たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

そういえばきのこ帝国について語ったことがなかった

またひとつ、まだまだ評価されていくべきバンドが止まってしまう。

きのこ帝国が活動休止。勿体ないなー。界隈全体でも結構な衝撃やぞこれ。

 

最近Vo.佐藤千亜妃さんのソロ活動が活発やったから、お知らせが来た時は予想ついてしまってたけども。

Ba.谷口さん脱退かー。家業継ぐのかー。まぁでも割と正直かつ綺麗な閉じ方ではあるよね。

こないだのハンブレッダーズ吉野の件もそうやったけど、ちゃんと全部表明してくれたら聴き手側としてはまだ受け入れられるというか。

まぁ欲を言えば最後にツアーしてほしかったけどなー。当日付でスパッと休止されるとほんまに円満なのかなとは思ってしまわなくもない。

ワンマン行く機会が最後まで無かったなぁ。これまでのツアーも、近場の公演が無かったり、あってもド平日やったり。

フェスやイベントでは観たことあったのが救いか。2016年のメトロックと2017年のロッキンレディオ。メトロックで "スピカ" 演ってくれたの嬉しかったなぁ。

Spica

Spica

  • きのこ帝国
  • J-Pop
  • ¥250

ハマったのこの辺の時期やったんよな。ちょうどメジャーデビューした時か。"桜が咲く前に" とか "怪獣の腕のなか" がめちゃくちゃ気に入って。

優しすぎるだろこの雰囲気。"ユーリカ" "海と花束" 辺りも当時から知ってたけど、自分のタイプってやっぱりポップ寄りなんかな。バンドとしては一番ボロクソ言われてた時期やったけどな。

「猫とアレルギー」でやいやい言われて、「愛のゆくえ」では再評価されて。でもそれまでの知名度を覆すレベルで「タイム・ラプス」がめちゃくちゃ絶賛されてて、"金木犀の夜" もすごい伸びてさ。ここから余計に一般に浸透していくんやと思ってたんやけどな。

千亜妃さんのソロ活動もそれぐらいから始まったけど曲調は全然違うし、完全に棲み分けてんやなーと思ってたのにバンドの方が止まってしまったか。

 

最後の曲は "夢見る頃を過ぎても" になるのか。

"金木犀の夜" の伸びがすごかったけど、こっちも好きやで。昔のきのこ帝国と今のきのこ帝国の魅力が上手く合わさってる気がする。曲調にしても声にしても。そういう意味では奇しくも最後の曲にふさわしくなってるのかな。

 

これからはソロ活動充実させていくんやろうなぁ。やっぱり願わくばきのこ帝国を続けてほしかったけど、まぁ本人のやりたいことを末永く続けていってくれたらなと思います。

きのこ帝国に限らずどんなバンドの休止や解散でもそうやけど、音楽はずっと残るからね。ずっと聴き続けますね。

 

では(=゚ω゚)ノ

ココロオークションめちゃくちゃライブバンドやんけ

こんにちは。先日のTHURSDAY'S YOUTHの記事がご本人方に反応をいただき、しばしの間アクセス数がえげつないことになりました。読んでくださった方々ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

 

 

何気に令和初ライブ、ココロオークションのワンマンに行ってきました!

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3月に行ったハルバン、1日目の一番最初に観たココロオークション。諸事情で少し遅れて頭数分見逃し、規制直前レベルに人も多くてあまり見えなかったので、その場で物販にて手売りチケットを購入。何だかんだリリース作品も多くて結構な数の楽曲があるし、MV曲も好きなものが多いので、一度ワンマン行ってみたいと思ってました。あと、同じ奈良出身のバンドやし。

ちなみにココロオークションについては去年の夏にも記事書いてます。

よければ。

 

会場は広島BACK BEAT。正直キャパに対して全然人が入ってる印象は無かった。ハルバンではもうひと回り大きいCave-Beでも結構な動員やったけど、やっぱりワンマンになるとなかなか満員とはならんのかねー。

 

入場時にこんなものをもらった。

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開くと中には「20問20答」と題し、メンバーひとりひとりへのQ&Aが。凝ってんなーと思いつつ開演時間を待つ。

すると15分前ぐらいから会場内にメンバーの声で謎のMCが流れ始めた。あぁよくあるタイプの、注意事項とかを本人たちの収録音声で流すやつかなと思ったら「ココロオークションのココラジ!」と称してラジオ番組を模したトークを始めた。内容は、さっきの20問20答の内容について説明したりツッコミあったりするもの。なるほどね〜これで配布物もちゃんと読んでもらえるし早く来た人も退屈しないから、上手いなと思いながら聴いてた。その中で話してて初めて知ったんやけど、Dr.井川さん双子らしい。

…と思いながら聴いてたら開演時間になったんですけど…

このラジオ番組もどきのくだりいつまで続くの?開演時間なったけど始まらんの?と思いながらも聴いてたら最後にメンバーが挨拶して終わったんやけど、最後に井川さんが挨拶した時に

「ドラムの井川聡でした!(変声)」「…井川なんか声変じゃない?」「あれ?これ井川ちゃう、双子の弟の方や!」「本物の井川はどこだー!?」

という茶番と同時に会場が暗転してステージが照らされ、そこにはドラムセットで準備万端の井川さんが!

そして井川さんのコールで残りのメンバーが登場し、本編がスタートした。そういうことやったんか。20分近く前からずっとオープニングやったってことか。このやり方はマジで初めて見たな。感動した。

始まりまでの話長いな!

