たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

BUMP OF CHICKENと京セラドームでRendez-vous

BUMP OF CHICKENを観てきましたー!!

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ニューアルバム「Iris」のツアー…と言っていいのか分からないけど、なんせ2019年のAurora ark以来のドーム公演を含むツアー。その大阪公演、京セラドーム公演です。ありがたいことにAurora ark以降毎ツアー行かせていただいてるけど、ドームは久々。というかそれこそAurora arkのナゴヤドーム以来。今はバンテリンドームナゴヤに名前変わってんだったか。

当日は朝から広島を出発し、昼頃に大正到着。妻と一緒に昼食を取ったのだが、さすがと言わんばかりにもうBUMPファンだらけだった。ちなみにこの日、大阪城ホールOfficial髭男dismのライブもあったので、大阪駅には髭男ファンも沢山居ました。

そして、妻はライブ一緒ではありません笑 京セラドームに行ったことがないというので連れて行って、周りを散策したり喫茶店に入ったりして、そこで解散。妻は妻で映画を観に行きました。

自分は16時台の物販へ。今回はもうTシャツとかは買わないと決めていてタオルだけ購入。

のつもりだったけど、周りのファンが持ってるのを見て良いなと思ってショッピングバッグも買った。笑 後はCDコーナーで「Iris」の通常盤も。

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物販終了後、お手洗いを済ませて17時台に入場。恒例のPIXMOBを受け取って座席へ。スタンド指定席だったけど、蓋を開けたら三塁側(下手側)の前から三列目!!アリーナと遜色無い近さにアガった。はずかし島ことセンターステージもかなり見えやすい。ありがたい。ワクワクしながら開演を待った。

18時になるとちょうど最後のアナウンスが流れ、程なくして照明が落ちてライブが始まった。壮大なSEと共にゆっくり登場する4人。"窓の中から" の間奏のメロディが流れるので、この曲から始まるのか!と思ったが、これはただのオープニングだった。4人が準備完了してフッと音楽と照明が止み、「Iris」と同じ "Sleep Walking Orchestra" から始まった。

PIXMOBも一斉に灯り出す。メンバーの頭上には「Sphery」を体現するような巨大なリングも登場。写真見せた方が早い。

そしてスクリーンの巨大さがエグい。さすがドーム。曲の終わりと共に左右のスクリーンに大きく「BUMP OF CHICKEN」「Sphery Rendezvous」のロゴが出たのカッコ良すぎて鳥肌立った。

そのまま "アンサー" "なないろ" と1曲1曲を丁寧に披露。光の海になる客席がとても綺麗。ステージと同じぐらい見応えのある景色。

「大好きなものに出逢った時のことを覚えていますか?」というチャマの突然の語り出しから入った挨拶のMCを挟み、続くブロックはまさかすぎる "pinkie"。

pinkie

pinkie

イントロのストリングスが流れた瞬間「おぉ…マジか…」って声に出てしまった。誰が予想するんだこれ。音源では大サビでボーカルが被ってたりアウトロがフェードアウトだったりするから、ライブならではのアレンジも見どころの一つ。

ここのブロックは "記念撮影" "邂逅" と厳かな曲が続く。"邂逅" はMVさながらのダークな演出がカッコよかった。斜めに傾いていたリングが水平になったかと思えば、楽曲に合わせてゆらゆらと蠢く。暗い紫の照明の中を雷のような閃光が時折走り、鈍く揺れるリングが悪天候の中を揺れる航空機のようだった。そんな世界観の中で響く藤くんのシャウトも圧巻。

続くMCで藤くんが「城ホールではOfficial髭男dismっていうカッコいいバンドが演ってます」とまさかの髭男に触れた。冷静に考えてやばいよな、大阪にBUMP OF CHICKENOfficial髭男dismがいるって。

そして何より両者の共通点はボーカルが藤原であること。「今、東京から、歌うたいの『ふじわら』と『ふじはら』が1人ずつ減ってる」とドヤる藤くんに歓声が上がった。その後「そして今、大阪に、歌うたいの『ふじわら』と『ふじはら』が1人ずつ増えてる笑」と続けたのは笑った笑 小泉進次郎みあるw

中学生の時から聴いているもののライブに行けているのはここ5年ぐらいの生BUMP新参者だが、藤くんが本当によく笑うようになったように思う。いや、笑わない人と思ってたわけじゃなくて、でもあんなに目を細めてにこやかな笑顔を見せる印象は無かった。スクリーンに映る笑顔が本当に素敵。勿論チャマのハキハキしたMCも、ヒロのもはや名物と化している舌足らずのMCも、ヒデちゃんの微笑みも笑、全部良い。

