たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

SUMMER SONIC OSAKA 2019 後編

前編はこちら

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台風のため前日の会場設営が中断され、深夜から再開するもオーシャンステージとマウンテンステージの設営が間に合わず、出演予定アーティストが半分近くキャンセルになる前代未聞のサマソニ

天気に反してツイッターが大荒れやったけど、15〜16時ごろに設営が完了し、オーシャン・マウンテン共に会場。オーシャンステージはRANCIDから開催されるとアナウンスされたことを受け、物販を見てからRANCIDの次のマンウィズを観に行く事にしました。

 

 

MAN WITH A MISSION

物販の時に一旦別れた後輩と合流できないままついにオーシャンステージ。電話もつながらず、携帯がおかしくなったか向こうが携帯の電池切らしたかやと思ってたけど、どうもオーシャンステージ内の電波が悪かったらしい。

午後5時前にしてこの日初めてのオーシャンでの邦楽バンドということで、ステージ左右のモニターにオオカミが映った瞬間に大歓声。あんな頭しといて衣装がクッソ爽やかなブルー基調のシャツなのカッコよすぎる。

1曲目 "Emotions" でしっかり上げた後、ジャンケンジョニーが「サゾ鬱憤ガ溜マッテイル事デショウ!!暴レ足リナイ事デショウ!!ステージニ立テナカッタバンドモイッパイイル。ソノ中カラヒトバンド連レテキテヤッタゾ!!」と叫び、Zebraheadのメンバー(すみません名前分かりません)が登場して "Out of Control" へ!!!

スクリーンいっぱいに写る本人が歌う様子。大歓声を上げる観客。雰囲気に飲まれてちょっと泣いた。泣いてるんやけどサビの『hey』で飛び跳ねるのがもう楽しすぎる。

その後も "Take Me Under" "Raise your flag" とキラーチューン連発、月9主題歌にもなってバズった "Remember Me" では大合唱が。

続くMCで再びジャンケンジョニーが「色々不満ハアルト思イマス。デモスタッフサンヲ責メナイデアゲテホシイデス。」と運営を気遣う。

と思えば、「安心シロ!モウヒトバンド呼ンデッカラ!!」と叫んで、10-FEETのTAKUMAが登場!タオルを鉢巻にして頭に巻いたふざけた風貌() そして "database" のイントロが鳴ると同時に客席が一気にぐちゃぐちゃに。後ろからテンフィ難民が押し寄せてきて死ぬかと思った。

最後は2019年バージョンにリテイクされた "FLY AGAIN" でイェー イイェオーして大盛り上がりで終演。

やっぱりフェスのマンウィズはこれ聴かな終われへん。日が落ち始める時間になっての初オーシャンステージ、圧巻でした。

Zebraheadにしてもテンフィにしても、多分元から本人登場してコラボ曲演る予定やったと思うんですよ。でも、2組ともそれぞれのステージがキャンセルになってしまっていたからこそ、今回のコラボはほんまに感動した。もちろん、本人達が自分の出番を全うできるのがベストなので、「キャンセルになって逆によかった」とかは決して思わんけども。でも、この日限りの演出になったことは間違いないと思います。

マンウィズの公式ツイッターにて、設営遅れ・タイムテーブル遅れの関係で「持ち時間減るかも」と言われていて、実際多分少なかったと思う。それでも会場の鬱憤を全て蹴散らすような全力のステージでした。

 

翌日の東京でのサマソニの様子を見てると、向こうはスカパラ布袋寅泰さんも同日だったということで "Freak It!" "Give It To The Universe" も披露したらしい。さらにはFALL OUT BOYとコラボした新曲まで。羨ましい… いつかフェスで聴ける機会を楽しみにしてます。

 

セットリスト

1. Emotions
2. Out of Control with Zebrahead
3. Take Me Under
4. Raise your flag
5. Remember Me
6. database feat. TAKUMA (10-FEET)
7. FLY AGAIN 2019

 

 

RADWIMPS

リハではメンバーは出てこなかったが、ドラムの音出しで "DADA" "カタルシスト" のイントロが。この2曲は本編で演奏されることはなかった。マンウィズ同様、RADも持ち時間が若干切り詰められてたらしく、ひょっとしたら元々はセトリに入ってたのかなとか思ったり。