 

というわけでここからライブ本編。

初期の4つ打ち代表曲 "ナゾノクサ" "夢の在り処" から始まり、アルバムの1曲目を飾る "RUN" へと繋げる。

挨拶を挟んで演奏されたのは、流通前の音源にしか収録されてない "シャバ・アーサナ"。ココロオークションには珍しいゴリゴリナンバー。

その後アコギに持ち替え、「花にまつわる曲を2曲」と言って "手のひら" "向日葵" を演奏し、アルバム曲を着実に消化していく。

 

続く途中のMCではGt.テンメイさんが「チャラけたMCもいいけど、俺はもっとスタイリッシュになりたい」と話し始める。Vo.粟子さんが「Suchmosみたいな?King Gnuみたいな?」と煽り、テンメイさんは「あっそうKing GnuKing Gnu」と返す。うんまぁ確かに見た目似てなくはないかもね。彫りの深さ失った常田大毅みたいな顔してるよねテンメイさん。

しかし、そんなフリをしておきながら「みんなパトカーって乗ったことある?俺こないだ職務質問受けた」というスタイリッシュの欠片も無い話題にw ちなみに粟子さんはあるらしいとのことで周りが掘り下げると

粟「小学生の頃財布拾って届けたらご褒美に乗っけてもろた」
テ「お前のこともっと好きになったわ」

というその場がほっこりするだけのお話でした。w

結局職務質問の話はパトカー乗せられて荷物調べられてすぐ解放されて、せっかくなので帰り際に警官にバンドの宣伝してきて終わったという普通のストーリーでした。

でもバンドマンってよく職質されるらしい。その後、先日の高松公演にて、対バンのLAMP IN TERRENと控室で話してて、自分たちもよく職質されるよって言ってたとのこと。なんか、中の見えにくい機材車とか、エフェクターとかを入れた黒くて大きい箱が怪しく見えてしまうんやってさ。なるほどーと思った。

つかココロオークションとテレンのエピソードとか推しと推しの絡みで尊いっす。

MCの話長いな!

 

続いて粟子さんが「今回のツアーの為に作った夏の四部作を」と曲振りし、"夏の幻" → "雨音" → "線香花火" → "蝉時雨" をメドレー形式で。リリース順的にもMVのストーリー的にも最初であるはずの "蝉時雨" を最後に持ってきたのは何か意図があったんやろうか。俺は4曲の中で "夏の幻" が一番好きやから一発目に来て鳥肌やばかったけどな。あと "蝉時雨" 以外の3曲が全部キー下がってたのも新鮮やった。今回のメドレー仕様なのか、元々ライブでは下げてるのかどっちなんやろ。

続いて暗転中に粟子さんがギターを置いたと思ったら突然帽子を脱いでキャップに替え、革ジャンを羽織り、最前のお客さん方がクスクス笑うなか "なみだ" の演奏が始まる。再び照明が点いたと思ったらメンバー全員サングラス。謎の様相で謎のハンドウェーブを煽る謎のヒップホップスタイル。謎。まさかココロオークションにピンボーカル曲があるとは。つかこのスタイルを取れる曲があるならもっとパフォーマンスの幅広がりそうやなと思った。売れてるバンドのボーカルどんどんギター弾かなくなっていってるしな。

 

再びMCへ。改めてメンバー紹介しつつ、今回は井川さんのターン。

井川さんyoutubeチャンネル持ってるらしいです。知らんかった。

視聴回数が底辺のそれ。

というわけで今回のツアーでチャンネル登録数を1000人に増やすことを目標としているらしく、なんとMC中に客にスマホを取り出させてチャンネル登録させる流れにw こんな形でオーディエンス巻き込んでくるバンドやとは思わんかったわ。

Ba.大野さんの「みんなとりあえず一回登録してあげて。登録だけしたらもう一回押したら解除出来るから。」がめっちゃおもろかった。

まぁ俺チャンネル登録しませんでしたけどね← 通知とか来るの鬱陶しそうなのでどんなアーティストでもチャンネル登録をしたことはありません。動画にしろMVにしろアップされたら大体ツイッターで告知されるしな。

ちなみにその一連のくだりでチャンネル登録者数15人増えたみたいです。270人から285人になったみたいです。

井川「15人も増えたぞ!この調子なら1000人いける気してきた!」
粟子「いやいけるか…?あと700人やで?」
大野「とりあえずみんなもう一回押したら解除できるからね」
井川「おおおおおい」

ほんまに茶番。コント。MCでこんなふざけてくるバンドやとは全く思ってなかった。まぁ、関西人やしね。

 

MCはここで終わり、「頑張れさっちゃん」とひたすら井川さんを励まし続けるだけの謎のコールアンドレスポンスへ。

「元気が出てきた!最近ずっと元気なかったけど元気が出てきた!」と叫ぶ。メンバーの「嘘つけ元気やったやん」「朝からめっちゃ元気そうやったやん」というツッコミを全部スルーし、「今なら飛べそうだ!」と飛ぶって英語で何ですか!フライですね!"フライサイト"!!」と叫んで終盤戦スタート!

MCの話長いな!

 

こんなふざけたフリで始めていいんかとは思うが、メジャーデビューアルバムのリード曲である "フライサイト" は安定の盛り上がり。"ナゾノクサ" でも思ったんやけど、なんかサビのリズムが音源と違う気がする。"フライサイト" は過去のライブでもそう感じた。テンポは落としてないと思うんやけどドラムパターン変えてるんかな?