「曲演るか!」と切り替えて "strawberry" へ。中央のスクリーンに歌詞が出るエフェクトつき。ここで初めて、自分の席からだと角度的に中央のスクリーンがちょうど機材で少し見えないことに気づいた。まぁ、それがスタンドってもんだ。藤くんもステージを端から端まで練り歩いて歌ってくれたしな。そう言えば藤くんがピンボーカルでもギターを担いだまま歌うの、バンドって感じがしてとても好き。

さて、次の曲でまた度肝を抜かれる。なんと「ユグドラシル」から "太陽" 。静かにゆっくりとあの寂しいイントロが鳴った瞬間に「すっげぇ…」って呟いてしまった。いや多分ギリ声には出てない。

太陽

太陽

暗く厳かに歌い上げられる藤くんの歌。後ろのスクリーンには赤黒く太陽が登ってくる映像が。あの丸い太陽も「Sphery」だなと思うと今回のツアーで演るのは必然だったと思えなくも無い。とは言え衝撃だった。

"太陽" が終わると鳴り始めたのは "星の鳥"。"メーデー" 確定演出に拍手と歓声が起こる中、このタイミングでセンステへとメンバーが移動してきた。"星の鳥" をバックに、客席に手を振りながら花道を歩いてセンステに着いた4人。そのまま "メーデー" へと繋げた。

さながら今年の前半にリバイバルツアーも行われた「ホームシック衛星」のオープニング。あの時からこのツアーに繋がっていたのかと思わされる演出。鳥肌が止まらなかった。センステという事でホームシック衛星の時よりも近い。大サビ前のヒデちゃんのドラムソロもスクリーン越しでなく生で、肉眼で確かに拝めた。音源には無いチャマの随所でのスラップアレンジもカッコいい。

そのままセンステで始まった次の曲は、"太陽" に続いて「ユグドラシル」から "レム"。え?次は「MY PEGASUS」のリバイバルですか?

レム

レム

しかもこれ弾き語り曲ですよ。まさかこんなところで聴けるとは本当に予想だにしない。でもこの曲、弾き語りではあるけど音源では間奏で微かにエレキの音が遠くで鳴るミックスがあり、この部分はどう演奏するんだろうと思いながら聴いていた。

そしたら、2サビ終わりからチャマとヒロとヒデちゃんが入ってきて激しいバンドサウンドへと変貌を遂げた。センステに来て弾き語りで終わるとは確かに思わなかったけど。これはまさか何かあるなとは予想したけど。それでもインパクトの強すぎるアレンジ。ここでこんな試みを魅せてくるなんて。「ユグドラシル」から20周年というのもあるのかな?20年越しの完成ですか?

スクリーンの映像がエフェクトで青白くなっており、4人が激しく演奏する姿がMVのようだった。いやマジでこれ音源にならないかな。

衝撃的なパフォーマンスの後は高低差で耳キーンなるほのぼのMC。京セラドームの天井がトランスフォーマーユニクロンというキャラにそっくりだと嬉しそうなチャマ。ユニクロンが初耳すぎて「俺の知らない政治経済とかの用語かと思った」と独特の引き方する藤くん。

「2日目は本当に話すことがない」と早々にヒデちゃんにバトンタッチするヒロ。センステにてせっかくのファンと近い距離に居られているのにバンザイして「イェーイ!」しか言わないヒデちゃん。ファンの歓声と拍手が鳴り止むまで待てなくてヒロに「早い早い!」てツッコまれるヒデちゃん。笑 ヒロの「早い早い!」で俺はこの日一番声出して笑った。この人たち本当に45歳ですか?

最後に "SOUVENIR" で軽快かつ盛大に手拍子を巻き起こし、センステでのパフォーマンスは終わり。メンバーがゆっくりと花道を戻り始めると、"アカシア" のイントロのキラキラした鍵盤が鳴り始めた。メンバーがステージに戻り、再び演奏開始。

藤くんが端から端までステージを歩きながら歌唱。サビの高音も全くブレないのがすごい。そして「オーイェーアハーン」箇所でのファンのレスポンスも凄まじい一体感。ポケモン効果もあるけど、ほんと公式MVが無いとは思えん人気曲になったよなぁ。

ここから "Gravity" "木漏れ日と一緒に" と「Iris」のバラード二発。"Gravity" は優しいリズムに合わせて皆ゆったりと手を左右に動かしてたけど、大サビの『そして一緒に手を振るんだよ』で皆一斉に手を振って、その瞬間だけPIXMOBがキラキラ瞬いてるみたいになったの綺麗だったなー。

