別になくなってもいいんだけど、今更ガチャガチャ喚いたりする気もないんだけど、ライブ予定が全くなくなることでひとつだけ弊害がある。

 

曜日感覚・日付感覚が消滅しました。

 

平日仕事の自分にとっては、ライブ予定って大体土日だったんですよ。逆に言うと「ライブがあるから◯日は◯曜日」って感覚で日付考えてたんですよ。

例えば直近の6月で言うと6/7に赤い公園、先述した6/28のブルエンが予定されていた。チケット応募するときに大体曜日って見るから覚えてるじゃないですか。この2つ両方日曜だったんですよ。だから6月の中で少なくとも「7日と28日は日曜日」ていう間違いない情報が潜在意識としてあったんですよ。するとそれを基準に「1週間前/後の14日と21日も日曜日」とか「翌日だから8日と29日は月曜日」とか瞬時に出てくる。

1週間前/後を考えるときに月を跨いでも問題ない。わざわざ難しく考えなくても跨いだ先の月にもライブ予定があったから。そこをその月における基準にすれば良い。

こんな感じで日付と曜日考えてたから、ライブがなくなって一気に考えるの遅くなりましたね。仕事とかで会議の日程決めたりする時にも「◯日って何曜だっけ?」とか「来週の◯曜って何日?」とか話すじゃないですか。そういう時にもライブ予定を基準に逆算してたから、頭の回転遅くなったみたいになってる。

ぶっちゃけライブなくなってもそこまで生活に支障出てないなーと思ってたけど、こんな形で影響感じるとは。

 

極論これ全然ライブに限らないですよねもちろん。スポーツ観戦でも飲み会でも何でもいいから、日付と曜日セットで頭に入ってる予定があるとこう言う考えがしやすい。

別に土日に何の楽しみもなく月火水木金働くのはそこまで嫌でもないんやけど、やっぱりなんだかんだ「予定がある」ということ自体が重要だったんだな〜とか思った次第でした。

そんだけの話です。

 

では(=゚ω゚)ノ

ゲスの極み乙女。「ストリーミング、CD、レコード」の歌詞の英訳が興味深い

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ゲスの極み乙女。の新しいアルバム、「ストリーミング、CD、レコード」。めちゃくちゃ名盤。相変わらず川谷絵音の才能が枯れる気配が無い。テレビもあんだけ出てて、indigoの方もアルバム制作中で、マジでどうなってんだあの人。

で、このアルバム、バームクーヘン盤を出した事でも話題でほんまに面白い作品なんやけど、作品を手に取ってみて面白いなと思ったのは歌詞カード。

全曲の曲名と歌詞について、英訳されたものが一緒に載ってある。HIATUSやMONOEYESなどの細美バンドだったり、マンウィズだったり、ナッシングスだったりみたいに、英語詞の和訳がついているのはよくある事やけど、日本語詞の英訳って面白いなと。誰が注目して読むんこれ。

僕は読み込みました。

読んでみたら面白かったんよ。意訳もいいところ。英語が滅茶苦茶というわけではなくて、その日本語がその英文になんの!?みたいな表現が多くて興味深かった。

英訳が印象的で面白かったものを何曲かピックアップして語っていきたいと思う。

 

 

人生の針 → The Record of Life

まず針がRecordってので感動した。needleじゃなくてRecord。レコードの針の事だったのかと。ここでちゃんとアルバム名回収してくる。

サビで出てくる『人生の針』というフレーズに対応する英訳もrecordを使っている。2番のAメロにはまんま『レコード』という単語が出てくる。対訳もrecord。

で、面白いのが、最後の『私に優しく針を落として』だけ『I'm waiting for you drop the needle onto me』と突然needleを使っている。「針を落とす」なんて一番レコードを想起させるフレーズを使ってるのに、ここの対訳だけ逆にrecordを使わない。

一曲目から川谷絵音の考える事は分からない。でも絶対意識して使い分けてると思うんよな。真意は分からないけど「ストリーミング、CD、レコード」というアルバムのリードトラックに相応しい楽曲だと思う。

 

 

秘めない私 → Visible Me

この曲に関してはもう歌詞自体が日本語でも意味分からんのだが。

一番理解できないのがBメロの

グーパーグーパーグーグーパー
あなたはチョキグーチョキグーチョキチョキグー

という歌詞。これの対訳が

Yes, no, yes, no, yes, yes, no
Then you go no, yes, no, yes, no, no, yes

になってる。

言わずもがなじゃんけんのことってのは分かるんやけど、前半と後半で勝ち↔︎負けとyes↔︎noが対応してない。なんでグーとパーでグーがyes、パーがnoなんだ。なんでそれなのにチョキとグーならチョキがnoでグーがyesなんだ。グーをyesで統一したいのか?