新曲を、と言って披露したアルバム2曲目の "アイデンティティ" は、CDで聴いてた時はイントロでここまでベースのスラップが聴いてる曲やとは気づかんかった。カッコいい。ていうかあれやな、大野さん全部指弾きなんやな。一曲もピック使ってなかった。

からの「音楽に人生を変えられた男の歌」と定番の曲振りで始まったのは "ヘッドフォントリガー"。大サビ前の『狙い澄まして3秒で放て』の後の3カウントで3,2,1と指を掲げていくノリがあるようだ。

続いてアルバムのリード曲 "ハンカチ"。

ハルバンで初めて聴いた時から爽やかで良いなと思ってた曲。今回も変わらずの盛り上がりでした。

ストーリー仕立てのMVが有名なココロオークションやけど、歌詞にもここまでストーリー性があるのはレアやな。この歌詞めっちゃおもろいですよね。1番のサビで『部屋にアロマ置くのも (中略) 全部 君を好きになったせいです』って言ってたのに2番で『ギターもポチったぜ もうすぐ届くんだ アロマと一緒に』ってもうアロマ2個目買ってるからな。

 

本編最後はアルバムのラストナンバーでもある "タイムレター"。

『歌が好きな子供だった 寂しくなるのがとても嫌いだった 友達より体が小さかった 置いていかれないように必死だった』

という歌いだしで始まるこの歌は粟子さんの実体験というか、粟子さんは本当に病弱だったらしい。演奏前のMCで言ってたんやけど、幼い頃に病気という病気は全て経験して、10回ぐらい入院したとのこと。

初めて音源聴いた時から2番の『できないことがたくさんあった できた時はたくさん喜んだ』って歌詞がめっちゃ好きで。病弱エピソードが無くても感動してたと思うんやけど、ここを聴いてる時にマジで泣きそうになった。

 

本編はこれで終了し、アンコールでは1曲だけ "景色の花束" を。この曲アルバムの1曲目やけど、『どうか元気で 笑顔でいてね』て歌詞があるみたいにめっちゃ最後を締めくくるにちょうどいいよね。

 

 

帰り際に物販。終演後の物販は本人達が登場。ラバーバンドとCD買った。

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CDは置いてた中で唯一持ってなかった「CANVAS」を。粟子さんにサインもらった!

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この時に「僕も奈良出身なんですー」てお話しさせてもらってて、その時に粟子さんが「奈良に新しいライブハウス出来るらしいよね」て言ってたんやけどマジ?全く知らんかったんやけど。マジやったら激アツ。奈良にもキャパ5〜600ぐらいのちょうどいい箱が欲しい。NEVERLAND(キャパ250)の次がもうなら100年会館(キャパ1400強)なのは加減分かってなさすぎる。

 

 

以上です!

ワンマン初めて行ったけど、バンドのイメージが割と変わった。もっとたるい綺麗事を吐くだけのMCしそうなイメージやったけど、こんなにエンタメ性に富んだライブをするとは。これはワンマンに行かな観られへんものやな。いやマジで職務質問とチャンネル登録者数の話合わせてサーキットの持ち時間分ぐらい喋ってたからな。

普通に演奏もかっこよかった。音源では分からんかった部分とか、ワンマンでしか出来ないメドレーとか、こんなにライブ映えするバンドやとは知らんかった。

もっとワンマンに行く人が増えたらいいなと思う。今回のセトリでも思ったけど最新アルバム曲以外は過去のMV曲多めで初見殺しなところもないし、誰が行っても楽しめるんじゃないだろうか。

とにかくもっと売れてほしい!奈良出身として応援してます!

 

では(=゚ω゚)ノ

 

 

ココロオークション

4thミニアルバム「VIVI」リリースツアー

5/18 広島BACKBEAT

セットリスト

ナゾノクサ
夢の在り処
RUN
シャバ・アーサナ
手のひら
向日葵
夏の幻
雨音
線香花火
蝉時雨
砂時計
なみだ
フライサイト
アイデンティティ
ヘッドフォントリガー
ハンカチ
Orange
タイムレター

(en.)

景色の花束

みんなちゃんとTHURSDAY'S YOUTH知ってる?

THURSDAY'S YOUTHというバンドを知っていますか。知らん?

じゃあ、Suck a Stew Dryというバンドを知っていますか。字面は見たことある?

 

5人組のバンドSuck a Stew Dryがメンバー脱退の後に活動休止し、残った4人で再開したバンド、それがTHURSDAY'S YOUTHです。

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一見するとただの改名に見えるけど、彼らの場合は完全に別バンドとしての再始動である。サーズのライブではサック時代の曲は一切演奏していない。

 

Suck a Stew Dryは知ってる人多いんじゃないかな。2014〜2015年辺りに普通に勢いあったと思うんです。

少なくとも僕が2015年に一番ハマっていた年間ベストバンドは間違いなくサックである。2014年、グドモのコンピで "世界に一人ぼっち" を聴いて「あれ?めっちゃ良くない?」てなってたところにタイミングよくフルアルバム「ジブンセンキ」がリリースされ、リード曲 "僕らの自分戦争" がマジで一発で刺さった。

今でも本当に好きだよ、この2曲。

 

ワンマンこそ行けなかったけど、2015年のRUSH BALLのATMCステージで観てほんまにかっこよかった。

インストアイベントでVo.篠山さんと話す時に緊張しすぎて謎に身長聞いたのを今でも覚えてる。182cmですって。羨ましい。

 

その後ハイペースにリリースもツアーも行うも、2016年にGt.フセタツアキさんが脱退し、それに伴いそのまま活動休止。

正直ね、泣きました。好きなバンドが解散や休止する時、そのバンドに対してなんだかんだ新譜を毎回買うほどではなくなってたり貢ぐ熱量が多少下がってたりするんやけど、ここまでリアルタイムで好きなバンドが足を止めるのは初めてやった。

(今年に入ってヒトリエが大きくそれを塗り替えていったが。)

 

だから、THURSDAY'S YOUTHとして活動再開した時はほんまに嬉しかった。活動再開ってこんなに嬉しいんやと思った。

が。

THURSDAY'S YOUTHになった途端いくらなんでも知名度下がりすぎじゃないか???

