たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

みんなKANA-BOONのワンマン行って光り輝こうぜ

KANA-BOONのワンマンに行ってきました!

f:id:tana-boon:20220613144809j:image

f:id:tana-boon:20220613144818j:image

フルアルバム「Honey & Darling」のツアー。KANA-BOON昨年末のRe:PLAYツアーにも行っているが、今回はBa. マーシーが正式に加入してから初。

会場は岡山CRAZYMAMA KINGDOM。名前はずっと聞いていたママキンに初参戦です。何より久々の岡山!広島公演が平日だったのでこちらを選びました。前週の福岡や翌週の山口も候補だったけど、予定が合わなかったのでここで来られてよかった。

なぁ俺ほんまに6月は大人しくするって言ってたの何やったん?

 

当日券も出ておりソールドアウトではなかったが、フロアはほぼ後ろの方まで人が入っていた。自分は半分より後ろの方、せっかくだからマーシーをしっかり観たいなと下手側で待機。まぁステージが高くなかったから結局あまり見えなかったんだが笑

定刻少し過ぎてメンバーが登場、鮪が「ファイナルのつもりで演ります!!」とギラギラに滾らせ、こいちゃんのシンバル4カウントから入って "Re:Pray" でスタート。

今回のツアー、フルアルバムのレコ発だしぶっちゃけセトリは期待してなかった。アルバムだけで15曲あるし、それ一通り演って "ないものねだり" "シルエット" +αで20曲弱、とかその程度だと思ってた。マーシーが正式に入った今のKANA-BOONを観ることに意味があると思って臨んだので、本当にセトリには期待してなかった。アルバムと同じ "Re:Pray" から始まったのもあり、やはりそうなのだろうと。

しかしその予想は2曲目からいきなり裏切られる事になる。まさかの "彷徨う日々とファンファーレ"。踊った。BメロのPPPFで古賀さんがめっちゃ飛び跳ねてた。また間奏のギターソロの時、古賀さんの後ろで鮪とマーシーが向かい合って掛け合ってたのよかった。ほんとKANA-BOONの新しいベーシストはマーシーしかいなかったよなーとか思ってたら曲と相まってなんか泣きそうになった。

間髪入れずに "Torch of Liberty" へ。毎回思うんだけど、ライブだとイントロのギターが長いの好き。引き伸ばせば引き伸ばすほどワクワクが増す。Bメロのシンガロングはいつになったら歌えるのか。。。

最初のMCでいきなりイオンの話。笑 鮪曰く、前日に岡山入りした時は閉店時間的に行けなかったので当日の朝から行ってきたと。岡山のイオンは確かにめちゃくちゃデカい。多分日本有数なんだろうなってレベルでデカい。古賀さんが頑なに行こうとしなかったのおもろかったな笑

鮪「古賀イオン行った?」
古「…見た!」
鮪「行きーや!」
古「視界には入ったからもう行ったようなもんやん」
鮪「入れよ!!笑」

相変わらずKANA-BOONはMCも雑談で面白い。

MCの後は「まだまだアッパーな曲続けますので!」と前置き、ハニダリ曲 "マイステージ" から次のパートをスタート。アルバムの中で一番イントロがエッジ利いててカッコいいのはこの曲かなー。サビの「ヘイ」のところでジャンプするのね。なんでみんなもう知ってんの?笑

続いて「レアな曲を」と言うので何かと思ったら "FLYERS"。

FLYERS

FLYERS

"まっさら" のカップリング曲。マジでレアだ。飛び跳ねた。アウトロのアレンジもライブバージョンって感じでよかった。

KANA-BOONカップリング曲もクオリティ高いからもっと演ってほしいなと思う。特にここ3年ぐらいは飯田の件や鮪の休養などで活動が不安定だったため、シングル曲が不遇すぎる。カップリング集にも入ってないし。頼む。知名度上がれ。

そこからも "talking" "MUSiC" と全く予想していなかった選曲が続いて歓喜。むしろ全然ハニダリの曲演らねぇじゃん。でも "talking" はベースの指弾きから始まることを思うとマーシーの見せ場だし、今回のツアーに入れないはずがなかったなとも思う。つかマーシー指弾きとピック弾きのスイッチエグいよ。あと "MUSiC" はいつも思うんだけど大サビ前の間奏で突然7拍子になるから観客が挙げてる手のウェーブがリズム狂ってバラッバラになるのいつも草です。

