たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

indigo la Endの初ワンマンが今回のツアーで幸せです

indigo la Endのワンマンに行ってきました!

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新しいアルバム「濡れゆく私小説」がめちゃくちゃ良い。マジで過去1。川谷絵音覚醒。

期待しかできないままに参戦した初ワンマン!ツアー初日!大阪公演!会場はCOOL JAPAN PARK OSAKA。正直今回初めて聞いた場所。

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だいぶ新しいとこみたいですね。めちゃめちゃ綺麗。今回はWWホールってとこやったんやけど向かいにTTホールもあった。あとSSホールもあるらしい。今後行く方がいればどのホールなのかご注意を。

 

入場して最初に物販。ラババンとタオルと傘買いました。まーた結局散財してる。でもアレですから、ホールやからクローク代とドリンク代無いから。1000円浮いてるから。

人生で買った傘で一番たけぇわ。大事にしよ。

物販済ませてトイレ行って着席したらだいぶギリギリな時間に。ソールドアウトしてるし人多いんやから開場あと30分早くても良かったのでは…?

などしてるうちに時間になり、定刻に開演。コーラスサポートのささみおさん、キーボードサポートのえつこさんと一緒にメンバーが登場。絵音ほっそい。ほっそいけどやっぱりオーラある。

前方の方々が周囲を伺いながら立ち上がり、続いて周りもスタンドアップ。いやインディゴやったら正直座って観てもええかなと思ってたんですけどね、じゃあ立つよね。

 

ツアータイトルにもなってる "心実" からスタート。サポート2名を後ろに従え、上手から下手にかけてGt.ティスさん、絵音、Ba.後鳥さん、Dr.栄太郎さんと横一列に並ぶ配置。ドラムが前に出てきてるのが良い。MVでも何でもそうなんやけどメンバーが横一列に並んで演奏してる構図めちゃくちゃ好きなんですよ。

2曲目でいきなり過去曲 "想いきり"。この曲もねぇ好きなんですよねぇ。インディゴのアルバムの1曲目!って感じ。「Crying End Roll」も名盤ですよね。

"小粋なバイバイ" は音源聴いてる感じでは気付かんかったけどアウトロ割とシンプルな4つ打ちやったんやなと。

この曲もティスさんのギターに初期感あっていいよね〜。

"はにかんでしまった夏" はここで初めて後鳥さんがピック弾きを。

MV観直したら思いっきりピックやったわ。あとティスさんのギター、ちょっと音割れてた?気のせいかな。

ここまでの4曲は全部、曲と曲の間を栄太郎さんのドラムやえつこさんのピアノで繋いでた。退屈しないし、次の曲が予想つかんし、そのくせ始まったら何の曲かすぐ分かる。

ここで栄太郎さんのドラムソロコーナー。後鳥さんがドラムセットに近づいて、スティック持って一緒に叩いてた笑

ドラムソロから繋いで絵音が前に出てきて、"名もなきハッピーエンド" のイントロを弾き始めると歓声が上がった。やっぱり初期の人気曲なんやなこれ。大サビ前の『ハッピーエンドはあなたの終電次第さ』を歌わずに『最終回前にこんな感じになるのはわかってたよ ………大阪ーーー!!』て叫んで客席から歓声が。いや、盛り上げ方下手かて()

 

挨拶程度のMCを挟み、"砂に紛れて" "秋雨の降り方がいじらしい" とアルバムの曲を連続で投下。"秋雨の降り方がいじらしい" はこの日1番のライブ化け曲やと思った。Cメロ前のティスさんのギターソロがカッコよすぎる。怪しげで不安になるような籠り具合のエフェクトがかかったダークな音。

アルバムの中で一番好きになったかも。

ここで絵音がギターを置いたので、今回のアルバムの中でピンボーカルと言えば "ほころびごっこ" かな?と思ったけど、始まったのは前作「PULSATE」のリード曲 "蒼糸"。この曲も立ちボーカルやったんやな。

その後スタッフが楽器を持ってきたので「なんや、もう立ちボ終わりか」と思ったけど持ってきたのベースでした。後鳥さんがベースをチェンジ。結局スタンドマイクパートは続き、次が "ほころびごっこ" でした。

続いてスタンドからマイクを外し、ハンドマイクスタイルで "ラッパーの涙"。サビで絵音が左右に手を振り、客席も合わせて手を振る。なんかどっちかって言うと左右よりは上下に揺らす方が曲に合ってる気がしたけど…笑

次は「Crying End Roll」から "見せかけのラブソング"。Aメロのファルセットが女性コーラスと完全にユニゾン出来てて、どんだけ声高いねんって思った。これぐらいの時期から、ファルセットが増えて音域とメロディの幅が広がったように思う。

最後に前作から "煙恋"  を演り、ここで最初で最後のがっつりMCタイム。

絵音、会場名の「COOL JAPAN PARK OSAKA」をうろ覚えw

絵音「クールジャパン…クールジャパン…ホール?OSAKA?」
後鳥「パーク」
絵音「?」
後鳥「パーク!」
絵音「うるさいな『パ』って破裂音じゃん、イヤモニに響くんだよ」

教えてもらってんのに当たり強いな絵音()

絵音「破裂音どれぐらいうるさいかやってやろうか?」
後鳥「(スッ…)」
絵音「外すなよ!笑」

後鳥さんおもろいわぁ…そこまで言葉発してないのにおもろいわぁ…

からの絵音が大阪に着いてなぜか歯医者行った話。たまたま川谷絵音が大阪公演前に自分の病院に立ち寄る世界線、羨ましいはなんか違うが、羨ましい。そのあと病院の皆さん集まってきて絵音の歯のレントゲン写真をバックに記念写真撮ろうとした話おもろすぎたw