 

サック時代に比べて明らかにMVの再生回数も伸びてなさすぎるし、出演するイベントも自主製作レベルのインディーズバンドがメインのサーキットとかが多くなってて、どんどん規模が縮小している。ラシュボのみならずロッキンやCDJにも出演していたバンドが前身になっているとは思えない。

楽曲のクオリティが落ちているとは全く思わない。ギターが一人減ったけど、むしろ演奏はシンプルになって洗練された感あるし、篠山さんの歌声もサック時代の一時期と比べるとクセがなくなってカッコよくなってる。

歌詞の世界観も健在である。基本的に暗くて後ろ向きだが、自身はその中に希望を見つけようとしている。一方で他人(聴き手)には無理に自分を変えさせたり前を向かせたりしないでいてくれる。キャッチーなメロディは少し減ったように思うが、それも歌詞を引き立てている。然る時に聴くと、本当に自分が求めているのはこういう歌だと思える。

強いて言うならやっぱり曲調かな。フェスに出だした頃からどんどん明るい曲が増えていった。そこが界隈には受けていたのかも知れんし、実際俺も最初はそこに惹かれた。でも、4つ打ちの分かりやすいリズムとか、鋭いギターリフとか、そういったものはほとんどなくなった。初期の曲を聴くと、「あぁ、この頃にやりたかった事を今THURSDAY'S YOUTHでやってるんだろうな」と思うし、それが上述のフェス層には向かないのも正直分かる。ヤバTのように盛り上げてはくれないし、sumikaのように幸せな気分にもさせてくれない。

 

とは言え、もう本当に、「Suck a Stew Dryが改名して活動再開した」という事実が単純に知られていないんじゃないかと思う。2014〜2016年辺りにサックをフェスやイベントで観て良いなと思った人たちが、曲単位で気に入っていた人たちが、サーズの存在に気づいていないんじゃないか。いやさっきも言ったようにね、そう言った人たちが今のサーズを聴いて良いと思うかは怪しいんや。でも大半のリスナーがそもそも出会ってすらないと思うんや。出会ったうえでやっぱりダメだった人はヤバTとsumika聴いといてください。

 

有名どころのイベントに出なくなったり、極端にリスナーの耳に届かなくなったりしている理由としては、やっぱりサック時代の曲を全く演らなくなったのが大きいのかなぁ。例えば、[ALEXANDROS]も改名以降[Champagne]時代の曲を一切演らなくなってたら、今ほどの人気になってなかったと思うんです。まぁメンバー減ってもないし活動休止もしてないから事情が全く違う以上並列すんのもどうかと思うけど。

しかしそれでも篠山さんは度々ツイッターSuck a Stew Dryはもう演りたくないと言っている。一番勢いがあった2015年辺りの作品を振り返り、当時が一番音楽を辞めたかったとまで言っている。終盤の楽曲はあまり自分のやりたかったことではなく、事務所にやらされていたものだと思われる旨の発言も一時期は見られた。

確かにサックとしての最後のミニアルバム「Wake me up!」、フルアルバム「N/A」は初期に比べるとかなり明るい曲、激しい曲が増えていた。個人的には振り幅の大きさにも感動したしメロディの綺麗さも衰える気配無くて全曲好きやったんやけど、本人は納得いっていなかったようである。

 

それに比べると今は事務所も辞めてフリーになり、自分のやりたいことをできてる様子。最新のアルバム「Anachronism Pt. 1」を聴いてると、歌い方に無理がないと言うか、良い意味で力が抜けて気怠げな雰囲気が出ている。心地良い。

大衆に受ける楽曲でフェスに出るよりも、自分のやりたい音楽で細々と続けていくことを選んだのかも知れない。

それでも自分はもっと売れてほしいと思う。今のTHURSDAY'S YOUTHの楽曲が評価されるように聴き手側が変わってほしい。まずは知ってほしい。

 

Suck a Stew DryもTHURSDAY'S YOUTHも、良いバンドだよ。「どこが良いのか俺にもわかるように説明してくれ」と言う人がいたら、いつまでも説明してやる。

活動休止のイメージのままで止まってる人、迷わず聴いてみてください。もちろん、全く知らなかった人もこの機会に。

 

ちょうど今、新譜の制作にあたってクラウドファンディングで資金を集めているところ。下記のサイトから応募できるので、是非皆さんよろしくお願いします。

 

では(=゚ω゚)ノ

ハンブレッダーズをずっと推せると思った話

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ハンブレッダーズのGt.吉野エクスプロージョンが、正式メンバーから外れてサポートメンバーとして関わることになった。

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先日のお知らせは正直、新しいと思いましたね。その手があったかと思った。

サポートメンバーだった人が正式加入ってニュースは頻繁に見るけど、逆に正式メンバーがサポートに降りるってのは初めて聞いた。いや他にも例あるんやろうけど俺は初めて聞いた。

でも確かに上手いやり方ですよね。脱退したってどうせ当面はサポート入れなきゃライブ出来ないんやから、宣言だけしてこれからもちょくちょく出てきてくれたらいい。これからもあの絶対にまともな顔で演奏出来ない変態のギターソロを観られる機会が残っているというのは素敵な事だ。

サポートメンバーとしてこれからも関わっていくっていう形も素敵やなと思ったけど、何よりここに至る経緯というか、理由がほんまに飾らなくてすごいと思った。

「社会人として生きる事を選択しました。」

こんな純度の高い大切なお知らせがあるか。

お知らせの文面もムツムロのブログも吉野本人のツイートも、嘘がないというか、いい意味で生々しい。最低限の表現しかしてないのに具体的で、しっかり伝わってくる。

「吉野は吉野自身が守りたいものの為に会社員として働く道を選んだ」「吉野の仕事を応援したいと思っています」

これが全てやろ。これ以上何もいらんやろ。「各々が思い描くバンドとしての姿に少しずつズレが生じ〜」とか「バンド活動の中で見つけた新しい夢に向かって〜」とか、よくある結局何なのか全然分からん言い回しで濁す必要なんか無いんやなと思った。

 

本当に、全員の想いが尊重されてる。降りるメンバーも、残るメンバーも、ファンも。いわゆる「大切なお知らせ」で、ここまで全ての立場に立って考えられる?思いやりがすげぇよ。小学校6年間の授業全部道徳やったんか。