つくづく考えてることが分かりません。

あとは、1番に限れば、サビで『秘めない』→『I can't hide』、『噛みたい』→『Wanna bite』と日本語でも英語でも韻踏んでるのが面白い。

とりあえず遊び心が全面に押し出されてるということなのか、もっと深いところで込められた意味があるのか…

まぁなんせ好きです。

 

 

哀愁感ゾンビ → Melancholic Zombie

歌詞全体としては言葉量は少なめ。

気になったのは1番の

苦しい
苦しくない

悲しい
悲しくない

2番の

眩しい
眩しくない

汚い
汚くない

というフレーズ。単にそれぞれ反対の文章を羅列しているような歌詞やけど、英訳を見ると

Can't breathe
But then I can

I'm sad
But then I'm not

It's bright
But then it's dark

It's dirty
But then it's clean

といずれも『But then』で繋げている。肯定と否定の並列ではなく、肯定からの否定、とすることによって心情の変化とかストーリー性を出してるのかな。真意が何であれ、英訳がなければすることなかったであろう考察である。

あと『リャンメン待ち』はマジで入れてきた意図が分からん。

 

 

ドグマン → Dogman

全体的に意訳だらけなんやけど、この歌は二番Aメロの

失敗しない医者は必要で
失敗を笑う他者は必要ない

て歌詞が好きで。しかもこの部分は英語でも

We need doctors who don't make mistakes
And we don't need people who laugh in their face

と比較的直訳に近い表現になってる。分かりやすい文章にすることで、曲解されることなくストレートに伝えたいと思っている内容なのかも知れない。

MVが公開されたのは2年前やけど、皮肉にも匿名で批判する人間の多すぎる今の日本に必要な意識だと思う。迅速な対応ができる医療関係者と政治家は必要だけど、何かある毎に揚げ足とって嘘を垂れ流すメディアは必要ない。一切必要ない。

 

 

透明な嵐 → Invisible Storm

透明な嵐

透明な嵐

ここに来て「Invisible」という単語。否が応でも "秘めない私" の「Visible」が思い出される。この2曲がそれぞれ2019年の5月、7月に続けてリリースされた配信楽曲であることからも、恐らく関連はあるのだと思う。「透明」を単純に英訳するのならTransparentとかでいいはずやし。敢えてVisible↔︎Invisibleという対義語を引っ張ってくるあたり、絵音は絶対考えてやってる。

 

 

フランチャイズおばあちゃん → The Franchise Mama

なかなか強烈なタイトルやけど、英訳を見ていくとまずはなんでおばあちゃんなのにMamaなのか。

『僕はまだあなたがいると思える』『天国で聴いてよ僕のおばあちゃん』といったフレーズからは、亡き祖母への想いを綴った歌のように思えるけど、一方で『中身まで全部同じなら また姿勢注意してみてよ』『ばあちゃんが言ってたこと 些細なことでもコピーしたい』などのフレーズや、何よりフランチャイズというワードチョイスから、生まれ変わりとかクローンみたいなテーマも浮かぶ。

気になるのが、『ばあちゃんが言ってたこと 些細なことでもコピーしたい』の箇所だけ『ばあちゃん』と言っていること。他の箇所は全部『おばあちゃん』。さらに英訳と対応させると、『おばあちゃん』は『Mama』と言っているのに、この『ばあちゃん』だけ『the old lady』と急によそよそしい表現になる。何なら『ばあちゃん』の方が砕けた言い方なのに。何かしら考えてやってるとは思うんやけどわかんねぇな…

 

 

特に印象に残ったのはこの辺の曲かなぁ。

もちろん他にも、"私以外も私" がなんで "Don't Call Me Honey" になるんや、とか、

"綺麗になってシティーポップを歌おう" がタイトルの英訳は "Let's Get Pretty and Sing City Pop" やけど歌詞中の全く同じフレーズの英訳は "Put on some make-up, sing a city pop tune" になってて、何が違うんやろう、とか、

