たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

BUMP OF CHICKENライブレポ 〜16年越しに初観測したホームシック衛星〜

BUMP OF CHICKENを観てきました!!!

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アルバム「orbital period」を引っ提げて2008年に行われた「ホームシック衛星」「ホームシップ衛星」をモチーフにしたリバイバルツアー。任意の日付は6年、5年、6年、11年毎に同じ曜日になるという28年周期の概念に準え、メンバーが28歳になるタイミングでリリースされた「orbital period」のツアーから16年。今度はBUMP OF CHICKENというバンドが28周年を迎えたということで、再び「orbital period」を引っ提げたツアーが敢行されることとなった。

2008年というと自分は中学3年生。まさに自分がBUMP OF CHICKENを聴き始めた時期だった。友達に教えてもらって存在を知り、家のパソコンでずっとYouTubeで観ていたのを覚えている。"K" を始めとするFLASH動画なんかもずっと観ていたな。懐かしい。今思えば無断使用だよなあれ。

そんな時期のアルバム・ツアーの内容がリバイバルされるということで、行かない手はない。勿論チケットの競争率は高かったと思うが、無事に広島公演を確保できてよかった。

会場は広島グリーンアリーナ結びの夢番地の屋外ステージで来たことあったけど、メインアリーナに入るのは何だかんだ初めてなんだよな。

11時ぐらいに到着すると既に物販を待つ人の海。自分は物販整理券の申し込みを普通に忘れていたので、落ち着いた頃に残ってたらでいいやと思い、そのままフォトスポットへ。その場で整理券取ったが、こちらは割と早かった。まぁ普通みんな先に物販行くよね。グッズ持って写真撮りたいよね。

そんなわけで自分は何のグッズも身につけていない状態だったのもあり、自分は写らずフォトスポットそのものを撮影。スタッフさんにスマホを渡さずとも自分で撮らせてもらえた。

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フォトスポットの整理番号を待ってる間にツアートラックも撮っといた。

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写真撮影を終え、一度八丁堀方面へ。先日レポを書いたHERO's RUMBLEに参戦してきました笑 BUMPあんだけお客さんいたら他にもHERO's RUMBLEも行った人いてもおかしくないと思うんだけどなー。どうなんかなー。笑

ちなみに、さらにその合間も塗ってPARCOで BUMPコラボのVANSスニーカーも買いました!

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普段靴に全くお金をかけないのだが、今履いてる靴がマジでボロボロで流石にいい加減買い替えないとって思ってたので、タイミングよかった。自分にとってはそこそこいいお値段したな!

HERO's RUMBLEを抜けて17時半頃に再びグリーンアリーナへ。結局物販は何の問題もなくスムーズに買えましたね。お目当ての商品は全部残ってた。

ポケットTとタオルとラバーバンドを。ついでに入場時に受け取ったPIXMOBも載せちゃう。

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着替えてアリーナ内へ入場。自分の座席は上手側のスタンド2階。前回のツアーに続いてアリーナ席ではなくスタンド席のチケットを申し込んでいた。見晴らしが良くて、スクリーンもよく見える。

開演時刻になると場内の注意事項がアナウンスされる。その後ろでいつの間にか鳴り始まる、"星の鳥" と "花の名" のオケ。フラッシュ的に大きくなる音声と共に場内が暗転し、拍手や歓声が上がった。

羽ばたく星の鳥が宇宙から飛んできて地球を飛び回るオープニング映像。美しいCG映像に見惚れていると、アリーナからさらに起こる歓声と拍手に迎えられ、メンバーが登場していた。

orbital period」と全く同じように、"星の鳥" から繋がってイントロのギターが鳴り始めた "メーデー"。いよいよライブが始まった。

BUMP OF CHICKENの演奏に合わせ、観客のPIXMOBも青く光り始めた。大サビ前、ヒデちゃんのドラムソロを背に「会いたかったぞ広島!」と呼びかける藤くん。多くの拳が上がった。

そのまま引き続きアルバムと同じ流れで始まる "才悩人応援歌"。上手側で聴いているからというのがあるのか、ヒロのギターが非常に大きく聴こえた。むしろヒロのパートしか聴こえなくて最初何の曲か分からなかった笑 1曲通して、ヒロってこんなフレーズ弾いてたんだ…という今更ながらの気づきもあった。

才悩人応援歌

才悩人応援歌

自分は16年前のホームシック衛星には勿論行っていないので当時のセトリも把握していないが、続いて "ダイヤモンド" が来た時はもしかして完全にセトリまで再現するのか!?と思ってしまった。結果として、全く同じではなかったんだけど。しかしこの曲も今年になってマラソンソングに起用されたので、改めて知っている人が増えたのではなかろうか。

ここでチャマから挨拶。16年前のツアーのリバイバルということで、「16年何してた?」と問いかけるチャマに向かって客席から様々な声が飛び交う。「僕たちは相も変わらずずっとバンドやってます!」と返し、「ヒロシマということで、ヒロ」と雑に振るチャマ笑 BUMPのライブはヒロの拙いMCも魅力の一つ。ヒロにボールが投げられた途端に客席から「頑張れー!」て声が上がったの笑った笑 肝心のヒロが頑張って話してた内容は忘れました()