まぁ今後他のバンドが似た状況になった時に同じ対応が出来るかと言ったら難しいけどね〜。人間関係なりお金なり色々事情がある場合もあるやろうしそんなもんケースバイケースやからね〜。

 

とりあえず、今後もハンブレを応援し続ける事は変わりない。ムツムロ今月中に新曲のMV公開するってブログの終わりに書いてたね。楽しみ。

ハンブレッダーズ、これから何があっても大丈夫やと確信しました。ずっと聴かせていただきます。

 

推し続けるしかないやろ、こんな奴ら。

 

では。

令和と26歳のご挨拶。

こんにちは。令和最初の更新です。

私事ですが本日26歳の誕生日を迎えました。 もう言い逃れ出来ないレベルのアラサーになってきました。

令和でも26歳でも引き続き、CDを買い倒し、ライブに行き倒したいと思います。

 

このブログももうすぐ開設して一年になります。我ながら思ったより続いてるなと。こんな一般人の日記を読んでくださってる方々には感謝です。ありがとうございます。

今のところまだまだ続けるつもりです。これからもよろしくお願いします!

 

 

現時点のライブ予定

5/18 ココロオークション@広島BACK BEAT
5/26 the peggies@広島Cave-Be
6/01 夢みるアドレセンス@広島SECOND CRATCH
6/08 感覚ピエロ 対バン:ヒトリエ(出演キャンセル)@奈良NEVERLAND
6/09 緑黄色社会 対バン:ネクライトーキー@心斎橋BIGCAT
6/16 パスピエ@広島SECOND CRATCH
6/22 ねごと@広島SECOND CRATCH
7/13 ビレッジマンズストア@神戸太陽と虎
8/30 Mrs. GREEN APPLE@上野学園ホール

 

 

では(=゚ω゚)ノ

平成最後のライブがマカロニえんぴつでよかった

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平成最後のライブ!マカロニえんぴつのワンマンに行ってきました!!

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えげつない勢いで伸びてる新曲 "ブルーベリー・ナイツ" を擁するミニアルバム「LiKE」のリリースツアー。広島公演がちょうど引っ越しの時期で、行けるかなーどうしようかなーと思ってたらソールドアウト。しかしその後、今回の追加公演が発表され、「LiKE」封入先行で何とかチケットを確保できました。

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っていうか結局追加公演も含めて全公演ソールドアウトですからね!!おめでとうございます!!いつの間にそんな売れたんや!!

 

会場は心斎橋JANUS。去年のミナホでも行かなかったからだいぶ久々ですね。未だに場所が曖昧です。というか心斎橋が未だに曖昧です。

入場後すぐに物販でTシャツを買って着替えて参戦。

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この、ぱっと見あんまりバンT感ないデザインが良い。

 

ソールドしてるだけあってパンパンやし、入場にも時間かかったし、コインロッカー埋まってて使えんかったし、ほんま大人気ですよもう。

 

定刻に照明が落ち、メンバーが登場。

音出し無しでいきなり "トリコになれ" からスタート。続いて "ワンルームデイト" と、ミニアルバム5曲のうち2曲を初っ端から入れてきた。この時点で以降のセトリが全く予想つかんくなり、より楽しみが倍増。前も何かの記事で書いたけど、ミニアルバムとかシングルのリリースツアーって新曲が少ないから、過去曲への期待めっちゃ高まるんですよね。

"MUSIC" では定番の『朝飯抜くのはダメ』で合唱。からのハルバンでも聴いた "two much pain"。調べたら最近のライブで頻繁に演ってるみたいやし、しばらくは演奏されるのかな?観る予定がある人はチェックしとくと吉です。

「大阪の皆さん!東に負けないものがありますよね!そう、声量ですね!!」と煽り、 "ワンドリンク別" で全力の掛け声。からの "哀しみロック" は今回のセトリの中で一番予想外。めちゃくちゃテンション上がった。し、汗かいた。

 

ここで一旦暗転して再び照明がうっすら点いたと思えばステージにははっとり一人。「弾き語ります!」

マカロニえんぴつの曲で弾き語りと言ったら「CHOSYOKU」の "有色" ぐらいしか思いつかんかったんやけど、歌い始めたのはアコースティックバージョンの "恋の中"。こういうアレンジが観られるのはほんまにワンマンの良いところやなと思う。ちなみに、最初歌詞間違えてやり直してましたw 「もっかいやらしてくださーいw」て笑ってんのほっこりした。客席から「頑張れ!」と野次が飛んで「うるせぇ!」って即答してたのもおもろかった。

続いて弾き語り2曲目、聴いたことない曲やった。演奏後に「スキップでした!」とはっとり。新曲ではなさそうやから、自主製作時代の曲かなと思ってたけど、聞き取った歌詞を基に帰りに調べてみたらTOMOVSKYさんの楽曲 "SKIP" のカバーやったみたい。

続いて "夜と朝のあいだ" を歌い始めて、結構弾き語りコーナー長いなと思ってたら一番サビの終わり頃に他のメンバーが出てきて、二番からバンドの演奏が開始。あぁそういえば元々この曲そういう構成やったわと納得。弾き語りコーナーが終わってバンド演奏に戻していく流れが完璧すぎて感動した。

 

MCでは、Key.長谷川さんが物を食べるのがめっちゃ速いという話に。長谷川さんが「ちょっとずつ食べてると幸せが逃げていく、一気に食べたら幸せを一気に感じられる」と持論を展開してメンバーにも客にも一切理解されてなかったのクソおもろかったなw 最終的に

長谷川「はっとりくんとか食べるのゆっくりじゃん、だいぶ幸せ逃げてるよ。俺が100だとしたらはっとりくん70ぐらいしか幸せ得られてないよ」
はっとり「別にいいよ70でも」