"木漏れ日と一緒に" は終盤でガラッと転調して雰囲気が変わるところで一気に照明も変わったのが印象的だったな。

木漏れ日と一緒に

木漏れ日と一緒に

ラストスパート、ついに10年前の曲になった "ray" ではイントロと同時に銀テープ発射。アリーナとスタンドの境目みたいなところに居たので降ってくる銀テにはギリギリ届かなかった。スタッフさんが通路に散らばった銀テを集めて前の方の人に渡してたけど、自分のところまでは回ってこなかった。

最後は "窓の中から"。サビでは藤くんが天にマイクを掲げて客席にシンガロングを煽る。京セラドームが一つになったような合唱。凄まじかった。そして終わりと同時にスクリーンにはオープニングと同じ「BUMP OF CHICKEN」「Sphery Rendezvous」のロゴが映し出された。印象的だったのが、会場のPIXMOBもこのロゴ達と同じ青とオレンジに一斉に染まったこと。観客全員も一緒になってこのライブを完成させた、そんな気にさせる粋な演出だと思った。圧巻。圧巻の一言のライブでした。

しばらくの暗転を挟み、手拍子に迎えられてアンコール開始。4人はツアーTで再登場した。ニヤリと笑う藤くんの「まだ付き合ってくれんの?」というお決まりの問いかけに沸く客席。アンコールは "宝石になった日" とお約束の "ガラスのブルース"。やっぱり "ガラスのブルース" の落ちサビでのあの合唱がないとBUMPのライブは終われねぇなって感じがしますね。

拍手に包まれながら1人ずつ去っていくメンバー。ヒロが最後に何か言ってくれそうな雰囲気出しておきながら「ありがとう!いやぁ…うん、ありがとう!」って何も言わなかったの流石すぎたwww もう絶対にずっと今後もあのままでいてほしい。

そして、最後に藤くんの言葉。「鏡の自分を見るより君の顔を見た方が僕は自分を見つけられる」「君がいるから生まれた」と切実にファンへの想いを綴る。これだけ多くのリスナーの心を震わせ、ドームで多くのファンに囲まれておきながら、逆にファンに生かされているという想いを決して揺るがさない。ずっと同じ考え方が根底にありながら、毎回違う言葉や表現で届けてくる藤くんの感性は本当に本物だなと思う。

そして「大阪は数え切れないぐらい来た」「次は何年後か分からない、最後かも知れない、だって明日何が起こるか分からないから」と言うように現実を見据えつつ決して綺麗事も言わない。それでも最後には「また来ようと思う」としっかり締めるからこっちもまた来てねと思う。最後の最後に放った「気をつけて帰ってね」「バイバイ、またね、おやすみ」でどれだけの人が癒されただろう。本当に刺さるエンディングだった。

 

最後、規制退場を待っている間に、先に出ていくアリーナ勢のファンの方々が銀テープをお裾分けしてくださった。最初は周りの他の方々が欲しそうだったので譲ってたんだけど、最終的に他に手を挙げる人がいなかったのでいただいた。

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日付・地名・サイン入り。隣の方が「今回のツアーはここ(大阪)が初めてですか?」と声をかけてこられて、話を聞くと「名古屋のも友人の分で取った余りがあるんですけど要りますか?」とのことだった笑 有難いけど、手に入れるのは自分が現地に行った公演のものだけにしておこうと思って遠慮しておきました。アリーナ勢の方々が配ってくれたのもそうだけど、ファン同志のやり取りが思いやりに溢れてるのもBUMPの素敵なところですね。

規制退場が割と後の方の順番だったので結構ギリギリだったのだが、無事電車に乗り込み帰宅。博多方面の山陽新幹線がまた一瞬見合わせになっててヒヤッとしたけど無事広島に帰ってこられましたw 広島に着いてもBUMP勢がちらほらいて、お互い楽しかったですね〜って気持ちでした。

 

以上!!!

そういえば "天体観測" 演ってねぇ!!それだけ他にもヒット曲の枚挙に暇がない国民的バンドであることを実感。そして広い層に届くタイアップ曲だけでなく、古いファンにもブッ刺さるカップリング曲やアルバム曲を平然と繰り出してくるところがカッコ良すぎる。ただのアルバムツアーでは全然無かった。最高のライブでした。これからもついていきます!日帰り弾丸で行ってよかった!

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では(=゚ω゚)ノ

 

BUMP OF CHICKEN Tour 2024 Sphery Rendezvous

2024.9.29. 京セラドーム大阪

セットリスト

01. Sleep Walking Orchestra
02. アンサー
03. なないろ
04. pinkie
05. 記念撮影
06. 邂逅
07. strawberry
08. 太陽
09. 星の鳥
10. メーデー
11. レム
12. SOUVENIR
13. アカシア
14. Gravity
15. 木漏れ日と一緒に
16. ray
17. 窓の中から

en1. 宝石になった日
en2. ガラスのブルース