たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

どこまでが昔の曲で、どこからが最近の曲?

キャリアの長いアーティストだと、「昔の曲」「最近の曲」というのがどうしても出てくる。でも、その「昔の曲」「最近の曲」って何を、いつを基準にするのかって考えると答えはないなと思ってて。メンバーチェンジとかアーティスト名の改名みたいな明確なターニングポイントがあると分かりやすいけど、そうでないなら基準はもう人それぞれで、そのアーティストをどれぐらい聴いているかとか、単純にその人の年齢とかにもよると思う。

で、そう考えると「自分が知るまでが昔の曲、知ってからが最近の曲」みたいな感覚になるのってあるあるだと思うんだけどどうでしょう、というのが今回のお話。

10年以上とかやってるアーティストに遅くからハマって既存曲を漁っていくと、「この曲こんなに古かったんだ」とか、逆に「この曲めっちゃ有名だけど割と最近なんだ」とかってなる。今回この記事を書くきっかけになったんだが、自分の中でUNISON SQUARE GARDENがとてもそうで。2013年のアルバム「CIDER ROAD」までとそれ以降で「昔の曲」「最近の曲」っていう感覚が明確に分かれる。

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来年メジャーデビュー15周年を迎えるベテランのユニゾンに自分ががっつりハマったのはここ3年ほどで、少しずつCDを集めている。アルバムは揃えたが、シングルは機会があればって感じ。そもそもカップリング集「Bee-Side Sea-Side 〜B-side Collection Album〜」があるからシングル買わなくてもいいっちゃいいし。

で、こないだ中古で「リニアブルーを聴きながら」と「桜のあと(all quartets lead to the?)」のシングルを買った。特別理由はない。安くで見つけたから、程度のもんだ。

ニゾンってシングルもかなりの数を発表してるからリリース順とかどの曲が何年かとか把握してなかったし別に気にしてなかったんだけど、こないだCD買った時に "リニアブルーを聴きながら" と "桜のあと(all quartets lead to the?)" が1年しか変わらないと知ってびっくりしたんですよ。2012年と2013年。"リニアブルーを聴きながら" は結構昔の曲って分かってたんだけど、"桜のあと(以下略)" は結構最近の曲だと勝手に思ってたんですよね。もう9年前とは。よー観たら確かに斎藤さん若いしな。

これを何でだろうって考えた時に、ユニゾンをちゃんと認識した時期の前後だからなんだろうなと。確か初めて聴いたのは実家のテレビでスペースシャワーTV観ててMVが流れてた "オリオンをなぞる" なんだけど、バンド名も曲名も印象に残るようになったのが "リニアブルーを聴きながら" 辺りなんだよな。ちょうど大学進学のタイミングとも重なってて、バンド音楽そのものを意識するようになったのもあると思う。とは言え、当時はそれっきりで特別聴きこむ事はなくて、そのまま「そういう人たちがいるらしいな」程度で流れた。しかし、その後ユニゾンは2014年に "harmonized finale" で初めてミュージックステーションに出演し、翌年には "シュガーソングとビターステップ" で大爆発を見せる。この辺から一般層にも知られるようになってよく見かけるようになった。

とは言え、その後自分ががっつり聴き始めるのは2018年の "君の瞳に恋してない" から。恐らくユニゾンは当時ほとんどのMVをショートバージョンでしか公開していなくて、その中で珍しくこの曲がフルで公開されたというのも敢えて聴くに至った理由の一つかと。実際この曲はめちゃくちゃ刺さって2018年の年間ベストにも選出している。

そんなわけで、2012年に認識だけして2018年までほとんど聴いていなかったから、その間の曲は全部自分が聴き始めた2010年代後半付近のリリースだと思ってたんだろうなと。だから "桜のあと" がまさか "リニアブルーを聴きながら" の次だとは思わなかったのだろう。

アルバムについてもそうである。自分がハマるきっかけになった "君の瞳に恋してない" が収録された「MODE MOOD MODE」は既に実に7枚目のフルアルバムなわけだが、過去作を振り返ると明らかに「CIDER ROAD」までは昔の作品だと思ってて、その次の「Catcher In The Spy」はもうリアルタイムで意識してタワレコとかで見かけていたため最近の作品のように思えてしまうのである。そしてその「CIDER ROAD」はまさに "リニアブルーを聴きながら" が、「Catcher In The Spy」は "桜のあと" が収録されているのである。シングル曲で考えてもアルバム単位で考えても、自分の中で2013年前後のこの時期がUNISON SQUARE GARDENにおける「昔の曲」と「最近の曲」の境目なのだ。

 

もちろんこれは、冒頭に書いた通り基準は間違いなく人それぞれである。特にユニゾンなんかずっとメンバーチェンジも何もなくコンスタントに活動しているのだから。シュガビタでユニゾンに出会って、それ以降の曲が「最近」という感覚の人もいるだろうし、シュガビタだって事実もう7年前の曲だから「昔」と思う人もいるだろうし、はたまた最初期から応援している人は「メジャーデビュー以降全部ここ最近の話」なんて極端なケースもあるかも知れない。

そして今回の自分語りをするに至ったきっかけがユニゾンだっただけで、他のアーティストについても同様である。例えばBUMP OF CHICKENは「Butterfly」ぐらいもまだ最近な気がしちゃうな、とか。例えばKANA-BOONはやっぱり飯田が居た頃はもう「昔」かな、とか。例えば[Alexandros]はもう改名してからの方が長くなってきたし、サトヤスが休み始める頃辺りからが「最近」かな、とか。例えば高橋優は実家の親がCD買ってるから、実家を出た2018年以降から最近って感じがするかな、とか。

挙げ出したらキリがない。

まぁ今回書いた内容は敢えて「昔の曲」「最近の曲」を分けるならどんな事が基準になるかなって考えてみた話で、別にわざわざ区別するつもりはない。いつの曲でも良いものは良いし、古いとされる曲も初期の味が出ていたりする。ただその新旧の感覚も人それぞれですよねって話です。

 

以上!

今日は仕事頑張った!!明日は大阪ラッシュボール楽しんできます!!!

では(=゚ω゚)ノ