ネクライトーキーのワンマンに行ってきました!人生初の福島県ライブ!
2月に出たフルアルバム「TORCH」のリリースツアー。5月から始まったツアーの終盤に差し掛かる福島公演に参戦しました。
なんでまた福島なのかと言うと出張の恩恵。週明けに出張で宮城県に行く用事があり、近辺で何かライブ無いかなと探したらこの公演を見つけた。そんな経緯で週末のうちから前乗りして東北へ向かった。三連休だったしね。ちなみにこれの前日が仙台公演だったので予定が合えばそっちでもよかったんだけど、当日に昼過ぎまで職場の用事があったので断念。あと、福島ライブの方が機会少なそうだし笑
会場は郡山市にあるPEAK ACTION。郡山駅からすぐ。前日に大阪に泊まって早朝に伊丹空港から仙台空港に飛び、そこから東北本線でずっと南下した。会場の近くに取ったホテルに荷物を置き、開場時間ちょうどぐらいに向かった。
先に物販でラバーバンドとステッカーを購入。ステッカーを財布に仕舞い、ラババンを身につけて待機。ギリギリソールドアウトではないが、暗くて狭くて久々に味わう「これぞライブハウス」感。
定刻を数分過ぎて開演。もっさを皮切りに1人1人順番に登場して歓声を煽るメンバー。朝日さんだけ無言で出てきていつの間にかスタンバっていた。5人が揃ったところで音出しから始め、"ちょうぐにゃぐにゃ" からの "Bloom" という「TORCH」と同じ流れでスタートした。
狭い会場でステージも高くないので、客と客の隙間からわずかにメンバーが見えるぐらいだが、このギチギチ感が良い。盛り上がる。そして3曲目からいきなり "オシャレ大作戦" というブチ上げっぷり。朝日さんと一緒になって観客も全力のカウントダウン。少し前にMVの再生数が1000万回を超えた代表曲、こんな序盤から投下されたら一気に最高潮にならざるを得ない。しっかり「郡山ヘヘイヘイ」してくれたのもアガった。
2番前の「ドラムス、カズマタケイ!」で歓声と拍手を浴びせるのは恒例のくだりだが、メンバーと一緒に観客も皆しゃがむのは初めて観た。この日、他にむーさんのキーボードソロの時にも前方の客が少し前屈みになる場面があり、もしかして後方のお客さんが見えるようにしてるのか?と思った。ネクライトーキー結構何回も観てるけどいつのまにかフロアの優しさが増してる。
最初のMCではもっさと朝日さんから挨拶。福島県でワンマンするのは初めてらしい。自分は遠征組だが、地元の人たちは待ち望んだ事だろう。加えて上手側のバックドロップに言及し、「もたれたら倒れるから」「壁じゃないんで気をつけて」と注意を促した。危なかった、自分ちょうどそっち側で観てたので笑
"浪漫てっくもんすたぁ" では入りでドラムの機材トラブルが。イントロ無しで『不思議な気持ちに』ともっさが歌い出したもののすぐにストップ。「うっすい音が出ましたね…」と笑いを取りつつ確認中の時間を繋ぐ朝日さん。「最近皆ライブ行きましたか?」と雑な問いかけを客席に投げる。前日の仙台公演にも行っていた人も結構いた模様。一方で前日に大阪でのKEYTALKを観てきたと言う人も。藤田さんが「ポルカとのツーマンね」と相槌を打つ。むーさんは「昨日あのちゃんが仙台にいたらしい」「すれ違ったらどうしようと思いながら街歩いてた」と一般人みたいなエピソードを話した笑
楽器の調整が終わり、フルモードで披露した "浪漫てっくもんすたぁ" に続き、"新島工場探検隊" "わっしょいまっしょい" と引き続き「TORCH」曲を連発した。"わっしょいまっしょい" 前の「仕事に、勉強に、頑張るあなたに捧げる労働讃歌です」とゆる〜い振りが可愛かった。曲ものんびりした感じで可愛いんだよな。
続くMCではエピソードトーク。機材担当のスタッフさんに郡山出身の方がいるらしい。超絶地元。学生時代にはバイトで貯めたお金でギターを買って…という話から広がり、メンバーそれぞれの初めて買った楽器の話に。やはり皆バイト代で楽器買うものなのね。
ドラム買ったけど実家で叩けるはずもなくお蔵入りになったカズマタケイ、キーボード買いに行ったらちょうど店員さんに使い方教えてもらえたむーさん、初めて買ったベースはコンテンポラリーな生活の活動でも使っていたという藤田さん、皆色々。
朝日さんともっさは
朝「もっさは初めて買ったオタマトーンは…笑」
も「あれはもらったやつ笑」
朝「もらいトーンか…」
と謎のやりとり笑 そんな朝日さんは「ファズギターを爆音でかき鳴らすのが好きでして」と前置き、MCを終えて "きらいな人" へ。たまたま始まった初めて買った楽器トークから割と綺麗に繋がったけど予定通りなのかな。
アルバムのツアーだから過去曲がレア。"きらいな人" のイントロでもっさと朝日さんがお立ち台に登ってギターの掛け合いしたのカッコよかったっすね。