"蜜と遠吠え" は直訳したら「Honey and Howling」になるはずやけど "Howling for Honey" になってて、「蜜」と「遠吠え」の関係性が分かりやすくなってるな、とか。

こんなところかな〜。細かいの挙げ出したらキリない。

 

とりあえず思うのはやっぱり川谷絵音は天才だなと。多分この英訳も自分で考えてるんじゃないかな?クレジット見ても見当たらなかったけど、曲を書いた本人にしか分からない真意が含まれた意訳になってる気するんよな。

この英訳で歌ってる英語バージョンとかあったら面白いな。思いっきり意訳なのも、もしかしたら英語でも原曲のリズム通り歌えるように音数合わせてたりして。

 

最後まで読んでくれた人いるんかな今回。元ネタの歌詞見てないと全く意味分からんかったと思うぞ。けどまぁ、普通に手に取ってもらいたいなと思う。んで対訳と照らし合わせて読んで楽しんでほしい。

配信もされてるけど、やっぱりこのご時世にここまで歌詞カードに労力かけてるCDは多くの人に手に取られてほしいなーと思います。是非。

 

バームクーヘンも美味しかったです。

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では(=゚ω゚)ノ

むしろ例のガイドラインで楽しみたい感あるバンドたち

緊急事態宣言が解除され、早速まんまと第二波が来ている地域もあるが、ライブハウスを支援する動きが少しずつ出始めている。そんな中で、ライブハウスの営業に関するガイドラインが話題。演者と観客の間にアクリル板やビニールカーテンを挟むだの、ソーシャルディスタンスを保てるように入場制限をするだのといった要請がされている。

実際この形態の元でライブを行い話題になったバンドもいる。

思うところはあるかも知れないが、これで各位うまく立ち回っていこうという姿勢が見られ始めたのはいい傾向だと思う。正直この期に及んでいつまでも文句言ってるのは周りが見えてないとしか言いようがない。

とは言えやっぱりこのやり方が合う・合わんはあるとは思うよねー。でも、4つ打ち縦乗りのフェス文化に育てられた自分としては、むしろこの機会に観てみたいと思うバンドも沢山いる。盛り上がるだけがライブじゃない。

というわけで、むしろ例のガイドラインに従ってガラガラのフロアで椅子に座ってゆっくり観たいバンドを挙げてみた。

 

 

ココロオークション

新しい生活様式に従って観るのならアコースティックとかちょうどいいよな、と思って真っ先に浮かんだのがココロオークション。「CCR UNPLUGGED」と称してアコースティックツアーもやっている彼らなら、ガラガラのフロアで椅子に座ってアクリル板越しに観てもむしろ幻想的な雰囲気が出るのではないかと。

お金を払ってアコースティックライブ観たことあるのが彼らぐらいしかいないので、アンプラグドの魅力を教えてくれたバンドとして今回まずはココロオークションを推したい。

 

 

mol-74

幻想的なバンドというとモルカルも挙がる。こちらもちょうどコロナが流行り始めるぐらいの時期にアコースティックツアーを予定していて、公演が延期の末に中止となってしまっている。

モルカルはもはや、むしろ立って観る音楽じゃないと言っても過言ではないかも。座ってゆっくり観たい。何ならそのまま寝たい。

実はまだ一回もライブを観たことがないのだ。新しい生活様式でも何でもいいから観たい。ちょうど昨日、有料配信ライブが発表されましたね。でもやっぱり生で観たい。

 

 

indigo la End

観客が一緒に歌うコールアンドレスポンス等を禁じられ、ただただアーティストの演奏を聴くだけという形式になると、やっぱりどうしてもバラードが強いバンドが映えると思うんだ。そう考えるとインディゴは外せない。

アコースティックになると後鳥さんがウッドベース弾いたりするのかなとか、ティスさんがあのリードギターをアンプラグドで演ったらどんなクリーンな音になるんやろうとか、絵音のことやから原曲と全っ然違うアレンジ入れてきそうやなとか、想像するだけでワクワクする。

 