て一蹴されてたw

続いて「皆さんはGWにどこか行くんですか?」という話題に。東京!白浜!伊勢!と声が挙がる中、はっとりが「偏見なんですけど、マカロッカーは家でNetflixなんじゃないですか?」つって笑いが起こる。まぁ俺は近いものがありますね。Netflixは契約してないからずっとyoutubeですね。

 

MCを「皆さんやっぱり働く女ってことですかね?」と締めて、文字通り "働く女" へ。二番の歌詞の『誕生日にとっておいた有給 なんで一人でケーキだ?』を『なんで一人でNetflixだ?』にアレンジ。ネタを交えつつMCの内容ちゃんと回収したの上手いなぁ。さらに大サビ前の間奏では「音大出身の力を見せつけてやりましょう!」と各楽器のソロパートへ。みんなめちゃくちゃかっこよかった。アルバムの中で唯一のミドルテンポ横ノリ曲がこんなにライブ映えすると思わんかった。

 

続く "レモンパイ" で照明が真っ黄色になる演出は鉄板。未だにこの曲に飽きる気配が無い。何回観ても聴いても鳥肌が止まらない。

からの、サポートドラムのソロパートから入って流れるように "スタンド・バイ・ミー"。今回「s.i.n」からの曲めっちゃ演るやん。ライブで観るの初めてやったから『態度に示せ、さぁハンズクラップ』のとこの手拍子全然合わせられへんかった()

"スタンド・バイ・ミー" が終わって各々が激しくエフェクターを歪ませてノイズを響かせたと思えば、そこからアルバムのラストナンバー "STAY with ME" へ。あの轟音の中からイントロのキーボードが鳴り始めた時はテンション上がった。

MCを挟んで、「今回のアルバムとは別に一曲、配信シングルで新曲がありまして。」と始めて自身の青春について語り、"青春と一瞬" へ。

何回も観てますよMV。毎回イントロで鳥肌立ってますよ。それを生で聴けたらそりゃもう感動がすごかったよ。泣いてはないけど。バラードが強いバンドって本物ですよね。

 

ここからの追い上げはすごかった。"ブルーベリー・ナイツ" でそろそろ本編終わりかなーと思ってたのに "OKKAKE" "keep me keep me" "ハートロッカー" と最後まで怒涛。「まだあんの?」「え?まだあんの?」と幸せに満ち溢れてました。最後までクッソ楽しかった。Ba.高野さん、最初からずっと指弾きやったかど "keep me keep me" だけピック弾きやったな。

最後まで上げるだけ上げまくって大盛り上がりで本編が終了しました。

 

アンコールはメンバーがグッズのTシャツやパーカーに着替えて登場。からのグッズ紹介コーナー。

アンコールでは "眺めがいいね" を演奏。満員のJANUS、そりゃいい眺めやったと思いますよ。

そして最後に安定の "ミスター・ブルースカイ"。すっかりラストナンバーとして定着しましたね。やのにマンネリ化しないのがすごい。毎回鳥肌立つし。良曲って褪せないんですね。

 

ほんまに良いバンドの良いライブでした。これからさらに飛躍していくのを確信できました。

でも、自分たちでも急に注目を浴びてきた現状に対して逆に不安を覚えつつ、生き残っていくことを必死に考えて模索していることが分かるなと思う。

グッズ紹介のコーナーでタオルを紹介した時に、はっとりが「ありがたいことに今年たくさんフェスに呼んでもらえてて、フェスの会場でマカロニえんぴつのタオルが見えたらすごく心強いなと思うのでよろしくお願いします!」て言ってたし、やっぱり気にしてるんやろうな。

『いかないで』と歌う "two much pain" を最近頻繁に演ってたり、"ブルーベリー・ナイツ" で『冷めないで 消えないで』『ねぇ行かないで 棄てないで』と歌ったり、 "OKKAKE" "トリコになれ" といったバンドとファンとの関係を書いた歌が最近多かったり、随所にそういう意識が見られる気がする。

 

でもまぁ、当分売れ続けると思います。インディーズ界隈では2019年は間違いなくマカロニえんぴつの年。あとネクライトーキー。令和ではもっとやばいことになると思う。

何がやばいって、絶対フルアルバムが待ち構えてるんですよね。前回も、ミニアルバム「s.i.n」とシングル「夏恋センセイション」があって、それぞれのリード曲表題曲を含むフルアルバム「CHOSYOKU」があったわけです。今回もシングルとミニアルバムが1枚ずつ出てるので、次はフルアルバムを勝手に期待してます。"青春と一瞬" はもちろんのこと、多数の新曲たちに加えて "レモンパイ" と "ブルーベリー・ナイツ" が両方入ったりするんかな?アホほど売れるんちゃうか?大丈夫か?

 

多くのフェスへの軒並みの出演、FM802のキャンペーンソングへの抜擢、令和で大暴れするのがもう目に見えてる。平成最後のライブでマカロニえんぴつを観ることができてよかった。知らん人はほんまにチェックしてほしいし、バンド名で敬遠してる人も騙されたと思って聴いてみてほしい。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

 

マカロニえんぴつ

マカロックツアーvol.7 〜ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン東阪緊急登板!編〜

4/29 大阪Music Club JANUS

セットリスト

トリコになれ
ワンルームデイト
洗濯機と君とラヂオ
girl my friend
MUSIC
two much pain
ワンドリンク別
哀しみロック
恋の中
SKIP (TOMOVSKYカバー)
夜と朝のあいだ
働く女
レモンパイ
スタンド・バイ・ミー
STAY with ME
青春と一瞬
ブルーベリー・ナイツ
OKKAKE
keep me keep me
ハートロッカー

(en.)

眺めがいいね
ミスターブルースカイ

sumikaと家族になれたのでもう結婚できなくていいです

ネタバレ注意です!