しかしこういう楽しい曲や激しい曲だけじゃないのがネクライトーキー。続いてアルバムから "悪態なんかついちまうぜ" "あべこべ" を披露すると、次のMCで朝日さんがアルバムを作るに当たっての考えを述べた。演り終えた "あべこべ" を挙げて「我々、こういう真面目な曲、良い曲もあったりするわけですが…」と朝日さん。「超元気!超元気!超元気!で1年間走り続けることが無理なのと同じように、元気な曲ばかり作り続けることはできないので真面目な曲や大人しい曲も作る」「そういう意味でも人間味があるというか、バンドと言うのは生き物だと思うわけです」と語った。これまで観てきたライブの中でも比較的朝日さんの真面目な話が印象に残っていて、アルバムのワンマンって感じがするなぁと感じた。
何気に "あべこべ" も、ノリの良い曲ではないが、構成的にずっとサビ感があってフロアの手が挙がり続けていた記憶だけどな。なんせ、こういう曲もネクライトーキーの良さだと思うわけです。
真面目な話から繋がり、朝日さんが「ネクライトーキーのダークサイドにようこそ」と前置いたのは "紫"。全く曲名通りに紫色の照明に昏く照らされるステージ。ダークサイドというほど曲調が暗いわけではないが、鬱屈とした歌詞は真骨頂である根暗要素を感じる。
からの、ある意味ダークサイドなカオスナンバー "ランバダ・ワンダラン"。思えばこの2曲がこの順で来るのもアルバムと同じ。比較的アルバムの再現を意識したようなセトリにしているのかなと思ったり。
続いてはもっさとむーさんによる振り。ホテルのシャンプーが合わず髪がパッサパサになってしまって最悪の気分だというむーさん、何を言い出すのかと思えばもっさが「その気持ちを代弁しようと思います」と前置き、"ねぇ、今どんな気分?" を。なるほどと思った。これどんなエピソードトークからも繋げられる。強い。
もっさの歌声にもトゲや力強さを感じる、「TORCH」の中でもかなり攻撃的なナンバーだが、それだけではない。なんとこの曲でめちゃくちゃ長いアレンジパートがあった。曲の途中で突如ゆっくりしたテンポに落として叩き始めたカズマタケイ。そのテンポを元に戻すべく(?)、光る棒を2本取り出したもっさ。歯車を回すように腕を回してその棒を振り翳し、テンポを上げるというパフォーマンスを繰り広げた。
さらにはその光る棒を指揮棒として操り、各メンバーに向けて振って音量を変えさせたり、客席に向けて振って拍手や歓声を煽ったり。そう、言わば "許せ!服部" でプラカードを上げ下げしてテンポや音量を上げ下げするあのパフォーマンスのよう。この手のやり方で新しいレパートリーを出してきた。ほんと飽きさせない面白さがある。そして最終的にちゃんと戻ってきて曲の続きに入ったからな。独創的な奇行をしっかりモノにして楽しませられるのは確かな演奏スキルがあってこそだなと思う。
さて、「TORCH」の楽曲はほとんど演り終え、十分世界観を味わったが、なんとここでアコースティックパートを。もっさがアコギに持ち替え、"夏の雷鳴" "だけじゃないBABY" という想定外な2曲を披露した。"夏の雷鳴" 好きなんすよね。
PEAK ACTIONには下手側の壁にたくさんの写真が貼られている。恐らくこれまでに出演してきたアーティストのライブの模様。その写真たちに触れ、「ここがホームのバンドとかいるんだろうな」とノスタルジーを感じていたもっさ。アコースティックの演奏にも気持ちがこもっていた。
そろそろ終盤、ラストのくだけたMC。メンバーで出来たばかりの道の駅に行ったと言う話になり、むーさんが「みんな道の駅に桃買いに行ったりするの?」と問いかけるとフロアから「桃は貰うもの!」とレスポンスが。「出た、地元民!」と反応するもっさ。自分もあまり知らなかったんだけど、福島って桃有名なのね。岡山のイメージだった。翌日にお土産買いに行ったら桃のお菓子めちゃくちゃ多くてびっくりした。
朝日さんやむーさんもそれぞれ自分の地元で貰えるものを挙げ(何だったかは忘れた)、買うより貰うものというものを紹介。藤田さんが「ええなぁ、東大阪はネジぐらいしか貰われへんで」って冗談飛ばしたらもっさが「えっネジ貰うの!?」って本気にしたのめちゃくちゃ笑ったw 「冗談が通じない笑」と笑う朝日さん。もっさ、嬉しそうに「桃貰えるんやったら郡山を住む候補に入れたい」とニヤつき、朝日さんに「あさましっ」と一蹴されていたのも面白かった笑
朝日さんがフロアに問いかけたところ、身内に桃農家がいると言う人が観客の中にもちらほら。本人が桃農家って人は流石に居なかったが、「まだ我々の音楽は桃農家までは届いてないということで笑、頑張って届けます!」と笑いを取りつつ意気込んだ。
