たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

WILD BUNCH FEST. 2019 Day3!前編

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今年も行ってきましたワイルドバンチ

去年、2days参戦予定やったけど台風の影響で2日目が中止。今年は3days開催、3日目のみ参戦。中止になった去年の2日目に出演予定やったバンドが多めやったので楽しみにしてました。

元々一人で行くつもりやったけど、後から話がついて同期や後輩と一緒に計4人で行きました。同期の車に乗せてもらったので交通費もかなり安上がりになって感謝。

 

道が空いてたので思ってたよりかなり早く到着。今年は入り口からライブ会場と物販コーナーが真逆の位置にある。物販に並ぼうとしたけど、人が多すぎたしよく考えたらそこまで欲しいもの無いねってなって会場の入場列へ。結局この日は最後までグッズは買わなかった。

9時半開場予定やったのが、準備が整ったとのことで9時15分ぐらいには入場開始。非常にストレスフリー。

後輩が観たいと言っていたオープニングアクトのreGretGirlの出演するTube ridingへ直行。あまりに早く着きすぎてガチ待機勢みたいになってた。

まぁ俺だけ一瞬抜けてバニラズのリハ観に行ったんですけど。リハから "バイリンガール" と "マジック" は強かったなー。あとBa.プリティがまだ戻ってきていないので、Dr.セイヤが下手側に出てきてたセッティング構成は新鮮やった。

 

 

reGretGirl

名前はよく聞くんやけど曲はほとんど知らない。実質初見。思ったより声高いのね。

たまたまYouTubeのオススメに出てきて聴いた新曲をしっかりやってくれたので印象には残った。

オープニングアクトなので持ち時間は非常に少なめ。セトリは4曲。最後の曲の前に言ってた「あの日も曇りやったな、何のフェスやったかな。目当てのバンドのステージへと走って行ってしまう君の背中はすごく幸せそうでした」という自分に酔ったMC、今時って感じやなぁと思った。

そこからのラストナンバー "ホワイトアウト" が始まった時の歓声はすごかった。

1300万てマジかよ

そんな聴かれてたんかこの曲…何がバズるかわかんねぇな。

back numberやマイヘアのような女々しくてシンプルなロック、この手のジャンルで売れる最後のバンドって感じがしました。どこまで伸びるかな。

 

 

Hump Back

バニラズを泣く泣く諦めて初Hump Back。同行者はみんなバニラズを観に行きました。このまま最後まで合流出来ませんでした。

登場と同時に "拝啓、少年よ" のサビを弾き語ってから「ワイルドバンチ一発目からいっちゃん良い歌、歌いにきました!」と挨拶し、本編スタート。初っ端からステージに座り込んでギターソロを弾くなど感情剥き出し。一回ステージから落ちたんかな?一瞬見えなくなった。再び見えるようになった時に「生まれて初めてお姫様抱っこしてもらっちゃったー!」て言うてたw

彼女らのライブは手拍子が要らないってのは前々から情報があったけど、萌々子氏ほんまに言うてくるんやな。Aメロとかで手拍子が起こると「うちにはスーパードラマーがおるんで大丈夫です!」と、メンバーを立てる風に言いながら拒否ってた。

セトリは思ったより知らん曲が多かった。よくよく考えたらMV曲以外ほとんど知らんわ。最新アルバム「人間なのさ」も聴き込めてなかった事を懺悔。

"星丘公園" の前に言ってた「みんなの大合唱じゃなくて一人一人の大熱唱が聴きたい」ってのは上手いこと言うなと思った。いや、客側のアクションは変わらんのやけども。Hump Backが気になり始めるきっかけになった "星丘公園"、改めて良い歌です。

MCで言うには、2週間以上ライブが空くのが今年初めてやったとのこと。「ずっと歌いたかった」「大声出すって最高に楽しい」と叫ぶ萌々子氏。全体的にまだ荒削りかなーとは思ったけど、朝から熱量の乗ったアツいライブでした。

余談やけど萌々子氏MCで25歳って言ってたの聞いて驚き。調べたら誕生日まだなだけで同学年やった。もっと年下やと思ってたわ。

 

1. 拝啓、少年よ
2. 短編小説
3. クジラ
4. 僕らは今日も車の中
5. 月まで
6. LILLY
7. 星丘公園
8. 恋をしよう

 

 

