これまでWANIMA、ミセス、ヤバT、King Gnuなどを1位に選出している、バズリズム年始恒例企画「これがバズるぞ」ランキング。2020年はNovelbrightというバンドが1位に選ばれた。
名前をよく見るようにはなってきていた。人気が上がってきていることも認識していた。こんなもん聴くしかないじゃないですか。売れるし。普通聴くでしょ。チェックするでしょ。普通。
…聴く気にならなかったんだよなぁ最初。。。
正直このバンド僕はあんまり好きじゃなかった。というか、申し訳ないけど個人的には曲をちゃんと聴く前から良いイメージがなかった。
自分が注目する前に売れたから気に食わないという可能性も考えたが、元々ノーマークだったあいみょんも髭男もKing Gnuも好きになってるのでそれはない。というか流石にそれは幼稚過ぎる。そんな理由で遠ざけるのなら、関ジャムで取り上げられて以降急激にバズったこれらのアーティストも全部毛嫌いしてるはずだ。好きになれないのは好きになれないなりの理由があるはず。
曲も聴かずに苦手意識を抱いてしまうのは何故なのか、一度立ち止まって考えてみた。
そうすると、そもそも楽曲以外の点、何なら申し訳ないけど本人たち関係ないところで色々無理だなと思う事例があったからだと分かった。というか改めて実感した。
このバンドをまともに認知したのは恐らく大多数の方々と同じ、ツイッター。路上ライブの模様を撮影して「売れるべき!」「路上でやってる場合じゃない!」と賞賛した一般の方の投稿がバズり、彼らの知名度は一気に跳ね上がった。自分もそこで知った。
まず、ライブを重ねて鍛え上げてきたバンドや圧倒的な演奏技術を武器にのし上がってきたバンドが好きな自分としては、SNSを通して売れようというのも個人的にはあんまり好きじゃない。でもまぁ、そこはいいでしょう。今時そんなの時代錯誤や。それも1つのストラテジーやと思う。
自分が気持ち悪いと思ったのは、その後すぐさまめざましテレビで紹介されたこと。タイミング的にどう考えても先のツイート見て反応したやろ。別に民放批判メディア批判をして気持ちよくなりたいわけじゃないけど、もうちょっと自分たちでネタ探そうや。見つけてからのフッ軽は認めるけど。職場でずっとツイッターとインスタ眺めてるだけなんかお前ら。ツイ主に金払え。
ほんで何人かのファンにもインタビューしてたけどその中のひとりの男の子が「ハイトーンボイスと言えば、Mrs. GREEN APPLE、Official髭男dism、Novelbright!」みたいな言い方してて、そこも無理やなと思った。SNSでバズるまでほぼ無名だったアーティストを「声が高い」だけでその2つと並べんな。ハイトーンボイスは特徴であって、特長じゃない。声が高いだけで他に対するアドバンテージにはならない。もっとないんか他に。多分こいつはそこまでNovelbrightガチ勢じゃない。これがガチ勢だとしたら、ガチ勢がこれであるバンド、俺は無理。
もう一つ、タイムリーな事例がある。
実は先日、あるタワレコでNovelbrightが展開されてましてね。新譜を出したわけでもないのに良い扱い受けてて、「お〜やっぱり人気なんやな〜」と思った。んだけれども。
店員が作ったのであろうポップに様々な売り出し文句が掲げられてあったんやけど、その中に「略してノーブラ!」てのがあったんですよ。
無理やと思った。
なるほど確かにね。ノーベルブライトやもんね。あぁ無理やわぁ。タワレコが客にアーティストに対する嫌悪感抱かせてどうする。結構昔の記事にちょろっと書いたんですけど、略称を推そうという意志がありありと見えるバンド無理なんですよ。何ならフルネームより推してるバンドいるでしょたまに。もはやその略称にしたいからその名前にしたんじゃないかってレベルの。そう呼んでほしいなら最初からその名前にしろよってなるのよ。