ラストスパートは "めっちゃかわいいうた" "こんがらがった!" "俺にとっちゃあ全部がクソに思えるよ" とアッパーな曲を連発。"めっちゃかわいいうた" は恒例の『平成30年だ!』をアレンジ。「令和6年だーーー!!」に歓声が上がる。マジで毎年変えて一生アレンジしていけるから強いよなこれ。
ラストはアルバムと同じ流れで、"だから、" からの "石ころの気持ち"。"石ころの気持ち" に入る前に「初めて来たのに熱く込み上げるものがあった」とまさかの涙ぐむもっさ。壁に貼られた沢山の写真が想像以上にグッと来ていた模様。ライブハウスと演者の関係性が垣間見える光景に胸を打たれたのだろう。素敵なラストだった。
PEAK ACTIONはステージの裏でなくフロアの後方に舞台裏があるタイプの箱のようで、ライブが終わるとメンバーはフロアの隣を通って後ろへ戻っていった。フロアの隣っていうかアレっす、壁みたいだけど壁じゃない上手側のバックドロップの裏を通って。笑 あれ、演者用の通路を作るための仕切り的な感じだったのね。
アンコールではそのバックドロップを無視。笑 朝日さんと藤田さんが思いっきり客席の中を通ってプロレス入場したw もっさがステージからフロアの写真撮ろうとした時に朝日さんがお客さんの背中に隠れたの面白かった笑
アンコールは始めにグッズ紹介。反射材を使用した「ネ暗い夜にきらりキーホルダー」の紹介が印象に残っている。もっさの「これをつけていれば暗い夜道で車が来ても車が避けてくれます」は強引すぎて笑ったw ちなみに終演後買いました。笑
グッズ紹介を終え、楽曲は "ジャックポットなら踊らにゃソンソン" と "遠吠えのサンセット" !ジャックポット聴きたかったんだよな〜!始まりのドラムの時点で飛び跳ねた。イントロのキーボードもカッコいいし、サビでは『ワンツーさんはい!』を全力で叫んだ。
ネクライトーキーを最後に観たのってちょうど1年前のKANA-BOONとのツーマンだったんだけど、あの時は都合で間に合わずほとんどネクライトーキーを観られなかった。その時に1曲目にジャックポット演っててめっちゃ悔しかったから、今回回収できてよかった!
"遠吠えのサンセット" で大暴れして再びフロア後方へ帰っていったメンバー。しかし鳴り止まない手拍子。これはもしかしたらと自分も手拍子を続けた。
会場の熱意に応え、まさかのダブルアンコール!!朝日さんがまた後ろから出てきた時の盛り上がり凄かった。三度スタンバイする5人。流石にマジで予定外だった模様。何演るかぐらいは裏で示し合わせてきたようだったが、もっさだけ何演るか分かってなかった感じがあった笑
そんなトリプルアンコールは "ゆるふわ樹海ガール" !演奏開始の瞬間に大歓声。サビでもフロアの一部で合唱が起こっていた。
最後の最後まで大盛り上がり。最高のトリプルアンコールだった。この、本編でアルバム曲を全部演り切ってマジで何演るか勢いで決める感じ、これぞアンコールって感じがして最高だったな。
終演後、Tシャツとキーホルダーも買ってしまった。なんかもうめっちゃ気分が大きくなった() 意識していなかったが、総額が5000円を超えたのでショッパーもついてきた。
パスステッカーはランダムでサイン入りが入っているが、流石に当たらず。つか一気に4アイテムも買うってなかなかねぇな、ほんと我ながらはっちゃけた。
以上!!
何だかんだ久々に観たネクライトーキー、めちゃくちゃ楽しかった。これぞライブハウスって感じのライブ、なんか久々だったな。福島まで来てよかった!
ネクライトーキーは先日No Big Deal Recordsへの移籍が発表され、日本コロムビアからのリリースが予定されている。これからも注目だ。何気にワンマンも複数回行ってTシャツも複数枚買ってるネクライトーキー、バンドの中でも好き度高い。引き続き応援していきます!
では(=゚ω゚)ノ
ネクライトーキー 「TORCH」リリースツアー 「ゴーゴートーキーズ!2024」
2024.7.14. 郡山PEAK ACTION
セットリスト
01. ちょうぐにゃぐにゃ
02. Bloom
03. オシャレ大作戦
04. ふざけてないぜ
05. 浪漫てっくもんすたぁ
06. 新島工場探検隊
07. わっしょいまっしょい
08. きらいな人
09. 悪態なんかついちまうぜ
10. あべこべ
11. 紫
12. ランバダ・ワンダラン
13. ねぇ、今どんな気分?
14. 夏の雷鳴
15. だけじゃないBABY
16. めっちゃかわいいうた
17. こんがらがった!
18. 俺にとっちゃあ全部がクソに思えるよ
19. だから、
20. 石ころの気持ち
en1. ジャックポットなら踊らにゃソンソン
en2. 遠吠えのサンセット
W en1. ゆるふわ樹海ガール