たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

メランコリック写楽の音楽面をとるか、ルックス面をとるか

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その昔、メランコリック写楽というバンドがいました。略してメラシャラ。いや全然昔じゃないんやけどね。2015年から活動を始め、各地のイベントに出演して人気を集めていき、去年の夏に初の全国流通盤「真夏の超特急」をリリース、これからというところで12月にいきなり解散した幻のようなバンドです。

曲はこんな感じ。

どうですか。全然意味わからんでしょ。でもボーカルの女の子クッソ可愛いでしょ。むしろこれで意味わからんとボーカル可愛い以外の感想が出る人はだいぶサウンドに注目して聴いてる人なのでは。

俺が初めて聴いたのはこの曲です。

この曲で知ったからイントロで一気に惚れた。indigo la Endのカーティスさんが弾いてそうなリバーブの効いたクリーンなギター、めっちゃタイプ。あとベースがマジでうまい。弾く姿がもう好み。ほんでよくよく聴くと歌詞も全く意味わからん。

まぁなんでこの曲を観ようと思ったかっていうとサムネイルの女の子が可愛かったからなんですけどね!そしたらまさかこの子がボーカルやとは。ももすちゃん。制服でギター弾くな!殺す気か!

 

そんなメランコリック写楽なんですがほんまにいきなりの解散。個人的には聴き始めて半年も経ってなかったから、当然ライブを観ることもなく。しかも解散理由がボーカルももすの脱退やったから、これは闇深いやつやなと。まぁあんな歌詞を書く女の子やから色々普通じゃないんやろうなと。思ってました。

 

しかし、ほどなくしてギターの「甘酒」と、ベースの「ノモトクン」が中心となって新バンド「麻痺するポケット」を結成!

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麻痺するポケットの初MV曲がこちら。

お 前 そ ん な 声 し と っ た ん か

別に童顔なわけでもないルックスからは想像もつかない幼い声。さらにこのメラシャラ時代のサウンドを彷彿とさせるイントロの鋭いギター。良い。2サビ終わりから突然あの変態ベースがギュルギュル言いだすのも面白い展開。ただ、サビ聴いたら分かる通り曲名の "ALS" て『Another Love Song』の略なわけやけど、同様の略称を持つ難病があるんですよね。それでちょっと叩かれてる。あとイントロのカッティングとAメロやサビのメロディがある曲のパクリやっつって、そこでもちょっと叩かれてる。聴いてみたら確かにまんまでした。まぁそんなこともあるでしょう。

今のところ麻痺するポケットが公開してるMVは "ALS" と次の "夏の処方箋" の2本だけ。

色々物議を醸した "ALS" とは違って、こちらはただただ爽やか。曲名の通り、夏って感じ。

分かる人には分かったでしょう、おいしくるメロンパン好きにはぶっ刺さるのではないでしょうか。逆に何してもおいしくるメロンパンを引き合いに出されるデメリットもあるやろうけど。実際メランコリック写楽時代からおいしくるメロンパンとは仲良いらしい。一緒にインストアイベントして回ったりしてたらしいよ。

 

一方でももすは「ももすももす」名義でソロ活動を開始!ももすももすて!なんで二回重ねた!大事なことなんか!ももすももすて!

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しかもまさかの日本コロムビアからメジャーデビュー!!いや、嬉しいけど逆に闇感じるわ。メランコリック写楽としてメジャーデビューしてほしかった、というかメラシャラ時代からメジャーの話は来てたけど…とかやったら色々勘繰り過ぎてしまふ。

とはいえめでたい!そして先日、初のMV "うさぎの耳" が公開されました。

謎の世界観は健在。でも音作りは結構メラシャラ時代から変わってる印象。演奏がかなりシンプルになってる一方でシンセアレンジが入ってきた。そこまでバンドサウンドではないと言い切ってしまってもいいかも。

でも、コメント欄を見てると「また意味わからん歌詞歌ってほしい」「歌詞がまともだと…?」系の意見が見られるが、正直そういう気配は全く感じない。そこはブレてなくない?文章として成立してるだけでまともではないよ。まともな女の子は『僕はうさぎの耳が欲しい』なんて歌わんよ。ストレートな言い回ししてんのに考えてることは以前わけわからん。ももすの頭の中は何も変わってないよ。でもまぁ、演奏面に物足りなさを感じる人はいるのかな。結局はルックス面しか見られないのでは、という懸念もなくはない。だって可愛いもん。いやほんま可愛い、動くももすほんま可愛い。

 

メランコリック写楽を好きだった人が麻痺するポケットとももすももすのどちらに流れるのか気になるところ。大部分はももすのルックスと声と意味不明な歌詞に惹かれていたかと思われるが、ここまで大幅にサウンドを振り切ってきたとなると離れる人もいるのかも知れない。バンドサウンドが好きだった、実力派の楽器隊がいてこそのももすの歌詞だった、って人は麻痺するポケットについていくのかな。特にノモトクンのベース、あれは個人的にほっておけない。俺ほんまにベース好きやな。逆に麻痺するポケットの歌詞もわりかしストレートというか平たく言えばありがちやし…悩ましいところ。

まぁ俺はどっちも聴いていきます。メランコリック写楽の解散から生まれた麻痺するポケットとももすももす、どちらも今後が楽しみなアーティストです。皆さんはどちらが好みでしょうか。どちらも是非。ていうかまだ曲少ないんで何なら先にメランコリック写楽を遡ってください。是非。

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あー可愛いほんま可愛い

 

では(=゚ω゚)ノ