たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

初めての小倉、ミズニ ウキクサ初めてのワンマン

ミズニ ウキクサの初ワンマンを観に行ってきました!!

f:id:tana-boon:20221211162820j:image

2021年のSHUNAN Orbitがきっかけで知って以来気に入っている、山口・下関出身のバンド、ミズニ ウキクサ。昨年当時はGt. にちなさん、よねぴさんが正式加入して4人体制になったばかりだったが、そんな矢先に今年はDr. たっくんがジストニアによりライブをお休みして裏方に回っており、サポートを入れて活動している。

そんなミズニ ウキクサ、今年もSHUNAN Orbit来るかなと思ってたら来なかったし、たまに広島や関西に来る機会にもなかなか合わせられなかった。そんな中での初ワンマンということでこれは参戦するしかないと。一年ぶりに観に行く事にしました。

会場は福岡・北九州の小倉FUSE。福岡ライブは去年のクレナズム以来2回目。名前はよく聴く箱だったけど今回初めて来た!博多よりも手前だから正直関西行くよりずっと安い。小倉駅からすぐなのでアクセスも良くて便利だ。

開場時間ちょうどに到着すると既に入場待ちの行列が。予約は取り置きでしか受け付けていなかったため整理番号もないので、シンプルに並んだ順の入場。入場時に記念チケットと企画応募用紙を渡された。

f:id:tana-boon:20221212232106j:image

応募用紙は幕間の企画で用いるもの。今回は公演を二部に分け、間で以下のような企画を行うとアナウンスされていた。

f:id:tana-boon:20221211171409j:image

たっくんに質問を送り、採用されると希望したメンバーの私物がもらえるというもの。この規模感のバンドならではの企画である。自分は実用的そうなよねぴ賞を選び、よねぴさんということで「カバーも含め、今までで一番難しかったor弾けなかったギターリフは何の曲ですか?」と投稿した。

後で気づくんだが、これ「たっくんに質問コーナー」だからよねぴさんへの質問してる時点でアウトなんだよなwww やらかしました。後述の通り当然の如く採用されませんでした。

 

フロアに入ると、結構な人の入り。ソールドアウトはしていないが、ディスタンスを保つと後方まで満員だった。そしてやはりおじさんが多い印象(笑) 初めてのワンマンでこれだけの動員は大概凄い。

さて、ライブ本編。10分ほど押して開演した。ステージにかかっていた幕が開くとメンバーがスタンバっており、Vo. 愛美さんの「こんばんは、ミズニ ウキクサです!」の挨拶と共に "躍動" からスタート。"バタフライ・リセクト" "最前線" とYouTubeに公開している曲を序盤から連投する。生で聴く "最前線" の入りのベースは「始まる!」感を掻き立てられる。

正直に言うと、曲はほとんど把握していない。盤を持っているのはSHUNAN Orbitの時に買った「八月の溜息」だけだし、勿論それ以降は買う機会もなかったわけで、サブスクでの予習も正直不十分。更に言うと背の高い男性客が多いのもあってギターやベースをプレイする手元もなかなかはっきりは観えない。しかしそんな状況でも関係なく楽しめた。いや楽しむという表現が適切なのかは分からないが、とにかく楽曲から伝わる熱量と迫力が凄く圧倒された。

メンバーもMCで一人ひとり熱い想いを語っていた。よねぴさん、初っ端から「ついにこの日が来たぞー!!」と吠えてて、クールそうに見えてこんな人なんだと思ったら愛美さんに「大きい声出してる…!」とイジられてたので、いつもあんなんではないのだろう笑

にちなさんは「口下手で何言ってるか分かんなくなりそうだから」と手紙を書いてきていた。読み終えた後の「終演後物販でこの手紙5万円で売ります、PayPayも可です」は笑ったけどwww 愛美さんが「可愛い顔してえげつないこと言う…」て言ってたけど、ほんとに笑 お立ち台に上がってギターを弾いてから指ハートをやって見せたりと、パフォーマンスも色々あざとい。あと黒髪ミドルのイメージだったけど茶髪ショートになってましたね。可愛い。いやぁ可愛い。