ここで再びMC。鮪、「Honey & Darling」になぞらえてなのか、糖分補給に蜂蜜を直飲み笑

そして初めてメンバー紹介。最初のMCのところでやるはずだったのにイオンのこと喋りすぎて忘れてたと笑 鮪が古賀さん、こいちゃん、自身と紹介した後、最後に新メンバーマーシーを紹介。マーシー自身も遠藤昌巳というフルネームとともに「マーシーって呼んでください!」と一言。コロナ前ならここで客席から呼びかける声が殺到しただろうが、この日は煽られても全くコール無し。皆しっかりルールを守っている。

「アッパーな曲が続いたのでここからはゆったり踊ろう」と、過去曲を連発した先のパートとはうってかわってここからハニダリ曲を連発。

イントロからアジカンリスペクト全開の "Dance to beat"、キャッチーなサビが印象的ながらも曲が進むにつれてどんどんメッセージ性が増していく "いないいないばあ"、KANA-BOONらしい開ける感じと明るさが詰まった "夜が明ける" と、一気にレコ発ツアー感を強めてきた。"いないいないばあ" はサビで手を挙げてノれるの1番だけだな笑 後は立ち尽くして聴き入ってしまう。

いないいないばあ

いないいないばあ

ここで真面目なMC。スポットライトに一人照らされた鮪が淡々と話す。「皆色々な想いを持って来てくれてると思うし、俺たちも上手くいかない日を乗り越えて今日来てる」「楽しんで何かを持って帰ってほしいと思うけど、同時に何かを置いていってほしい、預けてほしいとも思う」と鮪。

ギターも替えていたし、この重さから入るのは絶対ハニダリから "イコール" "alone" だと思った。違った。喋り終わった鮪が後ろのこいちゃんを振り返ったと思ったら、始まったのは "まっさら"。

誰が予想すんねん。最初のシンバル4カウントの時点でびっくりしたわ。爆音のシャンシャンシャンシャンに繋がる流れじゃなかっただろ。もう最高です。"まっさら" も本当にリリース当時とはまた違った力強さを孕んでいる。

その後また真面目なMC。「貴方たちから見たら俺たちは輝いているかも知れないけど、KANA-BOONを好きなあなたも輝いてる」と語りかけ、次こそ "イコール" "alone" かと思ったが、「輝いてる」「光り輝いてる」としきりに繰り返す様から少しずつ察していった。

ハニダリから "ひかり"。イントロに一瞬ベースパートあるの忘れてた…マーシーしっかり観とけばよかった。

ひかり

ひかり

「DOPPEL」の "夜をこえて" のような、「NAMiDA」の "一番星" のような、アルバム終盤に入ってくるスケールの大きいナンバー。しかしAメロの低音や歌詞のメッセージ性などは今のKANA-BOONにしかできないものだなと思う。

真面目パートが終わり、こいちゃんがバスドラを踏み始めるとともに手拍子が起こる。アンコールで演るかなと思っていた "スターマーカー" がここで来た。

前のツアー含めここ最近ずっとラストナンバーになる事が多かったこの曲がこの位置に来ているのがもう感慨深い。1サビでも2サビでも左右に腕振るところで隣の人と手当たったの申し訳なかった笑

そしてラストはアルバムでもラストを飾る "メリーゴーランド"。

前回のツアーでは新曲としてアンコールで披露されたのを思い出す。こんな明るい曲調で『生きることはつらいものです 死ぬことすら眩しく見える』なんて歌うアーティストになるとは "フルドライブ" の時には想像してなかったよね笑

これで本編終了。先に書いとくと、この後のアンコールでもハニダリ曲は演らなかった。アルバムレコ発でありながら、アルバム初出の曲を半分ぐらいしか演らずに過去曲を織り交ぜてきた意外すぎるセトリだった。アルバムの曲は東京と大阪のホールでほぼ収録曲順通りに殆ど演ったようなので、「Honey & Darling」という作品としてはそこで完結させたような意図なのかな?本当に面白いバンドになったなぁと思った。

 

アンコールでは各々ツアーTシャツに着替えて再登場。開口一番鮪が「謝罪しないといけないことがあります」と言うので何やらかしたんかと思ったら「以前買った『I LOVE岡山』Tシャツを持ってくるのを忘れた」とのこと笑 それこそイオンで買い直そうと思ってサービスカウンターでお土産屋さんに行ったら、特産品とかが置いてある意識高めのお土産屋さんだったと。

この話聞いて翌日イオン行ってみた笑 恐らく2階のハレマチ特区だな。Tシャツがなかった代わりに買ったという倉敷味工房の2種類の麺つゆや、マーシーが買ったという「まねきねコーヒー」も置いてあった。鮪がツッコんでたように、麺つゆの生姜は岡山じゃなくて高知原産だったしまねきねコーヒーはコロンビア産だった笑 鮪の麺つゆは生姜のやつも胡麻味噌のやつも美味しそうだったな。つか「鮪の麺つゆ」ってそれはそれでそういう種類みたいになるな笑

何の話してんの?

