たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

バックドロップシンデレラと八十八ヶ所巡礼のツーマンなんか予習してどうにかなるもんじゃないのよ

バックドロップシンデレラのツアーに行ってきました!

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去年のLIVE TO WEST 2021で初めて観たバックドロップシンデレラ。アレをきっかけに聴き始めてチェックしていた。新しいアルバム「よりいろんな曲でウンザウンザを踊ってみた」リリースに伴うツアー、広島の対バン相手が八十八ヶ所巡礼と言うことで2組とも観たいなと思い、久々に先行でチケットを確保した。八八も地味に大学の時から知っていてYouTubeで観ていたバンドなので、ずっと観たいと思っていた。

会場は広島Cave-Be。何気にコロナ禍になってから初めて来たな。コロナが始まる直前の2020年1月に、the quiet roomとSAKANAMONの対バンで来て以来。あの時オープニングアクトだったOsageにも今はがっつりハマっている。

チケットはこのご時世には珍しくソールドアウト。というか界隈では大概なカルト的人気のある2組だから、コロナ禍キャパでCave-Beは狭すぎるだろう。よくチケット取れたよ。元々250人程度のキャパの箱だが、整理番号90番台でほとんど最後尾だったので、トータル100人なのかな。ほぼ最後列に入場、それでも十分な満員。あれコロナ前でもほんとに200人以上も入ってたのか…?

待ちながら物販を眺めていたが、バクシンも八八も今回は見送った。というかバンTとかタオルとか普段使いもしたい人間なので、この2組のグッズはデザインのインパクトが強すぎる。笑

そんなこんなで定刻通りに開演した。

 

八十八ヶ所巡礼

Dr.と極道と含み笑いのケンゾーさん、Gt.と参謀と演技指導のKatzuya Shimizuさん、Ba.と歌と主犯格のマーガレット廣井さんと順に登場。何書いてんのか分からんかも知れんけど公式に準じてます。

マガレさんが初っ端から一升瓶に入った液体を飲み、「準備はいいか、広島の貴様ら?」と吠えてスタート。「怒りも喜びも一気に出したら心も体も疲れるから少しずつ…」とかいうくせに一発目から "国民的攻撃的音楽" をぶち込んでくるから一気にアガってしまったよ。

こんなポリゴンみたいなMVが400万以上再生されてるんだから音楽は面白い。

マガレさんの跳ねるような軽快さも妖怪のような狂気も孕んだベース、しみかつさんの脅威的なタッピングや速弾き、ケンゾーさんのゴリゴリに力強くも確実に刻むドラム、10年近くMVでだけ観てきた3人の演奏が観られて感動。

特に "JOVE JOVE" のイントロが始まった時はマジで飛び跳ねかけた。

リリース時の2019年に年間ランキングでも選出するほどハマった曲。しみかつさんがスポットライトで照らされた中でイントロのリフ弾いてるのがカッコ良すぎた。いやマジで酒飲みながら観たかった。

メンバー紹介では、ホストのバックドロップシンデレラへの愛を全面に押し出す。ケンゾーさんは鬼ヶ島一徳さんと同じドラムを使用、しみかつさんとマガレさんはペリーさん、キャナコさんとそれぞれ同じ位置にアンプを置いていると。しみかつさん、背中弾きでバックドロップシンデレラの曲のリフを弾いてたの凄かった。

「好きな曜日がある、その曜日しか好きじゃない」と振って入った "金土日" では『僕なりに頑張ってる』という歌詞に因んで「貴様らも頑張ってる!ライブハウスも頑張ってる!Cave-Beも頑張ってる!…4.14も頑張ってる!!」と広島のライブハウスを鼓舞。その後も「金持ち意地悪爺さん」という謎のフレーズを連呼してめちゃくちゃ長く演ってた。

今回、前々日からこの日までの3日間が岡山→香川→広島と3連続でバクシンとのツーマンだった八八。しかもその3日間がまさにちょうど "金土日" だったので、この曲のチョイスはピッタリだと思ったんだが、今回のライブを観るに普段からキラーチューンなんだろうな。

"金土日" で思いっきり盛り上がったところだったが、ここでマガレさんセトリ間違えかけたらしい笑 演奏予定のない "M. O. 8" だと思ったらしく、「なんでケンゾー入らないんだろうと思って…」と苦笑い。急に湧く人間味と好感度と尊さ。演ってくれてもよかったんですよ?←

ていうか、マガレさん結構喋るんだなと思った。笑 マジでライブでの振る舞いや素性が謎だったんだが、この日の様子を見てメンバー皆更に好きになった。

仕切り直して「拳を拝借!」と煽って "絶妙Σ" へ。

"絶妙Σ" で終わりかも思ったが、その次で最後だった。知らない曲だったんだがめちゃくちゃかっこよかった…八八はサブスク解禁してないから予習のしようがなく、MV曲を聴き込んでいった次第。他にも2曲ほど初めて聴いた曲があった。本当にどの曲も宗教的なカッコよさやオシャレさがある。そして初見で聴いても完全に引き込まれる。終始かっこよかった。

歌詞聴き取って後で調べよ〜と思ってたんだが…終演後に知って衝撃だったんだが、八八ネットで歌詞公開すらしてないんだな………幸いツイッターでセトリ見つかったので感謝。これはもうCD買うしかねぇ。

とりあえず初めて観られてよかった!!

