こんにちは。
ビバラロックのタイムテーブルを見て、KANA-BOONのステージ降格に腸煮え繰り返ってます。本当に悲しい。フェス側が切り捨てたら終わりやろ。ティックトックで "ないものねだり" に合わせて踊ってた女子大生が運営してんのか。
4つ打ちギターロックの時代はほんまに終焉を迎えた。邦ロックにハマり始めた学生時代にトレンドど真ん中やったスタイルが終わっていくのは寂しいものがあるけど、一方でその分、今までやったら聴くことなかったやろうなってバンドにハマることもあるのかなと期待してる。
シーン全体で見ても、流行の変遷により時間差で注目され始める音楽って絶対あるわけで。
mol-74はそのひとつになる気がする。
mol-74、読み方はモルカルマイナスナナジュウヨン。岸和田のDQNもびっくりの難読キラキラネーム。化学専攻の人間としてはmoleculeが由来になってるのは好感度高い。そして音楽性からはあんまりイメージ出来んが、京都のバンドです。
「なんで"モルカル"って読むねん!」
— 武市 和希 (@mol_kazu) January 18, 2018
「モルカルの"カル"はどこから来てんねん!」
っていう方どうぞ。
永久保存版です。
不親切なバンド名ですが僕たちはmol-74といいます。
どうぞよろしくお願いします。 pic.twitter.com/ZqSPiLP5R4
初めて聴いた曲はスペースシャワーTVでMVを観たこの曲。
めちゃくちゃいいんやけどモルカルの中ではかなり異色な方で、もっとスローテンポでしっとり聴かせる曲が多い。
一番再生回数の多いMVは "エイプリル"。
また、去年リリースされたミニアルバムのリードトラック "▷ (Saisei)" は公開当初からよく聴いてた覚えがある。
ここまでの曲から感じ取ってもらえるように、フェスの大きいステージで客を踊らせるタイプでは全くない。"エイプリル" が代表曲になるように春のイメージがすごい。もしくは冬。少なくとも夏ではない。7月8月の野外フェスとか出し過ぎたらメンバー全員干からびそう。身体に保冷剤巻いてライブしてそう。
こういう音楽って、5年前やったら知る人ぞ知る芸術って感じやった。当時やとplentyなんかそう。でも、最近ではハイハットの裏打ちに合わせた縦ノリに替わって、ゆったり肩を揺らす横ノリ音楽が覇権握りつつある。Suchmosが新しいアルバムで悟り開き始めてたり、King Gnuも "白日" がマリカのキラー並みに過去曲全部ぶち抜いて1000万再生突破したり。
ちょっと前にそれこそ "STAY TUNE" 時代のSuchmosが皮を切ったオシャレポップ系が流行り始めてから、まさかこんな方向に流行りが移り変わってくるとは思わんかった。King Gnuも出てくる時代があと数年早かったら多分ここまでの人気になってなかったやろうし。売れる売れないじゃなくて、理解されてないと思う。
だからモルカルみたいなバンドも今なら浸透していくのではないかと思ってる。同じようにファルセットを多用するバンドとして、andropなんかもタイアップが当たったのと相まってバラード曲で再ブレイクしてるし。"Hikari" の再生回数いつまで伸びてんねん。
まぁこんなバンドばっかりになっても盛り上がりに欠けるけどね。
メジャーデビューアルバムが良いんだよまた。殆どが過去曲の再録で、セルフタイトルを冠してることもあって実質ベストアルバム。再録曲も曲名の表記が初出し当時のものとちょっと変わってたりして、以前からのファンにも物足りなさを感じさせなくなってるのでは。
というか廃盤の作品でしか聴けなかった "ノーベル" が復刻してる時点で名盤確定やろ。
このMVはスペースシャワーTVの4月度のPower Pushにも選出。ちなみに、参考になるかわからんが、メジャーデビュー盤に再録する過去曲でMVを作ってPower Pushに選ばれるっていうケース、モルカル以前ではヤバTの "あつまれ!パーティーピーポー" だけです。それぐらい異例。
個人的には "瞼" がお気に入り。シンプルに別れの曲なんやけど、歌詞、メロディ、声、全てが美しすぎる。
寝顔も、笑顔も、優しい泣き顔も
瞼を開けば映ってたのに
寝顔も、笑顔も、優しい泣き顔も
瞼を閉じれば映ってるのに
『瞼を開けば映ってたのに』と『瞼を閉じれば映ってるのに』の対比が神がかってる。失恋した時に聴いたら泣くやろうな。
彼女おらんけどな。
とにかく、おススメです。モルカルを聴き始めるのならまずこのアルバムから手を出せば間違いない。
2019年、mol-74、来るよ。音楽性とも相まって、そのうち平気でホールツアーとかしてそう。
メジャーデビューおめでとうございます。
では(=゚ω゚)ノ