MCを終え、"ハルジオン" や "ハンマーソングと痛みの塔" と、引き続き懐かしいどころではない曲を連発。スクリーンに映るメンバーに被せて衛星がゆっくり横断していったり、ヒロとチャマが弾きながら花道ステージを練り歩いたりなど、演出にも幅が広がっていく。

"プラネタリウム" の前には藤くんからもご挨拶。「しょっちゅう言ってるけど、隣の人が立ってるからって立たなくていいし、隣の人が腕上げたからって上げなくていいし、隣の人が『イェー』って言った時に自分知らなくて『アッアッ』てならなくていいし」と、笑いを誘いながらも優しく呼びかける。

暗転中に客席から飛び交いまくる呼びかけに対しても「ごめんな、咄嗟に反応できる時とそうじゃない時があるんだわ笑 でも全部聞こえてるぜ、ありがとう」と。ユーモアを交えてほっこりさせながらしっかり一人ひとりと向き合っていく姿勢が本当に伝わる。

続く "花の名" はもう、2番以降の歌詞替えがエグかった。歌詞替えとかいうレベルじゃなかった。2Bで『生きる力を借りたから 生きている内に返さなきゃ』を「歌う力をくれたんだろ 今日のうちに歌にしなきゃ」と替えてからというもの、もう譜割りも含めて限界を留めてないレベルのアレンジ。「今日のうちに歌にしなきゃ」と言った通り、マジでその場で心に湧いて出てきた言葉を発してるんだろうな…凄まじかったな…

その次も "arrows" と、優しい曲が続く。勿論生で聴くのは初めてだが、改めてアルペジオが美しすぎるよなと。一瞬間違えてたけどそれもライブならでは。ギターは分からないが多分難しいフレーズなのだろう。

続いてはずかし島コーナー!メンバー4人が花道を歩いてセンターステージへ。客席にひたすら手を振り続けるメンバーが微笑ましすぎる。40代半ばだよなこの人たち…?

センターステージ一発目は "東京讃歌"。"花の名" のカップリング曲、これも今ツアーならではのレア曲に思う。

東京賛歌

東京賛歌

ライブではハーモニカ無しなんだな〜と思って観てたら、2サビが終わって間奏から藤くんが吹き出した。ハーモニカの音が響き始めた瞬間めちゃくちゃ鳥肌立ったー。

ここからまたMC。藤くんやチャマにボールを投げつけられ、再びまとまらないヒロパートが始まる。笑 はずかし島に来てより距離が縮まったヒロに対してまた飛び交う「頑張れー!」の声w

前回のホームシック衛星から16年間バンドを続けてこられたことを改めて噛み締めるヒロ。「16年前はこんなスクリーンもなかったし、腕も光らなかったし…」と、巨大なスクリーンやPIXMOBを用いた演出が出来るまでに大きなバンドになっていることに感謝を表した。スクリーンの話でいきなり「ヒデちゃん見える?」と無茶振りしたり、PIXMOBの件で「技術の発展がね…」と話し始めてまたまとまらなくなったりと、発散し続けるヒロワールドは味がありすぎたが笑 しかし、そんなトークに対する藤くんとヒロの、
 藤「ヒロ、今日のMC何点?」
 ヒ「ちょっと今日低い…90点」
 藤「高い!!w いや、でも100点あげちゃう」
という緩いやり取りもほっこりすぎた笑 ヒロに甘々な藤くん。微笑ましすぎる。40代半ばだよなこの人たち…?

はずかし島ではあと "真っ赤な空を見ただろうか" と "かさぶたぶたぶ" を披露。この辺も懐かしいなぁ。"かさぶたぶたぶ" では「声が出せるのはよーくわかった、手拍子はいけんの?」と煽る藤くんと他のメンバーに合わせて手拍子。一緒に歌いながら叩くのは少しコツがいるテンポだった笑

かさぶたぶたぶ

かさぶたぶたぶ

しかし、改めていい曲だな。楽しくて、優しくて、可愛らしい。今回のライブでは泣くことは無かったんだけど、一番グッと来たのは地味にこの曲でした。

はずかし島セッションが終わり、暗転した中を歩いてステージへ戻る4人。これまでずっと「orbital period」もしくはそれ以前の楽曲のみを演ってきたが、ここに来て "アリア" と突然の新曲を入れてきた。いや、新曲言うてもこれも8年前なんですけど…

BUMPの中でもトップレベルに壮大な、間奏のロングトーンのシンガロング。この曲は結構好きです。

そんなスケールの大きいシンガロングを巻き起こしたと思えば、続いて藤くんから「古より伝わる『オーイェーアハーン』という言葉があってだな」と前振りw これだけで歓声が起こるのだから凄まじい。誰もが把握した "天体観測"、7000人のオーイェーアハーンがグリーンアリーナに響いた。

