たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

sumikaと家族になれたのでもう結婚できなくていいです

ネタバレ注意です!

 

sumikaの広島ワンマンに行ってきました!!フェスやイベントでは観てたけどワンマンは初めて。

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4/20,21の2days開催の2日目でした。元々は20日で申し込んでたんやけど当たらなくて第2希望の21日になりました。まぁいいや20日はおかげでiri行けたし。

 

会場は初めましての上野学園ホール。社会人初のホールライブです。

近くまで歩いてきたらsumikaのTシャツを着た人しかいなくなって、改めてすごい規模で演ってんだなと。

ちなみに僕はsumikaタオルは持ってたけどsumikaシャツは持ってなかったので上着の下に忍ばせたSHE'SのTシャツで参戦。でもあまりにsumikaシャツが多すぎて上着脱げませんでした。

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物販でTシャツ買ったけどトイレ激混みで着替えも出来ず。なめてた。

何なら日替わりTシャツ買おうかなと思ってたけど余裕で売り切れてた。先行物販で行っとくべきやったな。なめてた。

 

ホール内に入場した瞬間にステージの豪華さに圧巻。sumikaだけに家をモチーフにした巨大なセットが。

ホールってことで久々の指定席。真ん中より少し下手寄りのかなり後方やったけど、逆に豪華なステージ全体を見渡せて文句なし。通路側の一番端の席やったから左右の人に挟まれて肩身の狭い思いをすることもなく、一人でも問題無し。隣でカップルが仲睦まじくしていても何も思わない。うん。

 

これだけの規模にも関わらず、推すことなく定刻に開演。SEが徐々に大きくなるのに合わせて拍手とともに皆一斉に立ち上がり、続いて照明が一気に消えて真っ暗になると大歓声。ホールのライブってこれが良い。ライブハウスに比べて、「始まる!!感」が一気に押し寄せてくる。

インスト曲が鳴るとメンバーが順々に登場、また大歓声。最後の片岡さんが出てきたときの歓声はマジで真っ黄色。男おらんかったっけ?てぐらい真っ黄色。

各々がスタンバイし、インスト曲が終わって本編スタート!

アルバムの1曲目でもある "10時の方角" ではじまり はじまり、"フィクション" へと続く。 "フィクション" のサビ終わり『いつになれば終わるんだ 皆目、見当もつかない』のリズムがやっと分かったよ。片岡さんとGt.黒田さんの煽る手拍子を見てやっと分かったよ。3+3+3+3+3+6からの4拍子に戻ってるって感じかな。マジでどうやって作曲したんやろ。みんなほんまに分かって手拍子合わせられてんのか。

ここまでの2曲で良い意味で予想通りのオープニングを切ったかと思えば、次は "1.2.3..4.5.6" 。掛け声パートがわかりやすいアップテンポ曲とはいえ、こんな過去のアルバム曲も序盤から入れてくるとはさすがワンマン。

続いて片岡さんがギターを替え、勢いよくカッティングを始めたがハプニング発生!アンプの操作をミスってたのか、音が出ない!www

片岡さんが瞬時に「音が出なーい!」とおどけたことで会場が笑いに包まれ、不穏な空気が流れることもなく「でもカッコつけるぜ〜」とヘラヘラする片岡さんにむしろみんなほっこり。あの機転の利かせ方は流石FM802めざましテレビで生放送を担当しただけのことはある。けどあれ本人悔しかったやろうなぁ…リズム隊との息も完璧に合っててめっちゃカッコつけて弾き始めてたもんなぁ…w 

何事もなかったかのように仕切り直して演奏し始めたのは "グライダースライダー"。めっちゃ好きなんよなこの曲。

sumikaを好きになって以降初めて公開されたMVがこの曲なんやけど、もうほんまに気に入って。だからこの直後に活動休止に入った時はほんまに心配やった。帰ってきてくれてよかった。