サイダーガール

2年連続2回目の出演。去年はフォーリミまでの間に前半だけ観た感じやったけど、今回はフルで参戦。

ステージがAlley oopからTube ridingに昇格したことでスクリーンでも観られるようになったけど、相変わらず首から下しか映らなかったり、ピントをぼかしたりと覆面バンドを貫いている。遠目やとVo. Yurinが髪型や髪の色と相まってドラマチックアラスカのヒジカタにしか見えねぇ。

最新アルバム「SODA POP FANCLUB 2」からの曲を一切演らず、「〜 1」から "なまけもの" を演ったのは思うところがある。去年、本番中にドラムの機材トラブルでライブが中断になり、客席にリクエストを募って即興で弾き語ったのがこの曲。サイダーガールなりに去年のお詫びを兼ねたのだろうか、とか思ったり。終盤のMCでも「今年も出られて嬉しいです、今回は特にトラブルもなく笑」みたいな事を言ってたので、やっぱり演者側としてはそういうのって気にするんやろうなーと。

ニセコイの小野寺役で人気者になった池間ちゃんが可愛いだけのMVが有名な "メランコリー" ではYurinがピンボーカルになってステージを端から端へ動き回ってた。去年は普通にギターを持って歌ってたので、大きくなったステージを存分に堪能してるようで、観てるこっちも楽しくなってきてぐるぐるしてんだ頭の中。

アルバムは「1」も「2」もサブスクでは聴いたつもりやったのに、1曲全く知らん曲があったなと思ったらシングルのカップリングやった模様。"ハートビート" と言う曲。

そのシングルの表題曲 "クローバー" は最後に演奏。サイダーガール、何だかんだ良メロなんよなー。CDは持ってないけど結構聴いてる部類やと思う。

オープニングアクトを除いてTube ridingトップバッター、午前中から爽やかなステージでした。

 

1. エバーグリーン
2. パレット
3. なまけもの
4. ハートビート
5. メランコリー
6. 約束
7. クローバー

 

 

サイダーガールの後、ブルエンを観ようかご飯を食べに行こうか迷った末、ブルエンは9月のPARASITE DEJAVUで観られるので保留してフードエリアへ。とは言えやっぱり多少は聴きたいなと思ってポテトと角煮丼を片手に場内へ戻ろうとした時、入場口よりも外にある無料ステージから聴こえてきたバンドに足を止めた。

 

 

Lucky Kilimanjaro

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出会ってしまった感がある。今回のワイバンで一番の収穫かも知れない。ラッキーキリマンジャロ、めちゃくちゃ盛り上がってた。

まず声が良い。通りがかった時に聞こえてきた「Lucky Kilimanjaroです!よろしくお願いします!」でもうカッコいい歌うたいそうな声やなって思ったもん。

そして曲はめちゃくちゃオシャレでカッコいい。生で聴くとマジで自然と身体が揺れる。完全に雰囲気に飲まれた。楽しい。

6人っていう編成も特殊で面白い。ドラムと電子ドラムがいるとかいうわけわからん体制。キーボードいるけどベースもたまにシンセベース弾いてた。とことん現代的なダンスミュージックって感じ。

あとキーボードの女の子がバンドやってる場合じゃないぐらい可愛いです。

今年のロッキンにも出てた模様。知らんかった。ボーカルの子がMCで言ってたけど大阪より西でのライブは初とのこと。昨今のオシャレバンドブームに乗っかって爆発しそうな気配があります。要注目。

 

 

King Gnu

初出演にしてBandits Stageを満員にする化け物King Gnu、この度初めてお目にかかりました。

奇行に走る事なく爽やかな笑顔でゆったり登場する井口さん。安定のグラサンに拡声器スタイルでイキリ散らかす常田さん。

井口が歌うますぎる。キーボード弾きながら動きながら歌っててなんで音源より上手いんだよ。声楽専攻ってみんなあんな化け物ばっかりなん?

