たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

ヒトリエと僕

正直記事にすんのどうかと思った。でも思うことが色々ありすぎて、どんだけ支離滅裂でもいいから言葉に残しておきたかった。

 

ヒトリエはほんまに大好きなバンドである。演奏、歌詞、リズム、ルックス、どれをとってもレベルが高すぎる。似てるバンドがいない。似せられる人間がいない。

"センスレス・ワンダー" で知った時、ボカロ出身のメンバーが集まって結成したことは知らなかった。純粋に、バンドとして好きになった。ボカロPとしての功績を後から知って何やこの人らと思った。その後 "アンチテーゼ・ジャンクガール" でストレートにハマって、すぐにCDを買ってた。

リリースされるCDは全部買った。ワンマンだって行った。地元の小さいライブハウスで観られたこと、今なら誇りに思える。

出す曲出す曲毎回クソかっこよくて、新譜が毎回完成度高くて。長く聴いてるアーティストいっぱいあるけど、ガッカリしたことや微妙だったことがここまでないアーティストはそう多くない。

 

訃報を知った時は会社からの帰り道やった。一気に歩くスピードが落ちた。とりあえず全曲シャッフルをやめてヒトリエを聴き始めた。意外とwowakaの声を聴いても泣きそうになったりすることはなくて、あぁ人間って本当に悲しいと逆に何も思わんのかなと思ってた。

家に着いたら弟から心配するLINEが来てた。何て返信しようか考えた。最後のアルバム「HOWLS」は、買って以降まだ実家に持って帰ってない。まだ弟にこのアルバムを聴かせてない(さすがに何かしらのサブスクで既に聴いてるやろうけど)。

「新しいアルバムちゃんと買ってるからね GW持って帰るからね」

て打ってる途中でボロボロ涙出てきた。やっぱり意味分からんぐらい悲しいみたいや。引っ越してきたばっかりでまだカーペットも買ってない部屋のフローリングの床がびっちゃびちゃになっちまった。

 

公演の中止の知らせが出た時、嫌な予感はした。別のアーティストで割と最近に前例があったから。それでもツイッターでどんな声が挙がってようが5ちゃんで何書かれてようがギリギリまで信じてた。

しかし結局最悪の結果やったわけで。諸事情とやらが何でもいいから無事でいてほしかった。どんなカッコ悪い罪で逮捕とかでもよかったから、生きていてほしかった。シノダが未成年淫行で逮捕とかでショック受ける程度であってほしかった。

なんでwowakaなんやろう。なんでヒトリエなんやろう。悲しいというより、悔しい、勿体ない。

 

最後にワンマン行けばよかったな。でもただ行かなかったんじゃなくて、日程が被った別のライブに行ったんだよ。余計遣る瀬無い。だからといってそのライブに行ったことを後悔するのかと言えばそういう話じゃないから難しい。ただ一つ言えるのは、お金を渋って行かなかったとか、飲み会が被って行けなくなったとかじゃなくてほんまによかった。

弟にも伝えたんやけど、みんな本当に好きなアーティストのライブには無理のない範囲でお金も時間も惜しまず行ってほしい。いつ、活動再開も再結成も無くなってしまうような事が起こるか分からない。

今までは、というか今朝までは、CDを買ってライブに行くのってアーティストを応援すること、アーティストのためになることやと思ってた。違う。少なくともライブは、自分のために行くもんやと思う。皆さん、どうか自分の気持ちにまっすぐ従ってください。

 

残された3人がどうするのかは分からない。そのうちアナウンスが出るんでしょう。

ここまで深くハマったバンドです。何らかの新しい体制で活動を続けていくのならずっとついていくし、ここで活動を終えるのなら素直に受け入れる。

とにかく、wowakaが残したヒトリエの音楽を俺はいつまでも聴き続けるし、布教し続ける。これからも多くの人に愛されてほしい。平成が終わってもヒトリエは終わらせない。

でもとりあえず、一旦お別れらしいです。

ご冥福をお祈りします。ありがとうございました。