続いて片岡さんが曲名を叫んだだけで歓声が起こった "ふっかつのじゅもん"。序盤から飛ばしすぎじゃねぇか?ここまででフェスのセトリ組めるレベルやぞ。

 

挨拶のMCを挟んで、「Chime」からの曲が続く。

"Monday" ではこの日初めて片岡さんがピンボーカルになってステージを端から端へゆったり動き回る。『「二人だけの秘密ね」』のところで人差し指を口に添えて「シー」の仕草を見せたり、手を伸ばして一度だけ最前列のお客さんと手が触れたりして、その度に悲鳴のような歓声が上がる。通路を挟んで隣の女性達が「触った!!触ったよ!?」って大騒ぎしててめっちゃおもろかった。

"Strawberry Fields" ではメンバー紹介を兼ねて各パートのソロが。音源聴いた時から「この曲はライブで楽器隊の見せ場になるんやろうな〜」と思ってたけど、想像以上。ロックバンドのライブじゃないみたいやった。クラシックみあった。Dr.荒井バロンさんもがっつりレギュラーグリップに持ち替えてたし。あと大サビ前の片岡さんの囁くような「あーあ。」で鳥肌うわあああああてなった。

その後、改めてMCにてメンバー紹介。Key.小川さんの時に「毎回ライブの後にはみんなで反省会をして、次のライブに繋げてる」という話をしたのに合わせて、片岡さんが「だから仕方ないことなんだけど、どうしても昨日より今日の方が良いライブになります!」と宣言すると拍手が起こり、続けて「昨日も来てくれた人いますか?」と問いかけると結構な数の手が挙がってびっくりした。2days参戦勢めちゃくちゃおるやん。まぁ物販で日替わりTシャツとかされたら両日行きたくなるわなぁ。にしてもすごい。

そこから「冬に作った曲なんですけど」と始まった "ホワイトマーチ" では水玉模様の白い照明が雪みたいになっててめっちゃ綺麗やった。この日最高気温25℃とかやったんやけど、この瞬間は冬でした。

と思ったら次はMVの爽やかさが夏感すごい "ファンファーレ"。最新シングル曲やしアルバムの2曲目やし、序盤かもしくは終盤の追い上げパートで入れてくると思ってたから、こんな中盤でポツンと演るとは予想外やった。

 

ここで片岡さんに「ここからはゆったりと、上野学園ホールの素敵な椅子に座って、リラックスして聴いてください」と促され、みんな着席。あぁバラードコーナーやなと。

…思ったらまさかのアコースティックアレンジされた "リグレット" で感動。その次に、アルバムから "ゴーストライター" "秘密" が披露されると、曲の間には周囲からチラホラ涙を啜る音が。皆さん心動かされてますね。

 

しばらくしっとりコーナーは続くのかなと思いきや、インスト曲 "Hummingbird's Port" が流れ、「広島行くぞ!」の掛け声とともにいきなり照明が点いて "Lovers" が始まった!みんな一斉に起立!同時にステージ後ろの幕も開き、しばらく隠れていた家のセットが再び登場。しかも、お好み焼きの暖簾やら広島カープのTシャツやらご当地ネタが散りばめられてる。凝ってるなぁ。

正直 "Lovers" で泣きそうになった。序盤で "グライダースライダー" を気に入った後に活動休止に入ったって書いたけど、活動再開後一発目やったこの曲で一気に人気が爆発したから、sumikaを応援する中で "Lovers" はほんまに大きな意味を持つ一曲なんよな。復帰後一発目の曲が、バズるきっかけになった曲が、この曲でよかったと今でも思う。

 

終盤戦、"Flower" で片岡さんが『未来へのフラワー』を『広島のフラワー』に替えて掛け声を煽ったり、"ペルソナ・プロムナード" はもう指定席とか関係ないレベルではしゃいでしまったり、マジで楽しかった。その後、ちょっとだけ挟んだMCからの "「伝言歌」" への入りがかっこよすぎた…