「さぁアンコール演るぞ!俺らは音楽をやりにきたんや!」と気を引き締める鮪。しかしマーシーがまねきねコーヒーを鮪のアンプに置いたので「何で俺のアンプに置くねん笑」とまたツッコみが始まってしまった笑 鮪の機材周り食べ物ばっかり。鮪の「なんで麺つゆ麺つゆ蜂蜜コーヒーやねん」が個人的にツボりました。

ついにアンコール。「鉄板曲やります!何エットでしょう!」と "シルエット" へ繋げる。流石にこの曲は演るだろう。7年の時を経てTHE FIRST TAKEでも公開されて話題になっている。今一度ハネてほしい。

最後の最後はこれまた意外だった "ネリネ"。いつの間にかこれも定番になったな。この裏打ちの曲調、むしろ最近色んなバンドでまた増えてきてる気がするから、改めて色んな人に聴かれてほしいな。

ネリネ

ネリネ

2番の『猫に笑われている』のところでマーシーのまねきねコーヒー指したのよかった。上手い!

最後に、来年メジャーデビュー10周年を迎える事になる旨を述べた鮪。5周年は飯田の一件で大変だったから、10周年は良い年になるといいな。色々面白いことになると期待する。

 

最後に物販で古賀シャツ購入。せっかく来たし何か貢ぎたかったんだけど、一番買いたいと思ったのがこれだった。高いんだけど。

f:id:tana-boon:20220614221412j:image

割といい値段するし現金で買うの憚られるなー…でもそれでカードに走るのはなー…と思ってたけど公式がキャッシュレス推奨だったんでカードで買いました。仕方ないですね!公式が言ってるんで!現金で買うしかないなら我慢しようかと思ったけど公式が言ってるんで仕方ないですね!

 

以上!

Honey & Darling」、正直最初聴いた時はビビっとは来なかった。でもいわゆるスルメというか、聴けば聴くほど味が出てくる。休養を経て、生きる事について考えること、語ることが増えた今の鮪にしか作れない曲調、書けない歌詞が詰まっていて、かつての4つ打ちノリノリバンドのイメージを持っている人たちには全く刺さらないかも知れない。実際今回のツアー、キャパがひと回りふた回り小さくなっているにも関わらず全ての公演がソールドアウトしているわけではない。

ぶっちゃけそれでもいいです。いやもちろん活動を続けられるぐらいにはちゃんと売れていてほしいんだけど。どこかのMCで鮪が、初めてライブに来た人に手を挙げさせたら後方席は結構挙がったのが嬉しかった。今になってKANA-BOONを初めて見に行きたいと思う人がまだこんなにいるんだと。それだけでいいなと思いました。"ないものねだり" と "フルドライブ" と "シルエット" だけキャッキャ暴れるだけじゃなくて、ちゃんと今のKANA-BOONも好きでいてくれる人たち、MCで言われてた通り光り輝いてると思います。今のKANA-BOONを好きでいられる人たちはもうずっと好きでいてくれる人たちだと思うので、一緒に応援していこうなという気持ち。

 

とは言えこの翌日に新曲のアナウンスあったのは嬉しかったよね!

まだまだここからですよKANA-BOON

f:id:tana-boon:20220613144831j:image

では(=゚ω゚)ノ

 

KANA-BOON LIVE TOUR 2022 Honey & Darling

6/12 岡山CRAZYMAMA KINGDOM

セットリスト

1. Re:Pray
2. 彷徨う日々とファンファーレ
3. Torch of Liberty
4. マイステージ
5. FLYERS
6. talking
7. MUSiC
8. Dance to beat
9. いないいないばあ
10. 夜が明ける
11. まっさら
12. ひかり
13. スターマーカー
14. メリーゴーランド

en1. シルエット
en2. ネリネ