 

 

バックドロップシンデレラ

やはり恒例なのであろう "およげ!たいやきくん" の替え歌カバーからスタート。去年観た時は「何だこのくだり」と衝撃だったなぁ。なんとこの日で連続5日目、1週間で6日目のライブらしい。強すぎる。そろそろ疲れたと思いっきり弱音吐いてたが笑

しかし "祝え!朝が来るまで" を皮切りに元気にスタート。恥ずかしながらほとんどサブスクで当日の午前中に聴いてから参戦するという詰め込み方をしていたのだが、予習の成果が出て嬉しかった。"台湾フォーチュン" とか今まで知らなかったの悔やまれるなーってレベルで楽しいなこれ。

MVあんじゃねぇかよ。

バクシン普通にキャリア長くて曲多いからなー。とは言え少なくとも「BESTです」は聴き込んどくべきだった。

普通に色んなフェスに出るレベルに売れているが、"フェスだして" は未だに定番のようだ。

大サビ前に一旦曲を中断するのも恒例。このタイミングでキャナコさんが「よりいろんな曲でウンザウンザを踊ってみた」から "BREAKAWAY" のサビをカラオケ笑 歌った後に「八十八ヶ所巡礼のマネージャーさんがマスクの裏でバカにしてるからほんとは演りたくない」ってぼやいてたの面白かったなw

カラオケパートの後は、"フェスだして" 名物(?)のハミングパート。思ったのが、観客みんなハミング全力だったけど、その分他のところはマジで一切声を出さなかったなって。こんなに暴れてナンボの音楽なのに。ちゃんとルールを守ってた。素敵だね。

企画的な位置付けで披露された "BREAKAWAY" に加え、"買物ブギー" "オゾンのダンス" など今作のカバー楽曲は分かったのだが、ここからの後半戦は分からない曲がちらほらあった…後から調べると "魔がさした夜空に" "YONOSSY CALLING 〜よのっしーの7日間戦争〜" など。全然定番曲じゃねぇか…まだまだ甘かった。

そんな中で "2020年はロックを聴かない" は聴けて嬉しかった。

むしろ去年初めて観るとなって最初に聴いたのが当時新曲だったこの曲。改めてカッコ良すぎるな。BPM速すぎるな。めちゃくちゃ歌詞攻めてるな。もうただただ拳を突き上げてしまった。

ラストのMCででんでけさんが「人と話すのは大好きではないんだけど、この時は大好きになれる」って言ってたのが印象的。ステージの上では変われるというか。オーラが出てたなと。「4人でずっと死んでも続けるんで死んでも遊びに来てください」と締めて、最後に "さらば青春パンク" で盛り上げて終わった。

アンコールは割とすぐに出てきて、一発 "本気でウンザウンザを踊る" だけカマして終了。最後まで楽しかった。

 

以上!

久々に狭くて満員のライブハウスで激しい爆音に浴びたなぁ。めちゃくちゃ楽しかった。八八もバクシンも1枚もCD持ってなくて、何回も書いてきたようにYouTubeやサブスクでかじる程度に予習した状態で参戦したが、MVのない曲もいっぱい演ってくれたし、知っている曲もライブ映えが強すぎて音源とは全然違った。八八は演奏力とオーラに圧倒されたし、バクシンはいろんな曲を覚えてまた周りと一緒に暴れたい。分からないからついていけない、じゃなくて、分かるようになりたい、ついていきたいと思えるライブだった。

この辺のバンドは自分の好きなビレッジマンズストアやアルカラなどとも親交が深くてよく対バンしてるから、また近いうちに色々観られたらいいな。それまでにまたしっかり聴いておきます!!おススメ定番教えてください!!

 

では(=゚ω゚)ノ

 

バックドロップシンデレラ

よりいろんな曲でウンザウンザを踊るツアー

4/3 広島Cave-Be

八十八ヶ所巡礼 セットリスト

01. 国民的攻撃的音楽
02. 幽星より愛を込めて
03. JOVE JOVE
04. 極楽いづこ
05. 金土日
06. 絶妙Σ
07. 怪感旅行

バックドロップシンデレラ セットリスト

01. およげ!たいやきくん
02. 祝え!朝が来るまで
03. 台湾フォーチュン
04. チキ・チキ・バン・バン
05. 免許とりたい
06. フェスだして (曲中 BREAKAWAY)
07. 国家の不正を暴きたい
08. 買物ブギー
09. オゾンのダンス
10. 魔がさした夜空に
11. YONOSSY CALLING 〜よのっしーの7日間戦争〜
12. 少年ウンザウンザ
13. サンタマリアに乗って
14. 2020年はロックを聴かない
15. 月あかりウンザウンザを踊る
16. さらば青春のパンク

en1. 本気でウンザウンザを踊る