中盤は7月度のお気に入り楽曲に挙げさせていただいた "サイダーモーション" や、"夏の終わり" など夏の曲多め。やっぱり "サイダーモーション" のミズニ ウキクサらしい和風っぽさや妖艶さを残しつつ疾走感の溢れる爽やかさは大好きだ。

かと思えば「夏の曲が続いたので、秋の曲を」と最新作から "ラバーズ・イン・オータム" に繋げ、そのまま "凍る海" という冬の曲で締めた。こう聴くと序盤の "躍動" や "最前線" も春の高揚感を表しているように思えて、春夏秋冬を表現したようなセットリストの構成に感動。

続いては、事前に告知もされていた愛美さんピンボーカルパート。10年来の友達だという、真昼間というバンドのま波うる憂さんにサポートベースを任せ、"夜風" "秘密" というピンボーカルが映えそうな選曲。愛美さんの美しさがより引き立っていた。あとうる憂さんもめっちゃ大人っぽい人やったな。バックドロップシンデレラのキャナコさんみたいな雰囲気。

愛美さんが再びベースを取り、第一部の終盤。「このバンドがあったから今のミズニウキクサがある」と前置き、"星のありか" という曲を。タイトルコールの瞬間に客席から「おぉっ」と声が漏れた。自分は知らない曲だったが、この一連の流れで前身バンドのヌ・シャボンヌの曲なんだとすぐに理解した。ヌ・シャボンヌ時代の曲も演る事あるって言ってたもんなぁ、音源遡らないと。

そして "燦然と" で第一部終了。既に14曲。下手なワンマンでこれぐらいの曲数で終わるバンドおるぞ。お気に入りの曲も聴けて既に大満足の第一部でした。

 

幕間の企画はたっくんが登場。冒頭で書いた質問企画、採用された質問への回答のコーナー。当然のことながら間違えてよねぴさんに宛ててしまった自分の質問は採用されなかったわけだが、「億万長者になったら何をしたいか」「休日は何をしているか」など、ありふれた質問ながらたっくんの素が見られる面白い企画だった。たっくんは今ブルーロックにハマってるらしいです。アニメやってるね今。ユニゾンが主題歌やってるね。

当たった人おめでとうございます。にちな賞のニットキャップについて「にちなちゃんの実家の匂いが染み付いてるから一番の当たり」は笑ったwww 追加された賞も、廃盤になったCDとか告知ポスターとか普通に羨ましかった!

たっくんが退場して再び幕が閉じ、第二部の準備タイムへと入った。ライブに参加できないメンバーもこうしてステージに立って話せる、こういう企画は良いね。これぐらいの規模感のバンドならではなところもあるけど、他のアーティストでもやってほしいなと思う。

 

第二部は一部同様に幕が開いて始まり、"ベルベットブルー" からスタート。昨年SHUNAN Orbit前日に聴いた、ミズニ ウキクサとの出会いの曲。ずっしりしたベースから始まるダークな雰囲気が自分の中でこのバンドの第一印象であり、かつ真骨頂である気がする。

明るい曲が多く凝った構成だった第一部と対照的に、第二部は攻撃的な楽曲が続く。新譜の "ノルン戯曲" なんかは音源を聴いた時から衝撃を受けていたが、生で聴くと本当に圧倒される。

ノルン戯曲

ノルン戯曲

  • ミズニ ウキクサ
  • ロック
  • ¥153

そして、本当に申し訳ない事にもう覚えてる曲が無かった() 知らない曲ではないが曲名が出てこない。もうシンプルに予習不足。第一部の段階でかなり覚えてる曲が出尽くしてしまい、二部が初っ端 "ベルベットブルー" だったのでいよいよストックなくなりました笑

でも知らずに聴いてもカッコよかったなぁ。また、終盤で愛美さんが涙ぐみながら話した、音楽をやめられず続けてきた事への想いもグッときた。きっとそれこそヌ・シャボンヌ時代から聴いているお客さんが多かったのかも知れない。でも、新参者が観ても魅力の伝わるライブだった。後で公式がセットリストを上げてくれたのも感謝。しっかり聴き直そう。