しかも今回の場合その略称が下品っていう。極め付けはファンがそれではしゃいじゃってる。気持ち悪い。ただ、調べてみたら本人たちは別にその略称を広めるつもりはないみたい。
でも逆に考えたら本人たちがちゃんと略さずノーベルブライトって名乗ってるのに、ファンが「ノーブラ!ノーブラ!w」て勝手に盛り上がっちゃってるの地獄過ぎるだろ。無理。タワレコの店員がこんなこと書いちゃうぐらいやからガチ勢はもっと言うてんのかな。無理。「本当のファンはちゃんと略さず呼んでる」的な展開を期待する。
あれだな、クリープハイプのファンの形した人たちが下品なTシャツ着て盛り上がって炎上したの思い出したな。あと電車の中でタオル広げて集合写真撮ったワンオクのファンの形したゴミ。まぁ、Novelbrightのこれらのファンはここまでではないけどさ。実際社会に迷惑かけてるわけでもないし。俺が個人的に苦手なだけ。
ただ、「名前は知ってる」「最近よく見るよね」レベルの層を引き込む為には、既存ファンの民度って大事だなと思うわけです。
こんなとこかな。曲を聴く前から、色々マイナスなとこだけピンポイントで見てきてしまったんだろうな。メンバー何も悪くないから申し訳ないけど。
でもやっぱりここまでボロクソ書いたからにはせめて曲聴かないと失礼やろうと思って、ちゃんと聴いてみました。楽曲も聴かずにアーティスト批判したらダメですよ。まぁここまでは別に本人たちを批判してはないけど。
とりあえず曲さえ良ければハマるかも知れない。刺さる曲があるかも知れない。今はなくてもいつかは。そう思ってMV曲は一通り全部観た。
とりあえず代表曲っぽい再生回数の2曲を。
うん。
今のところ好みではない。先入観と偏見が拭い去れてない感が丸出しだが、マジで全然好みじゃない。ごめん。が、歌はマジで上手いんだろうなと思う。ハイトーンボイスも伸びやかで耳障りにはならない。メロディラインも綺麗だ。"Walking with you" の『数え切れないほどの想いを』のところは一発で耳についた。
叩くほど悪くない。というか、まぁ正直良いとは思わないが理論的に叩ける語彙と知識が俺にはない。あながち、先入観だけで切り捨てて良いバンドでもないのかも知れない。
いいじゃないか。髭男みたいにいいヤツ感があるわけでもないし、King Gnuみたいにカリスマ性が溢れてるわけでもない。でも普通の大学生みたいな爽やかイケメンたちが頑張っていると言うのは微笑ましいじゃないか。別にわざわざ批判する必要はない。
すぐさま飛びついて安易に取り上げるメディアも、本人たちの想いを他所にはしゃいじゃうファンの民度も、マジで無理。でも本人たちが良い曲を届けてくれればいつかは刺さるかも知れない。
2020年、「これがバズるぞ」ランキング1位、Novelbright。積極的に聴きはしないだろうけど、本人たちに非はないし、温かく見守っていこうと思いま
バズリズム
— 竹中雄大 Novelbright 🥒 (@yudai_vo) 2020年1月3日
「2020年コレがバズるぞ!BEST10」
Novelbright 1位頂きました。
夢のようでいまだに信じられないです。
しっかり皆さんの期待に応えられるようにこの1年頑張ります。
2020年、絶対日本一ブレイクしてやる。 pic.twitter.com/63gC5dNS2D
あっごめん無理やわこれ
なんだこれ一番無理な人種じゃん。ウェーイとヤバイしか語彙ないじゃん。無理やわ。個人的に壊滅的に生理的に合わんわ。
ごめん。多方面に色々ごめん。
「曲が良いから良いじゃん」ってなる日は来るのだろうか。どうなる2020年。
では。