 

sumika

バラードが強いバンドと言うとsumikaなんかも挙がる。sumikaも人気が出る前の初期には「sumika [camp session]」と称したアコースティック形態でライブすることがあった。

"Lovers" "ふっかつのじゅもん" あたりの有名どころ完全封印してくれていいから、バラードやシックな感じのセットリストをしっとり楽しんでみたい。あと去年のツアーで演ってた "リグレット" のアレンジめっちゃよかったからあんな感じのも聴きたい。

まぁ問題点を挙げるとすれば、sumikaがソーシャルディスタンス保ったキャパでライブやろうと思ったら誰もチケット取れない倍率になることですね。

 

 

never young beach

元々宅録ユニットから始まったネバヤンも、ゆったり身体を揺らしながら観ると楽しそうなバンドである。

この "うつらない" みたいなスローテンポの曲はもちろん、代表曲の "明るい未来" "お別れの歌" "あまり行かない喫茶店で" と言った明るい曲を座って観ても楽しめそう。ネバヤンの強いところやと思う。かと言って「立って観るバンドじゃない」とまで言うほどのイメージでもない。絶妙なラインを攻めてくるこの陽気な音楽をアクリル板越しにのんびり聴きたい。

 

 

クレナズム

3月終わりにあった無料配信ライブ「聴志動感」で観て以来気になっててちょくちょく聴いているバンド、クレナズム。きのこ帝国のイズムを継ぐシューゲイザー色の強いバンド。普通に、シンプルに一回ライブを観たいバンドとして選出。

彼女らに関してはアコースティックではなくしっかり原曲通りのパフォーマンスを観たい。歪んだギターサウンドと、激情的ながら透明感のある歌声に棒立ちのまま圧倒されたい。

 

 

ヤバイTシャツ屋さん

地獄を観たい。

 

 

 

以上です!

まぁ色々思いつくところを挙げてみたけど、ぶっちゃけ何でもいいから観たい。新しい生活様式で全然いいから観たい。

何ならそんじょそこらのバンドのライブとか普段からそんな感じの人口密度だろ

ライブ映像公開とか配信ライブもいいと思うけど、やっぱり生でライブを観たい。ガイドラインに従った形式でいいから、広島で目ぼしいライブがあったらぜひ申し込みたいところです。

チケット取れるんかな!!!

 

では(=゚ω゚)ノ

バンドメンバーの人数を維持するのって結構重要なのかも

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昨日、WOMCADOLEが色々と発表した。

シングルのリリースやインディーズ時代の楽曲のサブスク解禁もこのご時世なかなか嬉しいけど、やっぱり一番インパクトが大きいのは新メンバーの加入だろうなと。

昨年秋にメジャーデビューしたばかりにも関わらず、さらにアルバムのリリースツアーがコロナで満足に敢行できていない中でのギター脱退。なかなかダメージ大きそうやなと思ったけど、即座に補充してきた。新しいギターの人は元々何かのバンドやってた人なんかな?

で、ふと思った、というかこれまでにも思ったことがあるんやけど、グループの人数を変動させないことって結構重要なんじゃないだろうか。という話。

 

メンバーが脱退したあと、サポートを入れて続けながらも多少の失速は否めないってバンドは星の数ほどいると思うんやけど、逆に早めに新しいメンバーを加入させて失敗したバンドってあんまり聞かんくない?

バニラズとか夜ダンとか、その良い例やと思うんよな。確か柳沢くんもニシカズも前メンバーの脱退と同時に加入が発表されたんだったような。で、最初こそどうしても色々言われたけど、今となってはしっかり個性も確立してメンバー人気を獲得してる。他にはフレデリックやビレッジマンズストアもそんなイメージ。

 

やっぱり人数が変わるって大きいと思うんよ。視覚的な情報が全然違うじゃないですか。ぶっちゃけた話、メンバーが入れ替わってても詳しくない人達は気づかないと思うんすよ() でも人が減ってたら分かるじゃないですか。アー写なんかやと特に。人気に翳りが見えたところで脱退があってかなり厳しいかと思ったら新曲で一気に息を吹き返したKANA-BOONみたいな例は稀有。