始まる頃にはかなり日が落ちて暗くなってた。その中で鳴り始めるSEとモニターに映される映像。くわと武田さん、洋次郎と順に登場し、武田さんがシンセを鳴らす "NEVER EVER ENDER" からスタート。ステージいっぱいに動き回る洋次郎がモニターに映る度に歓声が上がる。実はこの時、一瞬雨が降った。それまでずっと晴れてたのに。客席から「さすがにもう勘弁してくれ」とでも言うような悲鳴が上がるのを聞き逃さなかった。すぐに病んだけどね。天気の子の力だったんでしょうね。愛にできることはあったね。

「おいおいこの後まだレッチリが待ってんだぜ!!」と煽る洋次郎。怪しげなエフェクトの映像と演奏する手元の映像が交互に流れる "ギミギミック" 、サビの合唱がうるさいほど響く "アイアンバイブル" と続く。後から調べてこの日のセトリはツアーのセトリを凝縮したような流れになってたと知ったけど、参戦していない自分にとっては意表を突かれまくる選曲である。

ここまで来て、キャンセル続出の日中のアクトについて触れないわけにはいかない。

「この会場に来て一音も鳴らせないまま終わった人たちもいる。10-FEETとかフォーリミとかとも話した。そんな仲間たちの分まで出し切りたいんだけど準備出来てますか!」

しっかり盛り上げつつ、洋次郎の口からテンフィやフォーリミの名前が出たことが嬉しい。

「かくいう我々も持ち時間ちょっと減っちまってんだけど、」と続けた台詞に対して客席から「えーーー」の声が上がる前に、いやその声を遮るかのように、「まだ半分以上体力残ってるんじゃないですか!」と煽り、"おしゃかしゃま" のギターへと入る。

ふと思ったけど「アルトコロニーの定理」もう10年か。やば。今やギターを弾く人間にとって、この曲のイントロを弾ける事が一つの目標や到達点になってるといっても過言ではない。マジでどうやって思いついたんだよこのリフ。それほど邦楽ロック史に爪痕を残してる曲やと思う。

"アイアンバイブル" とは比べものにならないレベルのサビの合唱。すごい。黙れ。大サビ前の間奏で楽器隊の見せ場があるのも昔から変わらない。洋次郎が腕を上下させるのに合わせて演奏の激しさを変化させるパフォーマンスも健在。この日は腕を下げてる間の「溜め」が特別長かったw

"おしゃかしゃま" が終わり、弾き語りからスロースタートで入っていく "DARMA GRAND PRIX" への流れもツアーから来ている様子。これかって言うたらただのアルバム曲ですよ。しかしそんな曲をフェスで演っても初見殺しにならないのがRADの浸透度。サビ前の 『エグいよ』『すごいよ』の合唱が本当にエグいよすごいよ。

続く "君と羊と青" の前には声出し練習パートが挟まれる。Bメロ前の『オーーーオオオーーー』のところ。最初は洋次郎、客のレスポンスに対して「なっとらん!!そんなんじゃこの後のレッチリの圧に押し戻されんぞ!!」と一喝w 実際の演奏時にも積極的に客席にマイクを向けて合唱を煽る。オーシャンステージの全力が見えました。

最後は手拍子から入った "いいんですか?"。ほんまに高校時代を思い出す。ちょっと泣きそうになった。何ならこの時なら雨降ってきても昔のMVが思い起こされてエモかったかも知れないですね。リテイクバージョンのMVは晴天の下で撮影されてるから、そっちにつられて天気が耐えたのかも知れないですね。愛にできることはあったね。

"×と◯と君と" ツアー以来、5年ぶりに見たRADWIMPS。やっぱりクソかっこよかった。時間が押してようが尺が削られてようが構わん。無事に観られてほんまによかったです。

 

セットリスト

1. NEVER EVER ENDER
2. ギミギミック
3. アイアンバイブル
4. おしゃかしゃま
5. DARMA GRAND PRIX
6. 君と羊と青
7. いいんですか?

 

 

RADが終わってオーシャンステージを出ようとしたが、前からレッチリガチ勢が殺人的な勢いで押し寄せてきて本当に死ぬかと思った。出口と入口が同じな上にゲートの広さが人の量に合ってなくて全然進めなかった。とりあえず後輩と連絡が取れて「SONIC BAR(ドリンクコーナー)で合流しよう」と話したものの、人の波に逆らえなくて辿り着けず() 結局一旦ゲートを出たところで合流。

この人混みに心折られて、レッチリ観てたら帰れなくなるな…音漏れ聴きながら先に帰るか…という話に。あれはマジで無理やった。ただでさえ1時間以上後ろ倒しになってなってんのに。