ラストスパートが始まるのかと思ったが、再び "銀河鉄道" という懐かしいバラードへと繋げ、しっとりと歌い上げるとそのまま "supernova" へ。こちらもサビの『ラララ』の合唱が印象的な定番曲。藤くんもスタンドからマイクを外し、ステージや花道を往来して客席にマイクを向けてシンガロングを煽っていた。「今日会えた証見せてくれよ!」と呼びかける藤くんに、オーイェーアハーンに負けない勢いのラララが轟いた。

ここで、オープニング以来再び流れる "星の鳥"。すなわち正確には "星の鳥 reprise" である。これ、もしかして来るか…?と思っていたら、"星の鳥 reprise" の終わりから繋がるように "カルマ" が始まった。期待通り、「orbital period」と同じ流れ。鳥肌がとんでもないことになった。改めて、めちゃくちゃカッコよかった。

いよいよ本編ラスト。「orbital period」の始まりと終わりを飾る "voyager" と "flyby" を。 "voyager" から歌い始めた時点で "flyby" へと繋げるのではないかと予想できたが、その予想を越えてきた。2曲がただ繋がってるだけではなく、新しいパートが追加され、初めて聴く歌詞が入っていた。

調べてしまったが、16年前の時はこんなアレンジはなかったようだ。ふたつの楽曲が16年の時を経て一つになり、新しく生まれ変わる。思えば "Opening" と "Ending" が "プレゼント" になったようなものか。最後の最後に、改めてとんでもないバンドだと思い知らされたところで、本編は終演した。

 

メンバーの退場後、アンコールを求めて鳴り始める手拍子。いつのまにか歌声も響き出し、"supernova" の『ラララ』が場内を満たした。

程なくして再び照明が付き、歓声と拍手に迎えられて4人が再登場。アンコールは "Butterfly" と "Spica" という、全く予想外の選曲。どちらも演奏が始まった途端に黄色い声が上がった。

恐らくアンコールは各公演楽曲を替えている。しかし、楽曲に依らずPIXMOBも煌々と輝き、最後まで絢爛な演出。4人の演奏は最後まで惹きつけ続けてくれた。

チャマ、ヒデちゃん、ヒロと順に退場し、最後に藤くんからご挨拶。一人ひとりに何度も感謝の気持ちを述べた。

「新しい曲もできてます」と宣言して湧かせるも、「当然ながら今やるわけにはいかない。僕が今演ると君たちにも責任が及ぶので我慢する、演りたい気持ちはここ(喉元)まで来ている、が、一緒に我慢してほしい」と。笑

続けて、「また会いたい、また会おうね」「僕たちが曲を作ってライブを演っても、君たちが受け取ってくれなければ届かない。いつもありがとう」と優しく述べた。28周年を迎える大ベテラン、いつまでもどこまでも謙虚な気持ちと感謝を忘れない。

最後に退場する際にはステージからタオルを客席に投げ入れた。受け取った人、マジで家宝だろうな。「まぁまぁな汗をかいた、今日は帰って風呂に入る、そして寝る。今の今まで明日もある事を忘れていた。だから明日に向けてしっかりケアする。君たちもケアしてね、風邪とかひかないようにね、気をつけて帰ってね」と伝え、ステージを後にしていった。

ちょこちょこ剽軽な表現を交えて笑いも誘いつつ、飾らない言葉で真っ直ぐに伝えてくれる藤くんが本当に素晴らしい人だなと思う。ライブに来るたびにBUMP OF CHICKENがずっと人気である所以を毎度実感します。最高のライブでした。

 

orbital period」にフォーカスした16年ぶりのリバイバルツアー。しかし、その収録曲の中でも "時空かくれんぼ" "ひとりごと" "涙のふるさと" "飴玉の唄" などこの日は演らなかった曲も少なくない。勿論欲を言えば聴きたかったぜ!でも、それでなくても中高生時代を思い出す懐かしい曲がいっぱい聴けてよかったです。BUMPに出会った当時の作品を、16年越しに堪能できて本当に幸せでした。

本編ラストに演った "voyager" と "flyby" のアレンジ版も、ツアー後とかに音源が公開されたりするのかな?楽しみ。これからもBUMP OF CHICKENをずっと好きでいられると改めて思ったライブでした!

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では(=゚ω゚)ノ

 

BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星 2024

2024.3.20. 広島グリーンアリーナ

セットリスト

01. 星の鳥
02. メーデー
03. 才悩人応援歌
04. ダイヤモンド
05. ハルジオン
06. ハンマーソングと痛みの塔
07. プラネタリウム
08. 花の名
09. arrows
10. 東京讃歌
11. 真っ赤な空を見ただろうか
12. かさぶたぶたぶ
13. アリア
14. 天体観測
15. 銀河鉄道
16. supernova
17. 星の鳥 reprise
18. カルマ
19. voyager + flyby

en1. Butterfly
en2. Spica