 

sumikaの広島ワンマンに行ってきました!!フェスやイベントでは観てたけどワンマンは初めて。

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4/20,21の2days開催の2日目でした。元々は20日で申し込んでたんやけど当たらなくて第2希望の21日になりました。まぁいいや20日はおかげでiri行けたし。

 

会場は初めましての上野学園ホール。社会人初のホールライブです。

近くまで歩いてきたらsumikaのTシャツを着た人しかいなくなって、改めてすごい規模で演ってんだなと。

ちなみに僕はsumikaタオルは持ってたけどsumikaシャツは持ってなかったので上着の下に忍ばせたSHE'SのTシャツで参戦。でもあまりにsumikaシャツが多すぎて上着脱げませんでした。

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物販でTシャツ買ったけどトイレ激混みで着替えも出来ず。なめてた。

何なら日替わりTシャツ買おうかなと思ってたけど余裕で売り切れてた。先行物販で行っとくべきやったな。なめてた。

 

ホール内に入場した瞬間にステージの豪華さに圧巻。sumikaだけに家をモチーフにした巨大なセットが。

ホールってことで久々の指定席。真ん中より少し下手寄りのかなり後方やったけど、逆に豪華なステージ全体を見渡せて文句なし。通路側の一番端の席やったから左右の人に挟まれて肩身の狭い思いをすることもなく、一人でも問題無し。隣でカップルが仲睦まじくしていても何も思わない。うん。

 

これだけの規模にも関わらず、推すことなく定刻に開演。SEが徐々に大きくなるのに合わせて拍手とともに皆一斉に立ち上がり、続いて照明が一気に消えて真っ暗になると大歓声。ホールのライブってこれが良い。ライブハウスに比べて、「始まる!!感」が一気に押し寄せてくる。

インスト曲が鳴るとメンバーが順々に登場、また大歓声。最後の片岡さんが出てきたときの歓声はマジで真っ黄色。男おらんかったっけ?てぐらい真っ黄色。

各々がスタンバイし、インスト曲が終わって本編スタート!

アルバムの1曲目でもある "10時の方角" ではじまり はじまり、"フィクション" へと続く。 "フィクション" のサビ終わり『いつになれば終わるんだ 皆目、見当もつかない』のリズムがやっと分かったよ。片岡さんとGt.黒田さんの煽る手拍子を見てやっと分かったよ。3+3+3+3+3+6からの4拍子に戻ってるって感じかな。マジでどうやって作曲したんやろ。みんなほんまに分かって手拍子合わせられてんのか。

ここまでの2曲で良い意味で予想通りのオープニングを切ったかと思えば、次は "1.2.3..4.5.6" 。掛け声パートがわかりやすいアップテンポ曲とはいえ、こんな過去のアルバム曲も序盤から入れてくるとはさすがワンマン。

続いて片岡さんがギターを替え、勢いよくカッティングを始めたがハプニング発生!アンプの操作をミスってたのか、音が出ない!www

片岡さんが瞬時に「音が出なーい!」とおどけたことで会場が笑いに包まれ、不穏な空気が流れることもなく「でもカッコつけるぜ〜」とヘラヘラする片岡さんにむしろみんなほっこり。あの機転の利かせ方は流石FM802めざましテレビで生放送を担当しただけのことはある。けどあれ本人悔しかったやろうなぁ…リズム隊との息も完璧に合っててめっちゃカッコつけて弾き始めてたもんなぁ…w 

何事もなかったかのように仕切り直して演奏し始めたのは "グライダースライダー"。めっちゃ好きなんよなこの曲。

sumikaを好きになって以降初めて公開されたMVがこの曲なんやけど、もうほんまに気に入って。だからこの直後に活動休止に入った時はほんまに心配やった。帰ってきてくれてよかった。

続いて片岡さんが曲名を叫んだだけで歓声が起こった "ふっかつのじゅもん"。序盤から飛ばしすぎじゃねぇか?ここまででフェスのセトリ組めるレベルやぞ。

 

挨拶のMCを挟んで、「Chime」からの曲が続く。

"Monday" ではこの日初めて片岡さんがピンボーカルになってステージを端から端へゆったり動き回る。『「二人だけの秘密ね」』のところで人差し指を口に添えて「シー」の仕草を見せたり、手を伸ばして一度だけ最前列のお客さんと手が触れたりして、その度に悲鳴のような歓声が上がる。通路を挟んで隣の女性達が「触った!!触ったよ!?」って大騒ぎしててめっちゃおもろかった。

"Strawberry Fields" ではメンバー紹介を兼ねて各パートのソロが。音源聴いた時から「この曲はライブで楽器隊の見せ場になるんやろうな〜」と思ってたけど、想像以上。ロックバンドのライブじゃないみたいやった。クラシックみあった。Dr.荒井バロンさんもがっつりレギュラーグリップに持ち替えてたし。あと大サビ前の片岡さんの囁くような「あーあ。」で鳥肌うわあああああてなった。

その後、改めてMCにてメンバー紹介。Key.小川さんの時に「毎回ライブの後にはみんなで反省会をして、次のライブに繋げてる」という話をしたのに合わせて、片岡さんが「だから仕方ないことなんだけど、どうしても昨日より今日の方が良いライブになります!」と宣言すると拍手が起こり、続けて「昨日も来てくれた人いますか?」と問いかけると結構な数の手が挙がってびっくりした。2days参戦勢めちゃくちゃおるやん。まぁ物販で日替わりTシャツとかされたら両日行きたくなるわなぁ。にしてもすごい。

そこから「冬に作った曲なんですけど」と始まった "ホワイトマーチ" では水玉模様の白い照明が雪みたいになっててめっちゃ綺麗やった。この日最高気温25℃とかやったんやけど、この瞬間は冬でした。