んで最後に軽く何か食べようと思って再びOASISでご飯ものを食す。

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ご飯大盛り無料やったからお願いしたら思ったよりガッツリ大盛りでちょっとしんどかったです。

 

ご飯食べてたらレッチリが始まったようで、オーシャンステージ方面から怒号のような歓声が聞こえてきた。ちょっと恐怖を感じた。マンウィズやRADの時は自分たちも向こうにいたからOASISからどんな風に歓声が聞こえてきたのか分からんけど、多分それより段違いにデカいんやろうなって直感で分かるレベルの歓声。

まぁ我慢できなくなったよね!

帰りの混雑とか帰る時間とかどうでもいい、これを観ずに帰る事は罪である、そう思うレベル。急いで大盛りのご飯を書き込んでオーシャンステージに戻った。

 

 

RED HOT CHILI PEPPERS

と言ってももうゲート内には入れない。いやゲート前まで行ってないけど多分無理なんやろうなって容易に察した。異常な数の人。柵の周りまで人がびっしり。

とりあえず上手側に張り付いた。ステージの真横過ぎて、モニターがギリ見える程度。

曲はほとんど分からん。歌ってないところがイントロやアウトロなのか曲と曲の間を繋ぐアレンジなのか分からん。歓声が上がったらそこが曲の始まりなんやろう、って程度。MCもI love youとThank youしか分からん。それでもめちゃくちゃカッコよかった。完全に雰囲気に飲まれた。

俺でもイントロ聴いたことあった "Californication" が始まった時の歓声はやっぱりすごかった。

再生回数6億って何?

俺も唯一知ってる曲や!と思って後輩に「これあれ!デスノートの曲!!」と叫んでしまった。が。

すみません。違いました。

デスノートの主題歌こっちでした。"Dani California"。似てるもん名前。

ほんまにその程度の知識です。こんな奴がライブ観てうだうだ語ってんのファンからどう思われるんやろって感じですけどそれでもカッコよかったです。語れるほど知らんからカッコいいしか言えないんです。モニターに映る姿も、モニターでえげつないエフェクト掛かった演出も、わずかに見える本人の姿も、ほんまにカッコよかった。

結局ほとんど最後まで観て、アンコールか何かっぽいのだけ流石に諦めて帰ってきました。シャトルバス、意外とスッと乗れました。

この日、なんだかんだで海外のアーティスト全然観てなかったんだよな。もちろん今までライブに行ったこともない。聴いたこともほとんどなかったんやもん。だから、26歳にして生まれて初めて生で観た洋楽バンドが世界のレッドホットチリペッパーズです。最高。幸せ。

 

 

以上です!

初めて行ったサマーソニック、いろいろあったけど最高に楽しかった。そりゃヤバTもフォーリミも観られなかったのは残念。不満もある。でもその分TEAM SHACHIみたいな新しく出会えたアーティストもいたし、マンウィズのコラボ曲で一層感動出来たし、物販もゆっくり見られたし、色々回り回って良かった事もあるんじゃないかなと思います。運営スタッフ、会場設営スタッフの皆さんお疲れ様でした。色々批判もあるけど次回以降に活かしてもらえたらなと思います。来年ないけどね。

ほんで、今回こんだけボロクソな中でも楽しめたのは、自分が色んなアーティスト、色んなジャンルを好きになれてきたのが大きいんやろうなと。特定のアーティスト一点狙いやったら、その目当てがキャンセルになって「じゃあ代わりに何観ようかな」ってなかなか切り替えられへんやろうし。「バンドしか聴かない」みたいな拘りを持ったままやったら、代わりに観る候補にアイドルなんか挙がらんやろうし。やっぱり、好きな音楽って幅広い方が人生楽しいな。もちろん人それぞれでいいんやけど。

そしてこれを機に、やっぱり洋楽も少しずつ聴いていこうと思った。多分損してるんやろうなと分かっていながら頑なに聴いてこなかったけど、その殻を破る時が来た気がします。もうここまで来たらどこまでも広げるよ守備範囲。オススメの海外アーティストいたら教えてください。

 

とにかく行ってよかったです!ほんまに楽しかった!

ついに今週末はワイバン!というかもう明日からやね!暑さも厳しくなさそうやし、がっつり楽しもう。3日目被ってる人、よろしくお願いします!明日から行く人も先に楽しんでください!

では(=゚ω゚)ノ