本編最後はアルバムのラストでもある "Familia"。

この「お前らツアーまでにしっかり予習しとけよ」と言わんばかりのMVを観て、バッチリ『Yes』『No』で◯と×を作りました。一人とか関係ない。全力でやりました。むしろ一人で来てる俺の方がsumikaと家族になれる。「あなたと家族になれるって、本気で思ってますから!!」て俺も本気で思ってますから片岡さん。ライブ中はマジで頭お花畑になれる。

 

アンコールになってメンバーが再登場すると、まずいきなり "春夏秋冬"。ごめんなさい、正直この曲忘れてました() 「アルバムの曲もう全部やったよな…?アンコール何演るんやろ…?」て思ってたし("あの手、この手" は吉澤嘉代子とのコラボ曲やから始めから演ると思ってなかった)。めっちゃ好きやのになんで忘れてたんやろ。まぁ一応アルバム曲というよりはA面曲やからかな。

再びMCに入り「アンコール待ちの声や手拍子が鳴ってる間、自分たちは何をしているのか」という話に。

片岡さん「アーティストさんによっては、ツアーのTシャツに着替えたりする人もいると思うんですけど。僕たちはこの手拍子を、ただ聞いています笑 これが一日頑張ったご褒美だなぁ、と思いながら聞いています」

素直でよろしい。どんな人生歩んできたらこんだけ人をほっこりさせる才能に恵まれるんだ。鳴かず飛ばずの前身バンド時代どう過ごしてきたんだあんた。

続いて「まだ春だけど夏の曲を」と言った途端に他の客がみんなタオルを掲げ始めた。"マイリッチサマーブルース"。これがタオル回し曲になってたの知らんかった。ライブで聴けたの初めてやし。過去のアルバム曲が時間差で日の目を見てる感じ、めっちゃ嬉しい。

"マイリッチサマーブルース" が収録されてる「Vital Apartment.」、一番影薄いアルバムな気するんですけど全曲めちゃくちゃいいからもっと知られてほしい。"チェスターコパーポット" をライブで聴くまで死なないって決めてる。

 

本当に最後の最後、「sumikaとして最初に作った曲を演ります!」と叫んで "雨天決行" で締めくくり。この曲もsumikaを好きになって一回聴いて気に入ったのを覚えてる。最後にこれを聴けて嬉しかった。

 

サポートBa.井嶋さんが先に退場し、最後にメンバー全員で挨拶。Gt.黒田さん、汗でシャツが綺麗にギターの形に濡れてたw そりゃあんなストラップ短くしてあんな熱量のライブしてたらそうなるよね。

 

終演後の会場の暖かい雰囲気が忘れられん。楽しかったとかカッコよかったとか以上に、ほんまに幸せやった。

これからもっと幅広い層に広まっていくんやろうなぁ。ホールやからやろうけど、今回も色んな年代層が来てた。最前列の中央に年配の男性がいてMCで片岡さんにイジられてたんやけど、そのおっちゃんライブ中いっぱい手挙げて楽しんでて微笑ましかった。最後に片岡さんが「お父さん公開処刑しちゃってごめんなさいね」つってピック手渡しであげてた!!羨ましい!!

お父さんのような年配の方々にも愛されるバンドにsumikaにはなってほしい。そして、俺も年取ってもライブに行き続けて音楽を楽しみたいなと思いました。

 

ホールにはホールの良さがある。一人で指定席で観ても楽しめる、素敵なライブでした!!

では(=゚ω゚)ノ

 

 

sumika 「Chime」リリースツアー

4/21 上野学園ホール

セットリスト

ピカソからの宅急便
10時の方角
フィクション
1.2.3..4.5.6
グライダースライダー
ふっかつのじゅもん
Magic
Monday
Strawberry Fields
ホワイトマーチ
ファンファーレ
リグレット
ゴーストライター
秘密
Hummingbird's Port
Lovers
Flower
ペルソナ・プロムナード
「伝言歌」
Familiar

(en.)

春夏秋冬
マイリッチサマーブルース
雨天決行