途中のMCにて井口「いろいろ僕らもフェス回らせてもらったんですけど、もうそろそろこれ飽きてきたんじゃないですか?」と、ライブではみんなやる手を挙げる仕草を。何を言い出すのかと思えば「僕が画期的な打開策を見つけました。隣の人と、違う動きをしてください。オリジナリティ出るだろ?」と観客に突然の無茶振りw

「皆さんお願いしますね。それでは続きまして、えー "白日"」

いや歓声上がったけどそんな曲振りwww

というわけで井口が歌い始めるとともにみんな各々の動きを試みるも、「ちょ、待って!違うんだよ!」とわざわざ演奏を止めるwww「手挙げて手のひらだけ横に振ってる奴とか見えたから!違うんだよ!スタンダードをアレンジするとかじゃなくてお前らの生き様見せろよ!」と謎の説教。今年最大級のヒットソングをフェスの舞台でこんなネタにしてしまう度胸。もはや王者の余裕といった感じでした。

近くの男の子たちがほんまに奇妙な動きしながら聴いててめちゃくちゃおもろかった。

「新曲演りまーす」とこれまたゆるい感じで始めた "飛行艇" もずっしりしたリズムが曇りの空に映えてた。

だいぶ好きです、この曲。

最後の "Flash!!!" では間奏の常田さんのギターソロで井口が暴れ出すw 結局まともなのか奇行種なのか分からん。正直この人がメインでMCするのもびっくりしたよ俺は。

井口の取り扱いさえ注意すればこのバンドはどこまでもやばい事になるんやろうなと、初めて拝見して思いました。もう来年には1つぐらいどっかのフェスで大トリやってそうですね。マジで。

 

1. Slumberland
2. Sorrows
3. Vinyl
4. Prayer X
5. 白日
6. 飛行艇
7. Flash!!!

 

 

フレデリック

リハで "リリリピート" をリリリピートするなど出番前から全力。ちゃんと観るのは割といつぶりか分からないフレデリック。去年は、出てたけどTube ridingにこもって前後の時間帯に出てたBIGMAMAとナッシングスを前の方で観てたので。

1曲目は "KITAKU BEAT"。正直この曲がこんなフェス定番曲になるとは思わんかった。まぁでも『遊び切ってから帰宅』みたいな歌詞的にはライブ向けではあるのかな。

"飄々とエモーション" のシンガロングは迫力がすごい。"オンリーワンダー" も安定の盛り上がり。

ここから「皆さん音楽は好きですか?音楽が好きならこういうBPMでも踊れますよね?」と新曲を2連発。どちらも既にこれまでの他のフェスでも演ってて、リリースも決定している。

"イマジネーション" はずっしりしたBPM遅めの曲。"VISION" はイントロから電子音がシャラシャラした綺麗な曲。客側がこのBPMでも踊れるんじゃなくて、このBPMでも踊れる曲を作れるフレデリックがすげんだよ。すごいのは俺らじゃなくてあんたらです。勘違いすんな。

新曲演ってもこんだけ魅せられる時点で怖いもんなしやのに、その流れで最後に誰でも知ってる "オドループ" で締めてきたからもうほんまに無敵。

「2曲知らない曲やっちゃったから最後はめちゃめちゃ知ってる曲にしたんですよ!もっと踊ってくれませんか!」と煽られてみんなぐちゃぐちゃに。

もう6000万回も再生されてんやなこの曲…ドロスの "ワタリドリ" みたいに、末永く聴かれ続けて1億到達するのは全然夢ではないでしょう。

最近ではフェスでもついにオドループ外しが何回かあったと聞いてたので、久々に観たライブで改めて聴けて嬉しかった。

わずか6曲で全部見せてきた感じがしました。テンポの速い曲・ゆっくりした曲。4つ打ちの曲、悟り開いたサイケな曲。健司さんがギターを弾く曲・ピンボーカルの曲。全部ノれる。2010年代半ばに4つ打ちバンドとして出てきたアーティスト中で一番生き残るのはフレデリックなんじゃないかと思うレベルのライブでした。

 

 

この後Pirates Stage側に残り、Bandits Stageのユニゾンを観ました。初めてやし近くで観たい感もあったけど、その次のKANA-BOONの為にTube ridingへすぐ移動できるようにしておきたかったんですよね。

 

ここまでで一回切っときます!既に去年のワイバンのレポの字数をとっくに超えてる。やっぱりあれやな…最近MCの内容まで文字に起こすようになったからレポが異常に長くなってるな…いやでもやっぱり残しておきたい気持ちがね…あるんですよ…

後編は後日!まだ6バンドしか書けてないぞ!全部で13バンド観たのに書き終わるんかこれ!

では(=゚ω゚)ノ