一番最後のこの曲好きでした。イントロから切なげな色気がある。直前にサブスクで聴いた時から好きだったのでこの曲で締まったの良かった。

街

  • ミズニ ウキクサ
  • J-Pop
  • ¥204

 

アンコール、再びたっくんが登場。幕間の企画の時はグッズのTシャツ姿だったが、今回はステージ衣装。アンコールはサポートメンバーではなくたっくんが叩くと!!治療の調子が良く、万全の状態ではないが叩きたいという提案を医者もメンバーも受け入れてくれたそう。ジストニアと言うとRADWIMPSの智史さん然り、[Alexandros]のサトヤス然り、なかなか復帰は難しいイメージだったので、勿論症状の程度に個人差はあるんだろうけど、患った人が帰ってこられるのは本当に嬉しいね。

アンコールは本編でも演った "バタフライ・リセクト" と "躍動"。しかし本編の演奏とは全く違って聴こえたな。自分は正直、何度も書いてる通り一年以上振りのライブ。たっくんが叩けなくなってサポートメンバーを入れるようになった期間の活動は生では観ていない。それでも久々のフルメンバーでのパフォーマンスに立ち会えてよかった。MVPはたっくんです!笑

アンコールが終わり、更に求める拍手が始まったが、時間の都合もありこれで終了。最後にもう一度物販に寄った。

物販は開演前にCD、終演後にTシャツを購入。

f:id:tana-boon:20221213154552j:image

f:id:tana-boon:20221213193847j:image

ピンクのTシャツって持ってなかったなーと思いつつ。安定のビッグシルエット。パーカーも気になっていたのだが、サンプルが掲示されていないと思ったら売り切れていた…開演前で既に無かったので、早くに入場した人たちで終わってしまったのだろう。という事で、ドリンクを交換して早々に会場を後にした。

 

以上!

今回のライブを最後に、ミズニ ウキクサはしばらく制作に集中するとアナウンスしている。その間にたっくんの治療も進んで、次にライブする時には完全復活した姿を観られるといいな。

下手したらこの日いた客の中でトップクラスに曲を把握していない方だったかも知れない。でも行って初めてのワンマンを見届けられてよかったし、これからも応援しようと思うし、何より広島や関西にももっと来てほしい。曲もカッコよくてバラエティに富んでるし、メンバーのビジュアルも良い。衣装もカッコいい。もっと知られてほしいなと思います。皆さんぜひ。

f:id:tana-boon:20221212084806j:image
f:id:tana-boon:20221212084810j:image
f:id:tana-boon:20221212084814j:image

せっかく小倉に来たので翌日そのまま門司港とか下関とか観光してきました。笑 初めて関門海峡通った!また旅行も兼ねて小倉FUSEのライブ行こう。

f:id:tana-boon:20221213164850j:image
f:id:tana-boon:20221213164853j:image
f:id:tana-boon:20221213164856j:image
f:id:tana-boon:20221213164859j:image
f:id:tana-boon:20221213164902j:image
f:id:tana-boon:20221213164905j:image
f:id:tana-boon:20221213164908j:image

f:id:tana-boon:20221213164847j:image

では(=゚ω゚)ノ

 

ミズニ ウキクサ 白夜奇譚 -最終夜- 1st ONEMAN LIVE 「花を手向け、紅を点す。」

12/10 小倉FUSE

セットリスト

第一部
01. 躍動
02. バタフライ・リセクト
03. 最前線
04. 落下速度
05. カシス・ビート・ロマンス
06. サイダーモーション
07. 花火
08. 夏の終わり
09. ラバーズ・イン・オータム
10. 凍る海
11. 夜風
12. 秘密
13. 星のありか (ヌ・シャボンヌ)
14. 燦然と

第二部
15. ベルベットブルー
16. 真紅
17. ノルン戯曲
18. 羅針盤
19. セレナーデ
20. 沈む森
21. クロノスタシスオーケストラ
22. エンドロール
23. 街

en1. バタフライ・リセクト
en2. 躍動