と思ったら次はMVの爽やかさが夏感すごい "ファンファーレ"。最新シングル曲やしアルバムの2曲目やし、序盤かもしくは終盤の追い上げパートで入れてくると思ってたから、こんな中盤でポツンと演るとは予想外やった。

 

ここで片岡さんに「ここからはゆったりと、上野学園ホールの素敵な椅子に座って、リラックスして聴いてください」と促され、みんな着席。あぁバラードコーナーやなと。

…思ったらまさかのアコースティックアレンジされた "リグレット" で感動。その次に、アルバムから "ゴーストライター" "秘密" が披露されると、曲の間には周囲からチラホラ涙を啜る音が。皆さん心動かされてますね。

 

しばらくしっとりコーナーは続くのかなと思いきや、インスト曲 "Hummingbird's Port" が流れ、「広島行くぞ!」の掛け声とともにいきなり照明が点いて "Lovers" が始まった!みんな一斉に起立!同時にステージ後ろの幕も開き、しばらく隠れていた家のセットが再び登場。しかも、お好み焼きの暖簾やら広島カープのTシャツやらご当地ネタが散りばめられてる。凝ってるなぁ。

正直 "Lovers" で泣きそうになった。序盤で "グライダースライダー" を気に入った後に活動休止に入ったって書いたけど、活動再開後一発目やったこの曲で一気に人気が爆発したから、sumikaを応援する中で "Lovers" はほんまに大きな意味を持つ一曲なんよな。復帰後一発目の曲が、バズるきっかけになった曲が、この曲でよかったと今でも思う。

 

終盤戦、"Flower" で片岡さんが『未来へのフラワー』を『広島のフラワー』に替えて掛け声を煽ったり、"ペルソナ・プロムナード" はもう指定席とか関係ないレベルではしゃいでしまったり、マジで楽しかった。その後、ちょっとだけ挟んだMCからの "「伝言歌」" への入りがかっこよすぎた…

本編最後はアルバムのラストでもある "Familia"。

この「お前らツアーまでにしっかり予習しとけよ」と言わんばかりのMVを観て、バッチリ『Yes』『No』で◯と×を作りました。一人とか関係ない。全力でやりました。むしろ一人で来てる俺の方がsumikaと家族になれる。「あなたと家族になれるって、本気で思ってますから!!」て俺も本気で思ってますから片岡さん。ライブ中はマジで頭お花畑になれる。

 

アンコールになってメンバーが再登場すると、まずいきなり "春夏秋冬"。ごめんなさい、正直この曲忘れてました() 「アルバムの曲もう全部やったよな…?アンコール何演るんやろ…?」て思ってたし("あの手、この手" は吉澤嘉代子とのコラボ曲やから始めから演ると思ってなかった)。めっちゃ好きやのになんで忘れてたんやろ。まぁ一応アルバム曲というよりはA面曲やからかな。

再びMCに入り「アンコール待ちの声や手拍子が鳴ってる間、自分たちは何をしているのか」という話に。

片岡さん「アーティストさんによっては、ツアーのTシャツに着替えたりする人もいると思うんですけど。僕たちはこの手拍子を、ただ聞いています笑 これが一日頑張ったご褒美だなぁ、と思いながら聞いています」

素直でよろしい。どんな人生歩んできたらこんだけ人をほっこりさせる才能に恵まれるんだ。鳴かず飛ばずの前身バンド時代どう過ごしてきたんだあんた。

続いて「まだ春だけど夏の曲を」と言った途端に他の客がみんなタオルを掲げ始めた。"マイリッチサマーブルース"。これがタオル回し曲になってたの知らんかった。ライブで聴けたの初めてやし。過去のアルバム曲が時間差で日の目を見てる感じ、めっちゃ嬉しい。

"マイリッチサマーブルース" が収録されてる「Vital Apartment.」、一番影薄いアルバムな気するんですけど全曲めちゃくちゃいいからもっと知られてほしい。"チェスターコパーポット" をライブで聴くまで死なないって決めてる。

 

本当に最後の最後、「sumikaとして最初に作った曲を演ります!」と叫んで "雨天決行" で締めくくり。この曲もsumikaを好きになって一回聴いて気に入ったのを覚えてる。最後にこれを聴けて嬉しかった。

 

サポートBa.井嶋さんが先に退場し、最後にメンバー全員で挨拶。Gt.黒田さん、汗でシャツが綺麗にギターの形に濡れてたw そりゃあんなストラップ短くしてあんな熱量のライブしてたらそうなるよね。

 

終演後の会場の暖かい雰囲気が忘れられん。楽しかったとかカッコよかったとか以上に、ほんまに幸せやった。

これからもっと幅広い層に広まっていくんやろうなぁ。ホールやからやろうけど、今回も色んな年代層が来てた。最前列の中央に年配の男性がいてMCで片岡さんにイジられてたんやけど、そのおっちゃんライブ中いっぱい手挙げて楽しんでて微笑ましかった。最後に片岡さんが「お父さん公開処刑しちゃってごめんなさいね」つってピック手渡しであげてた!!羨ましい!!

お父さんのような年配の方々にも愛されるバンドにsumikaにはなってほしい。そして、俺も年取ってもライブに行き続けて音楽を楽しみたいなと思いました。

 

ホールにはホールの良さがある。一人で指定席で観ても楽しめる、素敵なライブでした!!

では(=゚ω゚)ノ

 

 

sumika 「Chime」リリースツアー

4/21 上野学園ホール

セットリスト

ピカソからの宅急便
10時の方角
フィクション
1.2.3..4.5.6
グライダースライダー
ふっかつのじゅもん
Magic
Monday
Strawberry Fields
ホワイトマーチ
ファンファーレ
リグレット
ゴーストライター
秘密
Hummingbird's Port
Lovers
Flower
ペルソナ・プロムナード
「伝言歌」
Familiar

(en.)

春夏秋冬
マイリッチサマーブルース
雨天決行