どうしても、メンバーがボコボコ抜けて見る度に人数変わってるグループって、知らん人から見たら活動が安定してないんかなって思ってしまう。

そう考えると、それなりに有名になってから新しいメンバーを入れるのも今更感が出てしまってよくないのかもとか思ったり。メンバーが脱退して今の体制が定着してから人気が出てきたマカロニえんぴつとか緑黄色社会なんかは、むしろもう今から補充しない方がよさそう。sumikaもベースがずっとサポートやけど、多分このまま正式メンバーを加入させない方がいいと思う。逆に、小川さんの加入がもっと売れてからだったら「キーボードが入って音楽性が変わった」なんて声も出てたんじゃないか。

他にもなきごととかドミコみたいな、「2人体制」であることがもう特徴になってるようなバンドも是非このまま続けてほしい。

イレギュラーな例を挙げると、ハンブレッダーズみたいな、サポートメンバーをいじり倒してるスタイルは強いと思うな。正式メンバーが減った感がない。

こんな感じで、大切なお知らせを経ても上手く人数を維持してきたバンドって強いなと思うし、他のバンドにもそうしてほしいなと思うところがあるという話です。

 

もちろん、バンドに正式加入するって相当な覚悟がいることなのは承知してる。なかなか声をかけられる演者もすぐには見つからないでしょう。メンバー側としては「あいつ以外のメンバーは考えられないから新しいメンバーは入れない」という考えもあると思う。ファンとしても新しい人が入っても受け入れられないということも多いと思う。

なので、あくまで個人的な意見として捉えてもらえたら嬉しいです〜。

 

きっかけがWOMCADOLEやっただけで全然ウォンカの話しませんでしたね。新曲かっこよかったよ。ブレないっすね。

ヒカリナキセカイ

ヒカリナキセカイ

  • WOMCADOLE
  • ロック
  • ¥255

 

では(=゚ω゚)ノ

MY FIRST STORYを積極的に聴こうとは思わないけれど

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カッコいいと思うよ。知らんけど。

 

最初はワンオクtakaの弟という肩書きが一人歩きして出てきたイメージやったけど、気付けばとんとん拍子に売れたマイファス。知名度を上げるきっかけは実際その肩書きやったかも知れんけど、今ではメロコアラウドロック界隈で確固たる地位を築いているという印象。幕張メッセさいたまスーパーアリーナ横浜アリーナなどの会場を当たり前のように埋めるレベルに成長している。別に避けてる訳でも嫌ってる訳でも何でもなく、ただただ敢えて聴く機会が無かった。

 

マイファスはこれだけなんか聴いたことあって好き。

言うてこれも5年以上前なのか。

 

最近、デュエルマスターズのゲームアプリ、「デュエルマスターズプレイス」をずっとやってまして。やり始めたのはコロナが本格的に暴れ始める前やったけど、その後すっかりライブがなくなったのでずっとこのゲームやってる。

で、このゲームのテーマソングがマイファスらしい。何なら今回マイファスの記事書こうと思ったのこれがきっかけ。

ゲームのオープニング画面で流れるんやけど、イントロ一聴してバンドっぽいなと思ってそのまま聴いてみたら声で一発でわかった。実際はEGOISTの人をフィーチャリングした楽曲らしい。

 

あと、酸欠少女さユりとのコラボ曲 "レイメイ"。さユりが好きなので聴いてるけど、両者のダークな世界観がマッチしててカッコいいんですよね。さユりとHiroの歌割りの比率も綺麗に半々で、良コラボだなと思う。

 

こんな感じで、ちょくちょく耳に入ってはきてるんやけど、なかなかがっつり聴く機会が無いんですよね。

誰かマイファスのオススメあったら教えてください〜。

今回はほんまにそれが言いたかっただけの記事です。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

 

 

 

 

3月末ぐらいから書き始めてたんですけど仕上げないまま放置してました。

その間に "不可逆リプレイス" は新しいチャンネルから再アップロードされたし "レイメイ" もショートしかなかったのがフルバージョン公開されたので両方リンク貼り直しました。"不可逆リプレイス" は前の動画2500万ぐらい再生されてたのに消えちゃったのもったいないなーとも思いつつ。

あとデュエマのアプリは今全然やってないです笑 動作性悪すぎた。すぐ落ちるし。でもこの記事を書こうと思ったきっかけはほんまにデュエマのテーマソングです。

書いたらすぐに投稿しないと色々弊害出てきますね←