アルバムについて真面目な話も。「濡れゆく私小説」、バンドとしてもかなりの自信作のご様子。絵音曰く「indigo la Endってどんなバンドか、これを聴けば分かるってアルバムになった」とのこと。ほんまにそう思う。周りの色んな人に聴かせて回りたいもん。川谷絵音アレルギーの人に蕁麻疹出させたいし聴いていくにつれて完治させたいもん。

"通り恋" や "砂に紛れて" が4年前からあったって話はびっくりしたな。絵音が3年前って言ってティスさんに訂正されてたけど笑 別にインディゴ、ひいては川谷絵音バンドに限らず、どんなアーティストでも書くだけ書いてリリースしてない曲とか腐る程あるんやろうなぁと思った。制作時期とリリース時期が完全に時系列一致するわけないわな。だから、「新曲の歌詞にこういうフレーズがあるから、最近こういう心境になってる」みたいな考察とか憶測って、必ずしも意味のあるものにはならないしあんまり過度にするべきじゃないんやろうなと思った。

 

MCが終わり、ラストのブロックと銘打った終盤戦、"鐘泣く命" から始まって鳥肌。

めちゃくちゃ好きですこれ、カッコいい。ティスさんのギターリフが美しすぎる。

からの "さよならベル" も嬉しかったな。MVがある曲がほとんどとは言え、過去曲のチョイスが神すぎる。

ここから "花傘" "通り恋" と「濡れゆく私小説」の中でも重要な曲を続けてからの、再びハンドマイク絵音になって "夏夜のマジック"。とことん鳥肌立たせてくる。

最後はアルバムのラストでもある "結び様"。思えばサマソニでも聴けた曲。あの時には先行配信されてたのに、結局そのままMV作るわけでもなく、でもアルバムの締めには使う。相変わらずこの人たちの考えることは難しい。

 

アンコールでメンバーが再登場すると当然みんな再び立ち上がるが、後鳥さんが「座ってていいよ」のジェスチャーを見せ、全員再度着席。

ティスさんによるグッズ紹介コーナーが始まった。ティスさんほんまおもろい、んで絵音の当たりが強いw 2000円のジャガードタオルを紹介した時の「今までの(マフラー)タオルより200円値上げしてるんですけどね、またそれをいちいち言ってくる人がいるんですよ…仕方ないじゃないですか良い生地使ってんだから…」て言ったのに対して絵音が「なんでそういう事言うんだよ物販で敵を作るなよ笑」て突っ込んだのおもろかった。「物販で敵を作る」というパワーワード。あと「かっさ」を絵音が実際に使って見せた。かっさって何か知らんかったんやけど顔面マッサージして血行良くする効果や小顔効果があるらしいですね。美容アイテムですね。絵音元から小顔だろうが。

アンコールはアルバムから残るラスト一曲 "Midnight indigo love story"。今回のアルバムでは一番短くて半interlude的な感じの曲やから、本編で演らずに終わった時はこのまま無いんかなと思ったけど、ここで。音源では2分ちょいしかないけど、アウトロだいぶ引き延ばしてたな。『台詞みたいだ』を何回も繰り返してた。よっぽど台詞みたいやったんやろうな(適当) この曲も絵音立ちボーカルやったな。あとティスさんはこの日唯一のアコギやった。

そして本当のラスト一曲、絵音が「何演ろうかなって考えてて、昔の曲なんだけど「濡れゆく私小説」の世界観にも通ずるところがあって、この曲を選びました」と曲振りしてイントロを弾き始めたのは "アリスは突然に"。メジャーデビューアルバム「あの街レコード」のラストの曲。チョイスがエモすぎる。2013〜14年辺りの曲は全部大学時代を思い出してなんかすごい懐かしい気持ちになる。

アリスは突然に

アリスは突然に

演奏が終わって最後に写真撮影。

ホールってのもあってマジで美しい空間でした。最後まで本当に素晴らしかった。

 

何だかんだ川谷絵音をまともに観たことって少ないんだよな。インディゴもゲスも。初ワンマンがインディゴで、過去1気に入ったアルバムのツアーで観られてめっちゃ嬉しい。しかもツアー初日で。割と近い距離で。幸せです。メンバーが横一列に並ぶから、全員の演奏を満遍なく観られるのも嬉しかった。

今回のツアーも全公演ソールドしたしな。流石の人気やな。でも一般販売開始後即完するんじゃなくて、数日経ってから地味に売れ続けて最終的に捌き切ったってのが良い。一番カッコいい売れ方。インディゴにはいつまでも音楽を続けてほしいな。

 

あとまたツイッターのフォロワーさんにお会い出来た。素敵なお父様でした。俺も結婚しても子供できても音楽に全力でいたいなーと思いました。

そしてCOOL JAPAN PARK OSAKA、新しいとこやなとは思ったけどバンドが公演をするのはまだ2組目とのこと。1組目はSCANDALらしい。これから色んなアーティストがライブしてくれたらええな。音響も評判良いみたいやし、また行きたい。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

indigo la End ONEMAN HALL TOUR 2019-2020「心実」

セットリスト

1. 心実
2. 想いきり
3. 小粋なバイバイ
4. はにかんでしまった夏
5. 名もなきハッピーエンド
6. 砂に紛れて
7. 秋雨の降り方がいじらしい
8. 蒼糸
9. ほころびごっこ
10. ラッパーの涙
11. 見せかけのラブソング
12. 煙恋
13. 鐘泣く命
14. さよならベル
15. 花傘
16. 通り恋
17. 夏夜のマジック
18. 結び様

en1. Midnight indigo love story
en2. アリスは突然に